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DAZN観戦 2024年J2リーグ第11節 V・ファーレン長崎vs横浜FC

2024-04-24 16:14:02 | サッカー視聴記(J2)

※前回の長崎の記事はこちら(9節・熊本戦、4-3)
※前回の横浜FCの記事はこちら(7節・仙台戦、1-2)

<長崎スタメン> ※()内は前節のスタメン

  • 水曜(4/17)にルヴァン杯2回戦(磐田戦、1-0)が挟まる。その試合からの連続スタメンは誰も居らず。櫛引・加藤・増山・笠柳が途中出場。
  • 6節(甲府戦、1-1)で負傷交代した飯尾の詳細が発表され、4/4に手術実施して全治6~8ヶ月との事。
  • 前節(徳島戦、6-1)負傷交代した新井一はベンチ外。
  • ユース所属の宇佐川・西村・宮崎が2種登録選手となり、前節から登録される。

<横浜FCスタメン>

  • 林がJ3・宮崎へ育成型レンタル移籍となり、前節(藤枝戦、2-0)をもって登録抹消。
  • 負傷離脱していたガブリエウが復帰し、前節の途中出場を経てこの日スタメンに復帰。
  • ユース所属の庄司・高橋友矢・前田が2種登録選手となり、今節から登録される。

同じ地方(九州)という事で、同時開催の大分同様に悪天候の中での試合となった長崎のホーム・トランスコスモススタジアム長崎。
当然ながらドーム設備は無いので、その水分が戦局を左右する状況となり。
パッと見、遠目からは判らなかったものの、バックスタンド側のサイド(主に中盤の位置)ではボールが転がると激しい水しぶきが上がる状態のピッチ。
これにより(あくまで一部分ですが)、地上でのビルドアップの際にはボールが止まるという懸念を抱えながらの試合となりました。

その、地上でのビルドアップを展開する長崎。
入りこそ、センターバックから右サイドへ送られるパスは、水しぶきを上げながらもしっかりと転がりモヨマルコムに渡るなど影響は小さく。
それでもピッチ状態を考慮してか、前半7分にはモヨマルコムが自陣からドリブルを仕掛け、多少強引ながら2人剥がした末に右ポケットへ切り込み。
奥からのクロスは流れるも、逆サイドで拾って継続の末に、米田のクロスをファーサイドで合わせたモヨマルコム。
そのヘディングシュートはGK市川にキャッチされたものの、雨もなんのそのという推進力を見せ付けました。
思えば2分の最初の長崎の好機も、米田が自陣からドリブルを仕掛けてのもの(その後グラウンダーでクロスが防がれコーナーに)であり、両SBの躍動がカギとなりそうな予感を膨らませ。

しかし止まない雨によりピッチ上の水分も増大し、その結果ショートパスが止まるという絵図が見られ始めるバックスタンドのサイド。
長崎は15分に、最終ラインでの繋ぎでその事態に見舞われ危うく奪われかけたものの、何とか事前に危機を防ぎ冷や汗。

これを好機と見た横浜FC、その後ハイプレスの意識を高めた事で、長崎はひたすらGK原田のフィードによるプレス回避を強いられます。
その結果、このフィードの跳ね返しによりペースを掴み始める横浜FC。
22分にはンドカの跳ね返しを拾った伊藤、そのままミドルシュートを放ち、GK原田がセーブし何とかCKに逃れ。
当然、福森の控える横浜FC相手ではCKは更なる絶好機を与えるのと同義であり、上げられるクロスに肝を冷やすという展開に。

結局20分台で横浜FCが得たCKは3本でしたが、いずれもシュートには繋がらずとなり。
苦しい時間帯を脱した長崎は、雨対策として本格的にロングボールを使ってのビルドアップを混ぜ始め。
34分櫛引のロングパスからセカンドボールを繋いでの攻撃、左サイドへの展開を経て笠柳がワイドで持ち。
カットインかクロスかの二択という所でクロスを選択した笠柳、ファーに上がったボールに増山が脚から跳び込んだもの僅かに合わず。
これで好循環を呼び込めたか、続く35分には横浜FCが敵陣でパスワークを展開するも、福森のパスミスを拾った事でカウンターに繋ぎます。(ジェズスのスルーパスにエジガルが走り込むもンドカがクリア)

迎えた37分、敵陣に押し込んだ状態から最終ラインで繋ぎ、田中縦パス→ジェズス受けて右へ→モヨマルコムドリブルで奥を突き。
上げられたクロスはクリアされるも米田が拾って逆サイドから……と、7分のシーンのような流れですが、米田のスルーパスに駆け込んだ加藤がスライディングでクロス→クリアを拾ったモヨマルコムが右からクロスとさらに続くクロス攻勢。
その最中に中央で増山がンドカのチャージを受けて倒れ込んだ事で、一瞬横浜FCサイドも意識を止めてしまったのが運命の分かれ道となったでしょうか。(試合を止めるべくのアピールをした選手も居た)
3本目のクロスで、ニアで跳んだ笠柳(ここにGK市川が跳び出すも触れられず)を越えたボールに、ファーサイドでエジガルが脚で合わせてゴールネットを揺らします。
分厚い攻撃をモノにした長崎、無敗(3節以降)を保つべくの先制点を挙げました。

やや納得し難い失点となった横浜FC。
その負の感情か、得点シーンの際に倒れ込んでいた増山は、その後も横浜FCサイドのスライディングを受けて倒れ込むシーンを幾度も発生させてしまい。

しかし当然ながらそんな態度(あくまで偶然でしょうが)が好循環を齎す事は無く、以降前半終了まで長崎の独壇場という試合展開になり。
水分の少ない左サイドで地上から前進し、幾度も好機を作り。
そして何度もCKに繋げるなど、先程の横浜FCのお株を奪う流れに持ち込みます。

45分、笠柳のスルーパスに走り込んだ加藤、先制のシーンと同じような左ポケット奥の位置でのクロス。
それを防がんとしたGK市川がかわされた横浜FC、撃たれれば失点という場面でしたが、大外に流れたため収めたエジガルは撃てず。(その後戻しからモヨマルコムがシュートもブロックされる)
失点により文字通り崩壊の危機といった横浜FCでしたが、何とか1-0のまま凌いで前半を終わらせます。
そしてハーフタイム、巻き返しを図るべく2枚替えを敢行。(中村拓・小川→村田・カプリーニ)

迎えた後半、村田の投入により山根が右ウイングバックへと移った横浜FC。
後半1分、ガブリエウ→ユーリ→カプリーニと助っ人3人で繋いだ末に左の村田へ展開し、奥へ切り込んでクロスが上がり。
早速投入された選手により齎されたこの好機、クリアボールを拾った井上を経由しカプリーニのシュートで締められます。(ブロックされCKに)

これでペースを掴んだ横浜FC、長崎の逃げのロングフィードを跳ね返して好機を作るなど、前半の良かった時間帯を思い出すかのように押し込み続け。
3分には再び村田が左からクロス、合わずに流れるも逆の右からガブリエウが今度は手前から角度を付けてのクロスがゴールへ向かい。
ニアでユーリがフリックに入った事もあり際どいボールとなりましたが、GK原田が惑わされずセーブして防ぎ。
6分には長らく敵陣右サイドでパスを繋ぎ、カプリーニのエリア内のロビングで乱戦に持ち込み。
クリアされるもエリア内にパスを送るの繰り返しを経て、高橋利がシュートしましたがこれも防がれ。(ブロック→GK原田キャッチ)

このまま同点まで辿り着きたい所でしたが、8分には自陣での繋ぎのミスでボールロスト。
これでショートカウンターに持ち込む長崎、エジガルが秋野とのワンツーで左ポケットに切り込み、反転ののちシュートを放ちましたがGK市川がセーブし何とか防ぎ。

これにより正気を取り戻した長崎。
横浜FCは前半よりも一層プレッシングの圧を強め、長崎の2CB+アンカーに対し1トップ・2シャドーがキッチリ嵌めにいく体勢を作り上げ。
それに対しても、唯一フリーマンのGK原田のパス出しや、エジガルが自陣に降りてのポストワークを絡める事でプレス回避の精度を高めます。
14分、降りてきた笠柳への遊びのパスののち、櫛引縦パス→エジガルポストプレイ→ジェズススルーパスと本命の繋ぎで右奥を突き。
受けた増山が溜めを作ってクロス、ファーで合わせにいった笠柳は撃てずも、こぼれ球をエジガルがシュート(GK市川キャッチ)してゴールを脅かし。

長崎のリードを広げるべくのプレッシャーにより、横浜FCも矛が鈍ってきたでしょうか。
12分にカプリーニが右からのカットインでシュートレンジに持ち込んだものの、クロスかシュートか中途半端なキックとなってしまい、ゴール左へと外れ。(もしかするとコントロールショットにも見えましたが)
その後もボールポゼッションは高まるものの、クロスに辿り着くのがやっとという攻めを繰り返し。
(19分に長崎は笠柳→松澤へと交代)

その均衡を崩しにいったのが、やはり福森の悪魔の左足。
22分、中央へとミドルパスを送った福森から、高橋利の落としで一気にエリア内を突く攻撃。
これは跳ね返されるも、拾ったユーリの前進を反則で止めてしまったエジガルにより、絶好の直接フリーキックを得ます。
当然ながら蹴るのは福森(一応右足の山根もキッカーの位置に)で、この中央やや左寄り・エリアから近くの位置で放たれたシュートが壁を越えてゴール左へ。
しかし落ちきらず僅かに上へと外れてしまい、モノに出来ず終わりました。

冷や汗を掻いた長崎サイド、26分にジェズス・エジガル→澤田・フアンマへと2枚替え。
同時に横浜FCも、井上→中野へと交代します。

攻撃的な中野がボランチの位置に投入された事で、一層の攻めの姿勢を見せた横浜FC。
しかしそれが良い方向に流れるとは限らず、長崎の好機が続きます。
28分にモヨマルコムがミドルパスをカットしたのち縦に素早く前進、スルーパスに走り込んだ澤田が放った右ポケットからのシュートがゴールポストを直撃。
30分には裏へのロングパスを収めたフアンマを、防ぎにいったンドカが激しく寄せるも、結局フアンマの前進をオブストラクション気味に阻み倒してしまった事で反則・警告。
これで通算4枚目で次節出場停止と被害も広がりますが、当面考える事はこの試合で勝ち点を得る事のみであり。

突破力を発揮し辛いボランチに入った中野ですが、33分にはロングパスを左奥で受けた村田からの戻しを受けると、カットインからの直進でポケットへ切り込み。(その後対応されクロスは上げられず)
村田の推進力に慣れられた感があったのを打破する切り札になり得ると思われましたが、その後は良くも悪くもボランチに徹して目立たず。
ならばと右に回った山根を活かさんと攻めますが、折角奥を取ってもそのクロス精度は今一つな山根により、これもフィニッシュに繋がる事はありません。
38分にはカプリーニとスイッチ気味でのパス交換を経て奥へ切り込んだ山根、シュートのように強く速いクロスをゴール前へ送り。
これをGK原田がパンチングでCKに逃れるという具合に、精度よりも思い切りの良さを前面に出した方が好結果に繋がるかのようでした。

次第に村田からの左での攻撃は尻すぼみとなり、それに釣られるように福森が上がって受ける事も減り。
(ンドカの反則以降)10分以上も攻撃機会を独占した横浜FCでしたが、それにより決定打に欠けゴールに辿り着けず。
そして終盤、気持ちが切れるかのように打って変わって長崎ペースへ。
敵陣深めでの左スローインによる攻防で、止めようとした山根が連続で反則を犯してしまうなど、焦りによりプレーを止めてしまい時間も進む結果を招き。
それを尻目に長崎は45分に最後の交代。
加藤・秋野→山田・瀬畠へと2枚替え、同時にその2人をドイスボランチとした4-2-3-1へとシフトします。

その山根の反則により、さらにFKからコーナーでキープに入るという具合に逃げ切り体制に。
何とかその流れを切った横浜FCは、左ポケットを取ったカプリーニにより左CKに持ち込み。
キッカー福森のクロスにンドカがヘッドで合わせたものの、撃ちきれず浮いてしまいモノに出来ません。

結局これが横浜FC最後の好機となり、1-0のまま試合終了に。
勝利した長崎、この日は自慢の攻撃力は影を潜めたものの、それでも接戦を制する形でチーム力を発揮。
これで4連勝・9戦無敗と、順調に昇格すべきチームへと育ってきた感がありますが、今後の展開は如何に。

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