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DAZN観戦 2022年J3リーグ第21節 Y.S.C.C.横浜vsアスルクラロ沼津

2022-08-25 16:01:37 | サッカー視聴記(2022年その他)

<YS横浜スタメン> 3-4-2-1
GK 石井
RCB 花房 CCB 宗近 LCB 藤原
RWB 柳 DH 土館 DH 山本 LWB 吉田
IH 神田 IH 古賀
FW 河辺
<沼津スタメン> 4-1-2-3
GK 武者
RSB 安在 CB 藤嵜 CB 附木 LSB 大迫
DH 濱
IH 鬼島 IH 菅井
RWG 北 CF ブラウンノア賢信 LWG 瓜生

課題となっていたスタジアムの改修問題は、6月までに資金面で何とか折り合いを付け、解決の見通しがたったとされる沼津。
しかしフロントは依然「資金面での戦い」の意識が続いているのか、夏の移籍期間ではエース的存在の渡邉を、よりによってライバル・藤枝へと完全移籍させてしまい。(まあ本人が昇格に向けてJ2ライセンスのあるクラブに行きたいといえばそれまでだったでしょうが)
それによりFW不足が祟ったのか、渡邉移籍後は無得点での3連敗というチーム成績を描いてしまったうえ、ブレイクと台風に拠る試合中止が重なり。
そんな長いインターバルの間に建て直しを図り、3週間ぶりの試合を迎える事となりました。

この日の相手は、開幕から最下位街道をひた走ってしまっているYS横浜。
やはり監督(シュタルフ悠紀リヒャルト氏・現長野監督)を失い、それに伴い主力選手が数多離れた影響は甚大だったという他無く。
J1で神戸が初勝利まで時間が掛かった(12試合)今季のJリーグですが、その裏でJ3でもYS横浜が未勝利を続けていた(9試合、しかしJ3は開幕が遅いため初勝利は神戸より後)という事態になりました。
前節(北九州戦・1-0)の勝利がようやく3勝目であり、連勝が掛かったホームでの試合。
しかし昇格とは無縁のクラブ同士の戦いとあってか、ニッパツ三ツ沢球技場に集まった観衆は3ケタ(792人)に留まり。

1トップに起用されたのが背の低い河辺という事で、彼の裏抜け狙いのロングパスを多用する立ち上がりのYS横浜。
沼津はプレッシングの整理に時間を要したのか、そのボールの出し所を捕まえられずに押し込まれ。

YS横浜優勢で進んでいきましたが、それを覆すような先制点が生まれたのが10分でした。
菅井の自陣でのディフェンスから、こぼれ球を拾った北がドリブルで持ち上がり、そのまま目の覚めるようなシュートを右ハーフレーン・エリア手前から放ち。
豪快にゴールネットを揺らし、4試合ぶりの得点を挙げた沼津。

これを期に一気に勝利への機運を高めたい所でしたが、依然としてYS横浜の攻撃権は奪えず。
強気なプレスを掛けられず、またマイボールになっても、YS横浜の前がかりな姿勢の前にポゼッションを高められません。
守備時に神田・河辺の2トップへと変形してプレッシングを掛け、沼津の最終ラインに脅威を与えていくYS横浜。
その姿勢が見事に奏功したのが14分で、GK武者から繋がんとした沼津のビルドアップに対し、武者のパスコースを消したうえで右サイド(沼津から見て左サイド)に追い込み古賀がボール奪取に成功。
古賀はすかさず中央へ縦パスを送り、受けた河辺が細かいタッチのドリブルから左足でシュート。
ゴール右に突き刺さり、あっという間の同点劇を演じました。

攻守に苦戦する沼津でしたが、16分にYS横浜のプレスをビルドアップで剥がしての好機。
自陣左サイドで大迫がボールキープから縦パスを通して脱出、ブラウンノア経由で逆の右サイドへ展開し、安在からのクロス。
大外で菅井がボレーシュートを放ったものの、GK石井がセーブ。
すると好循環を得るのも速く、18分には敵陣で北がボール奪取するとともにYS横浜・山本に倒され、良い位置での直接フリーキックに。
中央・エリアからやや手前という位置でしたが、北が放った直接シュートは、あろう事か壁の前の味方に当たってしまい上へ逸れ。
自滅に近い逃し方をしてしまった沼津。
以降、23分にブラウンノアがエリア手前からシュートを放つ(GK石井セーブ)など押し込みましたが、GKの好守も絡んでゴールは奪えず。

25分に飲水タイムが挟まれ、沼津のサッカーも良い流れとなってきた故に、どちらが2点目を得るかという展開に。
先に矢を放ったのは沼津で、ブラウンノアが1点目の北のシーンのようにドリブルシュートを放つも、枠を捉えられず。(28分)
するとYS横浜が逆襲し、右サイドでスルーパスに走り込んだ河辺が奥でキープしたのちマイナスのクロス、エリア手前で山本が合わせ。
これはミート出来ずも、沼津のクリアミスを藤原が繋ぎ、エリア内で受けた神田が切り返しからシュート。
豪快にゴールネットを揺らし、欲しい得点に辿り着いたのはYS横浜となりました。

ビハインドとなり、前からいきたい状況となった沼津。
何とかマーカーを合わせてYS横浜のビルドアップに制限を掛けんとしますが、その動きは緩く。
一方YS横浜のプレスは迷いが無いという印象で、そのスピード差がそのままスコアに表れたような前半の展開でした。

終盤を迎え、お互いにプレスをかわすように、再びロングボールの割合が増えていき。
しかしここでも、フィードの出し所を得るための下地でYS横浜が上回り、それをスコアに繋げます。
42分最終ラインでショートパスを繋ぎ、左サイドでの前進を伺わせたのち、土館が裏へロングパスを送り。
すると中央で抜け出して受けたのは柳で、そのままGKと一対一の状況を作ってシュート。
GK武者が足でセーブするも、跳ね返りを再度シュートした柳、今度はしっかり決めて3点目をゲット。
裏抜けのお手本というような攻撃で、完全にディフェンスの意識を振られてしまった沼津。
2点差を付けられ、そのまま前半を終える事となりました。

連敗中の課題であった得点は挙げたものの、それ以上に失点してしまっては本末転倒の感があり。
反撃体制を整えたい沼津、ハーフタイムでの交代は無かったものの、ネジを巻き直して後半立ち上がりから攻め上がり。
大迫のロングスローも交え、コーナーキックも2本得るなど押し込みましたが、得点には繋がらず。
2点差という事でYS横浜のプレスも大人しめとなり、ボールポゼッションによる攻撃が肝となる状況でしたが、そこでミスが目立ってしまい流れを得れない沼津。

14分に安在がエリア内右へミドルパス、後方から上がった濱に渡ってそのまま右サイド奥でパスワーク。
そしてスルーパスに走り込んだ北からグラウンダーでクロスが入り、ニアサイドで瓜生が跳び込んだものの僅かに合わず。
乾坤一擲といった好機もモノに出来なかった沼津、その後15分に最初の交代カードを使います。
鬼島・大迫に代え、遠山とハディ・ファイヤッドを投入。
ファイヤッドがセンターフォワードに入った事で、ブラウンノア=左ウイング・瓜生=左インサイドハーフ・菅井=アンカー・濱=左サイドバックと、玉突き的にシフトしました。
その直後の16分に、YS横浜も神田→林へと交代。(河辺がシャドーへシフト)

マレーシア出身の助っ人というファイヤッド(J2岡山からレンタルという立場)、これが通算2試合目の出場。
その他ベトナム・サイゴンFCとの業務提携関係から、ベトナム選手3人が在籍している沼津。
彼ら以外の外国籍選手は不在であり、何とか藁をもつかんで力に変えたいといった所でしょうか。
21分そのファイヤッドの下に好機が訪れ、濱の縦パスを受けてそのままエリア手前からシュートを放ちますが、GK石井がキャッチ。

スコアが動かぬまま、25分に後半の飲水タイムを迎え。
YS横浜は明ける際に土館→田場ディエゴへと交代し、古賀がボランチに回ります。

何とか得点したい沼津、エリア内へのミドルパスで裏抜けを狙う攻撃を中心とするも、フィニッシュには辿り着けず。
一方受けに回るYS横浜は、32分に柳が足を攣らせてしまい交代の準備に入り。
柳がピッチ外に出た事で、一時的に10人での戦いを強いられましたが、そこであろう事かスコアを動かします。
ドロップボールで再開、GK石井のロングフィードが柳不在の右サイドに送られると、田場→林と繋がって前進。
林がエリア内右を突いてカットインを仕掛け、ディフェンスに遭いこぼれるも、沼津・安在が繋ごうとしたボールに山本が走り込んでシュート。
豪快にゴールネットが揺れ、止めとなる4点目を数的不利の中挙げたYS横浜。
その直後に柳に代わって西山峻太が投入されました。

反撃の狼煙を上げられぬまま、とうとう得点差を広げられてしまった沼津。
何とか意地で反撃を仕掛けんとしますが、36分には遠山のシュートがエリア内のファイヤッドに当たって跳ね返り逃してしまい。
第4クォーターでは目立った働きは見せられなかったファイヤッド、3トップのCFとしては厳しそうといった印象でした。
38分にブラウンノア→森へと交代した沼津でしたが、結局2度・3人のみの交代に留まるなど、ベンチもこれ以上の良案を出せず。

そんななか41分にアクシデントが発生し、左サイドで裏へのロングパスに走り込んだYS横浜・林が、跳び出してクリアしたGK武者と交錯。
激しく倒れ込んでしまい、武者が無事に起き上がる一方で、林は中々起き上がる事が出来ず。
1分以上してやっと立ち上がったものの、ピッチ外へと退き治療を受ける事態となります。
これで再度数的不利となったYS横浜、FWを確保するために花房が最前線に回る事に。(古賀が右センターバックに降りる5-3-1)

試合が再開され、44分の沼津は菅井の放ったミドルシュートが、あろう事かまたもエリア内のファイヤッドに当たって跳ね返り。
ジョーカーどころか、味方への防壁と揶揄されかねないシーンを描いてしまったファイヤッド。

しかし数的優位もあり攻め立てる沼津、45分にようやく左サイドでの前進でファイヤッドのポストプレイも絡め、エリア内左を突いて濱がクロス。
ブロックに当たるも中央方向へとこぼれ、ニアサイドに森が走り込んでシュートしゴールゲット。
ようやく2点目を挙げた沼津。

2点差でアディショナルタイムに突入。
その最中にYS横浜はようやく林が復帰したものの、足を引きずりながらの登場であり既に最前線の働きは望めず。
引き続き花房がFWを務め、必死に最終ラインにチェイスしたり、後方からのロングパスに走り込んだりと奮闘します。
全力疾走できずに痛々しい姿を見せる林を余所に、右サイドで田場がボールキープで貢献したりと、着実に時計を進めるYS横浜。
結局6分あったATでは何も起こす事が出来なかった沼津。
4-2でYS横浜が勝利に辿り着き、今季初の連勝を飾りました。

一方、ブレイクを挟んで4連敗という結果となってしまった沼津。
最下位クラブに大量失点で敗れたという事実も圧し掛かったためか、火曜日付けで今井監督を解任する選択を採ったクラブ。
グラウンド外での問題は解決したものの、今度はグラウンドレベルで……とぼやきたくなりますが、果たして沼津の未来はどうなるか。


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