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DAZN観戦 2021年J2リーグ第25節 FC琉球vs水戸ホーリーホック

2021-08-17 18:13:53 | サッカー視聴記(2021年J2)

※前回の琉球の記事はこちら(22節・相模原戦、0-1)
※前回の水戸の記事はこちら(18節・相模原戦、2-0)
※夏の移籍情報についてはこちら

記録的大雨の影響で、4カードもの試合が中止となった25節。
日本本土とは離れた沖縄の地では無事に開催されたものの、ここではリモートマッチという措置が延々と続けられており。
某知事のウィルス対策において批判が集まりつつある状況で、前年のユニフォームの胸ロゴの件といい、何かと自治体の影響を受けがちな琉球というクラブ。

それはさて置き、折り返しの時点で首位と勝ち点差4の3位と、今季は昇格に向けて絶好のチャンスが訪れている琉球。
中断明けの前節(北九州戦)、早速補強した武田・金井をメンバーに組み込み(武田は途中出場)、逆転勝利を果たして良い滑り出しを見せました。
フリーキックで得点という結果をいきなり残した武田を組み込んだ(中川と入れ替え)以外は、前節と変わらずのスタメンでこの日も臨みました。

水戸のキックオフで始まった前半、いきなりロングパスが通って好機となるも、新里のキック(ミドルシュート?)が味方の森に当たるハプニングでフイに。
しかしその後も水戸が押しまくる展開となります。
前半2分に相手クリアを拾った中山仁斗がシュート(GK猪瀬セーブ)、3分には右サイドで村田のパスカットを拾った中山仁がシュート(GK猪瀬セーブ)と、立て続けにトランジション直後のシュートでゴールを襲いました。

相手の攻撃力に脅かされる立ち上がりとなった琉球は、左サイドバック・上原慎也をターゲットにしたロングボールによる攻撃で落ち着きを取り戻しに掛かります。
高目に位置取る上原慎が裏抜けをする場面も目立ったものの、長くは続かず再度水戸のターン。
9分に右コーナーキックを得ると、キッカー伊藤の中央へのクロスから中山仁がヘディングシュートを放ちますがまたもGK猪瀬がセーブ。
この後もCKを量産して押し込む水戸、15分までに得たCKは5本。
右からは伊藤・左からは中里が務めたキッカーでしたが、前半の終わり際からは左右逆の担当となります。

後ろ2枚で運ぶ事が困難と判断したのか、以降琉球はボランチが降りて3枚での組み立てが主に。
17分には左肩上がりで組み立てたのち、中央への展開から風間宏矢のミドルシュート(枠外)まで繋げたものの、その後も水戸の攻勢は止まず。
23分には敵陣深めで中山仁がボール奪取した水戸、拾った伊藤がエリア内左へと切り込みシュートを放つ決定機となりますが、GK猪瀬が足でセーブして防ぎます。

飲水タイムが挟まれ(25分)、修正が図られたのか明けた後は琉球がペースを掴みます。
昇格したての頃は攻撃重視のチームでしたが、上位に君臨するクラブらしく、守備力や試合中の修正力でも持ち味を発揮しているようで。(修正力についてはこの試合が顕著か)
琉球のボールポゼッションが上がっていく一方で、水戸は最終ラインからの組み立てが上手くいかず、前線へのパスもズレるという悪循環に陥ります。

それでも琉球は中々フィニッシュに持ち込めず、また清武や風間宏矢ミドルシュートを放ちにいっても、ミートせず不発となるシーンが多々。
そんなジリ貧状態を突かれ、終盤の44分にはまたも水戸の好機。
右サイドから藤尾の低いクロスが跳ね返されるも、こぼれ球を繋いだのち新里のミドルシュートが炸裂しますが、これもGK猪瀬のセーブに阻まれ。
猪瀬が度々ファインセーブを見せましたが、それに応える事が出来なかったという前半の琉球。
結局スコアレスで折り返しとなります。

後半が始まると、前半同様にキックオフからの攻撃が好機に繋がり。
前半あまり目立たなかった金井が右サイドでのパスワークを経て上がり、クロスを入れる攻撃を見せた琉球。(シュートには繋がらず)
対する水戸は、センターバックの鈴木が一気に縦パスを通しにいく振る舞いを見せるも、好機は生まれず。

双方ぶつかり合った結果琉球優勢となり、金井が右サイド奥からクロスを上げてCKを得たり、敵陣で李栄直(リヨンジ)が前に出てのカットから好機を作ったりと押し込んでいきます。
一方劣勢となった水戸は早めにベンチが動き、後半9分に中山仁・森→奥田・松崎へと2枚替え。
前線で違いを作りに掛かります。

今夏の移籍市場で、最も動きが盛んとなった水戸。
正確に言えば「動かざるを得なくなった」というのが正しいでしょうか。
J1クラブからの引き抜きは止む事無く、住吉ジェラニレショーン・柳澤・平野の3人が個人昇格。
チームの練り直しを強いられる状況で、既に育成型レンタルで獲得していた藤尾・伊藤を主力に組み込むと共に、フリーとなっていた中里を獲るなどしてのやり繰り。

中断明け、早速ボランチとして平野の穴埋めを務める事となった中里。
今季は既に開幕前に緊急的に獲得しながらも、メンバーに定着できずに去る事となった温井の存在がありますが、チーム強化を果たす一駒となれるか。
この日の中里は中盤でパスを散らしつつ、自身もサイドアタックに加わるなど引き出しを見せる動きが目立ち。
平野とはまた違った特徴で、チームの潜在的な強さを呼び起こす事が出来るでしょうか。

さて、先に動いた水戸は直後にフィニッシュに持っていく(伊藤が左からカットインしてシュート・ブロック)も、琉球ペースの展開は変わらず。
前半のお返しとばかりに、12分から15分までに4本CKを得るという量産体制。
フィニッシュの面でも、11分に富所のスルーパスを受けた清武がエリア内からシュート。(ブロック)
13分にはCKから、ファーサイドで阿部の落としから武田がシュート(ブロック)と攻め立てます。

しかし、「水戸にはまだこの男が居る」とばかりに、本領を発揮したのは松崎。
投入後の10分に、右サイドを駆け上がってエリア内右からマイナスのクロスを入れる(ブロック)シーンを見せましたが、その突破力が勝負の決め手となりました。

15分、最終ラインから中里を経由して左サイドへ渡り、パスワークに中里が加わったのち中央へ展開。
新里から右ハーフレーンの松崎に渡ると、ドリブルでエリア内に進入してクロス。
これは左へ流れるも藤尾が拾って攻撃継続、戻されたのち中央で再度受けた松崎、またもドリブルでエリア内を急襲。
スピードで琉球・知念を振り切り、切り返しからシュート。
ブロック2人を掻い潜って豪快にゴール右へと突き刺さり、琉球守備網を突き破るという表現がピッタリのゴールを挙げた松崎。

一方の琉球、失点前に用意していた交代を敢行。
清武→清水へと交代し、4-4-2の布陣へとシフトして反撃を試みます。(風間宏矢が左サイドハーフ・武田が右SH)

しかしビハインドとなった心理状況故か中々ペースが掴めず、22分に飲水タイムが挟まれたのちも一進一退。
そんな状況の中、願っても無い好機が訪れたのが26分。
水戸・鈴木のトラップミスを阿部が掻っ攫い、そのままエリア内右へと進入し、奥からカットイン。
GK牡川をかわさんとするも、伸ばした牡川の腕がそれ以上の進軍を阻み、シュートに辿り着けず終わってしまいます。
それでもこのプレーの影響で、鈴木は足を攣らせて続行不可能となるなど、被害を隠せなくなってきた水戸。
代わって細川が投入され、同時に琉球も風間宏希→上里に交代します。

この間隙を突きたい琉球でしたが、直後にGK牡川のフィードを受けた松崎がまたも縦に鋭く突破。
たまらず富所が倒してしまい、右サイド奥でフリーキックを得た水戸。
ここでキッカー大崎がグラウンダーでクロスと変化を付け、細川が合わせる(枠外)とフィニッシュに繋げた水戸。
その後32分に中里も足を攣らせてしまう事態が発生しますが、以降も琉球に流れを渡さずに攻め上がり、34分には伊藤のラストパスを受けた奥田がエリア内からシュート。(GK猪瀬キャッチ)

38分に双方選手交代(水戸=中里・藤尾→木村・黒石、琉球=武田→中川)を敢行した後も、その流れは変わらず。
40分には村田(交代後はFWにシフト、黒石が右SBに)のロングボールの収めから、伊藤のスルーパスを受けた黒石がエリア内からシュート。(ブロック)
43分には左サイドから受けた伊藤が前進してエリア内を突き、後は撃つだけという状況で琉球・知念に倒されるも、笛は吹かれず。

すっかり反撃の糸口を掴めなくなった琉球、アディショナルタイム直前から、後方からのロングボール攻勢で打開しようとするも果たせず。
AT突入後も琉球陣内でのプレーを長く行う水戸、ボールキープを交える事で相手の焦りも顕著となり。
反則を受けてFKを得る事で時間も使いつつ、村田のエリア内からのシュートをGK猪瀬がセーブするという、どちらがビハインドなのかと言いたくなる状況も生み出します。

結局最後まで琉球は自陣深くから脱出できず、試合終了の笛が吹かれ。
水戸が上位相手に価値ある勝利を挙げた一方で、琉球は終盤の失速ぶりが顕著だったこの日。
ホームでの支援が得にくい状況のなか、首位戦線に踏みとどまる事が出来るでしょうか。


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