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DAZN観戦 2023年J2リーグ第32節 レノファ山口FCvsヴァンフォーレ甲府

2023-08-29 16:00:29 | サッカー視聴記(2023年J2)

※前回の山口の記事はこちら(27節・秋田戦、1-2)
※前回の甲府の記事はこちら(28節・栃木戦、0-3)

<山口スタメン> ※()内は前節のスタメン

  • 29節(大分戦、2-2)を境に3バック(3-3-2-2)へと基本布陣を変更。
  • 前節(徳島戦、0-2)は、ドイスボランチの形を採った3-4-1-2との事。(yahooスポーツナビでは3-3-2-2のまま)
  • その前節はウィルス感染の影響との事で大幅入れ替えを強いられる。特別指定の水口がプロ初スタメンに。
  • シルビオ・ジュニオールがインドネシア・ペルシカボ1973から完全移籍で加入し、28節(千葉戦、0-4)から登録されて即途中出場し、以降毎試合スタメン出場。
  • 元千葉のキムボムヨンが韓国・慶南FCから完全移籍で加入し、29節から登録されて即スタメン出場。
  • 成岡が清水からレンタルで(再び)加入し、前節から登録されて今節初のベンチ入り。
  • 松本大輔が(町田へ、J1・鳥栖からのレンタル途中終了を経て)完全移籍となり、29節をもって登録抹消。
  • 国本が(J3・宮崎へ)育成型レンタルとなり、前節をもって登録抹消。
  • ユース所属の末永が来季昇格内定し、2種登録となり前節から登録。

<甲府スタメン>

  • クリスティアーノが長崎からレンタルで加入し、29節(金沢戦、0-2)から登録されて途中出場し、以降毎試合スタメン出場。
  • 中村がJ1・鹿島からレンタルで(再び)加入し、前節(磐田戦、0-1)から登録されて途中出場し、今節スタメンに。
  • 松田がJ1・セレッソからレンタルで加入し、前節から登録されて即スタメン出場。
  • GKマイケル・ウッドがJ1・京都からレンタルで加入し、前節から登録されて今節スタメン出場。
  • 三浦がプロA契約を締結。
  • 来季加入内定の村上が特別指定となり、29節から登録。

フアン・エスナイデル氏の監督就任で沸いた?山口ですが、そのエスナイデル氏の古巣である千葉との対戦で無残な結果に終わった(28節、0-4)事により、フィーバーも終焉という感じに。

内容的には、千葉時代よりもバランス重視の舵取りをしている風があるものの、それが乱れると弱いといった感じでしょうか。
千葉戦はただでさえ古巣対決といういきり立ち易い要素(+松本大のイレギュラー的な移籍)があったうえ、退場者を出してしまい数的不利で崩壊。
前節はウィルス感染というアクシデントに苛まれるなど、メンバー編成的にも苦しみ一転して未勝利が続くもどかしい戦いを強いられ。

この日の相手は甲府で、エスナイデル氏のほろ苦い初陣(20節、0-4)となった相手。
逆に言えばリベンジし甲斐があるカードですが、果たしてどうなるか。

最初に好機を生み出したのは甲府(前半3分)でしたが、裏へのボールに走り込んだクリスティアーノがオフサイドを取られ。
この初手から、エスナイデル氏の持ち味であるハイラインを突かんとする姿勢は一貫していたこの日の甲府。

一方の山口も4分長いパスの連続で組み立て、相手のクリアを河野が拾った所で林田に倒されるも、こぼれ球を繋ぎ再び河野の下へ。
そして中央からすかさずミドルシュートを放った河野。(ゴール左へ外れる)
まずは好感触といった攻撃で、それから間も無い5分に早くも結果に繋げます。
ここも浮き球を河野が中央でポストプレイで起点となり、左サイドで持ったシルビオが中央を窺いつつ沼田へパスしてサイドを崩し。
そして低いクロスが沼田から入れられると、ニアに入り込んで合わせネットを揺らしたのは河野。
早々に2本フィニッシュを放ち、そのうちの一つを仕留めるというストライカーらしい格好となりました。

こうなると裏狙いだけでは厳しくなる、ビハインドの甲府。
それでも最終ライン~一列前で崩しの作業即ちパスワークを入れたのち、松田が主となってスルーパスを供給するという具合に、最終的な狙いは不変であり。
今夏レンタルで加入した松田陸、短期間ながら甲府のチーム力アップに努めるその姿はかつての弟(松田力・2020年、現愛媛)と同様の姿となったでしょうか。
11分、その松田の斜めの縦パスを受けた三平がさらにスルーパスと、縦に速く運んだ末にクリスティアーノがエリア手前という位置からループシュート。
GK関を抜いたものの、ゴール左へ外れ惜しくもモノに出来ません。

一方リードした山口は、ポゼッションを高めて相手の攻撃機会を減らしつつ、隙あらば2点目を狙うという王道のような立ち回り。
敵陣でシルビオのボールキープ力を活かしながらの崩しは、素早く攻めたい甲府に対し人数を掛けてのディフェンスを強要させる焦りを生ませていた風にも映り。
20分にはそのシルビオのパスから池上がミドルシュートを放つも、エリア内で野澤にブロックされ阻まれます。
攻撃での働きは満点といったシルビオでしたが、23分に松田のチャージを受けて倒れ込んだという、危ぶまれるタイミングで飲水タイムが採られ。(幸い暫くして起き上がる)

第2クォーター、反撃体制に入りたい甲府は三平のプレッシャーを軸にして前線からの守備を強め。
それでもクリスティアーノが対照的に構えるスタイルなので、中々山口のペースを乱す事は出来ず。

前線での守備が駄目なら後方での攻撃、つまりビルドアップと言わんばかりに、30分山口の攻撃を切ったのち鳥海がボールを確保。
するとすかさずゲーゲンプレスを、自陣深めで受ける展開を強いられましたが、細かいパスでそれをいなしきって前線に運びます。
結局ここからの攻めはフィニッシュに繋がらずも、こぼれ球を拾いにいった林田が(池上に)反則を受けた事で中央遠目からのフリーキックに。
そしてここからキッカー・クリスティアーノがエリア内右へとロビングを送り、三平の中央への落としに中村が走り込み、GK関の手前で合わせてゴールに成功。
綺麗すぎるセットプレーの流れで、同点に追い付いた甲府。

タイスコアに持ち込み、甲府のプレッシングも勢いを増し。
35分には山口のバックパスに対しクリスティアーノも前に詰め、その結果右サイドで中村が綺麗にパスカットに成功してそこからショートカンター。(ポケットへのスルーパス→クリスティアーノクロスも合わず)
45分にも三浦が左サイド深めでボール奪取、そのままクロスを上げてファーサイドで鳥海がヘディングシュート(枠外)と、一気に逆転を狙いにいきます。

それに対抗したい山口も、38分にビルドアップでそのプレッシャーを脱したのち、矢島のドリブルが長谷川に倒されて反則・警告。
40分にはロングパスのこぼれ球をシルビオが拾い、彼のラストパスを中央で受けた河野がシュートするもブロックに阻まれ。
好機が交錯する展開に持ち込みますが、その流れで迎えたアディショナルタイム、こぼれ球を拾った吉岡がカットインから逆サイドへのパスとともに自身も左サイドへと張り出し。
人数を掛けて攻め込むも、クロスがGKウッドにキャッチされるとその吉岡の不在を突かれて素早いスローから甲府のカウンター。
ドリブルで持ち上がった長谷川がカットインを経てミドルシュート(エリア内で前がブロック)と危機を招きます。
あくまでバランス重視の姿勢は崩したくない、1-1のスコアのまま前半終了となり。

迎えた後半、前半の勢いそのままに甲府が前線からプレッシャー。
そして中村のボールカットから、鳥海のドリブルがキムボムヨンの反則を生んで中央からの直接FKを得ます。
キッカーは当然クリスティアーノ、直接シュートを放ちましたがゴール上へと外れ。

以降も甲府の攻撃機会の連続となる展開に、山口は押し返さんとしますがその姿勢が裏目となり。
5分に最後方からのパスワークを経て、中村のスルーパス一本で完全に裏を取った三平、そのまま右ポケットに進入する決定機に。
そして中央へ走り込むクリスティアーノに横パスと最高のお膳立てが出来ましたが、放たれたクリスティアーノのシュートはゴール左へ外れと、山口にとっては命拾いの結果となります。

さらに続く6分、右からの松田のクロスを頭部でブロックした沼田が倒れ込み。
そしてそれに伴いベンチが交代準備を行う(沼田自体は無事なようで、一旦ピッチへ復帰)と、踏んだり蹴ったりという山口。
しかしこの際のブレイクで落ち着きを取り戻さんと図り。

8分に沼田交代に合わせて2枚替え。(沼田・シルビオ→生駒・梅木)
生駒がセンターバックに入る事でキムボムヨンが左ウイングバックへシフトと、一見違和感のあるような布陣を採ります。
そしてそれは相手の甲府もそうだったでしょうか(自分は4バックへのシフトを疑った)、9分に縦パスを左サイドで受けた河野からのパスワークを経て、そのキムボムヨンがアーリークロス。
これをGKウッドが抑えにいくも梅木と交錯してファンブルしてしまい、落ちた所をすかさず池上が詰めてシュート。
無人のゴールに突き刺さり、後半最初の攻撃で勝ち越し点と、地獄から天国といった山口の展開。

スコアと共に文字通り息を吹き返した山口、11分に梅木のプレスバックでボールを奪い中央から素早い攻撃。
佐藤謙ダイレクトで縦パス→矢島フリックで河野が抜け出し、エリア内へ進入してシュート。
追加点か、と思われたそのシュートはゴール右へ外れと、今度は甲府が命拾いとなり。

一気に窮地に陥った感のある甲府、13分に林田・鳥海→佐藤和・ジェトゥリオへと2枚替え。
そのすぐ後にまたもスルーパスで最終ライン裏に抜け出すという絶好機を迎えましたが、三平とクリスティアーノの2人が抜け出した末にオフサイドポジションに居たクリスティアーノが抑えてしまった事で実らず。
未だ流れの悪さが伺えるシーンに終わってしまい。

そんな状況を変えるのは、セットプレーからの一発というお決まりの絵図に。
16分三浦が奥へ切り込む前にディフェンスに遭うも、ゴールライン側に転がった事でラッキーな形での左CKを得た甲府。
キッカー・クリスティアーノはファーサイドにクロスを入れると、三平が戻りながらの跳躍で合わせてのヘディングシュート。
後方から跳んだ中村の存在もあり反応が遅れたか、GK関のセーブも及ばずボールはゴールへと入り、再び同点に追い付きます。

これで甲府は正常さを取り戻した格好で、19分に再び決定機。
野澤のロングパスが一気に右ポケット奥を取るという、まさにハイラインの弱点を取る格好から、受けた三平がカットインの姿勢からマイナスのクロス。
そしてニアサイドで撃ちにいったのはまたもクリスティアーノでしたが、このシュートもゴール左へと外れモノに出来ず。
この日は徹底的に持っていないといったクリスティアーノ。

一方危機の連続を受け、山口はポジションを微調整し、キムボムヨンをCBへ戻す策を採り。
スタートの左CBへと戻って生駒が中央に、そして左WBには前と、現状考えられる最適解の布陣となります。

飲水タイムが24分に挟まれ、甲府ベンチはウタカの投入を決断します。
しかし前線の誰と代えるか迷いがあったようで、再開後暫くしてから三平との交代を選択。(26分)
クリスティアーノと組む最前線となりましたが、こうなるとベテラン助っ人コンビ宜しく、プレッシャーの勢いが無くなってしまったのは山口にとって助かったでしょうか。
また同じくベテランの松田が居る左サイド(甲府からは右サイド)を突いて攻め上がるなど、時間も進んだ事で体力勝負で優劣を付けようとする山口。

決定機となったのは34分で、ここから両軍慌ただしいシーンを生み出します。
ここでは右から攻めた山口、吉岡の中央へのパスを矢島がスルーし、その奥で受けた前のシュート。
ボールはディフェンスを掻い潜ってゴールを襲うもGKウッドがナイスセーブ、前がさらに詰めにいくもクリア。
そしてここからカウンターに持ち込む甲府、落としを拾った長谷川が中央突破し、それを追い越したジェトゥリオへとラストパス。
ペナルティアークからシュートしたジェトゥリオでしたが、GK関にセーブされたうえ、平瀬のスライディングを受けて倒れ込み。
すると肩を負傷して続行不可能となってしまい、無念のインアウトを強いられます。
交代準備の最中、先んじて山口が交代を敢行。(佐藤謙・池上→成岡・五十嵐)

その間ウタカが右サイドハーフに入る4-4-1で、何とか山口のボールポゼッションに対して凌ぎきり。
39分にジェトゥリオ・クリスティアーノ→武富・山本へと2枚替えし、大ベテラン・山本が中央CBを務める3-4-2-1の布陣へシフト。
その後山口も41分に残していたカードを切り、河野→皆川へと交代しともに最終布陣となります。

運動量で劣りがちな甲府、それをカバーせんと44分に蓮川が得意であるドリブル。
一気に最後方からエリア手前まで持ち運ぶむも阻まれ、その姿勢は実りません。

そして45分の山口の攻撃。
最終ラインから左へ展開、前がカットインから中央へパスという流れで、中央~右ハーフレーンの中間辺りでの五十嵐のドリブル。
甲府のプレスバックをいなした末に、エリア内へ進入してすぐに果敢にシュートを放つと、ゴール右上へと突き刺さります。
その前方には先程ドリブルを見せた蓮川が居ましたが、積極性を守備で発揮する事は出来ず、構えを選択したのが裏目となったでしょうか。
ともかく土壇場で値千金の勝ち越し点を挙げた山口。

甲府最後の望みは目安6分というATで、野澤を前線に上げるパワープレイ体制へ。
そして山本のフィードを軸としたロングボール攻勢を取るも、途中山口の右コーナーでの時間稼ぎも受け。
とうとう最終盤となった所で、ロングボール→ウタカ落としを拾った武富が(成岡に)反則を受けて、中央・エリアからすぐ手前の直接FKを得ます。
時間的にも最後のチャンスという所でしたが、キッカー長谷川の直接シュートが壁に当たり枠外となると、右CKで継続。
GKウッドも前線に加わる中、クロスから放たれた中村のヘディングシュートをGK関がセーブすると、さらに左CKと甲府にとっての一糸の望みは尚も続き。

そして再びのクロスをGKウッドが合わせにいくも、その手前で同じGKの関が跳ね返し。
その刹那試合終了の笛が鳴り、無事に勝利に到達となった山口。
7試合ぶりの勝利を挙げたのちも、厳しい残留争いは尚も続きますが、一戦一戦を大事にして乗り越えられるでしょうか。

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