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DAZN観戦 2025年J2リーグ第8節 RB大宮アルディージャvs大分トリニータ

2025-04-07 16:00:50 | サッカー視聴記(J2)

※前回の大宮の記事はこちら(2節・甲府戦、1-0)
※前回の大分の記事はこちら(5節・山口戦、1-1)

<大宮スタメン> ※()内は前節のスタメン

  • 1節(山形戦、2-1)で負傷交代したゴンザレスの詳細が発表され、治癒期間は未発表も前節(徳島戦、0-1)で復帰し途中出場。
  • アルトゥール・シルバの負傷が発表され、発生日・治癒期間ともに未発表。(6節で途中交代)
  • ユース所属の酒井・平家・神田・小林・エドワード秀真の5名が2種登録選手となり、6節(水戸戦、2-0)から登録される。

<大分スタメン>

開幕からの連勝は4でストップした大宮。
しかし大事なスタートで貯金を得たのは確かであり、ここから一進一退を繰り広げるなか、何処で踏ん張りを掛けるかが昇格への道といえるでしょうか。
ロースコアの接戦で負けない戦いを主に置くクラブが増えている感のある序盤戦だけに尚更であり。
そしてこの日は、その典型である大分との対戦。

主導権の奪い合いのなか、前半3分に大分は敵陣でパスカットした天笠が、そのまま持ち運んでミドルシュート(GK笠原キャッチ)という形でファーストシュートを生み出し。
この日も圧力重視の入りを見せると、5分には野嶽が出足良く、大宮のクリアボールをサンデーの前に入り込んでヘッドした結果後ろからチャージを受け反則。
これにより右サイド中盤からのフリーキックになると、パワーサッカー系クラブの例に漏れずこの遠距離でも放り込みを選択と、その戦いはブレず。
このキッカー宇津元のクロスはエリアまで届かずも、上空にこぼれた所を藤原が落とすと、すかさず榊原がミドルシュート(枠外)と最短距離でゴールを目指します。

しかし、それを象徴するロングスローは10分までお預けとなり。
その前の7分には最終ラインで大宮のプレス回避という局面になり、戻し→GK濱田のフィードでそれを脱すると、受けたデルランがすかさずスルーパス。
左ポケットで受けた伊佐のポストプレイを経て宇津元がクロス(合わず)と、主体的な攻めの姿勢も展開。
相手が難敵・大宮であるが故に、4局面をフルに使わなければ勝利は見えないと踏んでの立ち回りでしょうか。

その姿勢に面食らったか、開始から10分過ぎまで全く好機を作れずにいた大宮。
11分にようやく、こちらもGK笠原がパスワークの輪に入ってのプレス回避から、左ワイドで下口が中央へ縦パスを刺して(杉本のフリックを経て)好機に持ち込み。(その後右へ展開し茂木クロス→流れた所を拾った泉が再度クロス)
後れを取ったものの、こちらも長短を組み合わせての前進姿勢でがっぷりよつに組み合わんとします。

しかし、大宮の4バックへ変形するビルドアップが、大分の布陣(2トップ・2シャドーでのプレッシング)との噛み合わせが良くなったのが影響したか。
15分に野村が縦パスをカットして攻撃開始、左サイドで溜めを作ったのち宇津元の中央へのミドルパスが伊佐を越えて有馬に渡る好機。
前進ののち榊原へと受け渡しシュートが放たれ、泉のブロックでこぼれた所を拾い直し再度シュートした榊原。
これも下口にブロックされるも右コーナーキックで継続すると、キッカー野村はグラウンダーでクロス、これを伊佐がニアでスルーとサインプレー。
そしてその奥でダイレクトシュートを放ったのは三度榊原で、GK笠原にセーブされるも、手を変え品を変えというフィニッシュで得点の機運を高め。

そしてその流れを継続させた末の20分、デルランのパスカットから素早い組み立てで左サイドを前進、榊原のスルーパスを足下で受けた伊佐がポケットへ切り込みグラウンダーでクロス。
この運びに大宮ディフェンスは完全に崩され、その結果フリーで合わせた有馬のシュートでゴールネットが揺らされます。
立ち上がりから主導権を握り続けた結果の先制点が齎されました。

しかしそれも束の間、この直前に藤原が足を痛めたらしく、キックオフの前に治療のためピッチ外へ。
大宮のキックオフでスタートと、必然的に数的不利での凌ぎに突入すると、その藤原不在の部分を突かれる事となり。
GK笠原が届けるロングフィードから、サンデーのフリックで一気にエリア内を突く大宮。
胸トラップで受けた豊川のシュートがGK濱田の腕を弾いてゴールインと、わずか3手で同点ゴールに辿り着きます。

尚も藤原不在な状況は続き23分、大宮は杉本が右から対角線のロングパス、豊川が落としたボールをワイドで泉が拾ってまたも好機。
そしてカットインでポケットに進入すると、そのままマイナス方向へ流れてシュート……という姿勢からヒールパスを選択と逆を突き、走り込んだ豊川がシュート。
またも決定的なフィニッシュを放った豊川でしたが今度は枠外となり、電光石火の逆転劇とはいきません。

この直後にようやく藤原が復帰し、体制を立て直す大分。
一進一退の攻防のなか、クロスを頭でブロックした吉田が痛む(26分)など更なる被害が出そうな雰囲気も見られましたが、同数になった事で立ち上がりの勢いを思い出し。
30分台に入ると、またも大宮が一度も攻撃機会を得れないという流れへ突入します。

あくまで前年の戦いから得ただけで、純正なパワーサッカーというクラブでは無い大分。
33分、榊原が大宮の前線五角形に入り込んでの動きでボランチを引き付け、出来たスペースへ藤原がミドルパスを落とすという主体的な崩し。
その後有馬のポストプレイで右へ展開し吉田のクロス、クリアボールを拾って尚も保持を続ける長い攻め。
デルランも左奥でのパスワークに加わる状況のなか、野村が手前からのクロスを選択するとニアで伊佐がフリックの体勢でヘディングシュート。(GK笠原キャッチ)
これが本来の大分の姿、と再認識させられる時間帯となり。

そんな相手の変節ともいえる攻めに、耐える時間が続く大宮。
37分には野村に対するスライディングでのチャージでガブリエウが警告を受けるなど(これが4枚目で次節出場停止)被害も膨らんでいき。

アディショナルタイムにようやくその流れが止まるも、切欠は大分サイドもデルランが豊川へのアフターチャージによる反則・警告という絵図。
お互い様の形になりましたが、その後に気勢の荒い豊川がデルランの(謝罪の意味を込めた)スキンシップを跳ね除ける態度を見せた事で一悶着が起こり。
そして揉めている隙に大宮がFKを再開して好機を作らんとした(主審に止められる)事で、しこりを残す場面と化してしまいました。
これで元から+4分あったATも、目安が不透明となりましたが、大宮はボール保持により好機を作らんとするも果たせず。
結局同点のまま前半終了を迎える事となりました。

共に交代無く後半が始まると、キックオフの大宮は1点目の如くGK笠原のロングフィードからスタート。
セカンドボールを拾っての攻撃に入り、下口のミドルパスで強引にエリア内を突かんとし、こぼれ球を拾った小島が左ポケット奥へ切り込んだ事でCKに。
劣勢だった前半を受け、とにかく押し込んでチャンスを作りに来たという入りになりましたが、この左CKからはショートコーナーからの繋ぎが遮断されて実らず。

こうなると一過性で終わってしまい、逆にその後の大分の攻撃で、縦パスをカットに入ったガブリエウがハンドを取られてしまった事で大分のセットプレー。(左ハーフレーンからのFK)
この好機を、キッカー天笠のクロスが中央に落ちる所を宇津元がボレーシュート(GK笠原キャッチ)と、キッチリフィニッシュで終わらせた大分。

差異が出来上がった事で、流れが大分に巡ってくるのは必然に。
7分に最終ラインでの繋ぎから吉田が右からアーリークロス、跳ね返りを拾ってパスワークに入った末に、デルランがスルーパスを受けて左奥を突くという分厚い攻め。
クロスはブロックされるもCKとセットプレーの流れも継続され、この左CKでゴール前に密集を作り勝負を決めにいく体勢。
そしてキッカー宇津元のクロスがニアに入ると、藤原がフリックで合わせたボールが、GK笠原の腕を弾いてゴールネットを揺らします。
セービングでコースが変わるラッキーゴールともとれるフィニッシュでしたが、圧力をかけた結果ともいえる勝ち越し点に。
そんな要素に加えて前半の負傷の影響もあったか喜びも控えめな藤原でしたが、ともかく再度リードを奪いました。

スコアでも内容でも、再び追わなければならなくなった大宮。
早速その手段の一つである交代カードに手を付けたのが9分で、杉本・サンデー→藤井・ゴンザレスへと2枚替え。
まずは前線の駒を代える事でそれを果たさんとします。

11分の大宮、下口がゴンザレスを狙ってのロングパス、一度はこぼれ球になるも自ら拾い直したゴンザレスによりマイボールに。
そのまま左サイドでの繋ぎに入りますが、榊原のパスカットにより大分のカウンターという危機を招き。
しかしスルーパスを受けた有馬の前進をガブリエウが1対1で止めると、今度は大宮が矢印を反転させて素早く攻める体勢に。
泉が豊川とのワンツーで抜け出し、そのまま左ポケット奥へ切り込んでシュートを放ちましたがGK濱田のセーブに阻まれ。
カウンターの応酬という絵図を制した事で、優位性を取るに至ったでしょうか。

右スローインを得ると、躊躇わず茂木がロングスローという選択を採るなど、従来の大分のようなスタイルを見せる大宮。
後は意外と侮れなかったのがその逆の左スローインで、とにかくゴンザレスに向けて投げ入れるの一辺倒という姿勢でしたが、ゴンザレスの強靭ぶりと相成ってそれが悉く形となり。

18分に再度動く大宮ベンチ、茂木・豊川→関口・カプリーニへと2枚替え。
この時かもう少し後かは不明ながら、布陣も弄り4-4-2へ変更(下口が純正左サイドバックに)という変化も付けた長澤徹監督。
この効果は抜群で、大分も大宮同様にデルランがSB化してのビルドアップが基本なので、噛み合わせが良くなり。

一方大分が最初に動いたのが25分で、伊佐→キムヒョンウへ交代。
こちらは「疲労が色濃くなった駒を代える」以上のものは感じ取れず、そのため一気に優勢となる大宮。
敵陣で左スローイン→ゴンザレス落としという手法の連続で押し込み続けます。
大分はその圧に押されたか、27分にゴンザレスがGK濱田へプレッシャーを掛け、そのフィードをブロック。
こぼれ球を濱田の背後で収めたゴンザレスにより、急転直下的に決定機が訪れた大宮。
撃たれる前に何とか濱田が掻き出し、藤原がこぼれを拾った(そしてゴンザレスに反則を受ける)事で辛うじて凌ぎましたが、既にお世辞にも優勢とは言えない大分。

29分にまたもスローインをゴンザレスが左奥で胸で落とし、これが直接ポケットを突いた事で好機。
小島のクロスがブロックされて得た左CKから、中央へのクロス(キッカーはカプリーニ)を市原が完璧に合わせましたが、惜しくもゴール右へと外れ。

着実にゴールへの匂いを強めていくと、迎えた31分下口のロングパスがポストの体勢に入るゴンザレスの前でバウンド。
これを藤井が拾うという変節で、溜めを作っての左ポケットへのスルーパスでゴンザレスが持つ体勢になるも、大分DF2人にコースを切られながら逆向きでキープ。
しかしそこに3人目の榊原が焦ってチャージを仕掛けた結果、足を払うようにゴンザレスを倒した事で反則の笛が鳴り響き。
エリア内でありPK献上と、プレッシャーからとうとう自ら決定機を与えるに至ってしまった大分。

一方願っても無い同点の機会なのは大宮で、キッカーは反則を受けたゴンザレス。
コントロール重視で狙いすましてシュートを放つも、GK濱田も一点読みを当てたかのようにこのゴール右下に転がるボールをセーブ。
ファインセーブで失点を防いだ大分により、スコアは動かずとなります。

それでも運気はまだ大宮にあり、36分に最後方での組み立てを経て、ガブリエウが右ワイドからのロングパスで下口を最前線に走らせ。
クリアされるも、拾われた所を藤井が奪って好機を迎え、前進するカプリーニをエリア目前でデルランがオブストラクションのように倒してしまい反則。
2枚目が出ても可笑しくない場面で、ノーカードに終わった事で大宮サイドが紛糾を見せるも、絶好の直接FKという場面を得たのは変わらず。

このタイミングで両ベンチが動き、大宮は和田→谷内田へと交代。
一方大分は3枚替えで、野嶽・野村・有馬→ペレイラ・屋敷・池田へと交代します。
これにより天笠・榊原をドイスボランチとした3-4-2-1へシフトしましたが、まずはこのFKの凌ぎ。
入念に壁を作る大分に対し、キッカー・カプリーニが直接シュートを放ちましたが、その壁にぶち当たる形でモノに出来ず終わり。

防戦が続く大分ですが、直後の40分に大宮のプレッシャーに対しGK濱田のロングフィードで裏を取るという、その状況を一手で変えるような好機。
受けた屋敷が右ポケットへ進入しゴールに迫ったものの、追走した下口のチャージで倒れ、笛も鳴らずに終わり。
既にPKが生まれていた事で、こちらもPKを貰いにいくような選択をしてしまった(あるいはそう取られた)結果の判定だったでしょうか。
ともかくモノに出来なかった事で、逃げきりの意思を強めざるを得ず。(41分に宇津元→香川へと交代)

相手が完全リトリートという体勢に入った事で、一気に押し込む大宮。
2センターバック+谷内田アンカーという最後方の形からの繋ぎで、大分に殆どボールを触らせる事無く好機を作り続けるという、後は決めるか否かの勝負となり。
カプリーニを中心に右~中央で脅かしながら、左へ展開して泉をエリア内へ突撃させるという手法が、この時間帯で抜群の効果となった感がありました。

8分という長い目安のATへ突入し、最初の決定機は右からのクロスで、ファーでカプリーニが跳ぶもクリアされた所を小島がダイレクトでシュート。
これが左ゴールポスト直撃と、目前に迫りながらも決められないという絵図に落胆の色も濃くなる大宮ホーム(NACK5スタジアム大宮)の観衆。
しかし大分サイドも、44分に吉田が足を攣らせる事態が発生、既に交代枠を使いきっているため手負いの状態での凌ぎを強いられ。
一度カウンターに持ち込み、大宮の薄い背後を取った末に屋敷が右からアーリークロスを入れたものの、走り込むキムヒョンウの手前で遮断され実りません。

そしてそのぶつかり合いを制したのは大宮。
最終ラインへの戻しから左に繋げ、そこから突破を図る泉、満身創痍の吉田を剥がした末に左ポケットを取り。
入れられたマイナスのクロスから、ニアでカプリーニが合わせてのシュートが、GK濱田の股下を通りゴールに突き刺さります。
土壇場での同点弾に、一転して最高潮に達するスタンド。

その後も左から攻め続ける大宮でしたが、流石にこれ以上の運気は無かったようでフィニッシュには辿り着けず。
2-2のまま試合終了を迎え、勝ち点1を分け合うゲームとなりました。

PK失敗もあった中で良く引き分けに持ち込んだという大宮ですが、次節は出場停止者(ガブリエウ)が生まれての試合となり。
冒頭で述べた踏ん張りどころが早くも訪れた感がありますが、勝利で凌ぐ事が出来るでしょうか。

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