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DAZN観戦 2022年J2リーグ第27節(順延) 東京ヴェルディvs徳島ヴォルティス

2022-08-26 16:05:36 | サッカー視聴記(2022年J2)

※前回のヴェルディの記事はこちら(28節・横浜FC戦、0-1)
※前回の徳島の記事はこちら(31節・大分戦、2-2)

<前試合からの変更>

ヴェルディ=中2日という事で大幅変更。最終ラインは、センターバックの一角が谷口→山越・右サイドバックが深澤→宮本と2人。中盤はボランチが馬場・森田→加藤弘堅・稲見と揃って代え、サイドハーフは右が河村→梶川・左が梶川(右に変更)→杉本竜士と4人変更(3人入れ替え)、FWの一角が染野→西谷亮。合計6人入れ替え・1人が配置転換となる。

徳島=3バック(3-3-2-2)と4バック(4-1-2-3)を交互に使う流れで、この日は4バック。変更は、ウイングバックだった浜下・エウシーニョに代え、田向を右SB・西谷和希を右ウイングで入れ計2人。サスペンド以降ベンチ外だったカカがようやく控えに戻ってきた。

スタメン

順延となりミッドウィークに組み込まれたカードは、ともに3トップ(4-1-2-3)をオリジナルフォーメーションとしていたクラブ同士の戦い。

そこからヴェルディは、ウイングとして脅威となっていた新井瑞希の海外移籍がトリガーとなったのか、29節・長崎戦(1-0)を境に4-4-2へと変更。
後半戦から指揮を執っている城福浩監督は、稲盛・宮本・西谷亮といった前半戦殆ど起用されていなかった若手選手を重用する一方で、既存の4-1-2-3のシステムと意識のミスマッチを起こしていたのでしょうか。
守備のバランスを整えたのか、変更後は無失点試合を続けている現状。

徳島は併用という形で3-3-2-2(3-1-4-2)を取り入れ、相手に合わせて変更する戦いへとシフト。
結果的に1戦毎にスタートの形を変える流れとなっており、負けない戦いは継続しているものの、如何せん勝利のみが遠く。
土壇場で追い付かれる試合・逆に追い付く試合も作るなど、魅入られたように引き分けを繰り返しているのを打破したい所であり。

試合が始まり、どちらが相手のビルドアップを前線から遮断するかという流れが描かれ。
ヴェルディが前線でのボール奪取で攻撃権を支配する入りとなるも、先にフィニッシュに辿り着いたのは徳島で前半5分。
安部のロングパスの跳ね返りを拾い、左サイドで杉森が児玉とのワンツーで奥を突いてカットイン、エリア内左からシュート。
GKマテウスがセーブし右へこぼれた所、西谷和が走り込んでシュートするも右サイドネットへ外れ。

その後6分にヴェルディが縦パスを中央で加藤弘がカットし、佐藤凌我→西谷亮と経由して前進、西谷亮がシュートを放つもGKホセ・アウレリオ・スアレスのセーブに阻まれ。
プレッシングが冴え渡るウェルディ、徳島のアンカー・櫻井をチェックしつつ、片方がパスコースを切りもう片方がCBにプレスを掛けるという体制で相手のポゼッションを乱していき。
そして加藤弘が広範囲で、ときには反則気味のチャージで奪うという具合に動きの良さが目立ちました。

しかし徳島もプレッシングは負けておらず、普段通りに守備時は4-4-2の布陣を取り、2トップ(一美・児玉)+ウイングの片割れでヴェルディの最終ラインを脅かし。
次第に相手のミス絡みでしか好機を作れなくなるヴェルディ。(16分には徳島・石尾のクリアミスで佐藤凌がドリブルで持ち込むもシュートは撃てず)
その一方でこの日も左ウイングが脅威となり、杉森がワイドからカットインの姿勢を見せつつ、ハーフレーンへのパスを対とする択を迫る攻撃を見せ。
20分には杉森自身が戻りながらのカットインを経て逆サイドへ展開し、右で西谷和が同様の形を作ったのち、中央へのパスを受けた櫻井がミドルシュート。
ブロックされたこぼれ球をさらに児玉が追撃し、このシュートもヴェルディ・山越がブロックしますが、クリアボールを安部が拾いさらに継続。
安部のエリア内左へのパスを、杉森がダイレクトでシュートするも今度はGKマテウスがセーブと、矢継早に3本放ったものの打ち破れずに終わり。
最大のチャンスを逃したという格好で、0-0のまま23分に飲水タイムが挟まれます。

順延になったにも拘らず、この日は大雨とツキが無いといった感じの味の素スタジアム。(順延の理由はウィルスに拠るものですが)
被決定機で冷や汗を掻いたヴェルディは、ブレイクを挟んだ事で修正を施しポジションを入れ替え。
右SB=稲見・ボランチ=宮本という布陣になり、稲見をサイドに置く事で再三自陣を脅かしていた徳島・杉森を抑えに掛かります。
一方でビルドアップでは、最終ラインに加藤弘が降りたり、加藤蓮が絞ったりして3枚になる姿勢を交えて徳島のプレスをかわしに掛かり。

しかし徳島は32分、杉森が戻してから逆サイドへパスワークで送り、右で西谷和が同様の形を作るという具合にあまり苦にせず。
このシーンでは奥まで切り込んでのクロスがブロックされるも、エリア内にこぼれたボールを白井がシュートに繋げ。(ンドカ・ボニフェイスがブロック)
一方でビルドアップでは、徳島の速い寄せに対してダイレクトでの繋ぎでかわさんとするも、天候の悪さも影響したか乱れがちとなるパスワーク。

破綻はせずとも良い流れでは無いという状態のヴェルディ。
そんなジリ貧状態の相手に対し優位に立ちたい徳島も、無得点のまま推移し決定機を逃したツケは大きく……といった流れで迎えた終盤。
既に時間もアディショナルタイムで、相手のロングパスの跳ね返りを児玉が拾って徳島が押し込み、ラストパスをエリア内左で受けた一美が切り返しからシュート。
これはブロックされるも、引き続き左サイドで攻め続けた末にスローインから決定機を迎え、児玉のヒールパス(ヴェルディ・稲見の股を抜く)を受けた杉森がカットインでエリア内へ。
そしてマイナス方向への切り返しからシュートを放つと、GKマテウスのセーブも及ばずゴールに突き刺さり。
待ちに待ったというような先制点を奪った徳島。

そのまま前半が終了し、手当てを打ったはずの右サイドから、最後の最後にリードを許してしまったヴェルディ。
中2日という要素も考慮してか、ハーフタイムに一挙3枚替えという手段を採り。
宮本・杉本竜・佐藤凌→馬場・河村・染野へと交代し、流れを変えんとします。(梶川が右SH→左SHへシフト)

しかしそのベンチの想いとは裏腹に、後半は立て続けに徳島が敵陣でプレスを嵌めて押し込む流れで始まります。
後半3分杉森のボール奪取から児玉を経由し中央へ渡り、白井がミドルシュートを放つもGKマテウスがセーブ、こぼれ球を西谷和が詰めにいくも撃てず。
直後のCKからも杉森がヘディングシュートを放つ(枠外)など、追加点の危機が迫る立ち上がりを強いられ。

ヴェルディはボール運びで苦戦していた前半を受け、FWに投入された染野のポストプレイを積極的に絡めてペースを掴まんとします。
10分には右サイドから人数を掛けて前進、一旦は奥からのクロスがクリアされるも拾って尚も繋ぎ、今度は馬場が右ハーフレーンからのクロス。
これをファーサイドで加藤蓮がヘディングシュート、徳島・西谷和との競り合いを制して放ったものの、ゴールバーに当たりピッチ外へ外れ。
惜しい逃し方をしてしまいました。

ヴェルディベンチは早めに動き、12分に梶川→石浦へと交代。
中2日vs中3日という関係もあり、スタミナ面での不利をカバーすべくリザーブを投入していく城福監督。
一方の徳島も13分に櫻井→長谷川雄志に交代、白井がアンカーにシフトするという、櫻井不在時の布陣へ移行します。
その後の15分にまたも左サイドから好機を作る徳島、今度は杉森では無く安部が最奥からカットインし、クロスがブロックされコーナーキックへ。
この左CKをショートコーナーで始め、後退しながら長いパスワークを敢行した末に、杉森のカットインからのミドルシュートがゴールを襲い。
GKマテウスがセーブしたこぼれ球を右から西谷和がシュート、左へ逸れた所を一美がコースを変えるも惜しくもゴール左へと外れ。
変化を付けての攻撃でしたがモノに出来ず。

ここまでは一進一退という流れでしたが、早めに運動量を担保した効果かヴェルディが以降ペースを確保します。
先程惜しいシュートを放った加藤蓮の上がりを中心に、左サイドで組み立てて前進。
ボランチも積極的にそれに関わる流れが出来上がり、そのためか途中(22分のCKの後ぐらい)で馬場と稲見がポジションを入れ替え、馬場が右SBに。
稲見にその仕事をさせた方が良いという判断が下されたでしょうか。

飲水タイム(25分)後、今度は逆の右サイド中心の攻撃へと切り替わり。
新井瑞離脱により突破力が期待出来ない状態でのサイド攻撃(バスケス・バイロンも前試合からベンチ外)、どうしても人数を掛けてのパスワークしか活路を見出せない状況であり。
それでも徳島に攻撃権を渡さず押し込み続けるヴェルディ。
31分に最後の交代を敢行し、加藤弘→阪野へと交代。
FWの西谷亮がボランチに下がりましたが、以降攻撃時ドイスボランチは縦関係となり、ダイヤモンド型の中盤とも錯覚する布陣で圧を掛けます。
それを受けて徳島も33分、西谷和・安部→カカ・エウシーニョへと2枚替えしたのを機に、3-3-2-2へとフォーメーションをシフト。
右から内田・カカ・石尾という3バックとなり、エウシーニョが右WBとなった事で田向が左WBへと回ります。

スペースを与えない選択をした徳島に対し、尚も右サイドでの崩しを徹底するヴェルディ。
その効果が表れ始め、36分には西谷亮・河村の2人での崩しを経て河村が奥からマイナスのクロス。
GKスアレスが跳び付いて弾くも、こぼれ球を阪野がポストプレイで繋いだ末に染野がシュート、しかしジャストミート出来ず左へと外れてしまい。
続く37分には再び奥を取って稲見のグラウンダーでのクロス、またもGKスアレスが今度は足で弾いたボールを加藤蓮が拾い。
シュートにいくもブロックに遭い撃てず、こぼれ球を稲見が繋げるものの戻りオフサイドで終了。
GKにとって嫌らしいコースのクロスで脅かし続けるも、同点弾は生まれず。

尚も攻め続けるヴェルディですが、ゴールは奪えないままとうとうATへと突入。
その直前に徳島が残った交代枠を使いきり(杉森・一美→浜下・坪井)、激動の最終局面へ。

守り切りたい徳島に対し、後は崩しよりも気合で上回るしかないという状況のヴェルディ。
右サイドでのパス回しを経て河村が手前からクロスを上げ、その間に前線に上がっていたンドカがファーサイドでヘディングシュートを放ちましたが、左サイドネットへと外れ。
悔しがるンドカを尻目に、その後左サイドで浜下がボールキープで時間を稼ぎ一息つく徳島。
しかしこのシーンに安堵してしまったのか、ンドカの放り込みを(ブロックに当たったのもあり)目測を誤ってしまいクリアできず危機を招き、中央でバウンドしたボールを阪野の落としを経て河村が反転しながらボレーシュート。
同点か、と思われたこのシュートをGKスアレスがセーブと、徳島サイドにとっては心臓が止まりそうなシーンとなりました。

引き続きのCKでGKマテウスも前線に上がるヴェルディ、二次攻撃でエリア内でそのマテウスにシュートチャンスというまさかの光景が訪れ。
石浦の左からのグラウンダーのクロスを山越がポストプレイ、そしてマテウスが左足を振り抜きましたが(田向?の)ブロックに阻まれ、劇的なGKのゴールとはいかず。
尚もスローインで攻撃が続いたためマテウスが前線に残るも、徳島の大きなクリアでボールは無人のヴェルディゴール前に転がって万事休す。
必死に戻って回収し、再びドリブルで持ち上がるというマテウスの珍妙な姿が映し出された末に、タイムアップを告げる笛が鳴り響き。
8試合ぶりの勝利となった徳島にとって、短いようで最も長かったATという表現が相応しいでしょうか。


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