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ぶらりドリブルの旅

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DAZN観戦 2023年J2リーグ第32節 ロアッソ熊本vsいわきFC

2023-08-30 16:16:32 | サッカー視聴記(2023年J2)

※前回の熊本の記事はこちら(26節・大分戦、1-3)
※前回のいわきの記事はこちら(28節・磐田戦、0-1)

<熊本スタメン> ※()内は前節のスタメン

  • 加入決定していた酒井が27節(岡山戦、1-2)から登録され、29節(水戸戦、0-0)でベンチ入り・途中出場、今節初のスタメンに。
  • 天皇杯4回戦(FC東京戦、2-0)で負傷交代した伊東の詳細が発表され、全治6~8週間との事。
  • 大西の負傷が発表され、8/16に発生して全治4~6週間との事。

<いわきスタメン>

  • 負傷離脱していた有馬が29節(長崎戦、0-0)で復帰、即スタメン出場。
  • 黒宮が30節(甲府戦、1-1)で体調不良?によりHTで交代、以降ベンチ外が続く。
  • ユース所属のGK齋藤・GK近藤嵩悟が2種登録となり、31節(ヴェルディ戦、0-0)から登録。

前節で仙台や徳島の連続未勝利が途切れたと思ったら、新たな泥沼に嵌っているクラブが表沙汰となるのは、リーグ内のクラブの多さ故の性か。(そのJ2も来季は2クラブ減って20クラブ・J1と同数に)
その対象は熊本で、いつの間にか未勝利は10戦連続を数える有様となっています。

最後の勝利が21節(藤枝戦、4-0)、つまりは前半の最終試合という事で、折り返したのちの試合は全く勝利が無い状態。
オフの主力選手の大量流出が起こった事で、大木武監督の手腕一本で戦い抜くしか無く、一度タガが外れてしまうと脆さしか出ない苦しさを常時抱えているだけにある意味納得感もあり。
特に10戦で複数得点が皆無とあり、2巡目に入った事で相手の対策を上回れずという、上昇機運も感じられない現状。
それでいて天皇杯は勝ち残っており、次の水曜に準々決勝が控えている(神戸戦)など日程的にも厳しく。

3-3-1-3という独特のフォーメーションも、1年半戦った事でその特異性は薄れてきたでしょうか。
思えば2年前のJ3での戦いは、前半は可変式3-3-4・後半は3-1-5-1とフォーメーションを変え、長い戦いを制してJ2昇格へと辿り着き。
夏の移籍期間も実質的な補強選手は酒井1人とあり、上積みが出来ない以上そんな目新しさが必要だと考えてしまうものですが、シーズンも残り11試合での変更は博打ともなり難しい。

この日対戦するいわきは、夏の補強は皆無ながら、監督交代以降フォーメーション変更に踏みきり後半を戦っており。
そして後半のみで4勝5分(1敗)と勝ち点を稼ぎ、とうとう熊本と並ぶ(34)という、全く対称的な歩みを進めているクラブ。
唯一の光明は、前半の直接対決で快勝している事(19節、4-0)ですが、逆にそれがプレッシャーともなり得る状況でもあり。

それを跳ね除けんと、前半1分に左スローインで直接裏を突く攻撃、抜け出して受けた粟飯原が左ポケットからシュート。(サイドネット外側)
続く2分には中盤からロングシュート(GK高木和戻りながらキャッチ)と、チームが置かれている状況を理解しているかのように多少無理目でも積極的に撃ちにいく粟飯原。

しかし次第に、いわきの走力・フィジカルを下地としたプレッシングにより機能しなくなる攻撃。
3分に宮本のボール奪取から右サイドを前進、谷村がワンツーを繰り返して中央寄りからシュートを放つと、ブロックに当たり右ゴールポストを叩き。
これで色を失う熊本、その後次々と自陣でボールを奪われて危機を招きます。

そして9分に左コーナーキックを得たいわき、キッカー山下はニアサイドにクロスを送り、クリアに入られるも掠めて中央へ。
これを家泉が足で合わせた、というよりは偶然足下へと来て当たった感じとなり、そのボールは弱々しくゴール左隅へと転がり。
しかし意表を突かれたかディフェンス側も反応出来ず、しまりが悪いながらもいわきが先制点に辿り着きました。

その後も果敢に敵陣でプレッシャーを与えていくいわきの前線の守備。
この日は3-3-2-2(3-1-4-2)と30節と同様の布陣ながら、中心選手の宮本はシャドーで、山下に至っては左ウイングバックとポジションが変わっており。
その影響か30節のような「守備時は4バック」という体勢では無く、リトリート時には5バックで守る事に努めていました。
当然ながら前からいく際はWBが果敢にプレッシャーを掛けるので、序盤その場面は殆ど無く。

ビルドアップがままならない時間が続いた熊本。
19分にGK田代からショートパスでの前進を図り、右サイドでパスを繋いで受けた大本がドリブルで前線中央へと運び。
そして左の竹本を経由しポケットへスルーパス、走り込んでシュートまで放った大本。(GK高木和セーブ)
最後方からのビルドアップによる攻撃を一つ決めた事で、文字通り落ち着きが齎され。
その後は縦に速く攻めんとするいわきのパスミスが目立ち、機能不全に陥るのを尻目に反撃のターンに入ります。

そして23分の左スローインからの攻め、竹本の縦パスに対し粟飯原が入れ替わりで家泉を剥がし、前を向いた勢いそのままに左ポケットへ切り込み。
グラウンダーのクロスが入ると、ニアで合わせにいく島村の前で遠藤がクリアにいくも、これが逆方向詰まりゴールへと転がってしまい。
崩しが齎したオウンゴールで、同点に追い付いた熊本。
それと同時に飲水タイムが挟まれ、振り出しからの再開となりました。

再び勝ち越しを目指すいわき、25分に家泉が前に出てスローインをカットすると、そのまま持ち運んで右ワイドから自らシュート。
ゴール左に逸れたそのフィニッシュは、積極性を買うかあるいは早く得点したいという焦りを感じるか評価が分かれる絵図に映り。

結局熊本に傾いた流れを覆すには至らず、迎えた30分。
酒井のミドルパスの跳ね返りを確保して左から攻め、実に熊本らしい細かなパスワークを経て、最後は中央への展開を島村の絶妙なヒールパスでエリア内へ。
そして受けた平川のシュートがゴールに突き刺さり、前半のうちに逆転を果たします。

その後も反撃せんと焦るいわきのボールロストが目立ち、それにより膨らむ熊本の攻撃機会。
リードを得たのちも粟飯原の積極性は相変わらずで、35分にパスワークからのこぼれ球を中央で拾うと、そのまま遠目から果敢にシュートするも枠を大きく外し。
守備でもその姿勢は健在でしたが、逆にいわきDFに対して空中戦でラフにチャージしてしまうなど、空回りも見られます。(38分に家泉に対する反則で警告を貰う)

劣勢を跳ね返したいいわき、アディショナルタイムにようやくフィニッシュシーンを作り、ショートパスで左サイド奥を突いて山下のクロス。
クリアボールを左で拾った山口から、横パスの連続で中央へ送り石田がミドルシュート。(GK田代キャッチ)
得点は出来ずも、現在取り組んでいるショートパスでの崩しに意識を振るには十分な攻撃となったでしょうか。

結局2-1で前半を終えると、ハーフタイムで一挙に3枚替えを敢行したいわき・田村雄三監督。
石田・有馬・山口→河村・岩渕・加藤へと交代し、これにより宮本が左センターバック・山下がシャドーと従来のポジション(とはいっても本職はボランチでしょうが)に落ち着きます。
河村が左WBに入り、岩渕がFW・加藤はシャドーに。

その後左サイドで宮本・河村・加藤がトライアングルを作り、細かいパスで崩しにかかる攻撃。
これを下地として、ボール保持に定評のある熊本相手にも保持率で一歩も退かない展開へと持ち込みます。
守備面も前からいく姿勢は変わりませんが、後半3分には上村のスルーに対し食い付いた山下が剥がされた事で前に運ばれ。(その後松岡のドリブルを阻止するもCKに)
熊本の変幻自在な繋ぎに惑わされず、ペースを確保したい状況に。

そんな中で有効打となったのが、反則を受けたのちの素早いリスタート。
8分に自陣で反則を受けると、すかさずロングパスを右裏へと送って好機に持ち込むいわき。
一旦クリアされるも継続し、右手前から入れられた谷村の低いクロスを、ニアサイドで岩渕が難しい体勢ながらボレーシュートを放ちましたが右ゴールポストを直撃。
その後10分には前述の左サイドからのパスワークを経て、下田がハーフレーンからミドルシュートを放つも右へと外れ。
あと一歩というフィニッシュを量産という意味では好循環ながら、30節にも類似した決定機逸の連続に不安も覚える展開であり。

しかし14分、再びFKを素早くリスタートさせた攻撃で、山下のスルーパスが遮断された所を拾いにいった熊本の2選手(上村と島村)があろう事か交錯。
これにより継続し左奥を突いた事でCKに持ち込み、そこからの攻撃でもクロスの連続を経て再度CKとなり。
この右CKから、キッカー山下のクロスを再び中央で合わせた家泉、今度はドンピシャのヘディングシュートでゴールゲット。
CKからの2点目で、ついに同点に追い付きます。

キックオフでの再開前に両ベンチが動き、熊本は竹本・粟飯原→田辺・大崎。
いわきは有田→吉澤へと交代します。

再度の勝ち越しを狙わんとする両クラブ、その気持ちが交錯するかのように、18分に岩渕のキープに対し平川が激しくデュエル。
腕も使いながらの果てに縺れて倒れる格好となると、(平川の)反則の笛が鳴ったのちも両者ヒートアップを見せるという具合に、6ポイントマッチに相応しい絵図が描かれます。

そしてその気の入りようが試合を動かし、21分のいわきの攻撃、遠藤のラフなロングパスが右サイド裏へ。
長距離を走った岩渕が最奥で追い付き、残したボールがエリア内へと転がったのが運命の分かれ道となったでしょうか。
拾いにいった吉澤と酒井の両陣営、先に触った吉澤が酒井の出した足を受ける形となり、倒れると反則を告げる笛が鳴り響き。
熊本にとっては痛恨のPK献上となってしまいました。(蹴る前に酒井・島村→阿部・道脇へと交代)
しかしいわきも、30節で岩渕がPKを外している事もあり、キッカーはゲットに絡んだ2人では無く山下が務め。
不安が過ったものの、山下は躊躇わず強烈なシュートを右へと蹴り込み、GK田代は反応するも届かずゴール。
無事に決めきり、逆転を果たしたいわき。

そしてゴールと共に飲水タイムに突入と、前半と同様の流れで挟まれたブレイク。
追う立場となった熊本ですが、再開後最初に作ったシーンは、下田のボールキープに対しチャージした平川が反則。
これに警告が付き出された事と、その場が熊本ベンチからすぐ側だった事により一斉に異議が噴出。
そしてそれに対しいわき・岩渕が挑発めいたような反論をしてしまったのが拙く、あわや乱闘発生という剣幕となる熊本スタッフ。
田村監督やチームメイトが岩渕を必死に宥め、主審(山本雄大氏)も岩渕に警告を出した事で何とか収まります。

しかし当然ながら良いムードを齎すものでは無く、それどころかこのいわきのFK。
自陣からという距離のある位置ながら、キッカー遠藤は直接エリア内へと放り込み、クリアボールをヘッドで繋ぐいわき。
制空権を制した末に、エリア内で吉澤の落としを経て山下が華麗にボレーシュート。
豪快にゴールネットに突き刺し、勝利を手繰り寄せる追加点を挙げます。

一気に重苦しくなった熊本を尻目に、その後も果敢にゴールに迫るいわき。
28分にはスルーパスに走り込んだ吉澤がシュート(枠外)、29分にはパスワークでの前進に熊本ディフェンスのミスも絡み、再び吉澤がエリア内からシュート(江崎がブロック)と攻め立て、反撃の機会を与えず。

厳しい状況となった熊本、その後はパスワークのみならず、大崎(道脇投入後は左ウイングへシフト)狙いのロングボールも交えて何とか反撃体制を整え。
そして決定機は35分に訪れ、左スローインからダイレクト中心での繋ぎを経て、左ポケットに送られたスルーパスに走り込んだのは松岡。
ループシュートを選択し、前に出たGK高木和の上を抜いたものの、宮本がゴール寸前でアクロバティックなクリアで掻き出し防がれてしまいます。
ここで決めていれば……という時間帯だっただけに、とても大きなプレーとなり。

その後40分に得たCKで早くもGK田代が前線に上がるなど、勝ち点に向けて必死さを見せる熊本。
それに対しいわきがとった姿勢は前掛かりの徹底で、4-4-2へとシステムを変えて戦った終盤。
宮本が右SB・谷村が右サイドハーフ、というのが主なコンバートとなり。

その効果は抜群で、熊本はロクにパスを繋げなくなり、苦し紛れのロングボールしかやれる事が無くなる始末。
ATそして試合終了までその状態は続き、全く反撃の糸口が掴めず。

いわきは何も起こさせず、試合終了の笛を迎える事に成功します。
これでついに勝ち点で熊本を上回り、名実ともに立場逆転となった両クラブ。
熊本はようやく複数得点をしたものの敗戦と、八方塞がり感は凄まじいですが、まずは天皇杯で好材料を見つけたい所でしょう。

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DAZN観戦 2023年J2リーグ第32節 レノファ山口FCvsヴァンフォーレ甲府

2023-08-29 16:00:29 | サッカー視聴記(2023年J2)

※前回の山口の記事はこちら(27節・秋田戦、1-2)
※前回の甲府の記事はこちら(28節・栃木戦、0-3)

<山口スタメン> ※()内は前節のスタメン

  • 29節(大分戦、2-2)を境に3バック(3-3-2-2)へと基本布陣を変更。
  • 前節(徳島戦、0-2)は、ドイスボランチの形を採った3-4-1-2との事。(yahooスポーツナビでは3-3-2-2のまま)
  • その前節はウィルス感染の影響との事で大幅入れ替えを強いられる。特別指定の水口がプロ初スタメンに。
  • シルビオ・ジュニオールがインドネシア・ペルシカボ1973から完全移籍で加入し、28節(千葉戦、0-4)から登録されて即途中出場し、以降毎試合スタメン出場。
  • 元千葉のキムボムヨンが韓国・慶南FCから完全移籍で加入し、29節から登録されて即スタメン出場。
  • 成岡が清水からレンタルで(再び)加入し、前節から登録されて今節初のベンチ入り。
  • 松本大輔が(町田へ、J1・鳥栖からのレンタル途中終了を経て)完全移籍となり、29節をもって登録抹消。
  • 国本が(J3・宮崎へ)育成型レンタルとなり、前節をもって登録抹消。
  • ユース所属の末永が来季昇格内定し、2種登録となり前節から登録。

<甲府スタメン>

  • クリスティアーノが長崎からレンタルで加入し、29節(金沢戦、0-2)から登録されて途中出場し、以降毎試合スタメン出場。
  • 中村がJ1・鹿島からレンタルで(再び)加入し、前節(磐田戦、0-1)から登録されて途中出場し、今節スタメンに。
  • 松田がJ1・セレッソからレンタルで加入し、前節から登録されて即スタメン出場。
  • GKマイケル・ウッドがJ1・京都からレンタルで加入し、前節から登録されて今節スタメン出場。
  • 三浦がプロA契約を締結。
  • 来季加入内定の村上が特別指定となり、29節から登録。

フアン・エスナイデル氏の監督就任で沸いた?山口ですが、そのエスナイデル氏の古巣である千葉との対戦で無残な結果に終わった(28節、0-4)事により、フィーバーも終焉という感じに。

内容的には、千葉時代よりもバランス重視の舵取りをしている風があるものの、それが乱れると弱いといった感じでしょうか。
千葉戦はただでさえ古巣対決といういきり立ち易い要素(+松本大のイレギュラー的な移籍)があったうえ、退場者を出してしまい数的不利で崩壊。
前節はウィルス感染というアクシデントに苛まれるなど、メンバー編成的にも苦しみ一転して未勝利が続くもどかしい戦いを強いられ。

この日の相手は甲府で、エスナイデル氏のほろ苦い初陣(20節、0-4)となった相手。
逆に言えばリベンジし甲斐があるカードですが、果たしてどうなるか。

最初に好機を生み出したのは甲府(前半3分)でしたが、裏へのボールに走り込んだクリスティアーノがオフサイドを取られ。
この初手から、エスナイデル氏の持ち味であるハイラインを突かんとする姿勢は一貫していたこの日の甲府。

一方の山口も4分長いパスの連続で組み立て、相手のクリアを河野が拾った所で林田に倒されるも、こぼれ球を繋ぎ再び河野の下へ。
そして中央からすかさずミドルシュートを放った河野。(ゴール左へ外れる)
まずは好感触といった攻撃で、それから間も無い5分に早くも結果に繋げます。
ここも浮き球を河野が中央でポストプレイで起点となり、左サイドで持ったシルビオが中央を窺いつつ沼田へパスしてサイドを崩し。
そして低いクロスが沼田から入れられると、ニアに入り込んで合わせネットを揺らしたのは河野。
早々に2本フィニッシュを放ち、そのうちの一つを仕留めるというストライカーらしい格好となりました。

こうなると裏狙いだけでは厳しくなる、ビハインドの甲府。
それでも最終ライン~一列前で崩しの作業即ちパスワークを入れたのち、松田が主となってスルーパスを供給するという具合に、最終的な狙いは不変であり。
今夏レンタルで加入した松田陸、短期間ながら甲府のチーム力アップに努めるその姿はかつての弟(松田力・2020年、現愛媛)と同様の姿となったでしょうか。
11分、その松田の斜めの縦パスを受けた三平がさらにスルーパスと、縦に速く運んだ末にクリスティアーノがエリア手前という位置からループシュート。
GK関を抜いたものの、ゴール左へ外れ惜しくもモノに出来ません。

一方リードした山口は、ポゼッションを高めて相手の攻撃機会を減らしつつ、隙あらば2点目を狙うという王道のような立ち回り。
敵陣でシルビオのボールキープ力を活かしながらの崩しは、素早く攻めたい甲府に対し人数を掛けてのディフェンスを強要させる焦りを生ませていた風にも映り。
20分にはそのシルビオのパスから池上がミドルシュートを放つも、エリア内で野澤にブロックされ阻まれます。
攻撃での働きは満点といったシルビオでしたが、23分に松田のチャージを受けて倒れ込んだという、危ぶまれるタイミングで飲水タイムが採られ。(幸い暫くして起き上がる)

第2クォーター、反撃体制に入りたい甲府は三平のプレッシャーを軸にして前線からの守備を強め。
それでもクリスティアーノが対照的に構えるスタイルなので、中々山口のペースを乱す事は出来ず。

前線での守備が駄目なら後方での攻撃、つまりビルドアップと言わんばかりに、30分山口の攻撃を切ったのち鳥海がボールを確保。
するとすかさずゲーゲンプレスを、自陣深めで受ける展開を強いられましたが、細かいパスでそれをいなしきって前線に運びます。
結局ここからの攻めはフィニッシュに繋がらずも、こぼれ球を拾いにいった林田が(池上に)反則を受けた事で中央遠目からのフリーキックに。
そしてここからキッカー・クリスティアーノがエリア内右へとロビングを送り、三平の中央への落としに中村が走り込み、GK関の手前で合わせてゴールに成功。
綺麗すぎるセットプレーの流れで、同点に追い付いた甲府。

タイスコアに持ち込み、甲府のプレッシングも勢いを増し。
35分には山口のバックパスに対しクリスティアーノも前に詰め、その結果右サイドで中村が綺麗にパスカットに成功してそこからショートカンター。(ポケットへのスルーパス→クリスティアーノクロスも合わず)
45分にも三浦が左サイド深めでボール奪取、そのままクロスを上げてファーサイドで鳥海がヘディングシュート(枠外)と、一気に逆転を狙いにいきます。

それに対抗したい山口も、38分にビルドアップでそのプレッシャーを脱したのち、矢島のドリブルが長谷川に倒されて反則・警告。
40分にはロングパスのこぼれ球をシルビオが拾い、彼のラストパスを中央で受けた河野がシュートするもブロックに阻まれ。
好機が交錯する展開に持ち込みますが、その流れで迎えたアディショナルタイム、こぼれ球を拾った吉岡がカットインから逆サイドへのパスとともに自身も左サイドへと張り出し。
人数を掛けて攻め込むも、クロスがGKウッドにキャッチされるとその吉岡の不在を突かれて素早いスローから甲府のカウンター。
ドリブルで持ち上がった長谷川がカットインを経てミドルシュート(エリア内で前がブロック)と危機を招きます。
あくまでバランス重視の姿勢は崩したくない、1-1のスコアのまま前半終了となり。

迎えた後半、前半の勢いそのままに甲府が前線からプレッシャー。
そして中村のボールカットから、鳥海のドリブルがキムボムヨンの反則を生んで中央からの直接FKを得ます。
キッカーは当然クリスティアーノ、直接シュートを放ちましたがゴール上へと外れ。

以降も甲府の攻撃機会の連続となる展開に、山口は押し返さんとしますがその姿勢が裏目となり。
5分に最後方からのパスワークを経て、中村のスルーパス一本で完全に裏を取った三平、そのまま右ポケットに進入する決定機に。
そして中央へ走り込むクリスティアーノに横パスと最高のお膳立てが出来ましたが、放たれたクリスティアーノのシュートはゴール左へ外れと、山口にとっては命拾いの結果となります。

さらに続く6分、右からの松田のクロスを頭部でブロックした沼田が倒れ込み。
そしてそれに伴いベンチが交代準備を行う(沼田自体は無事なようで、一旦ピッチへ復帰)と、踏んだり蹴ったりという山口。
しかしこの際のブレイクで落ち着きを取り戻さんと図り。

8分に沼田交代に合わせて2枚替え。(沼田・シルビオ→生駒・梅木)
生駒がセンターバックに入る事でキムボムヨンが左ウイングバックへシフトと、一見違和感のあるような布陣を採ります。
そしてそれは相手の甲府もそうだったでしょうか(自分は4バックへのシフトを疑った)、9分に縦パスを左サイドで受けた河野からのパスワークを経て、そのキムボムヨンがアーリークロス。
これをGKウッドが抑えにいくも梅木と交錯してファンブルしてしまい、落ちた所をすかさず池上が詰めてシュート。
無人のゴールに突き刺さり、後半最初の攻撃で勝ち越し点と、地獄から天国といった山口の展開。

スコアと共に文字通り息を吹き返した山口、11分に梅木のプレスバックでボールを奪い中央から素早い攻撃。
佐藤謙ダイレクトで縦パス→矢島フリックで河野が抜け出し、エリア内へ進入してシュート。
追加点か、と思われたそのシュートはゴール右へ外れと、今度は甲府が命拾いとなり。

一気に窮地に陥った感のある甲府、13分に林田・鳥海→佐藤和・ジェトゥリオへと2枚替え。
そのすぐ後にまたもスルーパスで最終ライン裏に抜け出すという絶好機を迎えましたが、三平とクリスティアーノの2人が抜け出した末にオフサイドポジションに居たクリスティアーノが抑えてしまった事で実らず。
未だ流れの悪さが伺えるシーンに終わってしまい。

そんな状況を変えるのは、セットプレーからの一発というお決まりの絵図に。
16分三浦が奥へ切り込む前にディフェンスに遭うも、ゴールライン側に転がった事でラッキーな形での左CKを得た甲府。
キッカー・クリスティアーノはファーサイドにクロスを入れると、三平が戻りながらの跳躍で合わせてのヘディングシュート。
後方から跳んだ中村の存在もあり反応が遅れたか、GK関のセーブも及ばずボールはゴールへと入り、再び同点に追い付きます。

これで甲府は正常さを取り戻した格好で、19分に再び決定機。
野澤のロングパスが一気に右ポケット奥を取るという、まさにハイラインの弱点を取る格好から、受けた三平がカットインの姿勢からマイナスのクロス。
そしてニアサイドで撃ちにいったのはまたもクリスティアーノでしたが、このシュートもゴール左へと外れモノに出来ず。
この日は徹底的に持っていないといったクリスティアーノ。

一方危機の連続を受け、山口はポジションを微調整し、キムボムヨンをCBへ戻す策を採り。
スタートの左CBへと戻って生駒が中央に、そして左WBには前と、現状考えられる最適解の布陣となります。

飲水タイムが24分に挟まれ、甲府ベンチはウタカの投入を決断します。
しかし前線の誰と代えるか迷いがあったようで、再開後暫くしてから三平との交代を選択。(26分)
クリスティアーノと組む最前線となりましたが、こうなるとベテラン助っ人コンビ宜しく、プレッシャーの勢いが無くなってしまったのは山口にとって助かったでしょうか。
また同じくベテランの松田が居る左サイド(甲府からは右サイド)を突いて攻め上がるなど、時間も進んだ事で体力勝負で優劣を付けようとする山口。

決定機となったのは34分で、ここから両軍慌ただしいシーンを生み出します。
ここでは右から攻めた山口、吉岡の中央へのパスを矢島がスルーし、その奥で受けた前のシュート。
ボールはディフェンスを掻い潜ってゴールを襲うもGKウッドがナイスセーブ、前がさらに詰めにいくもクリア。
そしてここからカウンターに持ち込む甲府、落としを拾った長谷川が中央突破し、それを追い越したジェトゥリオへとラストパス。
ペナルティアークからシュートしたジェトゥリオでしたが、GK関にセーブされたうえ、平瀬のスライディングを受けて倒れ込み。
すると肩を負傷して続行不可能となってしまい、無念のインアウトを強いられます。
交代準備の最中、先んじて山口が交代を敢行。(佐藤謙・池上→成岡・五十嵐)

その間ウタカが右サイドハーフに入る4-4-1で、何とか山口のボールポゼッションに対して凌ぎきり。
39分にジェトゥリオ・クリスティアーノ→武富・山本へと2枚替えし、大ベテラン・山本が中央CBを務める3-4-2-1の布陣へシフト。
その後山口も41分に残していたカードを切り、河野→皆川へと交代しともに最終布陣となります。

運動量で劣りがちな甲府、それをカバーせんと44分に蓮川が得意であるドリブル。
一気に最後方からエリア手前まで持ち運ぶむも阻まれ、その姿勢は実りません。

そして45分の山口の攻撃。
最終ラインから左へ展開、前がカットインから中央へパスという流れで、中央~右ハーフレーンの中間辺りでの五十嵐のドリブル。
甲府のプレスバックをいなした末に、エリア内へ進入してすぐに果敢にシュートを放つと、ゴール右上へと突き刺さります。
その前方には先程ドリブルを見せた蓮川が居ましたが、積極性を守備で発揮する事は出来ず、構えを選択したのが裏目となったでしょうか。
ともかく土壇場で値千金の勝ち越し点を挙げた山口。

甲府最後の望みは目安6分というATで、野澤を前線に上げるパワープレイ体制へ。
そして山本のフィードを軸としたロングボール攻勢を取るも、途中山口の右コーナーでの時間稼ぎも受け。
とうとう最終盤となった所で、ロングボール→ウタカ落としを拾った武富が(成岡に)反則を受けて、中央・エリアからすぐ手前の直接FKを得ます。
時間的にも最後のチャンスという所でしたが、キッカー長谷川の直接シュートが壁に当たり枠外となると、右CKで継続。
GKウッドも前線に加わる中、クロスから放たれた中村のヘディングシュートをGK関がセーブすると、さらに左CKと甲府にとっての一糸の望みは尚も続き。

そして再びのクロスをGKウッドが合わせにいくも、その手前で同じGKの関が跳ね返し。
その刹那試合終了の笛が鳴り、無事に勝利に到達となった山口。
7試合ぶりの勝利を挙げたのちも、厳しい残留争いは尚も続きますが、一戦一戦を大事にして乗り越えられるでしょうか。

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DAZN観戦 2023年J2リーグ第32節 ツエーゲン金沢vs徳島ヴォルティス

2023-08-28 16:00:53 | サッカー視聴記(2023年J2)

※前回の金沢の記事はこちら(26節・仙台戦、2-1)
※前回の徳島の記事はこちら(29節・千葉戦、3-3)

<金沢スタメン> ※()内は前節のスタメン

  • 前節(群馬戦)は落雷により前半31分時での中断を経て中止に。再開日は今のところ未定。
  • その前節からはスタメン・ベンチメンバー共に変更無し。
  • 加藤大が山形から完全移籍で加入し、28節(大宮戦、1-2)から登録され毎試合スタメン出場。
  • 木村がJ1・京都から育成型レンタルで加入し、前節から登録されてベンチ入り。
  • 黒木が(J3・FC大阪へ)レンタル移籍となり、30節(熊本戦、1-1)をもって登録抹消。

<徳島スタメン>

  • 監督を交代。8/22付でベニャート・ラバイン氏を解任し、吉田達磨氏が就任。
  • 永木がJ1・湘南からレンタルで加入し、前節(山口戦、2-0)から登録されて途中出場、今節はスタメンに。

残留争いの渦中での戦いは、どうしても目先に囚われ視野が曇りがちとなり。
そんな中、あえてこの2クラブの翌年以降の見通しについて軽く触れてみる事に。

金沢は新スタジアムの開場というビッグニュースが控えており、尚更降格するわけにはいかない状況。
そのスタジアムのネーミングライツが先日発表され、「金沢ゴーゴーカレースタジアム」に内定と、実に地元らしい名称となりました。
しかしこれが、クラブのスポンサーの一つである「チャンピオンカレー」にとっては何とも面白くない事に映り、意見表明するに至るという波紋も生まれ。
同業故のライバル心が窺えるようで、不穏ながらも微笑ましさすら感じる、といった所でしょうか。

一方の徳島、監督交代がこの試合を迎える前の最大の動きであり。
その是非については、前節勝利したとはいえ前回(千葉戦)観た際の理想のサッカーからかけ離れた内容からして納得感は十分、というのが個人的な感想。
シュート数が少ない分ゲームコントロールが必須となるサッカースタイルですが、それを果たせず押し込まれ続け決壊、というものでは厳しいものがあり。
またドイスボランチへの布陣変更もあり、今からすればこの時点でクラブは後任探しを行っていたのではないかという推測も立てられ。

しかし問題は、これによりレアル・ソシエダ(スペイン)との業務提携関係が今後どうなるのかという事であり。
悪く言えば向こう側のコネのような人材(ラバイン氏)を切ってしまった事で、一方的な打ち切りが行われても可笑しくない状態といえるでしょう。
それに備えての後任(吉田氏)の選択なのでしょうが、仮に残留を果たしても予断を許さないといった翌年度。

かくして翌年に向けての明暗が分かれた感のある両クラブの対決ですが、それでも最大の目標は残留なのは変わらずという一戦。

試合が始まり、早々の前半1分に徳島は最終ラインの内田が持ち運ぶ絵図を作り。
それは監督交代による、持ち味を存分に発揮するというアピールか、ないしは後が無い状況故の前向きのベクトルの発揮か。
3分には同じセンターバックの森昂の持ち運びから中央をパスワークで突破、ワンツーから柿谷がシュートを放つ(GK白井足でセーブ)という決定機に持ち込みます。

しかしこれを防いだ金沢がカウンターに持ち込む(シュートまではいけず)と、ペースも金沢へと移り。
6分にはエウシーニョの持ち運びを反則気味に(奥田が)止めてショートカウンター(豊田がエリア内へラストパスも合わず)と、徳島の姿勢を逆手に取っての好機も作ります。
そして10分には相手のパスミスを長峰がダイレクトで縦パス→豊田ポストプレイと同じような好機の作り方で、左サイド奥を突いて加藤大がクロス。
クリアが小さくなった所を小島がエリア内で拾い、シュートするも西谷のブロックに阻まれ決められず。

最初の好機以降ずっと金沢に攻撃機会を握られる展開となり、落ち着きたい徳島は白井が最終ラインに降りての3枚でボール保持に努め。
ショートパスを重視しつつ、時折ロングボールも交えながら繋ぎ、前回では明らかに不足していた「バックパスで作り直し」のシーンも多く作るなど修正も図られていたようでした。
しかし勝利のために必須となる得点は、14分の無理目のミドルシュート(ブロック)のシーン然り森海頼みという印象は拭えず。
ある意味ボールを握らされている風に映りがちな流れのまま、飲水タイムを迎えます。(25分)

その森海の本領が発揮されたのがブレイク明け後で、28分に中盤で縦パスを受け、反転してドリブルに持ち込まんとする所を山本が倒してしまい反則・警告。
続く29分には永木の縦パスを受けると、力強いボールキープを経て再びドリブルに入る森海。
今度はエリア内への進入に成功し、当然シュートを選択しますがGK白井のセーブに阻まれ。
ストライカー故のプレッシャーを相手ディフェンスに植え付けたと思えば、33分にはサイドに開いて奥で溜めを作るなどFWとしての役割も果たさんとします。(その後パスワークを経て西谷が左ポケットに持ち込んでシュート、ブロック)

このサイド奥へ切り込んでからの戻し、というファクターで見事結果に繋げたのが39分でした。
田向が左サイド奥で持つシーンを作ると、戻して中央→右へと逆へ展開したのち、棚橋が右ポケットへ切り込んでクロス。
これがブロックに当たるも、高く上がったボールをファーサイドで西谷が収め、そのまま放たれたシュートがゴールバー下を叩いてゴールに吸い込まれます。
金沢にとってはブロック運の悪さはまだしも、高く舞い上がったボールを足下で収められたのも、その西谷の角度のキツイ所からのシュートが狭い所を破られたのも想定外といった感じであり。

徳島がリードを奪った事で、第1クォーターで見せていた縦に速い攻撃だけでは厳しくなった金沢。
それでも41分に右ワイドから加藤潤がポケット奥を突いてマイナスのクロス(合わず)と、隙はまだあるという状況であり。
アディショナルタイムにはロングパスを豊田が収め、ディフェンスに遭うも繋いだ末に加藤大がミドルシュート。(ゴール右へ外れる)
長短織り交ぜながら同点を狙いにいくも、その期待は後半へと持ち越される事となりました。

ハーフタイムで、補強選手の木村を投入(豊田と交代)し同点への機運を高めにいく金沢。
大ベテランの豊田が退いた事もありプレッシングの勢いも増し、徳島は前半とは異なりロングボールでの逃げを強いられる状況が膨らみます。

相手が対処できないうちに追い付きたい金沢、後半6分に決定機が訪れ左サイド奥を突き、一旦奪われるも奥田が奪い返してカットイン。
そしてグラウンダーでクロスを送り、ニアサイドで加藤潤が足から跳び込む(合わずにGKスアレスキャッチ)という、後一歩まで迫ったものの同点ならず。
直後にも加藤潤が西谷に反則を受けた事で中央から直接フリーキックの好機を得ますが、キッカー藤村の直接シュートは壁を直撃と実りません。

その後もコーナーキックを連続して得るなど押し込み続ける金沢。
徳島はそれを受け続け、15分まで攻撃機会が皆無という程の守勢を強いられましたが、何とか落ち着きを果たし。
それを齎したのがベテラン田向で、左サイドで巧みに加藤潤のプレッシャーを剥がすボールキープを見せ、西谷とのパス交換でそのまま奥へ切り込み。
そこから最後列まで戻し、GKスアレスのロングフィードで森海が裏を突く(GK白井が前に出てヘッドも、西谷が跳ね返りをボレーシュート・GK白井キャッチ)攻撃で前掛かりな金沢の勢いを逸らす立ち回り。
直後の16分に棚橋→西野へと交代します。

そして19分にはクリアボールを左サイドで森海が収めた事でカウンターに持ち込み、柿谷に託したのちに自身も裏へ走り込まんとするも山本と縺れて倒れ込み。
それを尻目に右から西野のグラウンダーのクロスが上がるも柿谷には通らず。
その後(アドバンテージで流された)山本への警告をアピールという具合に態度的にミソがつきましたが、その味方を援けるポストプレイもこの日は盤石という感じの森海。
ストライカーとして場数を重ねながら、次第に他の能力も上昇させていくその成長度合いは驚異的、といった所でしょうか。

しかしその後も金沢の猛攻は続き、23分には藤村の縦パスからダイレクトで繋いで右ポケットに奥田が抜け出してシュート。(森昂がブロック)
直後のCKからの二次攻撃でも、左からの小島のクロスを加藤大がヘディングシュート、ループの軌道でゴールに向かうこのボールをGKスアレスが片手一本でセーブ。
非常に際どい凌ぎを強いられる徳島、尚も金沢の敵陣でのスローインというタイミングでの飲水タイム(25分)と、ブレイク後も気を引き締めなければならない状況に。
このブレイク明けで金沢は奥田→林へと交代し、徳島も柿谷・エウシーニョ→杉本・石尾へと2枚替え。

そしてスローインでの再開は、ロングスローを選択した金沢・長峰。(ただしCBは上がらず)
徳島は石尾の投入により、彼がCBの中央に入る3-4-2-1へシフトと、守りきりも視野に入れた布陣となります。(ウイングバックは右に西野・左に田向)
中盤で得たFKでも放り込みを選択する(30分、永木のロビングを中央で内田が合わせるも枠外)など、時間を使いにいき。

そんな流れを断ち切らんとする徳島の立ち回りを受ける金沢。
32分に長峰→石原へと交代すると、以降その左サイドを軸に重厚な攻めを繰り広げ。
石原が先駆けて切り込み、ボランチ梶浦や逆サイドから加藤潤もその輪に加わるなど、人数を掛けてフィニッシュに繋がんとします。
33分に加藤潤のパスを受けた石原からクロスが上がると、その加藤潤が中央に入り込んで足で合わせましたが、シュートはGKスアレスの正面に終わりキャッチ。
その後も藤村の右からのクロスをファーで林が折り返したり(中央の加藤大の手前でクリア)、左からクロスと見せかけて横パスを経て林が中央からシュートしたり(枠外)と、単なる左サイドアタックに留まらない金沢の攻撃。

徳島は再びGKスアレスロングフィード→森海胸でポストプレイからのポゼッションで落ち着きを得たのが40分。
直後の41分に最後の交代を敢行し、永木・森海→櫻井・渡へと2枚替え。
またポジションも弄り、西野がシャドー・田向が右WB・西谷が左WBへとそれぞれシフトして最終布陣となり。
一方の金沢も加藤潤→嶋田へと交代し、カードを使いきり。

渡のドリブルが庄司に反則で止められた徳島(42分)、これで得たFKを境に、時間を使いにいく立ち回りをハッキリさせ。
渡が右奥でボールキープし時計の針を進めます。
金沢のクリアボールを回収したのちも再び右奥へと運び、とうとうATへ。

勝ち点に繋げるべくの残り時間も僅かとなった金沢。
得た左CKからキッカー藤村のニアへのクロス、クリアがファーへ流れた所を嶋田がボレーシュートにいきましたがミートせず枠外に。
その後も敵陣でパスを繋いで攻め上がりますが、リトリートに徹する徳島の崩しの難度は前半とは比べ物になりません。
こうした遅攻によるファイナルサードの攻略は金沢の不得手であり、やはり良い時間帯で決められなければそれを強いられるのは自明の理であり。

そして試合終了の時を迎え、0-1で勝利を手にした徳島。
監督交代前は今一つだった粘り強さも発揮し、地獄の沼から顔を出す事に成功、となったでしょうか。

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DAZN観戦 2023年J2リーグ第31節 ファジアーノ岡山vs大分トリニータ

2023-08-23 16:01:16 | サッカー視聴記(2023年J2)

※前回の岡山の記事はこちら(29節・町田戦、1-3)
※前回の大分の記事はこちら(26節・熊本戦、3-1)

<岡山スタメン> ※()内は前節のスタメン

  • 前節(大宮戦、1-1)出場停止の仙波がスタメンに復帰。
  • 野口が(J3・富山へ)レンタル移籍となり、前節をもって登録抹消。
  • 佐野の(オランダ・NECナイメヘンへの)完全移籍が決定。(登録抹消は未だ)
  • 負傷離脱していたチアゴが前節復帰し途中出場、今節はスタメンに。
  • 負傷?離脱していたルカオが前節復帰しスタメン出場。
  • ユース出身のGKナジ・ウマル、GK脇谷が2種登録に。

<大分スタメン>

  • 離脱していたGK高木駿が29節(山口戦、2-2)に復帰、前節(藤枝戦、1-0)スタメン出場。
  • しかしその高木駿が(J1・札幌へ)完全移籍となり、今節をもって登録抹消。
  • 前節負傷交代した中川は今節ベンチ外に。
  • 負傷離脱していた高畑・香川・宇津元がともに28節(山形戦、0-1)復帰し、高畑は以降全試合スタメン出場。
  • 負傷離脱していたペレイラ・町田がともに前節復帰し、ペレイラは前節からスタメン、町田は前節途中出場を経て今節スタメン。

折り返し以降、岡山は既に3敗(2勝4分)、大分は4敗(2勝3分)と敗戦が込み。
昇格争いへ正念場、という両クラブの対戦となりました。

そんな折、岡山では佐野の海外移籍が決定。
「J2クラブから海外へ挑戦」というコンセプト付きの一報は、多くのサッカーファンにも受け入れられるものとなったでしょうが、当然ながら再編成を強いられるのは移籍元である岡山。

個人的に挙げる今季の岡山の特徴として、背番号40番台の選手の台頭。
5人とも移籍選手で前年からの継続は仙波のみ、今季移籍してきた選手も、鈴木を除いては恐らくバックアップとしての期待の方が高かったと推測します。
しかし離脱者が目立つ事もあり出場数を膨らませ、今節は初の5人揃ってのスタメンと今や立派な戦力。
この苦境の中、彼らの一層の飛躍を追い風としたいという一心が伺えるメンバー構成となりました。

前半2分、そのうちの1人である仙波の遠目からのミドルシュート(枠外)で幕を開けた一戦。
しかし大分は後方からのアバウトな前進から、敵陣でボールを確保して繋いだのち急所へ縦パスを送る攻撃で脅かしに掛かります。

それを防がんと前からのプレッシングを強める岡山、ウイングバックも前に出て大分のビルドアップに規制を掛け。
6分にはそれが実り高橋諒が左サイド深めでカット、坂本がポケット奥を突いて戻し、田部井がシュート(ブロック)とフィニッシュに繋げ。

すると大分はショートパスでのビルドアップに切り替え、丁の字型の最終ライン(アンカーの位置には保田)を下地としてプレッシングに対抗。
そこにGK西川も加わる事で鉄板のものとしたうえで、敵陣では両CBも攻撃参加と、ポゼッションを確保しての攻撃を繰り広げます。
押し込みを見せた末に、コーナーキック攻勢に入ったのが13分。
3本続きその3本目での二次攻撃、町田のロビングもクリアされるもそのボールを右から羽田が落とし、中央で松尾がシュートするも枠外に。

そんな大分の姿勢を受けた岡山。
16分にカウンターに持ち込みかけた所を、仙波のボールキープを後ろから腕でチャージして止めんとした保田が反則・警告。
入りに見せた積極性然り、岡山に欠かせない存在になりつつある仙波。(19分に再び遠目からミドルシュート、ゴール右へと外れる)
彼に釣られるようにペースを確保し、その内容もしっかり最終ラインから繋いでの攻撃を展開と、あくまで大分と同じ土俵で勝負せんとします。
大分のプレッシングも受けるなか、降りて来る坂本が大分の前線5人の中に入ってパスを受けるという絵図が目立ち。

そんな流れで、チアゴがデルランとの交錯で痛み倒れたというタイミングで飲水タイムが挟まれたのが25分。(チアゴは無事)
以降もボールポゼッションによる攻めを繰り広げる大分に対し、岡山はチアゴを中心とした裏抜けを多く見せる攻撃。
それが悉くオフサイドとなりますが、前述の坂本の動きと併さる事で、大分は最終ラインは裏を警戒・ボランチは五角形の中を警戒という意識が強まったでしょうか。

それを突くように、35分以降は岡山が攻撃権を独占する流れに。
大分は五角形の形自体を変えんと長沢がアンカー輪笠を見つつ、両シャドーが最前線でプレッシャーを掛けるという役割へと変わりましたが、却ってバランスを崩した感があり。
攻撃が途切れたのちも、大分のクリアボールを回収、ないしはタッチを割ってのスローインからの攻めを悉く好機に繋げます。

38分GK西川のロングフィードを鈴木が跳ね返し、そのボールを輪笠がフリックしてチアゴに繋ぎ。
チアゴは逆向きでのヒールパスで羽田・ペレイラを出し抜くと、受けた坂本がエリア内を突いてシュート。
GK西川がセーブするも左サイドで拾って継続し、パスを繋ぐ最中にCBの鈴木もエリア内まで上がってターゲットとなる中、左ワイドでカットインする高橋諒はクロスと見せかけて中央へ横パス。
受けたチアゴが左ポケットを切り込んでシュートと、長い攻めから決定的なフィニッシュを放ちましたが惜しくもゴール上へと外れモノに出来ません。

その後も41分に田部井がグラウンダーのクロスに合わせてゴールネットを揺らすもオフサイドと、惜しいシーンが続いた岡山。
しかし先制点は奪えないまま、逆に終盤に鮎川がドリブルを仕掛けた所、剥がされかかった柳が腕で倒してしまい反則・警告を受け。
嫌な雰囲気が漂いかねないシーンで、前半を終える事となりました。

ハーフタイムを挟み、共に交代無く迎えた後半。
大分はバランスを崩していた前線のプレッシングを修正し、長沢がキチンと頂点を務めるものへと戻し。
そして確保した攻撃権では、スペースを長いパスで突く攻めを目立たせ、CKを多く獲得します。
そこから長沢のヘディングシュートが2本生まれるも、いずれも浮いてしまいモノに出来ず。

しかしその流れが一段落した後半7分、岡山のビルドアップに対し大分は再び長沢がアンカー脇・シャドーが最前線という体勢を採り。
このプレスをいなした岡山、スルーパスを受けた高橋諒が左ワイド奥からマイナスのクロスを入れ、ニアサイドで坂本が合わせシュート。(ブロックに当たりGK西川キャッチ)
すると再び岡山に傾く試合展開、9分に決定機を迎え再びスルーパスに反応した高橋諒の左からのクロス。
この低いボールが、中央に走り込むチアゴを過ぎてファーの坂本に収まり、高畑を剥がした末にシュートが放たれるもGK西川が身体でセーブして防がれ。

このシュートでCKを獲得した岡山。
ここでは実らずも、11分の右サイドアタックで再度右CKと、大分のお株を奪うCK量産の流れを得ます。
そしてこのCKから、キッカー田部井ファーにクロス→柳折り返し→中央で高橋諒跳び込みと流れるような好機、こぼれた所を拾った鈴木がシュート。
これでゴールネットを揺らし、背番号40番台勢の活躍に相応しい、レギュラーを確保している鈴木のゴールで先制します。

先手を許した大分、直後に長沢・町田→サムエル・渡邉へと2枚替え。
以降岡山に攻撃させず、痛烈に攻め続けてサイド奥から何度もクロスを送ります。
フィニッシュに繋がったのは17分、右サイドで野村のスルーパスを受けた松尾、カットインを経てポケットから低いクロス。
ファーサイドまで流れた所を渡邉が合わせましたが、ジャストミート出来ずに左へ逸れてしまいモノに出来ず。

一気に劣勢となった岡山、20分に坂本→ルカオへと交代。
そのルカオ、直後の21分に右スローインを収めたのち強引なドリブルで奥へと切り込み、そのままマイナスのクロスを入れ。(誰にも合わず)
その直後に今度は左スローインから、ポストプレイを経て輪笠の裏へのボールを受けたルカオが再びマイナスのクロス。
今度はペナルティアークでチアゴに繋がり、シュートが放たれるもGK西川がキャッチ。
文字通り前線の橋頭堡となるルカオ、落ち着く時間と好機の双方を齎します。

しかしそれも束の間、22分の大分はペレイラの前進・サムエルのポストワークを絡めて右から攻め上がりアタッキングサードへ。
そして渡邉のマイナスのクロスから尚も細かく繋ぎ、逆の左から高畑のクロスがファーサイド奥のサムエルの下へ上がり。
GK堀田の跳び出しでこぼれるも、尚も右ポケットから渡邉がクロスと執拗に攻め込む大分、中央で跳んだ鮎川を越えた奥で高畑が走り込んでのボレーで合わせます。
これが左ポストを直撃し、跳ね返りをサムエルが反応しシュートするもゴール右へと外れ、結局決定機を逃す事となりました。

直後に飲水タイムが挟まれ(23分)、明ける際に大分は2枚替え。(松尾・鮎川→藤本・伊佐)
その後もモチベーション旺盛で攻め込む大分に対し、何とか対抗姿勢を採りたい岡山。
29分にベンチが動き、チアゴ・仙波→ムーク・木村へと2枚替え。
それだけで無くルカオの1トップとし、田部井がボランチに降りて3-4-2-1へとシフトします。(シャドーは交代で入った2人)

その布陣変更の通り、守備力強化を図る岡山。
しかし31分、柳のパスを受けた鈴木のトラップが乱れるも、そこに掛けられた大分のプレッシャーをかわすように裏へとミドルパスを出した鈴木。
これを受けて一気にドリブルで切り込む木村、エリア手前まで進んだ所で後ろからペレイラのショルダーチャージを受けて反則・警告。
エリアからすぐ手前・左ハーフレーンでの直接フリーキックを得て、ここでも落ち着きと得点チャンスの双方を得るに至った岡山。
このFKをキッカー田部井が直接シュート、壁に当たるも跳ね返りを高橋諒がダイレクトでシュートし、これがゴール左へ惜しくも外れる際どいものに。

岡山は後ろに下がった重心に従うように、36分に今度はカウンターを仕掛けての決定機。
クリアボールをルカオが収め、ディフェンスに阻まれるも拾った木村が前進と、交代選手が各個役割を果たしてそれを生み出し。
そして今度は左ポケットへ切り込んだ木村、カットインを経て中央からシュートしましたが保田のブロックに阻まれます。

更に守備を固めんとする岡山、39分にバイスを投入。(田部井と交代・同時に高橋諒→高木へと交代、本山がボランチに回る)
そのバイスも、エリア内での渡邉の決定的なシュートをスライディングでブロック(アディショナルタイム)と、ルカオ・木村同様に役割を全うします。

一方大分の最後の交代は38分で、ペレイラ→上夷。
以降右CBの上夷は上がりっぱなしとなり、殆ど2CBの状態で攻勢を掛ける大分。

サイド奥を突いてのクロス攻勢は最後まで一貫していましたが、岡山ディフェンスを打ち破る事は叶わず。
そして攻勢を切った岡山、敵陣で時間稼ぎの展開へ持ち込む事に成功します。
その最中左タッチライン際で蹴り出して相手に当ててラインアウトさせたルカオ、思い切り渡邉にぶち当てる格好となったため、渡邉のヒートアップを招いてしまい。
しかし乱闘には発展せず、大勢に影響無く時間は進んでいき。

大分がそこからの岡山スローインの連続の流れを切れないまま、試合終了の笛を迎え。
1-0で逃げ切り勝利した岡山、後半戦の星もほぼ五分(3勝4分3敗)と持ち直し。
ここから引き分けの多さを活かすべく、勝利を重ねたい所でしょう。

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DAZN観戦 2023年J2リーグ第31節 V・ファーレン長崎vs栃木SC

2023-08-22 16:01:45 | サッカー視聴記(2023年J2)

※前回の長崎の記事はこちら(27節・山形戦、1-5)
※前回の栃木の記事はこちら(28節・甲府戦、3-0)

<長崎スタメン> ※()内は前節のスタメン

  • yahooスポーツナビでは4-1-2-3で、いずれにせよ前節(水戸戦、3-3)のドイスボランチ(4-2-3-1)からの微調整。
  • カルロス・グティエレスが町田から完全移籍で加入し、前節から登録されて即スタメン出場。
  • マテウス・ジェズスがブラジル・コリンチャンスから完全移籍で加入し、今節登録されて即スタメン出場。
  • 宮城が(山形へ)レンタル先変更という形で移籍となり(レンタル元はJ1・川崎)、28節(熊本戦、4-1)をもって登録抹消。
  • カイケが(大宮へ)レンタル移籍となり(以下同文)
  • 加藤聖が(J1・マリノスへ)完全移籍となり、29節(いわき戦、0-0)をもって登録抹消。
  • クリスティアーノが(甲府へ)レンタル移籍となり(以下同文)
  • 五月田が(JFL・レイラック滋賀へ)レンタル移籍となり、今節をもって登録抹消。
  • エジガル・ジュニオの負傷の詳細が発表され、21節(大宮戦、2-0)で発生して7/22に手術実施、全治(発生日・手術日のどちらからかは不明)3~4ヶ月との事。

<栃木スタメン>

  • 前節(徳島戦、2-2)は3-3-2-2(3-1-4-2)との事で、今節3-4-2-1とどちらかなのはイマイチ不明。
  • 前節退場(警告2度)となった佐藤が出場停止。
  • 元ガンバのレアンドロ・ペレイラが(イラン・ペルセポリスFCから)完全移籍で加入し、前節から登録しベンチ入り。(ただし未出場・今節はベンチ外)
  • 面矢が(JFL・レイラック滋賀へ)レンタル移籍となり、今節をもって登録抹消。
  • 五十嵐が(JFL・レイラック滋賀へ)レンタル移籍となり(以下同文)

前回観た時以降も、選手編成で活発に動く長崎。
何としても昇格、少なくともプレーオフ圏の6位には入りたいという思いが溢れ出たようなその姿勢は、果たして良いのか悪いのか。

特に長崎の場合は、シーズン途中でも助っ人の補強が圧倒的に多く、それもビクトル・イバルボ(2019年途中)やエジガル(2020年途中)など元J1選手の名が多いのが特徴であり。
イバルボ獲得の際は「J2の生態圏の破壊」の危惧の声が上がるほどでしたが、故障との戦いが続き極端な稼働率の低さを改善出来ぬまま前年をもってチームを去る事となりました。
今季もその例に漏れずクリスティアーノがチームを去るなど、「アイツが駄目だったから次はこっちの駒で」といったフロントの思考が見え隠れする風でもあり。
しかも結局長く在籍していたイバルボから、「たとえ働けなくても財政破綻の心配は無い」というような、経営媒体(ジャパネット)をアテにした怠慢な姿勢ともなっていないか。

そんな状況下で集められた助っ人選手が勢揃いしたこの日の長崎のスタメン。
そのため枠の関係でカイオがベンチ外となる程で、昇格に向け形振り構わないといった感じでしょうか。
そしてこの日はそのうちの1人である、グティエレスの元在籍クラブである栃木との対戦。

メンバー入れ替えに伴ってか、アンカーシステムを採用したファビオ・カリーレ監督。
そのアンカーを務めたのが秋野とあり、長期離脱から復帰後スタメン出場も減っている状況で重責を任され。

それでも栃木サイドは、これまでとは違った長崎のビルドアップにどう規制を掛けていくか対策を迫られる前半となり。
オリジナルの3-4-2-1の布陣で前からいくとなるとどうしてもバランスを崩しがちなので、シャドーの小堀が秋野を見るという形を採ります。
それ故に長崎最終ラインにはイスマイラ・根本の2人でプレッシャーを掛けるシーンが多く、結局前節の3-3-2-2に近い布陣に見える事が多々あり。

一方でビルドアップの出口となる前線は、右の澤田が常時ワイドに張った状態で、逆サイドのギリェルメの動きがカギに。
中央寄りでボールを受ける場面が多く、栃木サイドに的を絞らせずパスの出し入れを務め、隙あればその突破力を発揮せんとするスタイルを採るギリェルメ。
前半10分、左ワイドで下がって受けたギリェルメはボールキープからサイドチェンジ、右から岡野→中村→米田と渡って再度左サイドへ。
米田が細かなドリブルからグラウンダーで左ポケットへ送ると、走り込んで受けた中村がそのまま奥へ切り込みループシュートを狙います。
GK藤田が腕を伸ばして何とか触れ、こぼれた所を大森がクリアして凌ぐ栃木。

しかし栃木は長崎がサイドにボールを送った際、果敢にウイングバックが前に出る姿勢で対抗。
特に左サイドは、小堀が中央に張る分福森が岡野の所にまで詰めていく体勢で、そのプレッシャーで奪われる事が目立つようになる長崎。
18分にはその福森のパスカットからのスルーパスがイスマイラに通り、左ポケットからのマイナスのカットインを経てミドルシュート(エリア内で今津ブロック)と、1トップのイスマイラの脅威に繋げ。

そんなハイプレスが得意手の栃木ですが、自身でボールを握る機会も多く。
それに対する長崎は、澤田が引き気味となったうえで、インサイドハーフの中村・ジェズスの2人が前に出るというやや奇妙な形でのプレッシング。
WBが前に出て攻撃の肝となる栃木への対策か、あるいは逆に福森にピン止めされている格好か。

いずれにせよ、押し込まれている訳では無いにしろやや不良な流れの長崎。
22分には秋野が小堀のプレッシャーを嫌ってか、最終ライン左へと降りてのビルドアップを敢行するなど変化を強いられ。
そんななか栃木は24分、右スローイン→最終ラインへの戻しを経て左から前進し、福森がカットインからエリア内へラストパス。
これが遮断されるも自ら拾い直しミドルシュートを放つ福森、グティエレスにブロックされるも尚も繋ぐ栃木、今度は左から突破を図った福森がグラウンダーでクロス。
中央のイスマイラに渡りかけるもこぼされ、混戦模様から脱した所を神戸がシュートしましたがこれも秋野がブロック。
さらにイスマイラが詰めにいくもクリアされるという波状攻撃を見せるも、ゴールは奪えません。

飲水タイムが挟まれ(26分)修正したい長崎は29分、GK波多野の縦パスを中村が降りて受け、栃木のプレッシングを打開しにかかり。
そこから長くボール保持したのち、左サイドでギリェルメの突破シーンに繋げ、奥へ切り込んで上がったクロス。
これをニアサイドで中村がヘディングシュートを放ちましたが、GK藤田がセーブして防ぎます。
しかし尚もクリアボールを繋ぎ、今度は秋野→ギリェルメと渡って中央から仕掛け、ギリェルメのパスを入れ替わって受けたフアンマがエリア内へ。
そして放たれたシュートがゴール右へと突き刺さり、早速微調整の結果を見せて先制点を奪いました。

しかし栃木はその後反撃。
最終ラインでは、神戸が最終ラインに降りる「ミシャ式」での組み立てを見せるなど、ビハインドの状況故にボールポゼッションを肝として体制を整えます。
対する長崎は4-5-1のブロックで凌がんとしますが、左ワイドで守るギリェルメの守備力が今一つに映り。
2列目がしっかり5レーンを張る姿勢を取りながら、栃木に最終ラインからの繋ぎのみで右からの攻めを許すシーン(アディショナルタイム)など、アタッカー能力とのトレードオフを強いられているようであり。

38分にクロスに合わせにいったイスマイラが、パンチングでクリアしたGK波多野と交錯し、波多野が倒れ込み。
ATには逆に長崎のセットプレー(左サイドからのフリーキック)で、キッカー中村のクロスをグティエレスが合わせにいき、これもGK藤田のパンチングの後に両者交錯。
今度はターゲットのグティエレスの方が倒れ込み、起き上がったグティエレスがヒートアップを見せるという具合に、ゴール前での競り合いは迫力満点ながらも難色を示したのは長崎の方。

結局1-0のまま前半が終わり、共に交代無く迎えた後半。

後半2分にロングパスを受けたギリェルメが左ポケットを突き、米田のクロスからフアンマがヘディングシュート(ゴール上へ外れる)と最初にフィニッシュを見せた長崎。
しかしその後は競り負けの様相を引きずるかのようにデュエル勝負で苦戦する事となり、3分にロングボールを収めたイスマイラを岡野が後ろから腕でチャージして反則。
この左サイドからのFKで、キッカー福森のクロスの跳ね返りを西谷がダイレクトでシュートし、これがフアンマのブロックを掠め左ポストに当たる際どいものとなります。(この際フアンマの腕に当たったとして栃木サイドはハンドをアピールも実らず)
その後も栃木の前線でのポストワークに対し反則を取られる長崎、セットプレーでのピンチが膨らんでいき。

そしてそんな流れのなか事件は起きてしまい、中盤でこぼれ球を両者拾いに行く場面となり、秋野がスライディングを敢行した結果神戸を足裏で削ってしまう絵図が発生。
たまらず反則となりカードが出されると、その色が赤である故に一発退場処分となった秋野。
まさかのアンカーの選手の退場で、建て直しを余儀なくされます。
結局IHの2人(中村・ジェズス)をそのままドイスボランチにした、4-4-1の布陣を採り、交代を温存する選択をした長崎。

以降栃木のボールポゼッションの時間となる、数的優位が齎す当然といえる展開となります。
よってブロックを固める事を強いられる長崎ですが、敵陣へ進入して攻撃が途切れたのちの、ギリェルメの戻りが遅く再び守備面での不安を感じさせるシーンを描き。(12分)
傍らから見て、早めに交代させて守備を固めた方が良いのでは……とも思わされましたが、ベンチは我慢を続けます。

左サイドが不安に映る長崎でした、その後栃木は左サイド(長崎の右サイド)からの攻めを続け。
この日好調の福森に加え、数的優位故にクロス精度の高い大森も前に出るようになり、ひたすらサイド奥を取らんと攻め上がります。
16分にベンチも先んじて動き、黒﨑・小堀→石田・大島へと2枚替え。

押し込み続けるも得点出来ない栃木。
その隙を突かれるように、22分長崎はGK波多野のロングフィードが一気に裏を取り、平松の対応ミスも絡みエリア内右で澤田が収めにいくシーンが生まれます。
そしてシュートを放った澤田でしたがゴール左へと外れ、栃木は冷や汗を掻く事に。
前節は自分達が数的不利となり、そこから勝ち越し点を奪ったという流れがこの日は跳ね返って来たようであり。

しかし続く23分、やるべきである(自分の主観です)右サイドからの前進を図り、イスマイラのポストプレイも絡み成功。
そしてパスワークを経てイスマイラがクロスを上げると、根本がマーカーの岡野を振りきってヘディングシュートを放ち、ゴールネットに突き刺します。
ターゲット役が多かったイスマイラでしたが、クロッサーとなったこの状況で良いクロスを上げきるというギャップも絡んだ同点弾となりました。

24分に挟まれた飲水タイムののち、長崎ベンチが動き2枚替え。(中村・澤田→鍬先・増山)
それでも懸念の左サイドは変えず、同点とされた事であくまで攻めの手段(ギリェルメ)を残す選択を採ったでしょうか。
一方の栃木も29分に神戸→高萩へと交代。

高萩の加入で浮き球(クロス・ミドルパス)の精度を高める栃木。
その攻撃を耐え凌ぎ一撃を放ちたい長崎、29分にラフな繋ぎを経てフアンマが右ポケットでパスを受ける好機となるも、角度の無い所からのシュートは右ポスト外を叩き枠外に。

そんな流れが変わりかけたのが33分で、長崎は数的不利ながらもGKからの繋ぎで前進を図り。
そしてギリェルメがドリブルで運び、中央からミドルシュートを放ちましたが福森が頭部でブロック。
倒れ込む福森を尻目に尚も攻撃を続けんとした長崎でしたが流石に試合が止められ、これに対し選手総出で異議が唱えられた(スタンドからブーイング)ものの、脳震盪の疑い故に仕方ない事であり。(福森は1分程で起き上がりピッチ外→復帰)

しかし攻撃が形になる事で勝利への道筋が見えたでしょうか。(35分にギリェルメ→松澤に交代)
37分には栃木のポゼッションを増山が奪い、そこから単騎突撃してのカウンター。
一気に右ポケットまで切り込みシュートしますが、GK藤田のセーブに阻まれ。

有利にも拘らず、敗戦がチラつきかねない状況となった栃木。
38分に最後の交代を敢行し、福森・根本→吉田・矢野へと2枚替え。
福森が退き、以降逆の右から石田がゴールに迫る場面も何度か見られましたが、長崎の粘りの守備を崩せず。

しかし43分、岡野が足を痛めてしまった事で交代を強いられる長崎。
セリンサリウと交代し、増山がSBにシフトとポジションチェンジが絡んだ右サイド。
そしてそこを突かれる形となり、44分に栃木は自陣左から飛距離の長いスローインで一気にイスマイラへ。
ドリブルでポケットを突くイスマイラ、グティエレスが対応して事無きを得たかに見えた長崎でしたが、その刹那最奥からのグティエレスのパスをすかさず大島がカット。
そしてシュートを放ち、GK波多野の右を抜いてサイドネットを揺らします。
これまでこじ開けられなかった栃木でしたが、相手が隙を見せた事で勝ち越しを果たしました。

土壇場で勝ち越された長崎ですが諦めずに攻め込み、45分浮き球を繋いでエリア内でチャンスとなるも、受けた松澤が石田のショルダーチャージを受けて倒れ込み。
反則の笛が鳴らなかった事でヒートアップする長崎サイド。
同時にATへと突入し、8分と長い(さらにこのシーンの影響で伸びる)その時間帯は怒りをパワーに……というような姿勢となりました。

しかしそれが拙かったでしょうか。
その後栃木にボールを確保されて深めまで運ばれる事が多く、空回りするかのように攻撃機会を得れない長崎。
何とかその時間稼ぎの姿勢を切って反撃、左から松澤がカットインし、鍬先のポストプレイを挟んで中央からシュートを放つも平松のブロックに阻まれ。

そして+9分が過ぎ、吉田の(増山への)軽率な反則で右からのFKを得た長崎、最後のチャンスという所でGK波多野も前線へ。
キッカー増山クロス→セリンサリウ折り返し→鍬先バイシクルでロビングと浮き球を繋いでいき、GK波多野がそれを合わせにいき。
跳ね返され、尚も松澤が浮き球を送って再び合わせにいく波多野。
その結果GK藤田が抑えた所に波多野が交錯と、あろう事かGKによるキーパーチャージという珍妙な絵図が描かれた末に試合終了の笛が鳴り。
1-2で栃木が勝利と、前節とは違い無事逃げ切りを果たしました。

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