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ABEMA観戦 2022FIFAワールドカップ ラウンド16 イングランドvsセネガル

2022-12-06 16:01:47 | サッカー視聴記(2022年その他)

<イングランドスタメン> 4-1-2-3
GK ピックフォード
RSB ウォーカー CB ストーンズ CB マグワイア LSB ショー
DH ライス
IH ヘンダーソン IH ベリンガム
RWG サカ CF ケイン LWG フォーデン
<セネガルスタメン> 4-4-2
GK エドゥアール・メンディ
RSB サバリ CB クリバリ CB ディアロ LSB ヤコブス
RSH ディアタ DH シス DH ナンパリス・メンディ LSH イスマイラ・サール
FW ディア FW イリマン・エンディアイエ

参考動画 -イングランド vs セネガル|決勝トーナメント1回戦|FIFA ワールドカップ カタール 2022 | 新しい未来のテレビ | ABEMA

勝負のノックアウトステージ、とはいっても未だ各チーム間の実力差は千差万別。

優勝候補筆頭と目されるイングランドは、グループBを無敗で危なげなく首位通過。
2位のアメリカと引き分けに持ち込まれたのみで、まずは順調と言って良いグループリーグとなったでしょうか。

一方のセネガルはグループAで、初戦でオランダに敗戦した事で追う立場を強いられ。
2・3節と連勝してエクアドルをかわし、勝ち点を6に乗せ2位で勝ち抜けたものの、エクアドルとの直接対決(3節・2-1)で決めるギリギリの戦いに。
勝ち点差は1しか違わないものの、盤石なイングランドに対しセネガルがどう挑むか、という見所のカードとなりました。

派手なサポーターの大音響による応援を背に受け、強豪に立ち向かう力を得ようとするセネガル。
しかしイングランドの実力・組織力は想像以上だったようで、入りに何度か好機を作ったのちは、以降ひたすら押し込まれる展開を強いられます。

そのイングランドのサッカー。
左肩上がりの最終ライン3枚によるビルドアップが基本形ですが、あくまで「迷ったらここに帰る」という意識を強く感じるのみで、ガチガチのポゼッションスタイルでは無く。
セネガルのプレッシングをいなすだけの力こそあれど、見所は相手のビルドアップを破壊するシーン。
つまりは自身のプレッシングと、失った際のゲーゲンプレスでセネガルから文字通り自由を奪い取る事で、ペースを掴むのに成功しました。

セネガルは何とか攻撃の形を掴まんと、イングランドのビルドアップを阻もうと試みるものの、GKピックフォードのフィード力もあり中々実らず。
FWケインに当てるロングフィードを軸に、仮に拾われてもすかさず取り囲むという、思わず栃木SCストーミングスタイルかと疑ってしまう程のゲーゲンプレスを敢行しボールを確保するイングランド。

しかし前半22分に、その流れを変えるかのようにセネガルは右サイドでディアタが縦パスをカット、そこから好機に繋げ。
クロスボールを中央でディアが合わせにいき、イングランド・ストーンズのディフェンスに遭いこぼれた所を、Iサールが詰めにいきシュート。
ゴール上へと外してしまい、さらにこの際にストーンズの腕に当たったという事でVARチェックも挟まれましたが、ハンドは採られず惜しいシーン止まりに終わります。
それでもここからイングランドはにわかに雲行きが怪しくなり、自慢?のプレッシングが影を潜め始め。
ボールを持つ時間が増え、この流れのなか力関係をひっくり返す先制点が欲しいセネガル。

そして32分に決定機、しかも敵陣深めでのパスカットという願っても無いシーンが生まれます。
カットを果たしたIサールがその勢いのままマイナス方向へカットイン、中央まで流れたのちエリア内左へスルーパス。
走り込んだディアがシュートを放ちましたが、GKピックフォードの左手一本でのビッグセーブに阻まれてしまい先制ならず。
ゴールまで後一歩まで迫り、アップセットの期待を高めるセネガル。

しかし流石はイングランドというべきか。
36分にクリアボールを収めたFWがそのままボールキープ、その振る舞いは「落ち着きを取り戻す」というメッセージのようであり。
そしてサイドチェンジも絡めながらのボールポゼッションを敢行するイングランド。

直後にセネガルがIサールの突破(イングランド・ウォーカーを股抜き)から、反則でフリーキックのチャンスを得たもののモノに出来ず。
迎えた38分、イングランドは基本に立ち返るように最終ラインからのビルドアップ、上がった左サイドバック・ショーが起点となる攻撃。
ショー縦パス→フォーデンフリック→ケインと渡ってセネガルのプレッシャーを外し、そしてエリア内左を突くスルーパスを受けたベリンガムのマイナスのクロス。
セネガルはファーサイドのサカの動きに釣られたか、中央で一瞬空いたヘンダーソンが合わせ、綺麗にゴールネットを揺らし。
流れるような前進もさる事ながら、合わせる動きも組織力満載といった先制点を挙げたイングランド。

勝機を見出しつつあっただけに、一度リードを奪われたセネガルは一気に突き落とされたような錯覚を受けたでしょうか。
その後再びイングランドペースとなり、今度は可変の布陣とは逆の右サイドから攻め上がるシーンを膨らませ。
41分再びマイナスのクロスに合わせたケインのシュート(枠外)を始め、何度もエリア内を突かれるセネガルディフェンス。

何とか1点差で凌ぎ、ハーフタイムで建て直し後半に反撃の機会を伺うという流れに賭けるセネガル。
しかしそれすら許されずに、アディショナルタイムに再び奈落へと落とされる事となります。
2分間のATの最終盤、左サイドで前進していきイングランド陣内でボールを回す展開を作るセネガル。
しかし中央でシスが隙を突かれ、奪ったベリンガムによりイングランドのカウンターに持ち込まれると、ベリンガムの細かいタッチでの前進を止められずにスルーパスを許し。
このパスをダイレクトでフォーデンが右へ送ると、完全フリーになったケインに渡り、そのままエリア内を突いてシュートを放つケイン。
ゴールネットを揺らし、見事に高速カウンターを完結させ追加点を挙げたと同時に、前半終了の笛が鳴り響きました。

セネガルにとって痛すぎる2点目なのは言うに及ばず、ベンチもHTで大胆な策を採らざるを得ないという3枚替えを敢行。
シス・ディアタ・Iエンディアイエの3人に代えてパペ・ゲイエ、パペ・マタル・サール、バンバ・ディエンを投入すると共にフォーメーションも弄ります。
<後半頭からのセネガル> 4-1-2-3
GK E・メンディ
RSB サバリ CB クリバリ CB ディアロ LSB ヤコブス
DH N・メンディ
IH P・サール IH P・ゲイエ
RWG ディア CF B・ディエン LWG I・サール
イングランドと同様の3トップへと移し、これが反撃の橋頭堡となるか。

入りでその流れを作りたいセネガルでしたが、リードとともに心身的余裕も得たイングランドの前に叶わず。
後半4分に中盤の底でボールを受けたイングランド・ライスに対して囲みを掛けるも、ボールキープの前に奪う事が出来ずというシーンが象徴的で、積極性を出したい状況でもそれはままなりません。

最初に好機を作れたのは5分で、イングランドのプレッシャーを掻い潜りつつ何とか繋ぎ、エリア内右へのスルーパスからB・ディエンのクロス。
その跳ね返りをダイレクトでP・サールがミドルシュートを放つもふかしてしまい、苦し紛れの遠目からのシュートという印象を残すのみに終わり。
そしてその後はチャンスすら作れず、逆にセネガルゴールに迫るイングランド。
9分にはライスのボール奪取からのショートカウンターで、エリア内右を突いたサカのシュートが枠外に終わるも、以降も攻勢を続け好循環を維持します。

そして12分、ショーのパスカットから左サイドで前進していくイングランド。
それに対しセネガルディフェンスもケインのドリブルを阻むなど抵抗するも、セカンドボールを拾ったフォーデンも続けざまにドリブル、そしてグラウンダーでクロスを入れた末にニアサイドでサカが合わせて万事休す。
3点目を告げるゴールが生まれ、イングランドが盤石の体制を築くに至りました。

この得点を期に、以降イングランドの攻撃はフィニッシュよりも支配へと意識が移り。
その試合運びを何とか乱したいセネガル、16分には自陣でのボール奪取からカウンターを仕掛けんとするも、ディアのドリブルを止められてアタッキングサードにすら入れず。
トランジションの速さはペースダウンしてからも健在といったイングランド。
20分に2枚替えを敢行し、フォーデン・サカ→グリーリッシュ・ラッシュフォードと、両翼を揃って交代させました。

3点差となってからも鳴り止まないサポーターの応援、それに応えたいセネガル。(27分にディア→ディエディウに交代)
28分にクリアボールを直接P・サールがフリックし、ディエディウを経由してB・ディエンが前進する体勢となると、(ショーの)反則を誘って直接FKに。
多少距離がある位置ながら、キッカーP・サールが直接シュートを放ち、低い弾道でゴール右を襲ったものの惜しくも外れ。
イングランドの寄せの速さに対し、こうしてダイレクトプレーを巧く繋げた際には好機が生まれるといった感じ。
しかしダイレクトプレー中心の前進は確実性に欠けるため、結局厳しさは変わらずという状況でした。

32分にイングランドはまたも2枚替え。(ベリンガム・ストーンズ→マウント・ダイアー)
センターバックを入れ替える等、既に勝利は揺るぎ無いと見ての采配も敢行します。

時間が進むにつれて次第に守備意識を高めるイングランドに対し、もはや遅攻でどうにかするしかない状況となるセネガル。
左サイドでパスを繋いだのちにサイドチェンジし、フリーの右SB・サバリに受けさせるというやり口を何度か見せて好機を作り。
44分にようやくその流れで、受けたサバリがP・下家とのワンツーでエリア内右奥を突き、マイナスのクロスを入れる展開に。
しかしここでもエリア内でディエディウのポストプレイがズレてしまい、遠くなった所から(P・サールが)ミドルシュートを放って枠外に終わり。
効果的な攻撃を見せれば、フィニッシュワークをミスしてしまうという悪循環に陥った風でした。

その間にもイングランドは隙を突き、セネガルが散々苦労したサイド奥への進入を悠々と果たし、クロスを入れる攻撃を展開。
35分にはグラウンダーのクロスにケインが跳び込むも僅かに合わず、ATにはエリア内左からショーが浮き球のクロスをファーサイドに送り、跳び込んだラッシュフォードが合わせるもサイドネット外側。
更なる追加点を意識させつつ、試合も最終盤に。

先程よりも近い位置で(イングランド・ライスの反則で)再び直接FKの好機を掴んだセネガル。
入念に壁を作ったイングランドに対し、キッカーB・ディエンが直接シュートを狙ったものの、今度はその壁にぶち当たってしまいモノに出来ず。
尚も圧力を掛け、終盤故にセーフティな守備を心がけるイングランドの意識もあり、CKを連続で獲得とセットプレーの流れを得ます。
しかし最後までゴールを奪う事が出来ず、試合終了の時を迎え。
余裕も感じられたイングランドの進軍を止められず、3-0で膝を屈する事となりました。

コマを進めたイングランド、次は準々決勝ですが、その舞台で早くも前回王者のフランスとぶつかる運命に。
この日の試合とは打って変わって、強豪同士凌ぎを削る内容となる事請け合いで、どんな結果が齎されるか楽しみでなりません。


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