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ABEMA観戦 2022FIFAワールドカップ 準々決勝 イングランドvsフランス

2022-12-13 16:01:29 | サッカー視聴記(2022年その他)

<イングランドスタメン> 4-1-2-3
GK ピックフォード
RSB ウォーカー CB ストーンズ CB マグワイア LSB ショー
DH ライス
IH ヘンダーソン IH ベリンガム
RWG サカ CF ケイン LWG フォーデン
<フランススタメン> 4-1-2-3
GK ロリス
RSB クンデ CB ヴァラン CB ウパメカノ LSB テオ・エルナンデス
DH チュアメニ
IH グリーズマン IH ラビオ
RWG デンベレ CF ジルー LWG エムバペ

参考動画 -イングランド vs フランス|FIFA ワールドカップ カタール 2022 | 新しい未来のテレビ | ABEMA

準々決勝においての、強豪同士のぶつかり合い・第2ラウンド。
強豪どころか、優勝候補の大本命同士というべきか。
注目を一手に集めるその戦いの幕開けは、キックオフしてすぐさまボールの異常でブレイク(イングランドがタッチに蹴り出したのち交換)するというものでした。

フランスの攻撃の中心は言うまでも無く左サイドのエムバペ。
既に5得点しているその得点力と、1対1では誰も止められないと思われる推進力で、数多の他チームに涙を呑ませてきた今大会。

そのエムバペにボールを集め、左サイドから前進を図らんとするフランス。
しかし対するイングランドは、エムバペのボール保持に対してほとんどの局面で複数人でチェックにいき、突破を阻む体勢を作り上げて来ました。
それ故全体後ろ重心になるため、持ち味のプレッシングまでも失わってしまわないかどうかという立ち回り。
しかし前半4分に前から行く守備で、ミドルパスを蹴らせた末にヘンダーソンが右サイドでカットしてショートカウンター、そしてフォーデンのシュートまで繋げ。(ブロック)
相手の長所を消しつつ、自身の長所を活かすという目論見はとりあえず成功となったでしょうか。

一方フランスの守備はロープレスに近く、2トップ(前回観たのと同じく、エムバペが前残りしての4-4-2ブロック)が相手のボランチ近辺で構えるスタイル。
時折グリーズマンが前に出てプレッシャーを掛ける以外は、前から行く事は殆ど見られず自陣を固める意識が強く出ていました。

そのフランスの守備に対して、こちらも前回観た通りの左肩上がりの可変気味の布陣をベースに崩さんとするイングランド。
右サイドではサイドバックが上がらない代わりに、ヘンダーソンが開いてボールを受けるという攻めの形。
しかしそれに対し、ウイングのサカはハーフレーンに絞るという可変が多く。
対するフランスは、T・エルナンデスが彼に付く事は無く、ゾーンの意識を高めて守っていた節があり。
15分には右ワイドでボールを持ったヘンダーソンに対し、T・エルナンデスがプレッシャーを掛けた事でパスミスを誘発してフランスがカウンターに持ち込みます。(ラビオのドリブルからエムバペがクロスを入れるも撃てず)

立ち上がりの時間が過ぎ、ここからどうなるかという所で迎えた17分。
しっかりとイングランドの攻撃を最終ラインで切ったフランス、ウパメカノの持ち上がりを経て左サイドでボールを持ったエムバペに対し、例によって3人で取り囲まんとするイングランド。
しかし奪われずに逆サイドへ展開するエムバペ、引き付けた事によりデンベレが右ポケットを突く事に成功。
ボールキープからの戻しを選択すると、空いたバイタルエリアを突くチュアメニのミドルシュート。
イングランド・ベリンガムのチェックは早かったものの、それ以上にチュアメニのモーションが小さく、そして力強く放たれたシュートがゴール左へと突き刺さり。
僅かな隙すら見逃さないという世界最高水準のプレーの末に、フランスが先制点に辿り着きました。

ここからイングランドは修正したか、サカが右ワイドに張っての反撃体制に入ります。
19分にはそのサカのカットインが(ラビオに)反則で止められた事で、右ハーフレーン・エリアからすぐ手前という位置での直接フリーキック。
これをショーが直接狙い、壁の間を通したもののGKロリスの正面でキャッチされ。
直後の22分には最終ラインから右サイドで前進、再びボールを持ったサカが右ポケットへパスを通し、それを入れ替わりで受け前を向いたケインがシュート。
しかしGKロリスが前に出て眼前でセーブと、好判断で防ぎます。

リードされた事で積極性も高くなり、その後も敵陣でのボール奪取を頻発させるイングランド。
その流れで速めに追い付きたい所でしたが、微妙な判定に苦しむシーンも多々見られ。
25分には敵陣深め右サイドでケインがボール奪取、そのままカットインでエリア内を突かんとするもウパメカノに倒されて奪われ、その後VARチェックの末にノーファールに終わり。
34分には再びサカが右からカットインを仕掛け、T・エルナンデスに倒されるも笛は鳴らずと、決定機を目前にして阻まれる事が目立ちました。

対するフランスは無理にチェックの厳しいエムバペを使う事無く、ボールキープを重視するという1点リードを最大限生かす立ち回りへとシフト。
それでも見せ場が訪れるのがスターたる所以でしょうか、38分に例によって左サイドでキープするエムバペに対し、後ろからヘンダーソンが倒してしまい反則。
これで得たFKから、クロスでは無く中央へのパス→エリア内へのスルーパスを選択し、左ポケットへ走り込んだT・エルナンデスのマイナスのクロス。
そしてニアで合わせたエムバペと、左サイドの黄金連係を見せたもののシュートは枠を捉えられず。

終盤にはイングランドがボールポゼッションによる攻撃で、何とか崩さんとする試合展開となり。
サイドチェンジを多用し、フランスディフェンスを揺さぶらんとしましたが実る事は無く。
アディショナルタイムの終盤、フランスはT・エルナンデスがベリンガムのチャージ(反則無し)で痛んでしまうシーンが。
冷や汗を掻いたものの無事に起き上がり、離脱者による層の薄さが懸念されるフランス、これ以上の被害は避けたい所で一安心といった場面でしょうか。

結局0-1のまま前半を終え、ハーフタイムでの交代も無く始まった後半。
早速の後半1分、マグワイアの持ち上がりから左サイドで運び、ベリンガムのドリブルがフランス・デンベレのスライディングに倒されるも攻撃は続き。
そしてフォーデンのクロスがクリアされてコーナーキック、となった所でデンベレに警告が付き出されます。
得た左CK(キッカーはフォーデン)、クロスの跳ね返りをダイレクトで繋ぎ、ベリンガムが中央からミドルシュートを放つもGKロリスがセーブ。
今度は右CKとなり、ファーへ上がったクロスをマグワイアが折り返すも、ライスが巧く合わせられずにGKロリスが抑え。
まず押し込みを見せたイングランド、前半同様に早く追い付きたいという流れとなります。

その後(4分)再びフランス・エムバペの前進に対し、ヘンダーソンが反則で止めてしまうなど、ビハインドのなかエムバペの脅威に晒されながらの攻撃を強いられる予感を滲ませ。
しかしフランスにエムバペが居るなら……と言わんばかりに、イングランドもサカの推進力を前面に押し出します。

6分にヘンダーソンの浮き球パスを受けたサカ、そのまま右ポケット奥へと切り込んでマイナスのクロスを入れ、跳ね返りを後方からヘンダーソンがシュート。(ブロック)
中央重視のプレーを改めたのちのサカはこの日輝いていたようであり、続く7分。
右ワイドをドリブルしたのち、エリア内のベリンガムとのワンツーで自身もエリア内を突き、カットインで中央を狙った所にフランス・チュアメニのチャージを受け倒れます。
今度は反則を告げる笛が鳴り、PKを得たイングランド。
キッカーはケインが務め、右足で強烈なシュートを左へと蹴り込みゴールネットを揺らします。
GKロリスは逆を突かれたものの、読みが当たっても止められたかどうか……というシュートで同点に追い付いたイングランド。

喜びも束の間、直後の10分にはフランスのパスミスへの対処がルーズになった所を、走り込んだラビオにシュートされる(GKピックフォードセーブ)際どい危機を招き。
続く11分にはフランスが自陣で防ぎ、こぼれ球が直接エムバペに渡った事により突破を許す事となり、左サイド奥を突いたエムバペがマイナスのクロス。
ジルーのスルーを経て中央でデンベレが待ち受けるも、合わせきれずに右へと流れてしまい勝ち越しならず。
勝って(得点して)兜の緒を……という言葉を突き付けられるイングランド、まだ同点であり、勝ち越しへの流れを継続させたい状況。
15分に最終ラインからの縦パスを中央で受けたサカ、そのまま突破してエリア内を突きシュートを放つも、威力無くGKロリスにキャッチされ。
やはりサイドからの推進が合っているようであったこの日のサカ。

プレッシング意欲を高めるイングランドに対し、フランスのビルドアップはGKロリスのロングフィード中心となり、文字通り蹴らされる格好に。
16分にそのフィードの跳ね返りを繋ぎ、右サイドからデンベレがカットインからミドルシュートにいった(ブロック)ものの、徐々にそこからも繋げられなくなり停滞していきます。
20分には裏へのミドルパスにエリア内へ走り込んだジルーですが、受けるどころか足を痛めてしまう災難に見舞われ。
交代がチラつくようなシーンでしたが、何とか耐えてプレーを続けるジルー。

流れはイングランドにあるようで、25分には右サイドからのFKで、キッカー・ヘンダーソンのクロスをファーサイドでマグワイアが合わせ。
ドンピシャのヘディングシュートでしたが、左ゴールポストを掠め外に出て惜しくもゴールはなりません。

イングランドの圧を受けるフランス、とてもエムバペ中心の攻撃を繰り出す余裕は無く。
それでも守備体系を変える事無く凌ぐと、32分にようやくエムバペの左サイドからの攻撃で、ラビオがクロス。
ファーに上がった柔らかいクロスをデンベレが頭で折り返し、そして中央でジルーがボレーで合わせる決定機となりましたが、シュートはGKピックフォードがセーブ。
しかしこれで風穴が空き、続く左CKからの二次攻撃。
キッカーだったグリーズマンにボールが戻って再度クロスが上がると、ニアサイドでまたもジルーが合わせ。
今度はヘディングシュートで、競り合ったマグワイアに当たってゴール左へと突き刺さり。
痛みに耐えたジルーとともに、守勢に耐えたフランスが勝ち越し点をもぎ取りました。

イングランドのキックオフで再開の前に、双方選手交代。
フランスはデンベレ→コマン、イングランドはヘンダーソン・サカ→マウント・スターリング。

この交代によりフランスはドイスボランチの色を強め(チュアメニ・ラビオ)、トップ下へシフトしたようであるグリーズマンが最前線の守備に加わり。
しかしエムバペは下がらないため、体系は4-3-3のようであり逃げ切りに若干の不安を覚えてしまうものでした。

その隙を突きたいイングランドは35分、ベリンガムがエリア内へロングパスを送った所に、マウントが走り込み。
これを後方からT・エルナンデスがショルダーチャージで倒してしまい、一旦は流されたものの途切れたのちにVARチェックに入る主審。
度重なるエリア内でのノーファールのジャッジに悩まされていたイングランド(後半にも29分に一度あり)でしたが、OFRに繋がったのち判定が覆り、反則・PKとなります。(T・エルナンデスに警告)
この日2本目のPKで、千載一遇のチャンスを得たイングランド、キッカーは1本目と同じくケイン。
そしてそのキックも同じく左への強いシュートを選択したようでしたが、今度はGKロリスも読みを合わせて反応。
その動きを見ての事か、ケインはシュートをふかしてしまいゴール上へ外してモノに出来ず。
痛すぎる失敗となってしまいました。

直後にイングランドはフォーデン→ラッシュフォードへと交代、フレッシュな選手の投入で打開を図らんとします。
その一方で最初の交代以降カードを切る事は無かったフランス、層の薄さに苦しむといった絵図でしたが、後は逃げ切るのみという終盤戦。
エムバペも、その突破力をボールキープ重視へと変える事でチームへの貢献度を高め。

ATへと突入し、セットプレーを中心に放り込みへとシフトしていくイングランド。
道中、エアバトルの際にストーンズが(ジルーとの競り合いで)痛んでしまい、交代の運びとなり。
FWのグリーリッシュが投入され、攻撃の駒を増やす事で最後の望みに掛けます。

全員(GK以外)がフランス陣内へ入り押し込み、そしてその成果が。
クロスの跳ね返りをエリア手前左で拾ったマグワイア、カットインで中央へ流れた所、ペナルティアークという位置でコマンに倒されて反則。
絶好の位置でのFKを得るとともに、目安時間(8分)を回りこれが最後の攻撃という雰囲気になります。
蹴りにいったのはラッシュフォードで、放たれたシュートはゴール上を襲ったものの、惜しくも枠を捉えられず上部ネットに突き刺さり。
逃してしまった所で、試合終了の笛が鳴り響き。
強敵を破り、準決勝にコマを進めたのはフランスとなりました。


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