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DAZN観戦 2022年J2リーグ第31節 徳島ヴォルティスvs大分トリニータ

2022-08-16 16:13:57 | サッカー視聴記(2022年J2)

※前回の徳島の記事はこちら(24節・金沢戦、1-0)
※前回の大分の記事はこちら(26節・岡山戦、2-2)
※前回の両クラブの対戦はこちら(9節、大分 1-0 徳島)

<前節からの変更>

徳島=2人を変更。杉本→玄理吾(ヒョンリオ)・一美→杉森。前節とはフォーメーションも異なる(yahoo速報では3-4-1-2との事)が、新潟対策という意味合いのためかこの日はオリジナルの4-1-2-3へと戻す。また出場停止明けのカカはベンチ外のままで、エウシーニョが4試合ぶりにベンチ入り。

大分=3人を入れ替える。ボランチの一角が下田→エドゥアルド・ネット(16節以来のスタメン)、右シャドーが渡邉(負傷で長期離脱との事)→梅崎(今季初スタメン)、FWが呉屋→サムエル。(20節以来のスタメン)ベンチには、小林裕紀が17節以来に入る。

スタメン

「○節以来の~」というフレーズを多用する、最近の大分のスタメン。
それだけ離脱者が膨らんでいた証でしょうが、羽田・町田・ペレイラに加え、今節ではさらにネットとサムエルが復帰後初のスタメンに選ばれました。(また梅崎は今季初スタメン)

失点数の少なさ・ポゼッションの高さ(に加え、異常なまでの引き分け数)という数字から、カッチリとした試合運びをしたがる印象の相手の徳島にとっては、そんなメンバー選択が目晦ましのようになったでしょうか。
最初に新井の(大分・町田への)反則によるフリーキックを与えてしまうと、そこからの攻撃は何とか凌ぎましたが、続く前半3分でした。
ネットの縦パスでの展開の連続から、一旦新井が奪うも町田が奪い返して継続させた大分、拾って前進した藤本のパスを受けたサムエルがエリア内左を突いてシュート。
GKホセ・アウレリオ・スアレスのニアサイドを破り、ゴールポストを叩いた末に力強くゴールインと、強烈なマンパワーを見せたサムエル。

早くもビハインドとなった徳島ですが、追い掛ける立場というのは4試合ぶり。
ボールを握りつつもワイドに開き、サイドチェンジを多用しての反撃を開始します。
そして攻撃が途切れてもゲーゲンプレスで即時奪回を狙うのも持ち味の一つで、7分には敵陣左サイドでのボールカットから、杉森がカットインからシュートするもブロックに阻まれ。

一方の大分は、リード出来た事もあり落ち着いた立ち回り。
守備時にはあまりプレスを掛けずに、5-4-1のブロックで構える体勢が中心となり。
攻撃時には3-4-2-1という布陣もあり、片野坂知宏前監督(現ガンバ監督)時代を彷彿とさせる、GK高木を中心としたパス回しからの疑似カウンター狙い。
先制点を齎したサムエルをターゲットとしたロングパスも多めとなります。

そうしてペース配分重視の展開を見せた大分ですが、結果として前半から徳島の反撃を多く浴びてしまった事が誤算でしょうか。
19分、徳島は玄の中央突破からスルーパスが送られ(この際アフターで玄を倒した町田が後に警告を受ける)、エリア内右で受けた浜下が切り返しからシュート。
振りの小さいシュートでブロックとGK高木を抜いたものの、右ゴールポストを叩いてしまい同点ならず。

その後もクロス攻勢を中心として押し込むもゴールを奪えず、飲水タイム(23分)後もその姿勢は崩しません。
しかしフィニッシュには到達できず、その間に大分は逆にシュートまで辿り着く攻撃を仕掛け。
ポゼッションスタイルに付き物の悩みが顔を出すという判り易い展開を強いられます。
もどかしい時間が長く続く徳島は35分、敵陣でサイドを振り続けたのち右サイドで玄が持ち、人数を掛けてのパスワークの末に新井がスルーパスに走り込んでクロス。
この低いボールに藤尾が合わせにいくもGK高木の跳び出しでこぼれ、拾った杉森が高木を左へかわすも撃てず、さらに拾った児玉が撃ちにいくもこぼされ。
しかしこぼれ球をさらに拾って、安部がエリア内からシュート(ブロック)と波状攻撃を掛けましたがゴールには辿り着けません。

以降ミドルシュート(40分・杉森)や、縦パスからのフリックという多彩な手段を交えて攻める徳島ですが、依然として得点は奪えず。
すると逆に44分、大分の最終ラインへプレスを掛けるもかわされたのち、前に運ばれる疑似カウンターの形となり。
GK高木のフィードをネットが収めて脱出した大分、その後右サイドへと運んだのち上夷が奥からクロスを入れ、クリアされるも尚も右サイドで攻撃継続。
増山のパスをダイレクトで町田がエリア内へ送り、その浮き球をトラップした梅崎が反転シュート。
ゴロでGKスアレスの左を破り、ネットを揺らしてゴール。
実に2007年以来の大分での得点を記録した梅崎により、前半のうちに2点リードにした大分。

尚もアディショナルタイムにパスカットから好機を作る大分、2点目のシーン同様にクリアボールを拾ったのち、増山がエリア手前中央からシュート。(ゴール左へ外れ)
その後徳島の攻勢を受けるも、逆に「前がかりな相手の隙を突いて止めを刺す」というゲームプランが出来上がったような流れとなり、前半を終えました。

攻勢を掛けながらも得点出来なかった前半の徳島。
それを受けてハーフタイムに早くも動き2枚替え、ムシャガ・バケンガとエウシーニョを投入、浜下・石井と交代します。

これで前節同様の2トップとなりますが、ディフェンスラインは安部がセンターバックに回り、新井が左サイドバックへと移った以外は変わらず。
白井・玄をドイスボランチとした4-4-2にシフトしたようで、実際守備時はその通りの布陣。
しかし攻撃時は左サイドハーフなはずの杉森が左ワイドに張り、児玉が中央に絞るシーンが多く見られます。
見た感じでは右ウイングを中央に絞らせた3トップっぽく、攻撃時では4-3-3のままで、可変システムを取り入れたようでありました。

右サイドはバケンガ・児玉が中央寄りに位置する分、SBのエウシーニョが上がり易くなるというメリットを生かし、押し込み始める徳島。
そのエウシーニョの推進力から、手前からのクロスあり、中央への縦パスありという攻撃を仕掛けてプレッシャーを与えていき。
そして後半9分逆の左サイドで杉本がボールを持ち前進から切り返し、クロスと見せかけて中央へ戻したのち、受けた白井がミドルシュート。
これを大分・ペレイラがブロックするもエリア内へこぼれ、詰めた藤尾が前に出たGK高木を浮き球でかわし、無人のゴールへとシュート。
1点を返した徳島。

尚も10分、同じく左サイドでボールを持った杉森が再び白井へと戻し、さらにパスを受けた新井からのクロス。
GK高木がパンチングで掻き出すも、右サイドで拾ったエウシーニョがカットインからシュート。(GK高木キャッチ)
ワイドに張った杉森から、クロスか中央からの展開かの二択を迫る攻撃も威力を発揮します。

一方の大分も、11分にGK高木からのビルドアップで前進しての好機。
右からのクロスがクリアされるも尚も右サイドでのパスワークで繋ぎ、再度からエリア内を突いた末に羽田がシュートするも徳島・杉森がブロック。
押される展開を跳ね返さんとしますが、前半から攻撃を受けていた影響か早めの交代を強いられます。
まずは12分にネット・増山→小林裕・井上に2枚替え。
その後18分にサムエルが足を攣らせてしまい、それに伴いまたも2枚替え、サムエル・梅崎→呉屋・野村へと交代します。

スタメン復帰組がこぞってピッチから退き、代わって古巣対決組(呉屋と野村)が投入された大分。
野村は張り切り過ぎたのか、投入されて間もなく徳島・新井に反則を犯したうえ、ボールを蹴り出した末に遅延行為で警告を受ける(21分)事となってしまいましたが。
ベンチワークが数多挟まった影響か次第に停滞していった試合展開ですが、24分の徳島は最終ラインからパスワークでの前進を経て、安部の縦パスを受けた杉森がエリア内左を突く好機。
そして切り返してシュートを放つも、大分・ペレイラのブロックに阻まれモノに出来ず。

25分に飲水タイムが挟まれたのちも、劣勢の大分は落ち着きを取り戻すべくの立ち回り。
30分には自陣からのFKで、遅延行為を取られた小林裕が警告を貰ってしまい。
気を取り直す大分、31分に押し返すように好機を迎え、敵陣で数多パスを繋いだ末にエリア内左から藤本がクロス。
この低いボールを呉屋がボレーで合わせるも徳島・安部がブロック、跳ね返りをさらに町田がシュートしますがこれも安部が前に出てブロックで防ぎ。
しかしこのこぼれ球をスライディングで拾った町田、ここで足を攣らせてしまったようで立ち上がれず、攻撃が途切れたのち交代の運びとなってしまいます。
いかにも苦境が形になって表れるシーンの連続を強いられた大分、小林成豪と交代してこれで5人の枠を使い果たし。

一方の徳島は、手前からのクロスの割合が増える等、奥まで進入できない攻撃が続き。
しかし交代枠は大分と違い残しており、35分に玄・杉森→櫻井・西谷へと2枚替え。
より攻撃的な西谷が左ウイングに入った事で、彼の推進力を前面に押し出す体制に移行します。

左サイド奥での西谷のボールキープからすべてが始まる、といったようなその姿、後半立ち上がりの杉森からの攻撃シーンが一層強力になったようであり。
37分には彼の戻しを受けた白井からのクロス、大外でのエウシーニョの折り返しにバケンガが合わせにいくも、GK高木に先に抑えられた末にキーパーチャージで終わり。
40分にも彼の戻しを受けた新井、左ハーフレーンからクロス気味にシュートを放つも枠外に。

そして45分に決定機が訪れ、三度西谷のキープからの戻しで、受けた新井の左ハーフレーンからのミドルシュート。
GK高木がセーブし左へこぼれた所、走り込んだ西谷がそのままグラウンダーでクロス。
しかし中央の白井・ファーの藤尾いずれも合わせられず、観客の悲鳴じみた声(この試合は声出し応援検証試合)も上がるなか、1点差のままATを迎える状況に。
それでも再度西谷が左サイドで持ち、今度は奥からのマイナスのクロスを選択すると、ニアサイドでそれを受ける白井。
そして大分・上夷との対峙の末ブロックのタイミングを外してシュート、GK高木も反応できずに右サイドネットへと突き刺さり。
切り返し・最速シュートの間を取ったような白井の絶妙なボールの置き方により、とうとう同点に追い付きました。(白井がボールを持った時に丁度ATに突入)

残った時間(ATの目安は6分)で勝ち越さんと、尚もCK攻勢に持ち込む徳島。
2本のCKはいずれもショートコーナーを選択するもモノに出来ず。
その後大分も突き放しを狙いますが、疲労困憊のなか既に攻撃の緻密さは失われており、フィニッシュまで繋げられません。
徳島の方も、以降は右サイド手前からのクロスを上げるのみとなり、結局2-2のまま試合終了の笛が鳴る事となりました。

これで徳島は6戦連続引き分け、大分の方も3戦連続・9戦で6引き分けという多さとなり。
真夏の気候とも相成って、苦しさが滲み出る結果に映ったでしょうか。


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