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DAZN観戦 2022年J1リーグ第18節 京都サンガFCvs湘南ベルマーレ

2022-06-29 17:01:10 | サッカー視聴記(2022年J1)

<京都スタメン> 4-1-2-3
GK 上福元
RSB 飯田 CB アピアタウィア久 CB 麻田 LSB 荻原
DH 井上
IH 金子 IH 武富
RWG 豊川 CF ピーター・ウタカ LWG 荒木
<湘南スタメン> 3-3-2-2(3-1-4-2)
GK 谷
RCB 舘 CCB 大岩 LCB 杉岡
RWB 石原 DH 田中 LWB 高橋
IH 池田 IH 茨田
FW 瀬川 FW 町野

前回の同カードの記事(4節)

J1も折り返しとなり、2巡目最初のカード。
残留争いに目を向けると神戸以外は横一線といった状況で、その要因は湘南の盛り返しにあり。
直近5試合で3勝を挙げ(2敗)、特に15節・川崎戦での大勝(4-0)が白眉で、衰え気味の王者を粉砕。

その間にFW町野が5得点を挙げ、待望のスコアラーが誕生したのが大きいでしょうか。
それでもチーム総得点は15と試合数より少ない状況で、今までどれだけ決定力が低かったのかと言いたくもなりますが、逆に後半戦に向けて上昇機運を描くだけという期待も高く。
迎えた最初のカードは、再び曺貴裁(チョウキジェ)氏率いる京都との対決になりました。
その因縁深き対戦で、金子・武富といった元湘南の選手をスタメン起用するなど、真っ向勝負の姿勢で挑む曺氏。(前回対戦時はそれに松田も加わっていましたが)

お互いにプレッシングが持ち味なチームとあり、「ザ・コンパクトフィールド」と釘打ちたくなるような試合絵図となります。
そのハイプレスをかわすようなロングボールの蹴り合いという立ち上がりを経て、最初にフィニッシュに辿り着いたのは湘南。(前半8分)
町野の前進を京都・アピアタウィアに倒され止められるも瀬川が拾ってアドバンテージ、すかさずエリア内へスルーパスが送られると、受けた池田がシュートしますがGK上福元がセーブ。
13分にも左サイドで高橋のボール奪取から、スルーパスを走り込んで受けた町野がエリア内を突いてシュート。
右サイドネットに突き刺したものの、オフサイドとなり残念ながらノーゴール。
中盤でのボールの奪い合いを制したうえで、前掛かりとなった相手の背後を素早く突く攻撃でゴールを脅かします。

一方の京都は劣勢を受け、後方からのロングボールを供給する攻め方を継続。
ウタカのみならず、右ウイングで起用された豊川もターゲットになれる存在なのが幸いし、攻撃を散らす事には成功します。
同じタイプのチームらしく、京都も何度かボール奪取から好機を作りましたが、湘南とは対照的にエリア内へのパスが繋がらずシュートを放てないシーンが目立ち。

流れが変わったのが24分、ゴールキックの豊川目掛けたロングフィードの跳ね返りから、飯田のラフな縦パスを荒木がさらにエリア内へ浮き球を送り。
そしてそこにウタカが走り込んで受けましたが、放たれたループ気味のシュートは角度が無かったのもありゴール上へ外れ。
貫いていた攻撃から一つフィニッシュが生まれると、好循環を得るのは当然でもあり。
29分には湘南のパスミスをダイレクトで武富が縦パス、受けた荒木がエリア内右を突いてシュート。
ブロックされて右コーナーキックを得ると、ここでも得意手であるサインプレーを披露し、キッカー荻原の低いクロスをニアサイドで武富がフリックでエリア外へ。
そして中央から金子がボレーシュートを放ったものの、ゴール右へと外れ惜しくもモノに出来ません。

対する湘南も、主体的な攻撃ではロングボールを町野はじめ前線に収めさせたうえで、ショートパスを繋ぐ手法を取り。
34分にはそこからCKを得て、一旦切られるも右サイド深めで大岩がボール奪取しすかさずクロス。
中央で瀬川がジャンピングボレーを放たんとしましたが、ミートせず枠外に。
長短織り交ぜる分湘南が優勢という印象で、京都は38分に井上が茨田に対するアフターチャージで反則・警告を受ける等、守備面で苦戦気味の様相でした。

そんな流れのまま迎えたアディショナルタイム、京都は最終ラインでのボール回しから、麻田のロングパス一発でウタカが裏を取り。
そしてエリア内でGKと一対一に持ち込んだものの、谷を左にかわして放ったシュートがゴール左へ外れると共に、オフサイドの笛も鳴り。
押し気味の湘南にとっても、前に出るか退くかの選択を間違うと事故に繋がりかねないという懸念を抱かせるシーンとなったのを最後に、前半を終えます。

京都は苦労していた守備を改善せんと、ハーフタイムに動き。
アピアタウィア・荒木→メンデス・福岡へ2枚替えを敢行すると共に、フォーメーションも弄ります。
<後半からの京都> 3-3-2-2(3-1-4-2)
GK 上福元
RCB 井上 CCB 麻田 LCB メンデス
RWB 飯田 DH 福岡 LWB 荻原
IH 金子 IH 武富
FW 豊川 FW ウタカ
湘南と同一のものに変更し、ガチンコ勝負の色を強めに掛かり。

京都のキックオフで幕を開けた後半、いきなりセンターサークルからのドリブルを選択と意表を突きにいき。(とはいっても、曺氏が監督になってから良く見られる光景ではありますが)
その武富のドリブルを湘南・町野が反則で止めた事で、同一フォーメーション(といっても2トップに対する3バックなのでミラーゲームとは呼び辛い)故の激しいデュエル合戦の幕が開けます。

カードが飛び交いそうな予感も孕ませましたが、その通りに後半9分にクリアした京都・荻原が湘南・池田のアフターチャージを受けて反則、池田に警告。
続く11分にはこぼれ球に対し湘南・茨田が拾いにいった所、武富に後ろから倒されて反則、武富に警告。
この時さらにボールを蹴り出した京都・福岡にも遅延行為で警告が出される等、量産体制となります。
尚この場面の際に武富の反則の直前に、エアバトルの際に京都・麻田が湘南・瀬川の肘打ちを受けてしまっていた(反則無し)事を付け加えておくべきでしょうか。
その後反則の際に、犯した側がヒートアップするといったシーンも数多あり、審判団(主審=西村雄一氏)にとって難しい捌きを強いられたようでありました。
結局この後の西村氏のゲームコントロールもあり、これを最後に警告は出ず。

激しいぶつかり合いにより、双方中々フィニッシュまで繋げられない時間が長く続き。
20分に荻原→白井に交代と、先んじて動き流れを変えようとする京都ベンチ。
しかし最初にフィニッシュに辿り着いたのは湘南の方で、22分一旦縦パスがカットされるも拾い直した杉岡がドリブルで持ち運び。
そしてエリア内へ走り込む瀬川に対しシュート気味に縦パスを送るも、ブロックされてCKに。
その左CKからも、クロスの跳ね返りをエリア内左からダイレクトで高橋がシュート。(枠外)

対する京都サイドも、24分に井上ロングパス→豊川フリックでウタカがエリア内右で受ける絶好機が生まれ。
前に出て来たGK谷をかわしたウタカが中央からシュートするも、湘南・杉岡のブロックに阻まれ先制ならず。
その直後には湘南がカウンターからクロス攻勢、高橋が先程と同様にこぼれ球をエリア内左からダイレクトでシュートしましたが、結果も同じもの(枠外)となり。

交代を切欠にシュートの撃ち合いへと生まれ変わりましたが、京都に最初に動いたツケが表れ始め。
25分に豊川が足を攣ってしまい続行不能となり、大前へと交代。
同時に湘南も最初のカードを切り、茨田・池田→タリク・大橋へと2枚替えを敢行します。

暑さ故仕方無いにせよ、体力勝負で負けるという様相を見せてしまったのが影響したか、ここから湘南ペースへと切り替わり。(尚、32分にも飯田が足を攣ったものの交代は無し)
30分敵陣左サイドでタリクがボール奪取し町野→大橋と経由、大橋がエリア内へ縦突破を図ってこぼれた所を、走り込んできたタリクがシュート。
強烈なボールを、福岡が顔面ブロックという防ぎ方で何とか守る京都。
苦境が露わになる中で、35分にはゴールキックの際に、メンデスを前に出してそこに合わせるという方法で好機を作らんとし。
しかしそれが仇となってこぼれ球を大岩が蹴り出して湘南の逆襲、メンデス不在の右サイド(京都から見て左サイド)を突く結果となり、町野が京都・麻田のアタックを振り切って中央へパス。
受けたタリクがエリア内からシュートしますが、今度はGK上福元が前に出てのセーブで防ぎます。

京都の足が止まりがちになるなか、湘南はさらにカードを切り38分に田中・高橋→米本・畑に交代。
流れを決定的なものにすると、止めを刺したのも投入された2人の連係からでした。
京都が41分に武富→宮吉に交代、先んじて交代枠を使いきったという所で迎えた42分。
米本・瀬川・タリクのパスワークが中央で繰り広げられたのち、米本の左ハーフレーンからのスルーパスがエリア内左奥を突くと、大外から走り込んだ畑がマイナスのクロス。
そしてニアサイド寄りで町野が右足で合わせたシュートがゴール右へと突き刺さり。
待望の先制点を挙げたのは、やはりチームのトップスコアラーでした。

直後にその町野を交代させ(ウェリントンを投入)、後はリードを守るのみという体勢を取る湘南。
キックオフ直後、京都はやはりメンデスを前に上げてターゲットを務める方法で好機を作り、左サイドから上がったボールを大前がフリック。
エリア内への浮き球をメンデスが収めんとしますが、こぼれた所をGK谷が抑えて実らず。

既に速攻は出来ない状況であり、空中戦を制するしかないという京都の攻撃。
それに対処する湘南、道中(大前との競り合いで)着地に失敗した石原が頭部を痛めるというシーンも生まれたものの、破綻する事は無く。
ATには右サイドでウェリントンや石原がドリブルで抜け出し、奥でボールキープする場面を作って時間を進めるという盤石の立ち回りも見せます。
そして虎の子の1点を守り切り、試合終了の時を迎え。
恩師との対決を1勝1分という勝ち越しで終えた湘南、残留へ光が灯った格好となったでしょうか。


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