ぶらりドリブルの旅

ひたすらサッカー観戦がメイン

DAZN観戦 2022年J2リーグ第29節 ファジアーノ岡山vsジェフユナイテッド千葉

2022-08-02 16:02:28 | サッカー視聴記(2022年J2)

※前回の岡山の記事はこちら(26節・大分戦、2-2)
※前回の千葉の記事はこちら(24節・大分戦、2-3)

<前節からの変更>

岡山=11人とも変更は無し、3試合連続同一スタメンでこの日も挑む。

千葉=前節中止(甲府戦、8/17に順延)のため27節を準拠。川崎からレンタル加入の田邉をスタメンに組み入れる事で、(4-4-2から)本来の3-4-2-1へと戻す。メンバーチェンジは、西久保・熊谷アンドリュー・見木・ブワニカ啓太→田邉(左センターバック)・福満(右ウイングバック)・小林(ボランチ)・高木(左シャドー)の計4人。ベンチには、長期離脱から復帰した末吉が10試合ぶり、同じく高橋が13試合ぶりに入る。

スタメン

前節、首位争いをする新潟との激闘を制した事で上昇機運を掴みたい岡山。
上位を伺う戦いを続ける一方で、メンバーも固定されつつあり。
その副作用か、この試合後には清水からレンタル中であった川本が、レンタル先変更という扱いで群馬への移籍が決定。
助っ人中心のマンパワーを前面に押し出すチームとあってはこうなる事も頷けますが、失意する事無く新天地でレギュラーの座を掴んで貰いたいものです。

さてこの日はイレギュラーな事象が続いている事で、メンバーどころかフォーメーションを固定する事も中々ままならない、対照的な千葉との一戦。
レンタルで加入した田邉を早速起用する事で、半ば強引に本来の3-4-2-1へと戻した感すらあり。

そんな慣れを要する相手に対し、立ち上がりから2CB(ヨルディ・バイス、柳)を中心とした長いパスを主体に組み立てる岡山。
ミッチェル・デュークをターゲットとしたロングパスは強力かつ判り易い武器であり。
それを脅威とさせつつ裏抜けのパスも多く見せる事で、前半のうちに相手守備にダメージを与え、後半に投入するチアゴ・アウベスで仕留めるという流れが出来つつあるようで。
前半7分、左サイドで徳元のスルーパスを受けたハンイヴォンがカットインを仕掛ける所、エリア内に入る寸前で千葉・福満に倒されて反則・フリーキックに。
クロスを上げるには絶好の位置でのFKでしたが、キッカーを務めた河野はスリップしてしまいまさかのキックミス。(その後逆サイドで拾って河井がエリア内へ放り込むもシュートには繋がらず)

攻め上がるも、いきなりミスの光景が目立つ事となった岡山。
15分には繋ぎのミスから千葉・風間にボールを奪われ攻守交替し、すかさず左サイドへスルーパスを送った風間。
しかし高木に合わなかったばかりか、追い掛けようとした高木が故障を誘発させる事態にまで発展してしまいます。
故障離脱から復帰後初のスタメンとなったこの日の高木、再びの故障で無念の交代に。(ブワニカ啓太と交代)

今一つピリッとしない立ち上がりとなり、どちらが正常な流れを掴むかといった展開に。
久々の3バックで挑んだ千葉でしたが、長らく使用していなかった影響か、ビルドアップの際の可変は影を潜め。
敵陣に運んでようやく左右のCBが攻撃に絡んでくる、といった程度に留まっていました。
そのためチアゴ・デ・レオンソのポストプレイを絡めての攻撃は必須でしたが、ブワニカの投入でさらに傾倒する流れに。
21分にはブワニカ狙いのゴールキックから、跳ね返りを繋いで右サイドから福満がエリア内へスルーパス、走り込んで奥で受けた風間からクロス。
そして中央で小林がヘディングシュートを放ったものの左ゴールポストを直撃、詰めにいったブワニカも触れずモノに出来ません。

高木以外にも、今季度々故障者発生に悩まされている千葉。
ポストワークを務めるレオンソが岡山・柳に腕でチャージされるといったシーンには、傍らから見ていても顔を青くしてしまうものであり。
(27分には田邉がデュークとの競り合いで痛んで倒れ込む)

一方の岡山の攻撃。
22分にデュークがエリア内中央からシュート(枠外)、25分に徳元のグラウンダーのクロスをハンイヴォンが合わせシュート(GK新井章キャッチ)と助っ人が矢を放っていくも、全体的には今一つの流れ。
本来の布陣を取った千葉の守備に、ストロングポイントを対応されつつあり、中々攻勢を掴めずに居ました。
ならばと頼りにするのはプレスを嵌めてのショートカウンターで、40分には左サイドでボール奪取した徳元、河井の持ち運びからのスルーパスに走り込んでマイナスのクロス。
しかしニアサイドの河井がシュートする寸前でクリアされ実らず。
アディショナルタイムにも、本山のボール奪取から、ハンイヴォンが中央からミドルシュートを放つ好機を作り。(ゴール左へ外れる)

そのATには、柳が再びレオンソのポストプレイに対し反則を犯してしまい千葉の直接FKと、前述の危惧が顔を出してのピンチに。
中央左寄り・エリアからやや手前という好位置で、蹴りにいったのは自ら反則を受けたレオンソでしたが、お返しと言わんばかりのシュートはゴール上へと外れ。
結局前半はスコアレスで幕を閉じました。

しかし、無失点で折り返せれば万々歳というのが、チアゴという切り札を要している岡山。
早速ハーフタイムで交代を決断し、ハンイヴォンと交代で投入されたチアゴ。
彼とデュークの2トップ、かつ前節・新潟戦で奏功した3バックへのシフト(本山がアンカーの3-3-2-2)を敢行した木山隆之監督。

徳元が左CBを務め、ワイドのWBには佐野が回るというポジションチェンジ。
裏へのパスに驚異的なスピードで走り込むチアゴの存在で、ターゲット役のデュークとの絡みもあり最強に見える岡山の前線。
相手にとってはプレッシャー以外の何物でもありません。

後半3分、GK新井章を含めた最終ラインでの繋ぎを、あろう事かエリア内でデュークにカットされてしまう千葉。(その後パスを受けたチアゴが収められず)
6分の千葉の攻撃、ここもレオンソのポストプレイから前線で展開するも、中央でパスを受けた小林がスリップしてしまいボールロスト。
そこから岡山がカウンターに持ち込み、佐野ミドルパス→デュークフリックという流れでチアゴに渡るも、千葉ディフェンスに阻まれ撃てず。
その脅威を防ぐ千葉ですが、ワンミスすら許されないという好機の持ち込まれ方から、決壊は時間の問題という感がありました。

そして迎えた10分、自陣でバイスが奪って左サイドでチアゴがボールを持つと、パスを受けた佐野がカットインで中央へ移ったのち右へ展開。
河野が手前からクロスを入れると、中央で待ち構えるデュークの上を越えた末にチアゴがヘッドで捉え、ゴールネットを揺らします。
2人のエリア内での関係性もさる事ながら、佐野にプレスを剥がされて河野に悠々クロスを許してしまっていた辺り、いかにFW2人に注意がいってしまっていたかが伺い知れます。

リードを許した千葉は反撃に掛かるも、12分に再び岡山のカウンター。
チアゴが単独突破を図って一気にエリア手前まで迫るも、千葉・チャンミンギュが反則気味のスライディングで何とか凌ぎ。
ポゼッションを高めての反撃体制に移らんとするも、カウンターの恐怖に苛まれるという、典型的な追い掛ける立場の苦しさが付き纏います。

千葉は17分に左サイドを田邉が自らドリブルで運んでの好機、秋山が田邉とのワンツーで奥を突いてグラウンダーでクロス。(シュートまではいけず)
こうしたオーバーラップも見られた事で、何とか流れを変えて攻勢に持ち込みたいという意思は感じられ。
しかしリードした事で強まる岡山のプレッシングの前に、中々果たせず時間を費やしていきます。

25分に河野のパスが主審を直撃した事で、岡山が敵陣でドロップボールから攻撃。
そして左サイドで佐野が千葉・風間に倒され、反則となった所でベンチが動き。
千葉は3枚替えを敢行し、風間・福満・秋山→櫻川ソロモン・米倉・末吉へと交代。
同時に岡山も、河井→仙波へと交代しました。

左WBを務める末吉の存在を中心に、左サイド奥まで切り込んでいく千葉の攻撃。
しかし29分にそこからまたも岡山のカウンターが発動し、拾ったチアゴが中央へ向かうドリブルから左へとスルーパス、走り込んだ仙波のクロスの跳ね返りをチアゴがシュート。(GK新井章キャッチ)

これだけ攻めた末のカウンターを浴びれば……と、2失点目の危惧が芽生えつつある千葉。
それを察知するかのように以降攻勢に入る岡山でしたが、32分。
左サイドで佐野の倒れながらのポストプレイなど、良い感じで繋いでいたものの、エリア手前でのデュークのパスを田邉がカットすると千葉のカウンターが発動。
一気にドリブルで持ち込む田邉からエリア内左へスルーパスが送られ、走り込んだ櫻川のグラウンダーのクロスがGKとディフェンスの間を抜け、ファーサイドに走り込むレオンソがゴールに突き刺し。
全てを変えたのが自身のカウンターという皮肉な得点シーンとなり、千葉が同点に追い付きます。

その後は徳元の上がり(放送席では4バックに戻したとの事だが詳細は不明)を絡めて攻め上がる岡山。
35分の交代でデュークを諦めた(齊藤と交代・同時に佐野→成瀬へ交代)だけに、その万能ぶり(キッカーもロングスローも務める)で勝ち越し点を齎したいという状況に。
しかし千葉も末吉中心の左サイドアタックは止まず、スコア通りにイーブンな流れとなります。

そして37分に千葉は最後の交代を敢行、田口→高橋。
離脱者の戦線復帰というポジティブな要素を文字通りピッチに持ち込み、以降千葉へと流れが傾きます。
38分、小林のパスが主審に当たるもブワニカが拾って継続、末吉がエリア内左を突いてカットインからシュート。(ブロック)
42分には空中戦ののち田邉が拾い左サイドから前進、末吉のクロスをニアサイドでレオンソがヘディングシュート。(枠外)

劣勢となった岡山も最後のカードを44分に使い、河野→濱田。
これで徳元が左WBに、成瀬が右WBに回り最終局面に入ります。

先程の千葉のように、選手交代を契機として攻勢に入る岡山。
しかし時間は既にATで、戦術云々よりもとにかく押し込むしかない状況。
そこから得た右コーナーキックで、クロスがクリアされたのちも繋いで徳元から再度クロス。
これがブロックを掠め、さらに千葉・高橋のクリアがフリックの形となって中央に流れ、齊藤のヘディングシュートが放たれたもののGK新井章がキャッチ。
悔やむ暇も無く尚も攻める岡山、今度は流れの中からこぼれ球を繋ぎ、右サイドで齋藤からグラウンダーのクロスが入るとファーサイドで徳元がフリーで待ち構え。
しかし利き足の左で放たれたシュートはブロックされてモノに出来ず。(右足で撃てれば……といったシーン)
結局1-1のまま引き分けで終焉を迎える事となりました。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« DAZN観戦 2022年J2リーグ第2... | トップ | DAZN観戦 2022年J2リーグ第2... »

コメントを投稿