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DAZN観戦 2024年J2リーグ第11節 大分トリニータvsいわきFC

2024-04-23 16:00:34 | サッカー視聴記(J2)

※前回の大分の記事はこちら(7節・岡山戦、0-0)
※前回のいわきの記事はこちら(6節・山形戦、0-0)

<大分スタメン> ※()内は前節のスタメン

  • 前節(千葉戦、1-1)は、yahooスポーツナビによると渡邉がトップ下の4-2-3-1だったとの事。
  • 野村が前節に復帰し途中出場。
  • 茂が前年からの長期離脱を経てついに復帰、ベンチ入り。

<いわきスタメン>

  • 水曜(4/17)にルヴァン杯2回戦(新潟戦、0-2)が挟まる。そこからの継続スタメンは石田1人のみ。
  • 前節(清水戦、2-3)の3-4-2-1からマイナーチェンジし、山口・谷村がそれぞれ一列上がっての3-3-2-2(3-1-4-2)で挑む。
  • 速水の負傷離脱が発表され、発生日不明だが全治3ヶ月との事。
  • ルヴァン杯2回戦で負傷交代(脳震盪)した杉山の詳細が発表される。

この日の大分のホーム・レゾナックドーム大分は、天候の影響で屋根が閉められての開催に。
そのため、それによる影響が放送席内(解説・増田忠敏氏)で熱く?語られる事となり。

曰く、サポーターの歓声が反響するので、ピッチレベルでコーチングがほとんど通らなくなるとの事。
それにより、出場選手達は監督が思い描く戦術の共有に難儀するという要素が加わり、難しくなったこの試合。
いわき・田村雄三監督が、ライン際で盛んに選手に声掛けをしていたのが印象的なシーンでもありました。
一方ホームの大分も、こうした環境で常にプレーしている訳では無いので、いくら片野坂知宏監督が喉が潰れんとばかりに声を上げようともほぼ同様の条件といえたでしょうか。

大分から見て左サイドでの攻防が多くなった立ち上がり、ライン際の攻防でスローインの数が膨らむ展開に。
その最中に五十嵐がボールを顔に当てた事で痛み、堪えながらもプレーを継続するという珍妙なシーンも生まれる中、ラインアウトを繰り返すボール。
全体的にも、所謂アクチュアリープレイングタイムの短い試合となりましたが、これも恐らくコーチングが出来ない故のセーフティなクリアが多くなった故でしょう。

そのスローインでの攻防で、前半8分大分の自陣からの左スローインで、投げられたボールをラフに蹴り出そうとした保田がキックミス。
これを拾った谷村から短い距離間で繋いだ末に、西川潤がカットインからミドルシュートを放ちましたが、惜しくもゴール左へ外れ。

環境が泥仕合を齎した感がありましたが、その対応力に一日の長があったのはいわきの方となり。
ひたすら押し込まれる展開を強いられた大分、11分に左からの大迫の低いクロスを、中央の西川潤の手前で戻って来た薩川が足でクリア。
しかしこのプレーで、着地の際に筋肉系トラブルを起こした薩川が負傷交代の憂き目に遭ってしまいます。
担架で運ばれた薩川を尻目に、早くも宇津元が同ポジションで投入されました。

フィジカルを生かしてのデュエルから、こぼれ球を素早くワンタッチで繋ぐという攻めが中心となったいわき。
そして前述のような、左の大迫からの鋭いクロスでスコアを動かさんとします。

いわきの流れとなって来たものの、その矢先の18分。
最終ラインから繋ぐ姿勢も見せ始めたいわきですが、その基点の五十嵐に対し、プレッシャーを掛けた宇津元が彼のフィードをブロック。
これが五十嵐を掠めてゴールラインを割った事で大分の左コーナーキックとなり、キッカー保田のクロスはライナーでゴール前を通過する際どいボールとなり。
GK立川がフィスティングで逃げた事で右CKとなると、ゴール前即ちGKの前に密集を作る大分。
絡め手を使いながら、クロスの跳ね返りを繋いだ末に松尾がミドルシュート(GK立川キャッチ)と攻め立て。

これで一転大分の攻勢となりますが、それでもタイトに寄せてくるいわきの姿勢には試合環境とは関係無く苦しむ事となり。
21分に宇津元のポストプレイが五十嵐に後ろから倒され、繋がってアドバンテージとなったその先でも保田が山口に倒され、結局反則で途切れ。
こうした激しいデュエルにより選手が倒れるシーンが続発した大分、既に負傷者を出している(接触無しだったとはいえ)事もあり募る苛立ちとの戦いも強いられた感があり。

迎えた31分、こぼれ球を拾わんとした弓場と大西が交錯し、弓場が削られる事となっていわきの反則に。
すると大分は側の長沢が怒りの様相を見せながら大西に詰め寄らんとし、一触即発の状況となってしまうピッチ上。
これに渡邉も呼応し、収まった後も主審へのクレームを続けるなど、そのフラストレーションは既に最高潮という感じが窺えました。

これを境にいわきへとペースが移り、今度は攻撃終了後も敵陣で奪い返し継続という具合に、大分陣内でのサッカーが続く状況に。
その中でゴールに迫ったのは西川潤で、立ち上がり同様に隙あらばミドルシュートを狙う姿勢で脅かし。
35分、大西の左からのクロスの跳ね返りをダイレクトでシュート。(弓場がブロック)
37分にはCKから大分のカウンターとなりかけた所を奪取して防ぎ、そのままミドルシュート(ゴール左へ外れる)と、まさに「ゴールが見えたら撃つ」という意識となっていたかのような西川潤。

それでも全体的にラフな攻めが目立っていたためか、40分台になるとその攻勢も止み。
お互い決定打が出ない流れになると、大分サイドも自陣からのフリーキックで放り込みを選択するなど、アバウトな姿勢への傾倒を見せるようになります。

迎えたアディショナルタイム、いわきがロングスロー→CKとセットプレーで攻め立て。
左CKからの二次攻撃、大西の逆サイドからのクロスをファーで照山が足で落とし、そして山口がダイレクトでシュート。
GK濱田がセーブ、跳ね返りを谷村が詰めてゴールネットを揺らしたものの、オフサイドを取られて無念のノーゴールに。
決定機を迎えましたがモノにならず、結局スコアレスで前半終了となりました。

流れの悪い大分は、ハーフタイムで2枚替え。
保田・松尾→小酒井・野村へと代えて巻き直しを図ります。

早々の後半1分、左サイドで藤原が裏へロングパス、走り込んだ宇津元のグラウンダーのクロスを中央で合わせた渡邉。
少ない手数による一気の好機を作ったものの、放たれたシュートはGK立川の正面で終わってしまいます。

その後も投入された野村を中心に、鋭いスルーパス一本でいわきの強度をスキップするように好機を作らんとしますが、オフサイドも取られるなどで実にならず。
いわきサイドも、3分に西川潤の反則気味のボール奪取でショートカウンター。
谷村がエリア内へ切り込んで放ったシュートが惜しくもゴール左へ外れ、という具合にゴールに迫り。

変化を付けに掛かった野村でしたが、10分に谷村に反則を受けると、激高して逆に谷村に報復行為のチャージをしてしまい。
これにより警告を受けた事で、谷村が腕を使ってチャージしていたのもあり、長らく主審に異議を唱えるなど納得出来ない様相でありました。
確かにいわきサイドは腕を使ってのディフェンスが前半から目立っており、何処かでカードを出して(前述の31分のシーンとか)一定の歯止めはすべきだとは思いましたが、野村サイドもそんな試合展開に乗れていないような一幕にも見え。

そしてそれがスコアにも影響したでしょうか。
直後の11分、いわきのロングパスを藤原がクリアミスし、拾った有馬が右ポケットを突く好機に。
バックパスを経て西川潤がシュート、ブロックされるも右CKで継続、という所で動くいわきベンチ。
有馬→近藤を投入し、フレッシュなターゲットマンの存在で打開を図る采配。
これが奏功し、このCKからの二次攻撃、後方からパスを繋ぐ最中に大西が弓場のアフターチャージを受けて反則。
これで右サイドからのFKと尚も続くセットプレーの流れ、キッカー大迫はファーサイド奥へ高いクロスを送り、そこに谷村が走り込み。
手前でパンチングにいったGK濱田でしたが、体勢悪く小さく弾いてしまったのが運の尽きで、すかさず近藤が詰めてゴールネットを揺らします。 
いわきにとっては采配もズバリというゴールで、ついにスコアを動かし。

リードした事で勢いに乗るいわき、16分にもショートカウンターを発動し、西川潤のラストパスから大迫がシュート(安藤ブロック)とゴールに迫り。
反撃したい大分ですが、元々流れに乗れていないのもあり、焦りの方が先に立ち。
そして逆に反則を量産してしまった事で、いわきに余裕を与える結果となりました。

そんな大分に対し、一方的に攻めるいわき。
25分、左スローインからひたすら敵陣でパスを繋ぎ、西川潤が右からカットインしてまたもミドルシュート。
これをブロックしたのがFWの長沢という面からも、同点どころか専守を強いられる絵図で、苦しいの一言であり。

この直後(26分)にいわきは2枚替え、大迫・西川潤→坂岸・白輪地。(谷村が一列降りてシャドーに)
何とかムードを高めたい大分は、27分に長期離脱から復帰したての茂の投入に踏みきります。
長沢と交代し、渡邉を1トップとした4-2-3-1へシフト。(野村がトップ下で茂は右サイドハーフ)

しかしその采配も実らず、28分には敵陣でパスカットした石田が、そのまま前進の末にミドルシュート(小酒井がブロック)とまたもいわきのショートカウンターにより左CKに。
そしてこのセットプレーで止めを刺され、キッカー坂岸のクロスが流れるも逆の右サイドから再度のクロス、これをファーサイドで照山が合わせヘディングシュート。
GK濱田がここもパンチングにいきましたが触れられずと、再びのセットプレーでの対応力が仇となり2点差が付く事となりました。

ビハインドが広がったものの、依然として反撃の糸口が掴めない大分。
32分に最後の交代を敢行し、渡邉→伊佐に代えるとともに再度4-4-2へシフト。
伊佐・宇津元の2トップで、右SHに野村・左SHに茂と、試行錯誤を重ねます。

それでもいわきペースが続くと、36分にはGK立川からショートパスによるビルドアップ。
大分のハイプレスをいなしていき、山口の大きなトラップで剥がしきる事に成功すると、そのままエリア内へスルーパス(白輪地が走り込むもクリアされCKに)と地上からの前進も冴え渡り。
しかし好事魔多しのように、この際エリア内に走り込んだ近藤が足を痛めてしまい、続行不可能となり。
負傷によるインアウトを強いられ、既に交代を準備していたものの取り下げを余儀なくされたため、担架で運ばれて直ぐの再開で数的不利での戦いに突入します。
それでもいわきのCKからだった事が幸いし、敵陣でボールを蹴り出して交代させる事に成功。
近藤・加瀬→大森・加藤への2枚替えで、これにより五十嵐が右ウイングバックに回り、山口をボランチに降ろしての3-4-2-1へとシフトします。(1トップは谷村で、白輪地・加藤がシャドー)

結局18分~42分の間、全く好機を得れないという時間を強いられた大分。
それが途切れたのちも、目立つのはハイボールの競り合いで痛む選手の続出(双方とも)と一向に攻勢を掛けられず。
仕舞には、ボールと無関係な所で五十嵐を倒してしまった茂が警告を受けるなど、ほろ苦い復帰戦ともなり。

最後は安藤が前線に上がり、パワープレイに全てを賭ける体勢を採ったものの、結局シュートは生まれる事は無く。
0-2のまま試合終了の時を迎え、いわきが勝利に辿り着きました。

この日はボール支配率でも上回るなど、フィジカル一辺倒からの脱却は順調である風のいわき。
しかし全体を通せば、パワーをもって大分を圧倒していたという印象であり、その特徴は健在。
類まれなパワーをどう生かすかという課題に真摯に向き合う事で、J2への順応を果たしつつあるでしょうか。

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