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ぶらりドリブルの旅

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DAZN観戦 2023年J2リーグ第31節 清水エスパルスvsFC町田ゼルビア

2023-08-21 16:02:17 | サッカー視聴記(2023年J2)

※前回の清水の記事はこちら(26節・千葉戦、2-2)
※前回の町田の記事はこちら(29節・岡山戦、3-1)

<清水スタメン> ※()内は前節のスタメン

  • 徳島に育成型レンタル中だった千葉がJ3・今治へレンタル先変更。
  • 齊藤が(J3・相模原へ)育成型レンタル移籍となり、29節(ヴェルディ戦、1-0)をもって登録抹消。
  • 夏に加入(復帰)した鈴木唯人が再度移籍(ブレンビヤネス・イドラーツファーイーニングへ、完全移籍)となり、今節をもって登録抹消。(チーム離脱は8/9)
  • 成岡が(山口へ、2度目)レンタル移籍となり(以下同文)
  • 負傷離脱していた山原が前節に復帰しスタメン出場。
  • 離脱していたサンタナ(負傷では無く、家族の体調不良によるケアとの事)が29節で復帰(途中出場)、前節からスタメンに。

<町田スタメン>

  • 樋口が(JFL・沖縄SVへ)育成型レンタル移籍となり、前節(磐田戦、2-1)をもって登録抹消。
  • カルロス・グティエレスが(長崎へ)完全移籍となり(以下同文)
  • J3・松本からレンタル加入中の山口が、レンタル終了という形で松本へ復帰し、今節をもって登録抹消。
  • 28節(徳島戦、2-1)で負傷交代した池田の詳細が発表され、既に手術実施済みでそこから全治約4週間との事。

昇格を賭けた上位対決は、当然ながら周囲のモチベーションをも爆上げする要素であり。
しかし今季それがやや特殊に感じるのは、首位チームが頭一つ抜け出している事。
そしてそのチームが、反感を買いかねない動向(フロントレベルのものは前回触れたので割愛)を見せている町田である事だからでしょうか。

IAIスタジアム日本平で今季最多となる観衆(17,989人)を集め、一挙一動に非常に盛り上がりを見せた試合。
しかし激しいデュエルに伴いその席から数多ブーイングが発生、反則・警告も多発するという具合にその内容も荒れ模様となり。
またアウェイの町田サポーターは昇格間近故のその多さから、緩衝地帯からはみ出してしまう程に。
まさに一歩間違えれば天皇杯4回戦での浦和サポーターのように……という状況でしたが、その中で行われた試合もとても一言では表せないものなりました。

ロングボールの蹴り合いでボールが落ち着かない、という例に漏れない入りを経て、先に際立った動きを見せたのが町田。
そのロングボールが敵陣左サイドにこぼれた所、エリキが原に対し激しくチャージし(クリアさせずに)スローインを得たのが前半4分。
ここで逆サイドから鈴木準が駆け込む、即ち彼のロングスローという姿勢を採った刹那、意表を突いてエリキが鈴木準の下へスローして素早いリスタートに。
そして彼のクロスがファーサイドに上がり、合わせにいった松井によりこぼれた所をすかさずシュートしたのは高橋大。
ゴールへ突き刺し、見事古巣相手に叩き込んだという格好で先制点を生み出しました。

早くも先制点を許した清水、直後の5分にハイボールを競り合ったサンタナがヒートアップしチャンミンギュとやり合うシーンが生まれ。
不穏な空気、つまりはサッカー以外での事象に神経を使う事を強いられます。
苛立つサンタナは、10分に松井へのアフターチャージで反則・警告を受け。
その後も町田の激しいアタックに対し攻撃の流れを掴めず、逆に町田のロングボール中心のシンプルな攻撃に手を焼く事となり。
尚も16分には、清水が攻撃を切ったのちのGK権田のパントキックを、あろう事か妨害しようとした藤尾の足が権田に入ってしまい。
これにより更なるヒートアップを生んでしまい主審の下へ猛抗議、その際にホナウドがエリキを押し倒すという事態まで生まれてしまいます。(ホナウドに警告)

つまりは町田の必勝パターンと言っても良く。
「俺たちは平常運転、相手が勝手に苛立っただけ」と言わんばかりのその流れに、確かにサッカー面でも反感を買いやすいといった印象を受けました。

そんな順風な町田でしたが、不安材料はエリキの故障。
6分にパスカットからドリブルで切り込んだ際に中山のチャージを受けて倒れ、しかも着地の際ホナウドと交錯するという二重攻撃?を受け。
そして足を痛め、スタッフに支えられてピッチ外へ出るという心配なシーンを描きます。(約2分後に復帰)

清水は19分にカウンターの好機を迎えるも、ここでも松井の反則で止められ(松井に警告)、それ以外ではさしたる好機を作れず。
逆にラフな攻撃でも脅威となる町田、スローインからの攻撃が冴え渡り、ターゲットへスロー→ポストプレイ→ダイレクトで前へという流れで組み立てます。
そしてそれが報われたのが23分、左スローインからその流れで裏を突き、跳ね返されるもそのボールをダイレクトで宇野がサイドチェンジ。
このラフなボールが繋がった事で、平河がカットインからグラウンダーでクロスを送ると、ニアでの高橋大のスルーを経てエリキが合わせシュート。
負傷の影響を感じさせないゴールでリードを広げ、直後に飲水タイムが挟まれます。

再開直後の攻撃でも、パスミスを拾われて逆に町田に深くまで運ばれる(シュートには繋がらず)等、一向にリズムが生まれない清水。
29分にようやく右サイドから運んで原の低いクロスに繋げ、ニアでサンタナが合わせたものの枠外に。

尚も町田は31分ロングパスを収めたエリキが起点となり、敵陣で繋いだのちそのエリキのミドルシュートが炸裂。(GK権田セーブ)
後は必勝パターンをなぞるだけでしたが、そのエリキに限界が訪れてしまいます。
35分に前線で原に対しパスコースを塞ぎにいったた所、切り返しの際に痛んで倒れ込み。
動けず担架で運ばれる事態となり、交代の措置が採られます。(バイロンを投入、バイロンが右サイドハーフに入り平河が左SHへ)

相手の不測の事態で不謹慎ながら、とにかく流れを変えたい清水。
しかし今度は乾が主審の判定に対し苛立つシーンを多発させてしまい。
38分にバイロンのドリブルを後ろから倒して反則・警告を受けると、激しく主審に詰め寄るというベテランらしくない絵図を作ります。
恐らく「町田のアタックが反則とならないのに何故……」という思いからだったのでしょうが、その後40分に今度は乾のドリブルがバイロンに倒される先程と逆の絵図で反則。
これに警告が出なかった事で更にヒートアップする乾。(正面からの反則だったので(ここだけを切り抜けば)まあまあ納得の判定ではある)

反撃ムードを高めるためにはあってはならない事象でしたが、その後42分に再びの(山原のドリブルに対し)反則を犯したバイロンが警告を貰い。
これで幾ばくか冷静さを取り戻したでしょうか、直後の43分に再び乾が(チャンミンギュに)反則を受けると、今度は苛立たずにフリーキックに入り。
中盤中央という位置でしたがDFを前線へ上げる放り込み体制を採り、それを逆手にとってショートパスで再開した乾。
左から山原がドリブルからクロスを送ると、高橋祐のヘディングシュートが放たれ。
GKポープがこれをセーブするも、カルリーニョスが詰めてゴールネットを揺らします。
前半のうちに、しかも町田の先制点と同じトリックプレーで1点を返した清水。

とうとう好循環を得た清水に対し、町田は防ぎにいくも、前線はエリキが抜けた事でプレッシングの勢いを失い気味に。
藤尾がボランチを切り、その前で高橋大1人が追い回すという状態では清水のビルドアップを阻む事は出来ず。
アディショナルタイム(エリキの故障のため5分と長い)、度々エリア内まで進入するシーンを作る清水。
最後は山原のクロスからサンタナがヘディングシュート(ゴール上へ外れる)と、ポイントゲッターに惜しいシーンも生まれます。

1-2で迎えたハーフタイム。
清水は押せ押せムードを加速させるため、交代とともにフォーメーション変更も敢行し。
中山→北爪へと交代し、3-4-2-1へとシフトします。

入りの様子見を経て、今度は流れを掴んだのは清水。
3バックとなった事でビルドアップが強化され、また乾がワイドに動く事によるポジションチェンジも脅威となり。
後半3分、最終ラインから左へ展開ののち、中央裏へのミドルパスを最前線で受けたのは本来右ウイングバックの北爪。(その後裏へさらに浮き球を送るもカルリーニョスには繋がらず)
乾のポジションにより可変するという流動性も二割増し、といった所でしょうか。

一転して劣勢を強いられる町田。
何とか清水の攻撃を切っても、その後のロングパスが繋がらずに連続して攻撃を受ける絵図が続きます。
7分の鈴木準の遠目からのシュート(地を這うものの枠外)も、そうした苦しさが露わになってのものであり。
正直早めに強力なターゲット(デューク)を投入すべきだと思いましたが、既にアクシデントによるカードを切っていたため安易に動けないベンチ。

一方良い攻めを続けるも、フィニッシュ数は膨らまない清水。(10分に山原→吉田へと交代)
こちらも16分、鈴木義のパスに入れ替わった乾がドリブルで持ち運ぶと、そのまま遠目からシュートを狙いにいきます。
しかし好循環に押されるように、松井のブロックに当たるとそのままゴール方向へと浮き上がり、GKポープの上を越えてゴールへ吸い込まれ。
前半の事もあり、まさに負から正へと好転したような乾のゴールで同点に追い付きました。

このまま押しきり逆転したい清水、19分に吉田の左からのクロスで、再びサンタナのヘディングシュートが放たれるも枠を捉えられず。
それを堰き止めたい町田は、その直後にベンチが動き3枚替えを敢行。
高橋大・松井・平河→松本・下田・荒木へと交代、センターバック(松本)を加える事で清水と同様の3-4-2-1へとシフトします。
しかしデュークは温存と、この日は彼を最後のジョーカーとして割り切ったでしょうか。

ミラーゲームに持ち込んだ事で、清水のビルドアップを阻むシーンも増えた町田ですが、フィニッシュには持ち込めず。
未だどちらに転ぶか判らない中、後半の飲水タイムに。(23分)

そして明ける際に再度交代カード使用とともに、布陣を微調整する清水。
白崎→オセフンへと交代し、FWに入ったオセフンにより3-3-2-2(3-1-4-2)へとシフトします
シャドーは右がカルリーニョス・左が乾ですが、やや下がり目でボールを受ける乾の存在もあり、一見では先程までのドイスボランチと区別がつき辛く。

これで再びペースを掴む清水、掛けられる町田のプレッシングも悠々いなし、最終ラインから攻撃を作っていきます。
28分には原のボールカットから素早く運び、右からのクロスでオセフンのヘディングシュートが放たれるも枠外に。
直後の29分にも右サイドを突き、スルーパスに走り込んだカルリーニョスがそのままシュートを放ちますがこれも枠には飛ばず。

好循環を保ったまま、36分に最後の交代カードを切る清水、乾・カルリーニョス→宮本・西澤へと2枚替え。
ホナウド・宮本とボランチが再び2人揃ったものの、宮本はシャドーを務め以降も1アンカーの姿勢は変えず。

対する町田は、37分に攻撃が途切れた際、ベンチから判定に異議を飛ばしたエリキが警告を受ける事態に。(しかも4枚目で出場停止)
苦戦の色が濃くなる中、何時の間にか判定に対し醜態を晒すのは町田サイドとなっていたようでした。

そんな状況では、清水に結果が齎されるのも早く。
39分最終ラインからパスワークで右サイドを前進していき、巧くフリーの西澤へと渡した末にクロスが上がり。
これが慌ててブロックに入った奥山政に当たるも、綺麗にサンタナへのお誂え向きのボールとなる辺りが流れの恐ろしさでしょうか。
ヘディングシュートをゴールに突き刺し、実に3か月ぶりの得点を挙げたサンタナ。
劇的な逆転ゴールに、ゴール裏の最前線サポーター達とタッチを交わして喜びを露わにします。

一方それ以前からデュークを準備していた町田ベンチですが、結局ビハインドでの投入となってしまい。
両チーム疲労感が膨らむ中でデュークは良きターゲットとなり得るものの、サイドに開いて受ける事もあり直接的な好機は中々作れず。
そのままデュークがサイドからクロスを入れるという具合に、役割が逆だというようなシーンも見られます。
やはりリードしている段階で投入し、収め所・落ち着き役を務めさせるべき……と考えても後悔先に立たず。

そんな苦し紛れの攻めを続ける町田に対しシュートを撃たせずと、最後まで集中力を切らさない清水。
AT後もそれは続きますが、最終盤にこぼれ球を拾いにいった宇野を西澤が倒してしまい反則、FKに。
遠目の位置からでしたが、GKポープも前線に上げて放り込み体制を採る町田。
キッカー鈴木準はそのポープへロビングを送りましたが、実らずに終わると逆に清水がカウンター。
当然ながらGK不在で攻めきれば1点という攻撃で、スルーパスを受けた北爪がドリブルで右ハーフレーンを持ち上がった末に横パス。
これで最後のDFもかわし、後はオセフンが仕上げにいったものの、シュートはゴール左へと外れてしまい綺麗な大団円とはいきませんでした。
しかしその直後に試合終了に笛が鳴り、清水の勝利となり。

バチバチとやり合う……といった表現が相応しい内容となった一戦。
しかし前述の危惧のとおり、試合後暫く時を置いてサポーター絡みの事件が発生する事となってしまい。
インターネット上故に肉体的な被害は皆無なものの、それ故に卑劣さを強く感じてしまうものでしたが、チームの成績に水を差さない事を願うばかりでしょう。

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DAZN観戦 2023年J2リーグ第30節 ブラウブリッツ秋田vs東京ヴェルディ

2023-08-17 16:01:00 | サッカー視聴記(2023年J2)

※前回の秋田の記事はこちら(27節・山口戦、2-1)
※前回のヴェルディの記事はこちら(24節・長崎戦、1-2)

<秋田スタメン> ※()内は前節のスタメン

  • 松本ケンチザンガ(駒沢大)の来季加入が決定し、同時に特別指定選手となり今節から登録。

<ヴェルディスタメン>

  • 中原がJ1・セレッソからレンタルで加入し、27節(仙台戦、4-3)から登録されて毎試合スタメン出場。
  • バスケス・バイロンが(町田へ)完全移籍となり、26節(徳島戦、0-0)をもって登録抹消。
  • マリオ・エンゲルスが契約解除となり、27節をもって登録抹消。
  • 加藤弘堅が(J3・長野へ)完全移籍となり、28節(水戸戦、0-0)をもって登録抹消。
  • 杉本が(群馬へ)レンタル移籍となり(以下同文)
  • 橋本が(J3・YS横浜へ)育成型レンタル移籍となり、29節(清水戦、0-1)をもって登録抹消。
  • 阪野が(J3・今治へ)完全移籍となり、今節をもって登録抹消。
  • 谷口の故障が発表され、25節・町田戦(2-2)で発生して全治4~6週間との事。
  • 林の故障が発表され、28節に発生して全治6週間との事。
  • 来季加入が内定している食野(京都産業大)が特別指定となり、今節から登録。
  • ユース所属の山本が2種登録となり、今節から登録。
  • 山田剛がプロA契約を締結。

試合前のインタビューからも推測されるように、ヴェルディ・城福浩監督の、秋田のサッカースタイルに対する警戒心は並々ならぬものがあり。
前半戦こそ勝利した(2-1)ものの、果たして主力選手の入れ替わりを経て挑む事となった後半の同カードも、同じように勝利できるかどうかが注目されました。

ここからは勝手な予想となりますが、恐らく前年初めて秋田と戦った際の敗戦(36節、0-1)が、城福氏の脳内に強烈にインプットされていたと思われます。
フィジカルの強度を存分に生かしたスタイルに難儀しただけでなく、主力選手だった杉本の負傷退場にも見舞われ。(その際に城福氏が発した「信じられないよ!」という異議が今でも印象に残る)
そんな秋田のスタイルに屈する事無く、強靭なチームへと変貌した今季のヴェルディ。
その秋田から千田を移籍加入させたのみならず、生え抜きのメンバーにも稲見・綱島・佐川・山田剛とフィジカル面に特徴ある選手を戦力に仕立て上げ。

かくしてパワーサッカーの趣が年々強まっているJ2において、昇格争いの片翼を担う戦いを繰り広げているヴェルディ。
それでも自動昇格圏から押し出され、再びその中に入るための試金石となった感のあるこの日の秋田戦。

立ち上がりに秋田の攻撃でロングスローには持ち込ませなかったものの、前半2分で秋田の自陣からのフリーキック、GK圍のロングフィードを防ぐもコーナーキックを献上。(そこからニアにクロス→フリックを経て齋藤恵がヘディングシュートも枠外)
つまりは秋田に普段通りの戦いを許す入りとなりましたが、この日のヴェルディはロングボール攻勢への対策にウェイトが置かれ。
即ち、秋田がこぼれ球を回収したり最終ラインで攻撃を切った際に、前線がキッチリ寄せる事でロングパス自体を抑制する立ち回りを貫きます。

得意手を一つ封じられる形となった秋田。
同サイドでの細かい繋ぎからのスルーパス攻勢へと舵を切るも、その裏抜けもヴェルディの最終ラインが対応して中々繋がらず。

そんななか14分に敵陣でボール奪取という違った形での好機を迎え、ヴェルディのトランジションを受けて速攻は出来ずも、藤山の左→中央へのミドルパスを水谷がスルーし、エリア内の梶谷へと渡り。
これを反転シュートに持っていった梶谷ですが、ゴール左へと僅かに外れて先制はなりません。

秋田のストロングポイントを消す事に意識を割くヴェルディですが、反面自身からの攻撃は殆ど形にならず。
典型的なトレードオフといった内容でしたが、20分に自陣からのスローインを空中で繋ぎ、齋藤功の胸での落としを経て地上から前進。
稲見の左→右へのサイドチェンジが決まったのち、宮原の手前からのクロスを加藤蓮が大外から合わせにいく(クリアされて撃てず)という具合に、ワイドをくまなく使った攻撃を見せたもののそれだけといった第1クォーターに。

24分に挟まれた飲水タイム。
ヴェルディは27分に最初に好機を掴み、空中戦を経て中原がドリブルからグラウンダーでのクロスに持ち込むもやはりシュートには繋がらず。
これ以降打ち止めとなり、再び受けに回る事に。

相変わらず秋田対策が光るものの、34分に諸岡のパスカットを受け、彼のドリブルを後ろから反則で止める形となった森田が警告を受け。
やはりショートカウンターに持ち込まれる事がこの日一番の脅威といった感じで、秋田はこれで得たFK(右サイドかなり手前)から、キッカー水谷ファーにクロス→河野折り返しという定番の形で好機。
こぼれ球を才藤が拾ってシュートに持ち込みます。(ブロックに当たり枠外)
38分は自陣からのスローインを、GKへと戻したうえで圍がロングフィードを送った事で敵陣奥でのスローイン(=ロングスロー)に持ち込むなど、ヴェルディの対策にも慣れを示し始め。

良い守備が続いているうちに、良い攻撃を見せたいヴェルディ。
次第に秋田のプレッシングも、2トップがアンカー側で構えるスタイルへと移行するとボール保持も上がり。
40分に奈良輪の対角線へのロングパスからの攻撃、セカンドボールを確保して細かく繋ぎ、奥を窺う姿勢から宮原が戻りながらのキープでプレスを誘った末にスルーパス。
走り込んだ染野が最奥からグラウンダーでクロスを送ると、ニアに走り込んだ加藤蓮が合わせましたがGK圍が眼前でセーブと、際どく防がれます。

これがこの日のヴェルディの初シュートで、かなりゴールに近付いたものの依然として攻撃機会は秋田が圧倒する流れ。
しかしその秋田も長所を発揮する機会は少なく、ヴェルディのプレッシングに対して後方でパスワークでいなすという、これが本当に秋田なのかと疑うようなシーンも作ります。(あくまでロングパスを送る隙を作る意味合いでしょうが)

結局スコアレスで前半が終了。
お互い攻撃で本来の持ち味を出す事が少ない、我慢比べという内容だったでしょうか。

後半の入り、秋田は自陣からのスローインを受けた畑がそのまま右サイドをドリブル、一気に奥へと切り込んでCKへと持ち込み。
ヴェルディの対策の外からの攻撃パターンで、何とか均衡を崩さんという立ち回り。

一方のヴェルディは相変わらずで、後半4分に左サイド深めで染野がボール奪取した事でCKを得たように、チャンスが来れば……という戦い。
それでも8分にGKマテウスからのビルドアップで、戻しを経てマテウスのフィードで秋田のプレッシングを脱出。
ここからヴェルディらしいポゼッション……では無く、齋藤功の対角線のロングパスに走り込んだ奈良輪、そのままダイレクトで左ポケットへ送り。
受けた加藤蓮のクロスを染野が合わせヘディングシュート(枠外)と、主体的な崩しの中でも速攻気味の攻めで好機を作ります。

しかし9分、秋田にロングボール攻勢に持ち込まれると、平の対応ミスも絡み齋藤恵に裏に抜け出されかかり。
何とかクリアするもセカンドボールを繋がれ、千田が高田に対する反則で止めてしまう始末。(しかも警告)
これで得た右サイドからのFK、それと同時に齋藤恵→丹羽へ交代と、早くも動きを見せた秋田。
キッカー水谷ファーにクロス→才藤ヘディングシュート(枠外)と、しっかりフィニッシュに繋げ。

とうとう守備陣にミスが生まれたヴェルディ、以降も空中戦を制される事で秋田に攻撃を許すシーンが目立ち始め。
17分には千田と梶谷のボール争いの中、顔にチャージを受けた千田が蹲り。
これに対し尚も梶谷が抗戦姿勢を見せた事でヴェルディサイドのヒートアップを呼ぶなど、試合の流れ以外での醜悪なシーンも生まれてしまい。

そんな不穏な空気が覆う相手の隙を突きたい秋田、ベンチは19分に3枚替えを敢行します。(水谷・畑・梶谷→三上・中村・青木)
青木・中村というターゲットマンが出来た事と、ヴェルディサイドの守備強度が落ちて来た事でロングボール攻勢も巧くいくようになり。
21分には左サイドで阿部ミドルパス→青木フリックという流れから組み立て、ワイドから前進する丹羽がそのままシュートを狙ったものの枠を捉えられず。

退潮気配が漂うヴェルディですが、24分に挟まれた飲水タイムの明け方に最初のカードを切り。
加藤蓮・中原→山田剛・綱島へと交代し、齋藤功が右ウイングへ回ります。

27分に右スローイン→綱島フリックでアタッキングサードに持ち込むヴェルディ。
綱島のクロスをキャッチしたGK圍から、素早いスローでカウンターに持ち込む秋田、高田が右サイドをドリブルで駆け上がり。
そして追い越してパスを貰う中村からダイレクトでクロス、中央でバウンドするもその奥で三上が跳び込みましたがクリアされ撃てず。

慌ただしい双方の攻撃シーンが生まれた事で、試合も乱戦模様に。
29分にヴェルディのパスミスをカットして攻め上がる秋田、青木の右サイドでのスルーパスに中村が走り込み、山田剛に蓋をされるものの反則気味に入れ替わって確保に成功。
そしてカットインの姿勢から入れられたクロスに、三上が跳び込みましたがこれも僅かに合わずとモノに出来ません。
一方のヴェルディは、アンカーに入ると思われた綱島が前線に飛び出す事で、そのフィジカルの強さで秋田ディフェンスを苦しめ。
31分には左サイドで受けた綱島がそのまま前進からカットイン、左ポケット奥を突いてGKの眼前からシュートするも、阿部のブロックに防がれます。

その後秋田がGK圍フィード→フリックという流れを何度も通すなど、ヴェルディの対策も既に意味をなさなくなり。
それでも38分に再度ベンチが動き、奈良輪・齊藤功→山越・北島へと2枚替え。(宮原が左サイドバックへ・山田剛が右WGへシフト)
交代の後出しにより、強度で相手を上回れたでしょうか。
更に44分に佐川を投入(染野と交代)と、フィジカル旺盛な選手を入れる事でそれを加速させ。

45分に中盤で奪い合いとなるも、左へこぼれたボールを北島がスライディングで繋ぎ(高田がチャージされるも反則無し)、受けた佐川が中央へ向かってドリブルで持ち運び。
そしてエリア内へラストパスを送りましたが山田剛には合わずと、投入された選手が良く期待に応えて好機を作るヴェルディ。
ここに来て守勢に回る秋田、最後の交代は高田→加賀と守備的なものを強いられます。

そして突入したアディショナルタイム、ゴールキックからのロングフィードを佐川がフリックと、秋田のような攻め手を見せるヴェルディ。
ヘッドで収めた山田剛がそのままエリア内を突き、GKと一対一でシュートを放ちますがGK圍がこれをビッグセーブ。
最終盤で得た決定機も決まらずと、意気消沈しがちな流れのなか尚も押し込むヴェルディ。
左スローインを最奥で受けた山田剛、そのキープを防ぎにいくも加賀が倒してしまい反則。
これでほぼCKに近い左からのFKと、以前の岡山戦を彷彿とさせる最終盤のセットプレー。
そしてキッカー北島のクロスが入ると、中央で合わせにいった平を越え、その奥で佐川がヘディングシュート。
前に出たGK圍に当たりながらもゴールに吸い込まれる、まさに執念と呼ぶに相応しい絵図での先制点をもぎ取ります。

しかし残り少ない時間で諦めない秋田。
ヴェルディの左コーナーでの時間稼ぎを切り(その際ゴールキックの判定への異議で北島に警告)、ロングボールから最後の攻撃へ。
こぼれ球を拾ってラフにロビング、の繰り返しでゴールに迫らんとしますが、右サイド奥で青木→中村へのパスが繋がらずに万事休す。

そしてすぐさま試合終了の笛が鳴り、0-1のスコア通りに紙一重となった試合はヴェルディが制しました。
内容も前述の通り、秋田の戦いを研究、かつ自身も取り入れるという具合にその入れ込み度合が半端無く。
一方それだけJ2で3年目となった秋田の存在感の増大が窺えますが、同時に他クラブがそれをインスパイアする事となると、どうしても秋田自身はハイブリットさに欠けてしまうといった所でしょうか。

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DAZN観戦 2023年J2リーグ第29節 徳島ヴォルティスvsジェフユナイテッド千葉

2023-08-08 16:00:53 | サッカー視聴記(2023年J2)

※前回の徳島の記事はこちら(21節・山形戦、1-1)
※前回の千葉の記事はこちら(26節・清水戦、2-2)

<徳島スタメン> ※()内は前節のスタメン

  • 前節(町田戦、1-2)までの3-3-2-2(3-1-4-2)から再度フォーメーションを変更し、オーソドックスな4-4-2へシフト。
  • 千葉寛汰が(J3・今治へ)移籍となり、27節(甲府戦、1-2)をもって登録抹消。(形式的にはレンタル先変更)
  • カカが(ブラジル・アトレチコ パラナエンセへ)レンタル移籍となり、前節をもって登録抹消。
  • オリオラ・サンデーが(J3・八戸へ)レンタル移籍となり、今節をもって登録抹消。
  • スペイン・ジローナFC Bへレンタル移籍していた勝島が完全移籍へ移行。
  • スペイン・FCバダロナへレンタル移籍していた鈴木輪太朗イブラヒームが、再度レンタルで同じスペイン・ジローナFC Bへ移籍。
  • ポルトガル・ボアヴィスタFCへレンタル移籍していた渡井は、レンタル継続となり引き続き同クラブへ在籍。
  • エウシーニョが故障から復帰し、25節(岡山戦、1-1)に復帰・ベンチ入りして26節(ヴェルディ戦、0-0)から出場。
  • ルイズミ・ケサダが故障から復帰し、前節途中出場。
  • 吹ヶの負傷が発表され、発生日不明で6/15に手術実施し、全治3か月との事。
  • ユース在籍のGK黒田・GK近藤大和が2種登録。

<千葉スタメン>

  • 見木が累積警告により出場停止。
  • ドゥドゥがJ3・今治から完全移籍で加入し、27節(町田戦、3-1)から登録されて途中出場、前節(山口戦、4-0)からスタメンに。
  • 西堂がJ1・FC東京から育成型レンタルで加入し、今節から登録。
  • アゼルバイジャン・ネフチ バクーへレンタル移籍していたサウダーニャが、再度レンタルでセルビア・パルチザンベオグラードへ移籍。
  • GK松原が5節(大分戦、1-2)以来のベンチ入り。
  • 熊谷が故障から復帰し、9試合ぶりにベンチ入り。

後半戦に入り、再び1勝も出来ずというトンネルに突入してしまった徳島。
順位的にも降格圏の足音はすぐ後ろであり。

前回観た際のゲームコントロールの失敗(長らくリードしながら、パスミスが失点に直結し引き分け)という観点で見ると、24節での逆転負け(水戸戦、1-3)以降顕在化。
リードしても追い付かれる試合を繰り返す事で、とうとうビルドアップすらままならなくなる始末。

症状を重く見たのか、再度基本フォーメーションの変更に踏み切ったベニャート・ラバイン監督。
メンバーも5人入れ替えて、試合前インタビューでは「保有選手の多さ」故の手法と語っていました。
しかし逆に、その多さからか、特効薬となるべき夏の補強策には踏みきれないフロント。
ビルドアップ同様に、成績低迷に手詰まり感が漂う夏場の動きを強いられ。

そんな徳島が垂涎の眼差しで……と言わんばかりに、ドゥドゥ獲得など補強策を絡ませてブーストを掛けている千葉。
その勢いそのままに……というよりは荒れ模様の天候で、追い風を味方にして立ち上がりの蹴り合いを制してペースを握ります。
前半8分にはGK鈴木椋がプレッシャーを受けながらのフィードを送るも、小森のフリックで繋ぐと徳島のクリアミスもあり左ポケットへ。
走り込んだ日高がマイナスのクロス(エウシーニョにカットされる)と、両チームの近況が反映されたかのように推移します。
徳島は攻撃ターンとなっても、緻密なビルドアップは影を潜め、左から西谷が仕掛けるシーンの一辺倒に。

それでも予想外な事は起こるものであり。
11分ここも徳島はビルドアップを右サイドで詰まらされるも、櫻井の縦パスが通り、森海のポストワークから西谷が持ち運ぶ展開に。
しかし西谷が右サイドへ向かって前進と意表を突くと、パスワークを経てエウシーニョの中央へのパスを受けた森海、そのまま遠目から果敢にシュート。
これが豪快にゴール右へと突き刺さる、ゴラッソ気味のゴールとなります。

先制点に辿り着いた徳島ですが、不穏な流れは変わらず、以降千葉がひたすら攻撃を仕掛ける時間帯となり。
相変わらずビルドアップに難儀し自陣でボールを失う事が多く、課題のゲームコントロールはままならず。
守備だけはしっかりしたい所ですが、千葉の縦パス攻勢を前に出て阻まんとするも、そのチェックは遅れ気味で果たせません。

そして17分、ここも佐々木→ドゥドゥへの縦パスを潰しにいくも果たせず、倒されながらドゥドゥがポストプレイで繋いだ事で千葉の好機。
右サイドへの展開から、風間がカットインでバイタル中央を突くと、そのまま果敢にミドルシュート。
GK手前でワンバウンドののち左ポスト内側を叩いてゴールに入り、徳島同様にミドルシュートを炸裂させての同点弾となりました。

以降18分に千葉が右サイド高目でのボール奪取から、小森がヘディングシュート。(ゴール右へ外れる)
23分に徳島が浜下のボール奪取から前進し左ポケットを突き、棚橋がシュート(佐々木ブロック)とフィニッシュを撃ち合った末に、飲水タイムが挟まれます。

ブレイクの時間を得た徳島、ここから修正を図ったのか最終ラインから繋ぎ。
第1クォーターで全てロングフィードを選択していたゴールキックは、ここから短く繋ぐ姿勢へと改められ。

31分にはエウシーニョのミドルシュートがゴールを脅かす(GK鈴木椋セーブ)など、その姿勢が好循環を齎すかに思えた徳島。
しかし依然として千葉が優勢で、32分に再び敵陣で日高のカットから攻め立て、左ポケット周辺でのパスワークを経て小林がミドルシュート。
これが左ゴールポストを強烈に叩くフィニッシュとなるも、その余韻が冷めやらぬまま続く33分、風間のパスを田中和がワントラップで安部を股抜きで剥がし好機。
そして右ポケットを突くと、後追いの形で森昂が足でチャージしてしまい、田中和が倒れた事で反則を告げる笛が鳴り響きます。

これでPKゲットと、逆転への道筋を作り上げた千葉。
しかしキッカーを務めた小森はゴール上を狙いすぎたか、ふかしてしまい枠外で逃す形となり。
すると直後の徳島、ゴールキックでGKスアレスのフィードから繋ぎ、エウシーニョの裏を突くミドルパスを高橋がクリアミス。
あろう事かエリア内へ浮き上がってしまい、そのままダイレクトで森海がシュート、GK鈴木椋がセーブするもこぼれ球を自らスライディングで詰めた森海。
必死で戻った高橋のブロックも及ばず、失点危機から一転して徳島がリードを奪う事となりました。

結局その後も千葉の攻撃は続きますが、ゴールを奪う事無く前半終了。
それでも依然として、徳島を覆う暗雲は晴れずに見えたのは、

  • 得点シーンは森海のゴラッソ、相手のミスプレーという要素が大きく、攻撃の流れは今一つ。
  • 徳島サイドは千葉のビルドアップを悠々と許し、また前述の通り前に出るも後追いとなるシーンが多発。
  • 千葉は敵陣深めでボールを持ち、停滞したら戻して作り直す事を繰り返していたが、徳島サイドは前半そうしたシーンは殆ど無くゲームコントロールは行えていない風であり。
  • 風向きもあるが、ロングボールからのセカンドボールを拾えていたのは千葉。

という印象の内容だったからであり。(放送席は、徳島のビルドアップ・前線の守備をベタ褒めしていましたが)

かくして後半(HTでは交代無し)も、入りから千葉の攻撃が続く流れに。
悪天候という要素もあり、田中和のスピードを活かさんとするも不発気味に終わり。
その後徳島がやり返し、後半6分に得た左CKから、二次攻撃を仕掛けて左ハーフレーンから白井がミドルシュートを放つも枠外に。

すると千葉も、ゴールキックから短く繋ぐ細かなビルドアップを仕掛け、徳島のプレッシングを剥がして敵陣へ進入したのが7分の事。
多種多様な攻めを繰り出して翻弄させた末に、迎えた10分敵陣深め右サイドでボール奪取に成功します。
しかし奪った高橋がそのままカットインからクロスを送るも繋がらず、エウシーニョから反転カウンターで攻める徳島。
千葉ディフェンスが間延びしていた所を棚橋がドリブルで突くと、佐々木を剥がし右ポケットまで持ち運んで、そのままシュートを放ち。
鈴木大のブロックで方向が変わるもゴールに吸い込まれ、貴重な追加点を挙げます。

2点差とした徳島ですが、続く13分の千葉の攻撃で、左からのクロスの跳ね返りを確保にいったエウシーニョ。
しかし入れ替わった所を日高に拾われ二次攻撃を受けかけるという具合に、曖昧なプレーは避けたい状況。

一方追い掛ける千葉は、直後ベンチが動き小林・田中和・ドゥドゥ→熊谷・米倉・高木と一挙3枚替え。
右サイドハーフに入った米倉、自発的な突破こそ出来ない選手ですが、組み立ての中で高目の位置を取るその動きを徳島ディフェンスはフリーにしてしまう事が多く。
文字通り「味変」となった右サイドでの前進が中心となる千葉。
17分には高橋が風間とのワンツー突破から、受け直した風間がミドルシュートを放つもGKスアレスがセーブ。

かくして再び千葉のターンが続く時間帯となり、落ち着くシーンを作れない徳島。
飲水タイムが挟まれ(23分、明ける際に千葉は風間→福満へと交代)たのちも、千葉の攻撃を受けながらその葛藤に苦しむ事を強いられます。
26分にようやく、最終ラインからの前進のなか白井のスルーパスがブロックされ、拾い直しを戻して作り直すシーンが。
一息つきたい意識の高まりを象徴する一幕となりました。
28分に櫻井→長谷川雄へ交代したのちも、30分に森昂のロングパスで前へ運んだのち、最終ラインに戻すという具合。

しかし千葉の攻撃は熾烈を極め、27分に米倉のロングパスを収めた小森を経由し、福満が抜け出して右ハーフレーンをドリブルする絶好機に。
そして中央への横パスから高木がシュートするも、GKスアレスがファインセーブと際どい凌ぎを強いられます。
その後も33分にCKから米倉がエリア内でのシュート(森海がブロック)、39分に日高がミドルシュート(内田がブロック)、尚も繋いで高橋がミドルシュート(右サイドネット外)と放たれる強烈な矢にタジタジとなり。
(36分に徳島は森海・安部→渡・ケサダへと2枚替え)

こうした危機の連続で、ゴールを守るGKスアレスへの負荷は甚大だったようで、迎えた41分。
千葉の左スローインからの繋ぎで、田口は素早いエリア内へのスルーパスを選択するも、誰にも合わずにGKスアレスの正面へ。
しかしスリッピーなグラウンドで加速度が増したボールをキャッチできないスアレス、ボールはそのままゴールに吸い込まれます。
記録上は田口のゴールですが、オウンゴールに限りなく近い形で1点差に。

緊張感が一気に高まる事となった終盤。
その後もエウシーニョが熊谷に反則を受けて小競り合いを演じたり、そのエウシーニョと棚橋が足を攣らせるなど、サッカー以外での事象の対応にも迫られる徳島。
最後の交代の準備をするも、千葉が右CKを得たというタイミングでの交代を強いられます。(浜下・棚橋→坪井・柿谷)

そしてそのCK、キッカー田口はニアサイドへのクロス、抑えにいったGKスアレスの手前で落ちた所を米倉が合わせヘディングシュート。
ゴールネットを揺らし、土壇場で同点に追い付いた千葉。
ミスその他の事象で、既にボールの変化を見切る余裕も無いといった感じの守備対応となったのが残念でした。

かくして同点となった試合は、そのままスコアが動かず引き分けで終了。
田口がカウンターを阻止して警告を受け、次節出場停止となったのが千葉にとってミソでしたが、負け試合の流れながらも勝ち点1を得たのは収穫でしょう。

一方これで21位後退となった徳島。
再びのゲームコントロールの失敗で、内容的にも主体的な試合運びは殆ど行えず。
このフォーメーション変更でも結果が出ないとなれば、そろそろ残留争いの戦いへと舵を切る選択を強いられる時でしょうか。といってもレアル・ソシエダとの関係で一方的な監督交代は出来ないでしょうなぁ

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DAZN観戦 2023年J2リーグ第29節 ファジアーノ岡山vsFC町田ゼルビア

2023-08-07 16:00:46 | サッカー視聴記(2023年J2)

※前回の岡山の記事はこちら(23節・水戸戦、1-0)
※前回の町田の記事はこちら(23節・大宮戦、3-2)

<岡山スタメン> ※()内は前節のスタメン

  • 木山隆之監督が前節(清水戦、0-1)終了後、器物破損行為(故意では無い)によりベンチ入り停止に。代わってヘッドコーチの小坂雄樹氏が指揮を執る。
  • 前節は3-4-2-1で、今節は輪笠をアンカーにした3-3-2-2(3-1-4-2)へとマイナーチェンジ。
  • ムークが累積警告により出場停止。
  • 末吉が千葉からレンタルで加入、27節(熊本戦、2-1)から登録されて即スタメン出場。
  • GK谷口が(JFL・レイラック滋賀FCへ)育成型レンタルで移籍、前節をもって登録抹消。
  • 故障者のリリースは無しも、チアゴ・アウベスやハンイヴォン、ルカオといった助っ人のベンチ外が続いており、離脱者は膨れ上がっているっぽい。

<町田スタメン>

  • 26節・秋田戦は豪雨のため試合中止に。代替日は依然として未定。
  • 水曜の天皇杯4回戦(新潟戦、0-1)からの継続スタメンはチャンミンギュ1名のみ。藤尾・藤原・宇野・松井が途中出場。
  • 前節(徳島戦、2-1)出場停止だった平河が復帰、ベンチ入り。
  • バスケス・バイロンがヴェルディから完全移籍で加入し、27節(千葉戦、1-3)から登録されて即レギュラー定着。
  • 鈴木準がJ1・FC東京から完全移籍で加入し、(以下同文)
  • 松本が(山口へのレンタルを終了させたうえで)J1・鳥栖から完全移籍で加入し、今節から登録されてベンチ入り。
  • 黒川が(大宮へ)レンタルで移籍、27節をもって登録抹消。
  • 高江が(山形へ)完全移籍となり、(以下同文)
  • 深津が(J3・岩手へ)完全移籍となり、今節をもって登録抹消。
  • 前節負傷交代した池田がベンチ外に。

断トツ首位の位置を維持している町田。
J1昇格に向けてブレずに走り続ける力強さは素晴らしいものの、フロントレベルを含めたそのマラソンの内容は物議を醸すものとなり。

25節・ヴェルディ戦(2-2)で、J2での国立競技場主催試合の先陣を切ったは良いものの、その直前というタイミングでバイロンをほぼ引き抜きと言える形で獲得。
明らかにライバルチームの戦力を削ぐ目的意識が伺え、黒田剛監督との師弟関係が背景にあったとはいえ、納得し辛い移籍劇に映りました。

これを含め、夏の移籍で鈴木準獲得など積極的に動く傍ら、功労者というべき深津・高江を手放す格好となり。
明らかにチームを変えにいっているのは理解できますが、今節を迎えるに辺り山口から松本をこれまた引き抜きに近い形で獲得(しかも所有権はJ1・鳥栖で、そこから完全移籍)と、傍らから見て「もうやめてくれ」と言いたくなる移籍劇は続き。
黒田監督が常々口にしている「我々は常に挑戦者」といった類のコメントも、こうした動きを見るや白々しくも感じさせるものであり。

完全に悪役へと針が振れたような町田の振る舞いですが、清貧な精神ではJ1昇格は果たせず、仮に実現してもすぐさま降格……というサイクルは中々切れる物では無いのも確か。
親会社のバックボーンをふんだんに活かし……という方向に舵を切ったその成果は上々ながら、ホームの立地上中々伸びない観客動員数をどう解決するのかにも取り組みたい所でしょう。

さてそんな町田と今節相対するのは岡山。
前節の終了後に木山監督が、うっかりペットボトルを蹴り飛ばしてドアガラスを破損してしまう事象を起こしてしまった事でベンチ入り停止処分に。
前述の「清貧な精神」に掛けて言えば、不条理に身を焼かれた途端暴走を見せてしまう事象にも見え。
果たしてどちらが正しいか、といったカードとなったでしょうか。(勝手に妄想を膨らませすぎ)

前半2分に早くも翁長がロングスローという、平常運転を見せる町田。
その後フリーキックを獲得し、クロスの跳ね返りを翁長がボレーシュート(ゴール上へ外れる)と、セットプレーで圧力を掛ける姿勢を貫きます。

しかし6分、岡山も左スローインから組み立てて前進の姿勢から、佐野中央へパス→田中右ポケットへスルーパスと素早く繋いだ事で密集から展開に成功。
そして走り込んだ河野の低いクロスを、パス&ゴーを敢行していた田中が中央で合わせます。
シュートはジャストミートせずも、かえってGKポープのタイミングを外すいい塩梅に浮き上がってゴールへ吸い込まれ。
王者(現時点)の出鼻を挫く先制点を挙げた岡山。

リードした事で動きが良くなる岡山。
10分にもGK堀田からのビルドアップを決め、河野の櫻川へのスルーパスはクリアされるも、拾って尚も繋ぎ。
今度は左から佐野の低いクロスに田中が合わせにいくという場面を作ります。(クリアされて撃てず)
櫻川をポストワーカー兼囮としつつ、2列目の選手がフィニッシャーとなる動きでゴールを脅かし。

一方の町田は、新加入選手が連携面で巧くいっていないという印象。
仮に岡山の前進を遮断しボールを奪っても、カウンターを仕掛けにいった所でエリキへのパスがズレてモノに出来ない場面が目立ちます。
その傍ら最前線から盛んにプレスバックで守備参加する藤尾も、反則を量産していささか空回り。

それでも町田のパワーは健在で、23分にロングボールを収めにいった藤尾が柳に倒されて反則。
このFKを素早く始めようとした藤尾に対し、キックを仙波が足で防ぎにいった事で妨害行為により警告を受けてしまい。
リードしている状況でも、その前線の圧によるプレッシャーに苛まれる岡山。

飲水タイムが挟まれた事で、町田は最終ラインから繋ぐ姿勢を見せ始め。
翁長が上がって左肩上がりとなる形により、ボール奪取からのカウンターのみならずという意識を見せる事で反撃体勢を取ります。
34分には自陣深め左サイドという位置で、エリキのボールカットからカウンターに持ち込むも、前進していくうちに右サイドで受けたバイロンが戻してペースダウンして攻め直し。
そして鈴木準裏へロングパス→走り込んだ松井落としから再び敵陣で組み立てる(シュートにはいけず)という具合に、両立した攻撃を展開します。
相手にとっては、「あんな深い位置からカウンターに……」という意識の矛で突かれながらの守備はキツイものがあり。
そうかと思えば、37分にはラフな裏へのロングパス一本でエリキが走り込むというシーンを作り、輪笠が辛うじてクリアと単純明快なプレッシャーを与えます。

そしてそれが実を結んだのは、やはりセットプレーでした。
38分翁長が田中にアフターチャージを受けた事で反則、左サイドからのFKを得た町田。
キッカー鈴木準の中央へのクロスを藤原がバックヘッドの形で合わせると、GK堀田がセーブしたボールにすかさず藤尾が詰め。
鈴木喜がスライディングで何とか防ぐも、再度詰めたチャンミンギュのシュートがゴールに突き刺さり。
これだけフィニッシュを放たれては岡山サイドのパワー負けは必至、といった同点弾となりました。

すっかり持ち味を取り戻した町田、以降もそのパワーで押し込み。
ロングボールを相手に回収させ、プレスを掛けたうえで縦パスをカットという「ストーミング」っぽい立ち回りも見せ、ペースを奪います。
そして45分に再びセットプレーの好機、バイロンがパスを受けにいった所佐野のチャージを受けて反則、右サイドからのFK。
キッカー鈴木準はややもすると直接ゴール狙いといったクロスを送り、GK堀田がパンチングにいくその手前で藤尾が合わせるというヘディングシュート。
しかしゴール上へと外れて追加点はならず、1-1で折り返しました。

ハーフタイムで早くも動く町田。
高橋大→平河へ交代(平河が左サイドハーフに入り、エリキ・藤尾の2トップ?)と、豊富なサブメンバーを駆使して勝利へ向かいます。

早速の後半1分に右サイドから前進していく岡山ですが、本山がドリブルで持ち運ぶ所平河のアタックを受けてタッチを割り。
そしてそのまま勢い余って看板を(倒れながら)飛び越えてしまう等、町田のパワーに悪戦苦闘が続くといったシーンを描き。

すると直後の2分、GKポープのフィードでプレッシングをかわし、素早く右サイドを運んで藤尾がクロス。
これは逆へと流れるも拾った平河の戻しから、翁長がすかさずクロスを上げると、その前にクロスを上げた藤尾がファーサイドで合わせます。
このヘディングシュートこそセーブしたGK堀田ですが、眼前にこぼれだボールをエリキのプッシュで抑えきれず、最後はヒールでのシュートでゴールに突き刺したエリキ。
やはりパワー負けといった失点となり、逆転を果たした町田。

逆転された岡山、やはりパワーを前面に押し出すべきと感じたのか、以降櫻川のフィジカルを盾にして左サイド奥へと進み。
そこからスローインの連続で崩さんとするも、町田の粘り強さもあり果たせず。
逆に、ほぼ同時のタイミングで佐野と鈴木準がそれぞれチャージで倒れ込む(4分)という、パワーが醜悪さを生んでしまう絵図となり。

その流れが途切れると、反省を踏まえたのか、最終ラインから繋ぐビルドアップへと移行する岡山。
3センターバック+アンカーでしっかりと丁の字型を作ったうえで繋ぎ、町田のプレッシャーをかわす事で好機を作っていきます。
対する町田はアンカー輪笠へのチェックが甘く、最終ラインに掛けられるプレスも「エリキが追い回すだけ」という風に映って空回り。

反撃のスイッチを入れるべく、13分に仙波→末吉へと交代する岡山。
これで佐野が仙波の居た左シャドーへと移ると、その佐野の急所を突くパスが冴え渡る事となり。
20分にバイタルエリアでボールを持つ佐野、ミドルと見せかけて縦パスを送り、左ポケットで末吉がダイレクトでシュート。(GKポープセーブ)

そしてその直後、左サイドで佐野の縦パスに入れ替わった末吉、そのままカットインで左ポケットへ。
尚も前進する所をチャンミンギュがスライディングで阻みにいくも、引き付けた末の末吉のマイナスのクロスを左腕で触る形となってしまい、ハンドの反則となります。
エリア内なので当然PKとなり、納得出来ない町田サイドを尻目に、絶好の同点チャンスを得た岡山。

キッカーは今季3本PKを決めている櫻川が務め、細かな助走から過去の3本と同様にゴール左へシュート。
しかしGKポープが読み切ってこれをセーブ、跳ね返りが櫻川の前に転がるもチャンミンギュの戻りを受けて撃てず、クリアされて終わり。
この好機を逃してしまいます。

直後の24分に町田が交代を巡って一悶着あるも(先に飲水タイムじゃないのか、というらしき黒田監督の抗議)、結局エリキ・バイロンに代えてデューク・荒木と2枚替え。
それでも岡山サイドのショックは大きかったようで、ビルドアップが萎んだ所を25分にデュークのパスカットから好機に持ち込む町田。
そして右スローインとなると鈴木準がロングスローを投げ入れ、デュークの手前に入り込んだ松井がフリックし、その奥で平河がヘディングシュートでゴールネットを揺らし。
デュークというターゲットを綺麗に逆手にとり、またもセットプレーをモノにした町田。

直後に今度こそ飲水タイムが挟まれ、両ベンチも動き岡山は輪笠・河野→田部井・木村、町田は鈴木準→奥山政へと交代。
反撃に出たい岡山ですが、ビルドアップをすっかり封じられて文字通り手も足も出ないという状況となり。
代わって入ったデュークが、アンカー田部井のチェックを欠かさない事でそれを果たし、サイドでの詰まりを頻発してしまう岡山。

目線を変えようと、37分に岡山は田中・鈴木喜→高橋諒・バイスへと2枚替え。
そして柳がFWへと上がり、4-4-2(佐野がボランチ気味にシフトも、実際には田部井アンカーの4-1-3-2のようにに見える)へとシフトします。
(40分に町田は藤尾→松本へと交代、3-4-2-1へシフト)

とはいっても、その後は柳・櫻川のダブルターゲットに頼る、つまりパワープレイという攻撃。
町田のパワーの前に繋ぐ余裕も無く、一度ボールを奪われれば右サイド奥まで運ばれ、CK・スローインも交えての時間稼ぎを受ける岡山。

何とかパワーで対抗しようとする柳・櫻川ですが、勢い余って相手の頭部を蹴ってしまうシーンもそれぞれ見られるなど空回りは避けられず。(櫻川には45分に警告)
結局中盤でのFKから、櫻川がヘディングシュートを1本放っただけに終わってしまいました。

そして試合終了の笛が鳴り、1-3で終わってみれば快勝の運びとなった町田。
「何が何でも昇格・優勝に辿り着く」その心意気で、立ち塞がる障害を次々と除いていくという戦いぶりは、もうじき実を結ぶとなるでしょうか。

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DAZN観戦 2023年J2リーグ第28節 ベガルタ仙台vs藤枝MYFC

2023-08-02 16:45:32 | サッカー視聴記(2023年J2)

※前回の仙台の記事はこちら(26節・金沢戦、1-2)
※前回の藤枝の記事はこちら(25節・甲府戦、1-4)
※前回対戦時の記事はこちら(11節・藤枝 3-2 仙台)

<仙台スタメン> ※()内は前節のスタメン

  • ヘッドコーチの渋谷洋樹氏が退任。伊藤彰氏に続く格好で、ある意味当然か。空いたコーチ枠にはジュニアユース監督だった西洋祐氏が就任。
  • 前節(ヴェルディ戦、3-4)からフォーメーションを4-1-4-1へと変更。浦和監督時代の堀孝史氏の基本フォーメーションであり、早くも自分色を前面に出す姿勢か。
  • 26節で負傷交代した内田が、今節復帰して即スタメン出場。
  • 加入決定していた松崎が前節から登録され即スタメン出場、今節も連続してスタメン。

<藤枝スタメン>

  • 前節(金沢戦、1-1)出場停止だった川島がスタメンに復帰。
  • 渡邉がJ1・セレッソへ完全移籍となり、今節をもって登録抹消。
  • 久保がJ1・名古屋へ完全移籍となり(以下同文)
  • 田中宏武の(J1・札幌から)レンタルでの加入が決定。今節には登録間に合わず。
  • 中川が(J3・今治から)完全移籍で加入が決定(以下同文)

前年J3で見事に結果を出した「超攻撃エンターテイメントサッカー」が、J2の舞台に上がっても立派に通用する事を証明しつつある藤枝。
しかし一般層に近い位置にも周知されるようになった結果、待っていたのは引き抜きという触手であり。

前年オフの熊本を彷彿とさせる抜かれぶりですが、異なるのはこれがシーズンの真っ只中という事。
渡邉も久保も移籍が決まる間近まで出場を重ねていた事実からも(オファーのニュースは以前から真偽不明ながら色々流れていた)、次の手を用意する余裕はJ2初年度の状況ではままならず。
いきなり主戦力が2人も居なくなったという格好で、慌てるように田中・中川の獲得を決定させたものの、登録自体は間に合わずに今節を迎えました。

試合前インタビューで気丈に振る舞う須藤大輔監督でしたが、そうした状況すら一気に吹き飛びかねない事件が開始直後に起こります。
仙台のキックオフでスタートした前半、ショートパスを回しながら藤枝のラインを引き込みにかかる仙台。
そして左サイドから前進し、縦パス→スルーパスと連続して早いボールを送り込むと、綺麗に裏を取って氣田のスルーパスを受けたホヨンジュン。
たまらず山原が後ろから腕でホヨンジュンを倒す格好となると、反則を告げる笛が鳴り響くとともに、主審がカードを突き付け。
そしてそれが赤色だった事でいきなり退場処分となり、実質全時間を数的不利で戦う事が決定してしまった藤枝。
まさかの事態に、須藤監督も必死にピッチサイドから異議を飛ばすものの当然実る事は無く。

これで得た仙台の直接フリーキックは、中島が直接シュートしたものの壁を直撃し、ビハインドは何とか避けられた藤枝。
以降布陣をどうするか思案を巡らせた結果、採った策は4-3-2というものでした。
アンデルソン・岩渕の2トップで、中盤3人全てがボランチというような恰好のものに。

一方、数的優位を存分に生かさんとする仙台。
前半5分に敵陣でFKを素早くリスタートさせ、ホヨンジュンが中央からミドルシュートを放つもゴール右へ外れ。
10分にはロングボールの跳ね返りを繋ぎ、氣田が左ハーフレーンをドリブルしたのちミドルシュートを放ちますが、これも川島のブロックにより決まらず。
まるでシュート練習かのようにポンポンとフィニッシュを重ねましたが、同時に遠目からのシュートのため「11対10だから、完璧に崩さなくても決められる」といった浅はかな思考も邪推してしまうものでした。

それを覆すかのように15分、退場のシーンを彷彿とさせるように、藤枝のハイラインを突いて左から氣田のミドルパスを中央裏で郷家が受けてGKと一対一の決定機に。
そしてエリア内からシュートした郷家でしたが、ボールは北村の正面に終わりキャッチされてしまいます。

当然ながら防戦を強いられていた藤枝。
誤魔化しながらも、ボールを確保した際は得意手であるボールポゼッションによる攻撃を展開。
一人少ないため、GK北村も前に出っぱなしという攻撃ターンであり、仙台のプレッシングはホヨンジュンの周囲との連携不足もありかわしていく事は容易となり。
それでもカウンターをケアしながらの運びを強いられ、縦パスを送る時も全体の上がりを自重してだったり、横山の単騎突撃に賭けたりと苦しさが滲み出ます。

長めとなるであろうアディショナルタイムを考慮してか、遅めの26分に挟まれた飲水タイム。
30分に藤枝が、運ぶ姿勢から一旦GKまで戻す事でプレスを誘引し、そのGK北村の縦パスを受けた岩渕がドリブルからミドルシュート。(枠外)
依然として苦しいながらゴールを狙う姿勢を見せたものの、非情にもここから仙台のターンが持続する事となり。

第1クォーターは、ミドルパスでサイドを揺さぶる事が多かった仙台でしたが、この時間帯はひたすら敵陣でグラウンダーのパスを繋ぐ事でサイドを揺さぶる姿勢を取ります。
32分には繋ぎ続けて左→右へとサイドを移した末に中央からの攻めを選択、鎌田縦パス→松崎ポストプレイ→ホヨンジュンと経由して右サイド裏へと展開。
受けた真瀬はオフサイドを取られるも、数的不利な相手を走らせる事で専守を強いるという、有利な者の立ち振る舞いを続け。

それでも守備を固める藤枝の前に、相変わらずミドルシュートが多めとなるフィニッシュ。
38分の中島のミドルシュートは、あろう事か前方の松崎の鳩尾に入るという具合に、依然未勝利が続く仙台のチーム状況を暗示するようなシーンも生んでしまい。

しかし41分に仙台がカウンターに持ち込みかけた所、氣田のドリブルが久富に反則で止められるなど、苦しいのが藤枝の方なのは歴然であり。
そしてそのシーンの直後、菅田の持ち運びから松崎→真瀬と経由して右奥を突いて真瀬がクロス。
上がったこのボールをホヨンジュンが綺麗にヘッドで合わせ、ゴールネットを揺らします。
有利な立場を決定付ける、待望のリードを奪った仙台。

スコアが動いても試合絵図は変わらず、ビハインドとなっても藤枝は凌ぐ事が続き。
迎えたATはやはり5分と長く、その中でコーナーキックを得た藤枝でしたがフィニッシュは生まれず。
逆にリードした仙台はビルドアップにも安定感が生まれ、最終ラインでの繋ぎで藤枝のプレッシングを呼び込んだうえで、送られた菅田のロングパスで最終ラインを突く攻撃。
ホヨンジュンのフリックを経てエリア内で持つ松崎、彼の戻しから中島のミドルシュートがゴールを襲いましたが、ゴールバー直撃と惜しくもモノに出来ず。
とどめを刺し損ねた、というシーンで(正確には、その後ボールを顔面で受けた新井が倒れ込んだ事で)前半は締められました。

具体的な調整の時間をようやく迎えられた藤枝。
即ち選手交代であり、岩渕→河上へと交代、フォーメーションはそのままに後半に臨みました。

そして始まった後半。
戦術を調整とはいっても、数的不利をカバーすべくより走る事が第一な藤枝。
その思想は、後半1分に久富が前に出てボールカット、3分に戻ったアンデルソンがボール奪取とディフェンス面で表れます。
一方で勢い余って、横山がスライディングで氣田を倒してしまい警告を貰うシーンもありましたが。(1分)

仙台はプレスの連動性が相変わらず今一つであり、その間隙を突かんとする藤枝。
中途半端に前に出た所に、アンカー鎌田の脇を狙うような縦パスを通した際は好機が生まれ。
12分には榎本縦パス→アンデルソンポストプレイを経て、受け直した榎本のドリブルが阻まれた所を、拾った河上がミドルシュート。(郷家がブロック)
数的不利による運動量の低下も懸念し、ベンチも早めに動く藤枝。
13分に横山・新井→永田・矢村へと2枚替え、これにより永田が左サイドバックに入る事で、榎本が2列目に。

一方仙台は、相変わらず多い攻撃機会ながら、前述のように藤枝の高まった走力の前に阻まれる事が多く。
14分にはエリア内へのスルーパスに走り込んだホヨンジュンでしたが、川島と交錯してしまい受けられず。
倒れた際右足を嫌な捻り方をしてしまい痛んだものの、何とか無事に起き上がり冷や汗を掻く仙台サイド。

それでも、ミドルシュートに傾倒していた前半の姿勢を改め、アタッキングサードでの崩しを目立たせ。
19分、左から氣田を軸に運ぶと見せかけて中央→右へと展開し、松崎のスルーパスに走り込んだ真瀬が奥からマイナスのクロス。
ブロックで方向が変わるも、中央で氣田が合わせたシュートはこれも(河上の)ブロックに当たった末にゴールバーを直撃。
そして跳ね返りをダイレクトで松崎が詰めたものの、シュートはゴール左へ逸れてしまい、結果的に痛すぎる決定機逸となりました。

気落ちするのは避けられないといった所で、21分に動く仙台ベンチ。
松崎・郷家→オナイウ・加藤へと2枚替えを敢行し、アタッカーの顔を新しくします。

命拾いのシーンが頻発する藤枝ですが、この状況でも最終ラインはしっかりとショートパスでビルドアップを敢行。
仙台はホヨンジュンが自重する事で何とか連動性を保たんとしますが、そうしたうえで掛けられるプレッシャーはパスコースを切る事が出来ておらず。
仙台2トップ(守備時は郷家(加藤)が前に出る)の動きを見たうえで、規制の無いコースへパスを通すという巧みなプレーを貫く事で、抗戦姿勢を維持します。

そして24分、最終ラインからの繋ぎで左サイドで山田将・永田がパス交換の体勢に。
この際オナイウが内を切ったのを見るや、山田将はすかさず永田へ渡し、ワイドをドリブルする永田という具合に対応力を発揮した末にチャンスエリアに。
榎本が左ポケットを突いて中央へ送り、アンデルソンのボールキープはこぼされるも、後方から走り込んだ河上が果敢にシュート。
これが右ポスト内側を叩いてゴールに突き刺さった事で、不利を跳ね返す同点弾が齎されました。

同時に飲水タイムが挟まれ、迎えた第4クォーター。
再びリードを奪わんと攻め上がる仙台ですが、時間が進むとともにその攻撃は流動性を欠いていき。
左右のサイドとも「偽SB」への固執が目立つようになり、ワイドにオナイウ・氣田、ハーフレーンに真瀬・内田という立ち位置が固定化されるようになります。
何度も奥を突いてクロスに辿り着くもフィニッシュには繋がらず、角度の厳しい所からオナイウがシュートを狙うに留まるなど、その影響が少なからず見られ。

37分に双方選手交代が敢行され、仙台は氣田・ホヨンジュン→フォギーニョ・中山へと2枚替え、これでフォギーニョ・鎌田のドイスボランチの4-2-3-1へ。
一方の藤枝はアンデルソン→徳永へと交代、榎本が最前線に回り。

しかし藤枝は直後にアクシデントに襲われ、河上がフォギーニョと交錯した際、倒れた所足を捻ってしまい激しく痛み。
仙台サイドのホヨンジュンと類似したシーンながら、こちらはすかさず続行不能のサインが出され、交代を余儀なくされる藤枝ベンチ。
鈴木が投入され、これで3バックへのシフトが過る顔ぶれとなりましたが、鈴木はそのまま左SBに入りフォーメーションを維持します。

藤枝は流石に二重のアクシデントには耐えられずといった格好で、以降試合終了まで仙台の攻撃が続く事に。
(GK以外)全員敵陣に入り込んでボールを回し続けるも、開き直って守る藤枝に対しこじ開ける難易度も上がり。
そして未だチームの完成度が高くない状態の仙台にとってそれは望まざるもの、という典型的な展開だったでしょうか。

決定機は45分の右CKからで、キッカー鎌田のクロスをファーサイドで菅田が合わせにいき、GK北村が飛び出してパンチング。
これが右ポケットという中途半端な所に落ちると、加藤のダイレクトでの折り返しから中山がヘディングシュートを放ちますが、ゴールバー直撃でさらに跳ね返り。
そしてゴール前にフォギーニョが詰めにいきますが、矢村・GK北村と交錯しながらのヘディングはゴール左へ外れと、先程の松崎の枠外シュートが思い出される結果に終わってしまい。

以降もひたすらポケットを突きまくる攻勢も、ゴールを奪えない仙台
最後のシーンもCKからで、GK林も前線に上がりまさに全員攻撃。
そしてキッカー鎌田のニアへのクロスを、その林がフリックで繋ぎ実るかと思われましたが、その後の中島のヘディングシュートは枠外に。
それと同時に試合終了となり、結局勝つ事は出来なかった仙台。

試合終了から数日経ち、藤枝は一発退場となった山原の処分が発表。
これが今季2度目という事で2試合出場停止、かつ罰金という重いものとなり。
一方の仙台には、元日本代表の齋藤の加入が決定というビッグニュースが。
既に晩年という年齢でドリブラーにはキツい状況ながらも、何とか一花咲かせてほしい所です。

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