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DAZN観戦 2022年J2リーグ第26節 大分トリニータvsファジアーノ岡山

2022-07-15 18:12:33 | サッカー視聴記(2022年J2)

※前回の大分の記事はこちら(24節・千葉戦、3-2)
※前回の岡山の記事はこちら(21節・山口戦、1-0)

<前節からの変更>

大分=3人で回すボランチは、下田→保田へと代えたうえ、弓場が一列上がり保田の1アンカーに。その他は右ウイングバックが増山→井上・シャドー2人が野村・渡邉→中川・長沢で、長沢がFWに上がって呉屋と2トップを形成。つまりは3-3-2-2(3-1-4-2)へとマイナーチェンジして挑む。尚、ベンチには長期離脱から町田が復帰を果たし入った。

岡山=ヨルディ・バイスが3試合ぶりに復帰し、濱田と代わってセンターバックに。その他は右サイドバックが河野→成瀬・左サイドハーフがハンイグォン→佐野と、計3名変更。

スタメン

前回述べたように、真夏に入りかけという時期での大分・昭和電工ドームという厳しい環境での試合。
流石にこの日は飲水タイムが挟まれる運びとなりました。

岡山は3強(新潟・横浜FC・仙台)を除いたクラブでは最上位の4位に着けている現状で、この位置に居れば、勝利したはずの試合が再試合の運びとなった(8節・山形戦、8/31に0-0・間接フリーキックから試合再開との事)のもプラス思考に変えられるものであり。
しかし実際行われているサッカーを観ると決して盤石とはいえず、今後どうなるかは予断を許さない、という定型文を述べたくなり。

試合が始まり、大分は2トップ・1アンカーにした3-3-2-2へとフォーメーションを前掛かりへとチェンジ。
呉屋・長沢2人を共にスタメンで起用すればこうなる、という風なシフトですが、その狙いは岡山のビルドアップを壊す事にあり。
前線の選手がボランチへのパスコースを切るだけで、岡山は主体的なボール運びが殆ど出来なくなってしまうという状況に陥る事になりました。
2センターバックはバイスと柳という定番のコンビですが、バイスがなまじロングフィードに定評あるだけに、相手のプレッシングに簡単に屈してロングボールへと流れてしまう攻撃の意識。
1トップのミッチェル・デュークをターゲットとしたボールか、ステファン・ムークの裏抜けを狙ったボールかという違いはあるものの、単調な攻撃に終始していました。

相手をそうした状態へ難なく追い込んだ大分、見せ付けるかのように自身の攻撃はショートパス主体での前進を展開。
主に左サイドからの攻撃が目立ち、パスワークの中で左CBの三竿が攻撃参加して人数を厚くするという、普段から落とし込まれているであろう手法故に迷いも見られず。
それでも中々フィニッシュに辿り着く事が出来ずと、ポゼッションスタイル故の性が付き纏うのは仕方無い。
しかし前半5分にミスから岡山の好機が生まれ、佐野のダイレクトでのミドルパスをエリア内で受けたデュークがシュート(ミートせず)という具合に、安い失点は避けたい展開となります。

スタジアムの環境のように、我慢を強いられるような立ち上がりを経た大分。
迎えた19分、上夷のパスカットから空中戦を制し、中央から長沢→弓場→中川と渡ったのち、中川がエリア手前中央からミドルシュート。
手前でバウンドしたボールが見事にゴール右を捉え、停滞感をミドル1本で打ち破った大分が先制に成功します。
しかし喜びもつかの間の21分でした。
キックオフから、デュークへロングボール→クリア→拾ってムークへスルーパスという岡山の限られた手札をふんだんに使う攻撃を展開、一旦はクロスがクリアされるもデュークの落としから右サイドで継続。
そして成瀬のエリア内右へのスルーパスに走り込んだムークがシュート、GKの左を抜いた所を中央で佐野がゴールに押し込み。
ムークの得点を佐野が掻っ攫ったようなゴールとなりましたが、早い段階で同点に追い付いた岡山。

飲水タイム(24分)ののちは、振出しに戻ったスコアに示されるように、試合展開も当初のものに。
すなわち主体的な攻撃を繰り広げる大分と、ロングボール傾倒+相手のミス待ちといった岡山。
岡山の攻撃はショートパスを繋がんとしてもサイドからになる事が多く、そこで詰まるシーンばかりなので、本当に前に運べないといった状況。
いくらパスコースを切られているからとはいえ、ここまでボランチを経由する事が無ければ、警戒するのはサイドのみと相手も楽になるだけであり。

そんな試合絵図を反映するかのように、次にスコアを動かしたのも大分でした。
35分左サイドでの前進から保田がサイドを変え、井上が右奥へ切り込んでクロス、流れたボールを藤本が拾い逆サイドから再度クロス。
これを長沢が捉え、叩き付けたヘディングシュートをゴール左へと突き刺し。
ターゲットマンの面目躍如といった勝ち越し弾となりました。

何とか流れを変えたい岡山ですが、好機を作るのはスローインからや、そこから得たコーナーキックからと依然として流れの中からでは厳しい状況。
そんな中、41分にボールキープする大分・弓場に対し、ムークが激しくチャージにいってしまい反則・警告。
黄色いカードを突き出されても尚判定に納得いかない感じのムークでしたが、その後のアディショナルタイムに、パスを受けにいった所を後方から弓場に倒されたムーク。
このプレーで弓場にも警告が突き出され、直接的?な弓場の仕返しのようにも映ったのが可笑しくありました。

そのATでフリーキックの好機を掴んだ岡山、その二次攻撃で何とかロングボールをエリア内へと供給し、デュークが合わせにいったこぼれ球に成瀬が走り込んでシュート。
しかし枠を捉えられず、前半のうちに追い付く事は出来ずとなりました。

ハーフタイムでの交代は無く後半開始を迎えましたが、試合展開の移り変わりも無く。
主体的な大分の攻撃と、偶発性が高い岡山の攻撃のぶつかり合いという図式は後半も変わらず推移します。

前半にリードを奪った事で、自信を付けたかのように大分が敵陣へと攻め込み。
後半2分、中央での前進から呉屋がエリア内左を突き、奥に切り込んでのマイナスのクロスを長沢がワントラップからシュート。(GK堀田セーブ)
7分には再び中央から、保田のスルーパスがカットされたこぼれ球を呉屋が拾い、そのままシュートを放ったものの前方の弓場に当たってしまい実らず。

依然として流れを変えられない岡山ですが、12分に敵陣でムークがボール奪取したのちデュークに繋げ、デュークがエリア手前からシュートを放ち。(ブロック)
前線のマンパワーで何とかしたいという思惑がピッチに表れた事で、ベンチもそれを強めるべく動き。
14分にチームトップスコアラー(10得点)であるチアゴ・アウベスの投入に踏み切った木山隆之監督。(ムークと交代、4-4-2気味へとシフト)

その後はボランチの本山がCB左へと降りる動きを採るなど、最後方から繋ぐような姿勢も見られましたが、メインがロングボールなのは変わらず。
18分には柳が自ら右サイドを突破し、奥まで切り込む場面も見られる(藤本に対応され反則を与える)など、総員前掛かりのように攻め上がります。
そしてスローインでは左右とも徳元のロングスローを使うなど、なりふり構わずに同点を狙う岡山。
そのスローインから、22分には投げ入れられたボールを直接GK高木がパンチング、その跳ね返りをチアゴがダイレクトでシュートしましたがゴール右へと外れ。
一転して大分が劣勢を強いられた所で、飲水タイムが採られます。(22分)

挽回したいという思考になったか、明ける際に2枚替えを敢行した大分。(中川・弓場→野村・下田)
その後の29分には、故障離脱から復帰した町田が投入される(長沢と交代、これで3-4-2-1へシフト?)など、役者を揃えて勝利へのムードを高めんとする大分。

それと同時に岡山は、本山・河井→白井・齊藤へと2枚替えを敢行します。
ドイスボランチを揃って退かせ、投入された2人は共に攻撃型の選手。
その通りに、佐野がボランチへとシフトしたものの、彼一人といったような立ち位置。
4-1-4-1のような布陣と思えたものの、右ワイドにシフトした(と思われる)チアゴがFWのように中央へと絞るため、アンバランスさは拭えず。

しかし前線への圧を高めた事で、大分も主体的な攻撃を繰り広げる事が出来なくなり。
31分には右サイド深めの位置でボール奪取した田中がそのまま奥からクロス、ファーサイドへ流れた所を白井がシュートしましたが、惜しくも枠を捉えられず。
不格好ながらも着実にゴールに迫る岡山。
(大分は34分に呉屋・藤本→サムエル・松本に交代)

そして35分、ここも右サイドから徳元のロングスローで、実らず大分ボールとなるも左サイドで田中が奪い返して攻撃継続。
クロスがクリアされるも拾って右へと展開し、今度は河野のクロスが上がり、ヘディングで捉えたのは柳。
セットプレーの柳は健在で、意地の塊のようなゴールが生まれ同点に追い付きます。

こうなると岡山ペースになるのは明白で、大分の反則が量産される(40分には井上に警告)流れとなり、そこからのFKで攻め立て。
終盤を迎えた事で、疲労からか大分の組織力も乱れが見られ始めた事で、戦術云々の差も気にならなくなります。(同点後の岡山は、田中がボランチへとシフトし4-4-2へと戻る)

しかし大分もこのまま敗れる訳にはいかず、42分にはスローインから左サイドで繋ぎ、松本のクロスはブロックされるも拾った下田が奥を突き。
そしてカットインからマイナスのクロスを入れ、ニアサイドで三竿が合わせたものの岡山・バイスのブロックに阻まれます。
一気に逆転したい岡山も、やや勢いが削がれた感があり、そのままATへ。(その最中に岡山は田中→喜山へと交代)

最初に好機を迎えたのは岡山で、大分のビルドアップに対して敵陣で白井がパスカットし、細かく繋いだのちエリア内左のチアゴへミドルパスが通り。
チアゴは強引に切り込んでシュートに持っていきましたが、右サイドへと逸れてしまい勝ち越しならず。
せめて前には飛ばして欲しかった……というフィニッシュののち、大分も好機を作り。
岡山サイドをインスパイアするかのように松本が右からロングスローを投げ入れると、中央にこぼれた所を井上がボレーシュートの体勢に。
しかし町田と被ってしまい、撃つ事すら出来ず終わってしまいました。
どちらも好機を作りながら、スッキリしない終わり方となり。
引き分けで終わるのは必然、という流れが出来上がり、その通りに2-2のまま試合終了の笛が吹かれました。


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