ぶらりドリブルの旅

ひたすらサッカー観戦がメイン

DAZN観戦 2022年J2リーグ第28節 東京ヴェルディvs横浜FC

2022-07-28 16:00:37 | サッカー視聴記(2022年J2)

※前回のヴェルディの記事はこちら(25節・栃木戦、1-0)
※前回の横浜FCの記事はこちら(23節・新潟戦、2-0)

<前節からの変更>

ヴェルディ=活動中止により前節(徳島戦)は順延となるため26節を基準。右サイドバックの深澤が累積警告で出場停止なため、左SBの奈良輪が回ったうえで加藤蓮が左SBに。その他GKは高木和→マテウス、センターバックの一角が馬場→ンドカ・ボニフェイス、ボランチが西谷→加藤弘堅、右ウイングが小池→バスケス・バイロン、左WGが山口→杉本と計6名入れ替え。しかし4日前に天皇杯4回戦が行われ、そこからの連闘はGKマテウス・谷口・加藤蓮・森田・梶川・河村の計6人なため、5人入れ替えとなる。さらに延長戦を戦ったうえ、バイロンが後半頭から・加藤弘が後半17分から・奈良輪が後半41分から出場と疲弊が危惧される。

横浜FC=まず、正GKのスペンド・ブローダーセンに代わり市川が初めてスタメンを務める。(これまでベンチ入りは2試合のみ)さらに長谷川が3節以来のベンチ外となり、彼の左シャドーには齋藤が入る。左WBの武田が退き、亀川が回ったうえで空いた右CBに中村拓海。以上3名が入れ替わり。

スタメン

26節(大宮戦、2-2)を終えたのち、この試合まで様々な事象に見舞われたヴェルディ。
ウィルス禍で活動停止を強いられてその間の試合は中止となり、天皇杯4回戦・磐田戦は次週へと順延。
4日前に開催されると、120分間の死闘の末に、3回戦(川崎)に続きJ1クラブを撃破という偉業を成し遂げ。
しかしそんな上げ潮ムードを嘲笑うかのように、試合当日になって山本のJ1・ガンバへの完全移籍が発表されるに至りました。
上下の振り幅は凄まじいものの、上昇機運となる天皇杯の試合でもその疲労度が足枷となるなど、負の要素が強いといった現在位置。

そんな状態で首位争いを繰り広げている横浜FCとぶつかる事となったヴェルディ。
その滑り出しの立ち回りは、センターフォワードを含めた前線の裏抜け狙いのロングパスが中心となり。
3-4-2-1というフォーメーションながら、守備時は4-4-2へ可変するというのが最近のトレンドになりつつある横浜FC。
それに着目したのか、左WB⇔左SBへと役割を移す亀川の上がった隙を突かんとしていたでしょうか。
しかし巧くいかずに横浜FCに主導権を握られると、コーナーキックから危機を招き。(キッカーはいずれもハイネル)
前半6分の右CKは低いクロスをニアで岩武が潰れ、中央へ流れた所を和田がシュート、ブロックでエリア外へこぼれた所をさらに亀川がシュート。(枠外)
9分にも右CKとなると、今度はファーサイドへクロスが上がり、ガブリエウが捉えヘディングシュートを放ちますがゴールバーを直撃して跳ね返り。

その冷や汗を掻く暇も無く、そこからのクリアボールを拾おうとしたバイロンが、横浜FC・和田のキックを頭部に受けてしまう事態が発生。(和田に警告)
倒れ込み額右部に傷も作ってしまったようで、治療を受けたのちプレーを続けます。

やや冷静さを欠くヴェルディは、その後横浜FCの縦パス攻勢に対し、ポストワークを務める渡邉や山下を立て続けに倒して反則を量産してしまい。
プレーが切れるシーンが続いたためか、横浜FCサイドもフリーキックは、遠目の位置からでも放り込みを選択する事が目立ちました。
20分には一転してやや近めの右ハーフレーンからのFKを得ると、ハイネルのクロスをファーサイドで岩武が合わせヘディングシュート。(GKマテウスキャッチ)
セットプレーを確実にシュートに繋げていく横浜FC、21分にはクリアボールを山下が拾ってカウンターに持ち込まんとしますが、そのドリブルはヴェルディ・森田の反則に阻まれ。(森田に警告)
相手の反則に悩まされつつ、飲水タイムが採られました。(22分)

横浜FCは先日にボランチ・手塚の(J1鳥栖への)完全移籍が発表され。
序盤戦はレギュラー扱いだったものの、和田・ハイネルのドイスボランチが定着していくに至り、出番を求めての決断だったのか。
最終ラインに降りて、ミシャ式のビルドアップの形を取る手塚の姿が見られないとあっては残念ですが、チーム自体がそれとは違う方面へ傾倒しているだけに仕方無い。
四方田修平監督にとっても勝負の後半戦に向け、ミシャ式への決別を示すような感じでしょうか。

ブレイクが明けると、ヴェルディが横浜FCのプレッシングを逆手に取るかのように縦パス攻勢を見せ。
CB・谷口を中心とした良いクサビのパスが光る展開となり、30分台は攻撃権を独占し攻め立てます。

36分に谷口の縦パスを受けた森田のエリア手前からのシュート(GK市川キャッチ)など、それを良く防いだ横浜FC。
ピンチの後にチャンスありで42分、左から齋藤クロス→大きくなるも右から中村拓再度クロス→中央でバウンドという流れを経て、こぼれ球を和田がミドルシュート。
これをエリア内の小川がコースを変えにかかりましたが、GKマテウスは惑わされずキャッチ。
44分には左サイドでのパスワークから、渡邉がエリア内へ切り込みシュート、ブロックされるも跳ね返りを自ら再度シュート(GKマテウスキャッチ)と攻め立て。

結局スコアレスのまま折り返しとなり、後半を迎えるに辺りヴェルディが選手交代。
早くも新井を投入(杉本と交代)と、杉本とのワンセット起用は定番となりつつあるようで。

その新井が、早々の後半2分にカットインと見せかけての前進からクロス(シュートには繋がらず)を見せると、続く3分に決定機。
ここも谷口縦パス→ポストプレイが起点となり、右サイド手前から奈良輪のクロスが入ると、中央で河村がヘディングシュート。
横浜FC・ガブリエウを巧く外し、岩武の方と競り合った末のシュートでしたが、惜しくもゴール左へと外れてしまいました。

4バックへの可変を狙わんとした節のある前半のヴェルディでしたが、懸念された横浜FC・亀川のバイロンへの対応の強さもあり崩れる事は無く。
ならばと後半は逆の左に最大の武器(新井)を置いたうえで、前半見せた得意手を活かすといった所でしょうか。
一方の横浜FCも、右サイドには前年までヴェルディだった山下が居り。
その類まれなスピードが槍となる場面が目立ち。

8分にはハイネルのスルーパスを右サイド奥で受けた山下、マイナスのカットインでエリア内へと切り込み、ゴールに向かうクロスを入れるもクリアされ。
13分にはヴェルディの左サイドアタック、奥でボールを持った新井が加藤蓮とのパス交換を経てエリア内左を取ってマイナスのクロスを入れるも繋がらず。
サイドアタッカーの応酬が映える展開となってきました。

スタミナに不安を抱えるヴェルディ側が早く動き、13分にバイロン→佐藤凌我へと交代、河村がCF→右WGへ。
横浜FCサイドも14分、スタメン機会の多くない齋藤に代えて松浦を投入。
ベクトルが前へと向くヴェルディに対し、横浜FCはその裏を取らんとロングパスを多くするも、オフサイドも量産してしまい。

やはり決め手としたいのはスピードスターの存在で、迎えた19分にクリアボールが山下に繋がり、その山下が一気にスピードを上げてのドリブル。
最も華のあるシーンになりかけた所でしたが、中盤でヴェルディ・谷口に止められたうえに、勢い余って激突し倒れ込む事態となってしまいます。
谷口のインターセプトの方が早かったため反則にはならず、山下が倒れている間に逆にヴェルディ・新井がドリブルで左サイド奥まで切り込む展開となり。(クリアされ繋がらず)
結局山下は痛めたのは頭部という事で、脳震盪による交代措置が取られ。
イサカ・ゼインが同ポジションで投入されました。(同時に渡邉→サウロ・ミネイロへと交代)
しかし中断時間が長くなった事で、カードを切った直後に飲水タイムとなり。

迎えた第4クォーター。
ここから横浜FCサイドは、ハイネルが最終ラインに降りる、ミシャ式のような形でビルドアップするシーンも見られるようになり。
手塚の存在云々に拘わらず、温存しているのかただ単に脇に置かれているだけなのかは定かでは無いですが、試合時間が押し迫った事で顔を出したようでありました。

しかしヴェルディは新井が決定機を生み出し、28分馬場(加藤弘と交代で出場・27分)の敵陣でのボール奪取から、またも左サイド深めでボールを持ち。
そこからカットインでエリア内を突き、切り返しからの巻くシュートがゴールを襲ったものの、GK市川が片手一本でセーブ。
この正GKブローダーセンを彷彿とさせるナイスセーブが、文字通り横浜FCを救うワンシーンとなりました。

良いムードを持った横浜FCは30分、左サイドからのスローインを受けたミネイロ、ディフェンスに遭うもこぼれたボールはゴールラインを割って左CKへ。
前半再三セットプレーで際どいシーンを生み出していた横浜FC、勝負の分かれ目という場面なのはヴェルディサイドも承知のようで、小川と激しいポジション取りの末に主審に注意を受ける谷口(と小川)。
そうして時間が掛けられたのちに上がったキッカー・ハイネルのクロスは、ファーサイドへ高く上がった末に岩武が頭で合わせ。
GKマテウスが目測を誤ったのもあり(ミネイロに押されて倒れたものの、初動が間違っていた故に反則を取らなかったという判断と思われる)ゴールネットを揺らし、とうとう均衡を破った横浜FC。

追う立場となってしまったヴェルディ。
35分にはパスミスを拾われ、そこから小川右から左へサイドチェンジ→松浦前進から中央へパス→小川ポストプレイ→松浦走り込んでシュート(枠外)と危機を招くという、一気に悪循環漂う展開を強いられます。

流れを変えるべく、鹿島からレンタル移籍で加わった染野の投入に踏み切った城福浩監督。
梶川と交代し、フォーメーションも4-4-2気味へシフトと弄り。

反撃体制を整えたかに見えましたが、これで横浜FCの守備時の布陣とミラーになったが故に、思うように好機を作れなくなってしまいます。
最大の武器である新井の存在も、この交代を境にボールが渡る機会が激減し、いわば持ち味を自ら失した状態を強いられ。

横浜FCはハイネルが足を攣らせて担架で退場してしまう(高橋と交代・42分)シーンもありましたが、ヴェルディのポゼッションによる攻撃を耐え忍び、裏狙いのパスでカウンターを狙う終盤戦となり。
それでもそのパスが悉くオフサイドとなるのは相変わらずで、アディショナルタイムに入ると全く攻撃権を握れなくなり、1点差を凌ぎきるだけの戦いへとシフト。
これを境に、ヴェルディはようやく左サイドで新井がボールを持てるようになるも、相手の守備は既に固く人数を掛けての崩しを強いられ。
サイドハーフ的な役割のイサカも最終ラインに吸収されて防がんとする状況で、新井が個人技を発揮する余裕は既に無くなっていました。

押し込まれ続ける横浜FC、ロングボールを収めたミネイロがハンドを取られると、不服な態度を取ったミネイロが警告を受けてしまい。
防戦一方なのは明らかでしたが、スコアが示す優位さは変わる事は無く。
最後は無事にボールを収める事に成功した末に6分の目安時間が経過、新潟をかわして再び首位に躍り出る事となりました。
丁度リーグ3分の2を消化しての首位という地点から、J1昇格というゴールは今どの位置に見えているでしょうか。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« DAZN観戦 2022年J2リーグ第2... | トップ | DAZN観戦 2022年J3リーグ第1... »

コメントを投稿