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DAZN観戦 2021年J1リーグ第24節 清水エスパルスvsガンバ大阪

2021-08-16 16:17:15 | サッカー視聴記(2021年J1)

<清水スタメン> 4-4-2
GK 権田
RSB 原 CB ヴァウド CB 井林 LSB 片山
RSH 西澤 DH 松岡 DH 河井 LSH 後藤
FW チアゴ・サンタナ FW 鈴木唯人
<G大阪スタメン> 3-4-2-1
GK 東口
RCB 三浦 CCB 昌子 LCB キムヨングォン
RWB 柳澤 DH 山本 DH 倉田 LWB 藤春
IH 矢島 IH 宇佐美
FW レアンドロ・ペレイラ

開幕前の大型補強を経ても、一向にJ1での立ち位置が上向かない清水。
夏の移籍期間でもさらに補強を重ね。
松岡(鳥栖)・井林(広島)・藤本(神戸・レンタル)と、他のJ1クラブから日本人選手を搔き集めると共に、ホナウドにベンジャミン・コロリと助っ人枠も増大させて巻き返しを図りにいきました。

個人的には、ミゲル・アンヘル・ロティーナ監督の申し子というべき井林の加入が注目でしょうか。
ヴェルディで指揮を執っていた時は、守備戦術の浸透に無くてはならない存在とされていた井林。
しかし移籍先の広島ではベンチを温めるだけに留まっており、「監督の欠かせない手駒」「J1レベルかどうかは疑問」という、プラスとマイナスが交錯しているような人材。
ロティーナ監督の信頼は変わらぬようで、中断明けから早速センターバックのスタメンに抜擢されました。

立ち上がり、ガンバのボールポゼッションが長くなる試合展開。
それを清水が守りを固めて迎え撃つという図式で、井林の加入で強化された(と思われる)守備陣の出来が試される事となりました。

前半3分に山本のミドルシュート、4分に矢島のエリア内右からのシュートとガンバがフィニッシュを見せますが、いずれもブロックで防ぐ清水。
粘り強さは見せるも、そこから反撃を仕掛ける道筋が整わず、ガンバの波状攻撃を浴びてしまう事に。
7分、最終ラインから山本→宇佐美→矢島スルーパスでエリア内右を突き、走り込んだ柳澤がクロス。
ファーサイドでペレイラがヘディングシュートを放つもゴールポストを直撃、跳ね返りを藤春がシュート(ブロック)と決定機。

清水が攻撃機会を得れない時間は10分過ぎまで続きますが、そこからようやく反撃開始。
ガンバの繋ぎのミスもあり、主導権を交代させて好機を作っていきます。
15分にヴァウドの右からの斜めの縦パスを中央でサンタナがポストプレイ、鈴木唯のリターンを受けたサンタナがそのままミドルシュート。
GK東口のセーブで右コーナーキックとなり、キッカー西澤の中央へのクロスをヴァウドが合わせヘディングシュート、しかしゴールポストを直撃。(その後サンタナが拾ってシュートも左サイドネット)
双方ポストを叩く惜しいフィニッシュが生まれた序盤戦。

一転劣勢になったガンバは、清水のビルドアップに対してハイプレスで対抗。
頂点のペレイラが果敢にプレッシングを掛ける姿が目立ちます。
前年までの広島で、口酸っぱく指導されて改善が見られた守備面は、移籍を挟んでも消える事は無かったようで。

24分に飲水タイムが挟まれたのちは、清水もパスを繋いでボールを支配する時間が増えていきます。
30分にはパスワークののち、河井のミドルパスを受けた片山から左サイドで攻撃。
クロスが上がるもクリアされ、中央で拾ったのち後藤がガンバ・三浦に倒されて反則、良い位置で直接フリーキックの好機を得ます。
しかしここはキッカー西澤の直接シュートは壁を直撃、再度の西澤のシュートもブロックされて先制ならず。

その後清水のCK攻勢を経て、再度ガンバに主導権が移るもフィニッシュには辿り着けず。
すると41分に清水がカウンターで好機を得て(シュートまではいけず)、以降はまたも主導権が清水に移り。
44分にはCKからの二次攻撃で右サイドへの展開から片山が手前からクロス、中央で合わせにいった井林が一旦ディフェンスに入られるも、こぼれ球をボレーシュート。(GK東口キャッチ)
アディショナルタイムに入って最初のチャンス、クリアボールをサンタナが収めたのち中央⇔左サイドで繋ぎつつ前進し、左から後藤がクロス。
ファーでサンタナがトラップし、ディフェンスに遭って混戦となり、こぼれを鈴木唯がシュートしますがゴール上へと外れ。
清水優勢という印象を残しつつ、前半をスコアレスで折り返します。

五輪期間での中断中も、活動停止の影響を受けて連戦をこなす事となったガンバ。
3節(7月27日・大分戦)からの3連勝で、降格への危険水域からは這い上がりを見せましたが、それでも状況は決して芳しくなく。

守備重視・相手に合わせたサッカーで急場を凌いでいるようですが、この日の倉田ボランチのように、ミスマッチ感も見られ。
それでも落とし込みを深める暇は与えられず、被害を受けても倒れる事無く走り抜けなければならないのが辛い所でしょう。
個々の能力は悪くない陣容ながらも、出場試合数10以上の選手が18人と、多くの選手を起用しつつの運営を強いられている状況。
そんな苦境打開のため、救世主というべき存在が欲しくなる所。

後半の入り、ともにロングボールを蹴り合うシーンを経て、フィニッシュに辿り着いたのは清水。
後半5分、片山のロングパスをサンタナが入れ替わって収め、エリア内左からシュート。
ブロックされて左CKとなり、キッカー西澤のクロスが跳ね返された所を、中央で拾った後藤がミドルシュートを放つもゴール上へと際どく外れ。

立ち上がりの好機を逃した清水、その後ガンバのポゼッションによる攻勢を経て、再度チャンスが訪れます。
54分河井の右→左へのサイドチェンジを片山がダイレクトで前方へパス、後藤のエリア内への切り込みを経て、リターンを受けた片山がシュート。
ブロックされて再びの左CK(通算7本目)、そろそろモノにしたい所で、西澤はニアサイドへのクロスを選択して井林がフリック。
中央に流れた所をサンタナが頭から跳び込み、見事合わせてゴールネットを揺らし、IAIスタジアムのゴールのファンファーレが鳴り響きます。
しかしボールに合わせたのはサンタナの手という事でハンドの判定でノーゴール、右腕を突き出して触れていた以上言い訳は効かず、サンタナに警告が突き出されて終了となりました。

これを機に主導権はガンバへと移り変わり。
12分には右サイドからの前進で、ペレイラへのパスがカットされるも矢島が繋ぎ、エリア内右からペレイラがシュート。
清水・ヴァウドのブロックを掠めてゴールを襲いますが、左ゴールポストを叩いて惜しくもゴールならず。
その後も前半同様に、ポゼッションを高めてパスを繋いで攻め込むガンバ。
一定のボールポゼッションを得たいのは清水も同様と思われますが、ガンバがハーフスペース利用・斜めの縦パスを多用するのに対し、清水はサイドチェンジとロングパスを多く使うといったこの日の図式。
どちらが良いかは不明ですが、この試合においてはガンバの方に軍配が上がっていたという印象でした。

劣勢となった清水が先に動き、17分に後藤・河合→中山・宮本へと2枚替え。(西澤が左SHへシフト)
20分に自陣でのスローインから好機を作り、左サイドでの西澤のドリブルから、開いて受けたサンタナからグラウンダーでクロス。
これに中山がエリア内へと走り込む絶好機でしたが、GK東口が前に出て来たため合わせられず。
23分には自陣で鈴木唯のパスカットからドリブル、左へ展開されて西澤のクロスが上がり、ファーサイドで中山が収めてシュート。(ブロック)
ガンバの攻勢の最中、それに冷水を浴びせるように清水が自陣からの速い攻めで決定機を生む展開になって来ました。

25分に後半の飲水タイムとなり、それに合わせてガンバも選手交代。
藤春・矢島→黒川・小野へと2枚替えを敢行し、第4クォーターへと移り変わりますが、打って変わって入りは清水ペースに。
30分にサンタナがエリア内右からシュート(サイドネット)とゴールを脅かされ、直後に再度2枚替え。
倉田・柳澤→奥野・山見へと交代し、小野がシャドー→右ウイングバックへとシフトします。(同時に清水も鈴木唯→滝へと交代)
山見は今季特別指定でチームに加わっており、これが初出場との事。
勝負所で(外野にとって)未知の選手を投入してきたガンバですが、これが大当たりとなりました。

33分左サイドから斜めの縦パス攻勢、キムヨングォン→山本→山見と渡って中央でシュートレンジに入り、果敢にミドルシュートを放つ山見。(GK権田セーブ)
早速良いシーンを作った山見でしたが、折りしもこの後主審(福島孝一郎氏)の機材トラブルで中断時間が生まれ、流れ的に危惧が。

しかしガンバはペースを維持する事に成功し、迎えた37分。
小野のロングパスを右サイドで山見が足でトラップ、これで清水ディフェンスの裏を取って前進。
そして切り返しで清水・片山をかわし、カットインでエリア内右へと進入してシュート。
斜め45度ぐらいからの巻くシュートが鮮やかに左サイドネットを捉え、先制ゴールを齎した山見。
抜擢した松波正信監督もベンチを飛び出しての歓喜に沸くガンバ、救世主は意外な所に潜んでいたようでした。

ビハインドとなった清水は、ジョーカーとすべく40分に指宿を投入。(西澤と交代、滝が左SHへシフト)
ポゼッションを強いられる立場の中、パスを繋いでクロスに持っていく攻撃。
41分には右サイドで中山がクロス、ブロックされたこぼれを原が再度クロスを入れ、指宿が合わせるも強すぎたボールをコントロール出来ず枠外に。
ATに入って最初の攻撃、右サイドから仕掛けると見せかけて松岡がミドルパスを通し、受けた滝がシュートするもブロックされたのちGK東口がキャッチ。
これでほぼ打ち止めとなってしまい、以降はガンバが時計の針を進めていく立ち回りで逃げ切り体制へ。

結局そのまま0-1でガンバが勝利に辿り着き、連敗を2で止める事に成功。
これでリーグ戦では次節までようやく1週間の空きを得(間に天皇杯4回戦がありますが)、束の間の休息は再浮上を果たす燃料となるでしょうか。


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