ぶらりドリブルの旅

ひたすらサッカー観戦がメイン

DAZN観戦 2022年J2リーグ第19節 ジェフユナイテッド千葉vs水戸ホーリーホック

2022-06-01 16:05:07 | サッカー視聴記(2022年J2)

※前回の千葉の記事はこちら(14節・徳島戦、0-1)
※前回の水戸の記事はこちら(15節・町田戦、1-1)

<前節からの変更>

千葉=故障者続出もあり3人入れ替え。左ウイングバックが末吉→福満、といっても前節は故障で末吉6分→福満84分という出場記録なので実質継続なのだが。ハーフタイムで交代した高木の所には風間、そして熊谷アンドリューのボランチには見木がシフトして埋め、開いたシャドーにはブワニカ啓太が5節以来のスタメン。そのためかベンチにはチャンミンギュ・サウダーニャ・佐久間とベンチ外が続いていたメンバーが揃って入った。

水戸=フォーメーションを3-3-2-2へとシフトしたうえで、5人を入れ替え。サスペンドの楠本に代わって山田をはじめ、大崎→タビナス・ジェファーソン、黒石→村田、椿→、土肥→平塚。本職ボランチが3人も出ているため掴み辛いメンバーだが、前田の1アンカーという布陣。

スタメン

放送席(解説は戸川健太氏)曰く、「相手が3バックの際に、水戸も3バックのシステムを採る」事が多い今季。
この日もその例に漏れず、これが5試合目の3バックで挑んだ水戸・秋葉忠宏監督。(ただし全ての3バックの相手にそうな訳では無い)

しかしアンカーを務めたのは前田ですが、同時に平塚・新里とボランチが本職の選手がスタメンに並び。
ややもすると3ボランチの3-5-2か、とも思わされたメンバーでしたが、平塚が左WBを務めるという違和感ある布陣となっていました。(尚、シャドーに入った新里は4-4-2のサイドハーフも務めるなど一定のポリバレントはある選手)

試合が始まり、サイド攻撃を仕掛けて主導権を握らんとするのは千葉。
左右のセンターバックの押し上げで数的優位を作ってのパスワークに、急造気味の水戸のディフェンスが翻弄されがちという展開が出来上がります。
対する水戸はボールポゼッションを高める攻撃で優位に立とうとしますが、千葉のプレッシングを受けて中々前に運べず。

千葉は5-4-1の守備時の布陣から、チアゴ・デ・レオンソを頂点にした5-2-3へとやや前掛かり気味にシフトしてプレッシャーを与え。
基本アンカーの前田へのパスコースを切りつつ、という対処でペースを与えずにいたものの、10分過ぎにそれがやや乱れます。
守備時にレオンソとブワニカのポジションが入れ替わり、そのうえで水戸の最終ラインと相対する形となり。
正確には、流れの中で「入れ替わってしまった」というべきでしょうか。
その刹那の12分に、最終ラインから右→中央→左へとサイドを振っての水戸のパスワーク、タビナスのドリブルが止められるも拾った森から中央へ。
受けた新里の前方は開いており、すかさずミドルシュートが放たれると豪快にゴール左へと突き刺さり。
この場面以外はレオンソが頂点という形は不変だったため、千葉の一瞬の隙を突いた形となり、水戸が先制に成功します。

直後の13分にも水戸が、平塚の左からのクロスを安藤折り返し→木下ヘディングシュート(オフサイド)と好機を作り。
ここから千葉のゲームプランを乱すのに成功した水戸のゲームになるか、と思わされましたが、そうは問屋が卸さず。
その後千葉が攻撃権を握ると、そのサイド攻撃に対し受けに回った水戸は苦境に陥る事となります。

そして21分、左サイドで繋いだのち風間が中央へ送り、見木縦パス→レオンソポストプレイ→ブワニカダイレクトでシュートという流れるような攻撃で沈め。
ブワニカの今季初ゴールで同点に追い付き、振り出しに戻します。
喜びも束の間、右WBの米倉にアクシデントが発生したのか、秋山に交代となります。(秋山は左WBに入り、福満が右WBに回る)

その後も主導権を握ったままの千葉。
レオンソの動きは攻守ともに良さげで、懐疑的だった自分の印象は完全に払拭すべきこの日の出来であり。
23分には見木のスルーパスを受けてドリブルでエリア内右を突くと、すかさずヒールパスで託し、風間がクロス(中央のブワニカには合わず)と味方を活かすプレーも披露します。
そんなレオンソ自身に好機が訪れたのは31分で、中盤の底から右へ展開したのち長いボールポゼッションによる攻撃を経て、右サイドから福満がエリア内へ送り鈴木大輔→田口と経由して中央のレオンソへ。
放たれたシュートはブロックされるも、拾い直したレオンソが再度シュートしましたが、ゴール左へと外れ。

千葉の攻撃が続く中、水戸は最終ラインから繋ぐ事で打開しようとするも、アンカーを切られたうえでのビルドアップは苦しく。
両シャドー(新里・森)が降りて前田の脇で受けるも、前進を果たせずにペースを握られたまま推移します。
そして迎えた38分の千葉の攻撃、左サイドをちらつかせながら中央でパスを通して前進、見木のポストプレイを経て再びレオンソが今度はミドルシュートを放ち。
これをGK山口がキャッチするかどうか迷ったのか、ドジョウ掬いのような恰好でセーブした結果こぼれ球をエリア内で(秋山に)拾われ、パスを受けた見木がキープののちシュート。
ブロックの間を綺麗に通したシュートがゴール左へと突き刺さり、前半のうちに逆転に成功した千葉。

先制したはずが、逆にリードされる格好となった水戸。
その後も最終ラインからビルドアップを果たさんと、様々な手を採り。
中央CBの鈴木喜丈が一列上がったり、FWの安藤が前田より後方へ降りてきたりと、大胆な変化からボールを運ばんとしますがやはり徒労に終わります。
結局2-1のまま前半が終了。

やはりこの日のフォーメーションは奇をてらうものだったのか、ハーフタイムに交代を敢行(タビナス→大崎)したうえで、4-4-2へとシフトした水戸。
前田・平塚のドイスボランチとなり、SHには右に新里・左に森というオーソドックスな布陣で後半に臨みました。

水戸のキックオフからの攻撃、最後方からロングパス→木下フリックで好機を作る(走り込む安藤には渡らずゴールライン割る)といった具合に、パワー勝負に出た節があり。
しかしパワーでも千葉に分がある感は否めず、空中戦になってはセカンドボールを拾われるという流れで、反撃の糸口を掴めずに立ち上がりの時間を過ごします。
コーナーキックを3本得る等依然として千葉が主導権を握ったままで、そこからレオンソのシュート(後半4分・枠外)、見木のシュート(10分・ブロック)とフィニッシュを重ね。

追い込まれつつあった水戸、12分にさらに交代カードを切り。
森・木下→椿・曽根田へと交代、安藤を1トップにした4-2-3-1へとシフトします。(新里がトップ下へシフト)

最終ラインからの繋ぎが駄目、パワープレイが駄目となれば、頼りはサイドでの突破力。
そう言わんばかりに、以降左サイドから椿が仕掛ける攻撃を貫きます。
左SBの大崎が「偽SB」的な位置を取りつつ、左ワイドでボールを持った椿が細かいタッチのドリブルで推進するといった攻め。
散々左サイドで椿と千葉ディフェンス(主に右WBの福満)の1対1の状況を作っていくも、両者の勝負は五分五分といった感じでした。
21分には流れの中から右→中央→左のパスワークで椿に託し、その椿のクロスをニアサイドに入り込んだ曽根田がヘディングで合わせましたが、シュートはゴール上へと外れモノに出来ず。

ペースを失った千葉、アクシデントの交代もあり渋っていたものの、23分に2枚替えを敢行。
レオンソ・風間→サウダーニャ・櫻川ソロモンへと交代します。(同時に水戸も平塚→土肥に交代)

これで3人の前線が「助っ人1人・ハーフ2人」という、櫻川とブワニカの2人が台頭した結果こうなるといった布陣になった千葉。
高卒・ユース上がりのハーフ2人が揃ってシャドーに並び、アピールせんと躍動する事はしましたが、やはり粗削りな面も否めず。
34分に左サイドからのフリーキックを得た千葉、田口のクロスをニアサイドでフリックにいったブワニカでしたが、厚く当てるミスとなった結果反対方向に跳ね返って水戸のカウンターに繋がり。
そして村田がエリア内左からシュート(ブロック)と、危ない場面を作られてしまいます。

ともかく、依然として何とか水戸が同点にしたいという展開は変わらず、36分には前田→梅田へと交代。
これで再度4-4-2へと布陣を戻し、新里がボランチへシフト。
対する千葉も38分、ブワニカ・福満→チャンミンギュ・西久保へと2枚替え。
チャンミンギュがボランチに入った結果、3ボランチ気味の3-5-2という布陣を採ります。
それでもブロックが5-3-2になるという弱点も抱える、千葉お決まりの終盤のこの布陣。
40分の水戸、自陣でのスローインから細かく繋ぎ、左ハーフレーンで受けた土肥がエリア内を突いてシュート。
サイドネット外側に突き刺さりヒヤリとする場面となります。

それでも水戸の攻撃を何とかやり過ごし、佐々木が足を攣らせながらも何とかリードを保ってアディショナルタイムを迎え。
前掛かりになる水戸の気勢を削ぐように、左サイド奥へのスルーパスでサウダーニャを走らせ、時間を使っていく千葉の攻撃。

窮地の水戸は最後もやはり椿へと攻撃を託し、左サイドで持った椿が安藤とのパス交換を経て、中央に流れたのちミドルシュート。
GK新井章太のセーブでCKへと移り、GK山口も前線に上がる最後の攻防へと移行。
その右CKで、キッカー大崎の中央へのクロスに山口が跳び、その後ろの安藤が合わせヘディングシュート。
しかしこの渾身のフィニッシュもGK新井章のセーブに阻まれ、結局水戸の意地は実りませんでした。

結局後半はスコアが動かずという展開で、2-1で勝利した千葉。
ブワニカが結果を残し櫻川も復帰したという、前線に明るい材料が見られましたが、果たしてチーム力の強化に結び付けられるかどうか。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« DAZN観戦 2022年J2リーグ第1... | トップ | DAZN観戦 2022年J3リーグ第1... »

コメントを投稿