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ぶらりドリブルの旅

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DAZN観戦 2023年J2リーグ第20節 ロアッソ熊本vs清水エスパルス

2023-06-15 16:02:18 | サッカー視聴記(2023年J2)

※前回の熊本の記事はこちら(18節・山形戦、0-3)
※前回の清水の記事はこちら(16節・千葉戦、0-1)

<熊本スタメン> ※()は前節のスタメン

  • 天皇杯2回戦(J3・琉球戦)は6/21開催予定なので、純粋に前試合から中7日で挑む。
  • 江崎が累積警告のため出場停止。

<清水スタメン>

  • 前節(山形戦、1-2)の4-2-3-1から、4-4-2へとマイナーチェンジ。
  • 天皇杯2回戦(J3・岐阜戦、1-2)からは鈴木・宮本航が継続スタメン。途中出場は北爪・ホナウド・カルリーニョス・オセフン。
  • 前節負傷交代した神谷だが、無事らしく今節もスタメン出場。
  • 特別指定の高木がプロ初スタメン。
  • 竹内が今季初のメンバー入り。(天皇杯2回戦に途中出場)

得点数はリーグでも断トツトップ(38)の清水。
その攻撃力を如何なく発揮している中で順位は伸びずとあれば、守備の乱れを疑いたくなるものの、得失点差もトップ(22)とそれほど悪くなく。
得点・失点というデータでは、J2屈指の戦力に相応しい成績と言って良いでしょう。

しかし昇格圏外(10位)に位置しているという現実は変わらず。
ここ4試合で3敗を喫しており、いずれも1点差とあっては、「勝つ時は大勝・負ける時は惜敗」というドツボに嵌っているのは明らかであり。
おまけに天皇杯2回戦では下位カテゴリのクラブ(岐阜)に膝を屈し、昇格に向けてはまさにデッドラインの状況と言うべきでしょうか。
そんな中、この日は勝ち点差1という僅差の位置にいる熊本が相手。

巨大戦力と評される清水ですが、乾はじめ離脱者が膨らんでいる(放送席の談)状況。
その影響を受け、センターバックに特別指定選手の高木(阪南大在学中)を起用と大胆な手を打って来ました。

ロングボールの蹴り合いを経て、先に好機に辿り着いたのは清水で前半3分。
左→右へのサイドチェンジから、北爪がエリア内へスルーパスを送ったものの、走り込んだオセフンは黒木に倒されて受けられず。(反則無し)
PKならずといういかにも不満が溜まり易いシチュエーションでしたが、その後熊本が回収するも縦パスを宮本航がカットし、すかさずミドルシュート(枠外)とやられたらやり返す絵図に。
「接戦に弱い清水」のレッテルを払拭するかの如き攻めを見せました。

その後5分に、左サイドで推進しようとするカルリーニョスに対し阿部・大本の2人が付いてそれを阻む熊本。
14分には中盤でボールキープするサンタナを3人が囲んで奪うなど、圧倒的な個の暴力vs全員サッカーで防衛といった図式が自然と出来ていたでしょうか。

しかし時間が経つにつれて、熊本が組織力で上回りを見せ。
敵陣ではビルドアップを阻み、自陣ではプレッシングをかわすシーンを頻発させ、清水の勢いを削いでいきます。
次第に粗雑な攻撃が目立ってきた清水、攻撃が途切れてもすかさずゲーゲンプレスを仕掛けて即時奪回を狙うものの、熊本はそれも良くいなし。
11分と13分にいずれも敵陣でボール奪取し、共に粟飯原がミドルシュートを放つ(前者はGK権田キャッチ・後者はブロック)など、フィニッシュシーンも多々生まれます。
悪くなってきたリズムを受け、17分頃からサイドハーフを入れ替えてカルリーニョスが右・神谷が左に入ったものの、カンフル剤とはならず。

その主要因は、清水のビルドアップvs熊本のプレッシングで劣勢だった事でしょうか。
2CB+ドイスボランチを基本としてのビルドアップ(ボックスか丁の字型かは流動的)で、両サイドバックに高い位置を取らせるのを軸とした清水。
しかしその4人に対し、3トップ+平川の4人で数的同数を作って規制を掛けるスタイルが嵌った熊本。
苦し紛れにサイドに出してもウイングバックのプレッシャーで詰まり、運ぶ事はままならずという時間が続きます。

相手が対応できないうちに先制点に辿り着きたい熊本、21分には左サイドでドリブル・パスを交えて繊細に前進していき、松岡がグラウンダーでクロス。
ニアサイドで粟飯原が合わせる決定機となりましたが、鈴木のブロックに阻まれてゴールはなりません。

すると25分辺りから、右SBの北爪が上がらずにビルドアップに絡む姿勢を見せる清水。
その後、プレーが止まった際に鈴木とGK権田が何やらその右サイドを指さしながら戦術を話し込むシーンもあり。
以降左の吉田が最終ラインに残る形を固定化(北爪を上げたいという意思を2人は話し合っていたのだろうか)し、これで5対4が出来上がり何とか解決を見せます。
サイドもケアしなければならなくなった熊本の前線、これによりWBが前に出るか残るかという選択を突き付けられる格好に。

しかし守備面の課題は依然として健在な清水。
ゲーゲンプレスをはじめとした前掛かりな姿勢は貫かれるものの、熊本の細かいパスの前に無意味と化すシーンが続出。
特に、清水選手がボールホルダーに詰めにいく瞬間を見計らい、すかさずその裏を取ってパスを受けるという熊本の徹底ぶりに苦しめられます。
一方システム面でも、自在に浮遊する島村を捕まえられず、中央で受けられては右ワイドの大本をフリーにさせてしまうという悪循環を招き。

これまでの敗戦パターンである「押し続けるもゴールが遠い」というものからは逸脱しているものの、逆に押され続ける厳しい展開を強いられる清水。
29分に再び決定機を作る熊本、右サイドから前進していき大本がスルーパスを受けて奥を取りマイナスのクロス。
エリア内に走り込む島村には合わずも、エリア外に流れた所を平川がシュートし、これを高木がブロックで何とか防ぎ。
その後の熊本の繋ぎも凌いだ清水、すかさずカウンターに持ち込み、神谷が対角線のスルーパス(左→右)を北爪に通してアタッキングサードへ。
そしてラストパスをエリア内へ送り、オセフンがシュートにいきましたがサンタナと被ってしまい撃てずと、不運が絡みモノに出来ません。

組織力で上回られるなか、一糸を通さんという姿勢の清水。
しかし前半の終盤にはそれも無くなり、押し込まれ続ける状況となり。
島村が降りてボランチの位置でパスを出しては、上村が最前線でスルーパスに抜け出すという具合に、熊本の変幻自在というべきポジションチェンジは巨大戦力の清水相手にも有効であり。
常時アタッキングサードを脅かし続けます。
決定機は44分で自陣右でのスローインから、スルーパスに走り込んだのは平川で右ポケットに切り込み溜めを作ったのち、叩きを経て大本のクロス。
これをファーサイドで粟飯原がヘディングシュートを放ちましたが、GK権田のセーブでゴールならず。
その後もアディショナルタイムまでペースを握り続け、前半を終えました。

巻き返しを図りたい清水ですが、交代は無し。
その代わりにSH同士を再度入れ替え、スタート時と同じ神谷=右・カルリーニョス=左となりました。

その後半の入り、いきなり北爪のロングスローという形振り構わない姿勢を見せる清水。
しかもここからオセフンがフリックで繋ぎ、エリア手前中央で浮き球を巧くコントロールした宮本のミドルシュートが炸裂し、惜しくもゴールバー直撃という決定機が生まれます。
勝ち点3に向け、どんな形でも良いからゴールが欲しいという意思に偽りは無く。

しかし後半4分、熊本の右サイドでのスローインからの攻め。
島村のドリブルからのクロスこそブロックするも、クリアミスが絡んで竹本に右ポケットからシュートを浴びてしまい。(ブロック)
これを境に再び押され始め、9分には熊本最終ラインに対して果敢にハイプレスにいきましたが、SH以前の4人が前に出た所を後方が連動しておらずにフリーとなっていた上村に通され。
ここから前に運ばれてピンチを招く(左からのクロスをファーサイドで収めた島村がシュート・ブロック)という具合に、組織力で後れを取っている状況は変えられません。
この直後に神谷→中山に交代と、最初にカードを切った清水。

その後もサイドチェンジを交えながら、両ポケットを執拗に突く攻撃を仕掛ける熊本。
清水は圧されながらもGK権田を中心に良く防ぎ、初スタメンの高木も奮闘しゴールを割らせず。
かくしてポケットから送られるグラウンダーのクロスも跳ね返し、島村からひたすら放たれるカットインシュートもブロック。
清水ディフェンスの粘りに対し、熊本の攻撃もややワンパターン化してしまっていたでしょうか。
フリーになった大本へのスルーパスが繋がらずといったシーンも頻発させるなど、次第にその攻撃は乱れ始め。

後はゴールが欲しい清水、16分に再びベンチが動きオセフン・吉田→北川・岸本へと2枚替え。
その後も熊本の攻勢は続きますが、17分のセットプレー(左サイドからのフリーキック)からの大西のシュート(枠外)を境にフィニッシュには繋げられず。
そして相手の勢いが衰えた所を狙うという解り易い展開となります。

26分ついに好機が訪れた清水、最終ラインからミドルパスの連続で前線に運び、中山が右からカットインでエリア内を突き。
ここで中央への戻しを選択すると、カルリーニョスのミドルシュートが炸裂し、GK田代がセーブしたこぼれを詰めにいく決定機に。
サンタナはディフェンスに遭い撃てずも北爪がシュート、ブロックされて尚もカルリーニョスがシュートするもこれもGK田代がセーブと、3連撃を防がれましたがこれでようやくこの日初のコーナーキックを得た清水。
キッカーはカルリーニョスも、モノにしたい清水と何としても防ぎたい熊本の意地がぶつかり合った結果、ポジショニングの段階で何度も主審の待ったが掛かるジリジリした展開が描かれます。
結局この右CK、中央へのクロスから高木がヘディングシュートを放ったものの枠外に。

押し続けたもののゴール出来ず、一転して失点の危機となった熊本。
30分に左サイドで裏をった松岡、ミドルパスを受けて奥へ切り込み、ポケットへ進入しての切り返しを経てシュート。
ブロックされたこぼれ球を粟飯原ポストプレイ→島村シュートで追撃するも枠を捉えられず。
ともにゴールに後一歩に迫るという乱戦様相となって来た所で、熊本もカードを切り粟飯原・松岡→大崎・東山へと2枚替え。
さらに32分には竹本→田辺へと交代します。

不動のレギュラーともいうべきメンバーが変わると、戦力落ちは免れないという印象の熊本。
32分に代わって入った東山が裏へと走り込む絶好のシーンが生まれましたが、抜け出すのが早く島村のスルーパスは完全にオフサイドとなってしまい。
かくして盤石かと思われた熊本の組織力が乱れる、清水の望むべき展開が訪れます。

清水も暫くは好機を作れない時間が続いたものの、迎えた37分。
最終ラインから左サイドをパスワークで前進、ホナウド→岸本へのパスはズレるも、奥でカルリーニョスが拾ってそのままドリブルと怪我の功名となり。
そして奥を突いてカットインしポケットからシュート、GK田代がセーブするもホナウドが拾って継続し、右へ叩いて北爪のクロスをヘディングシュートに持っていったのは再びカルリーニョス。
これもGK田代がセーブと26分の好機のシーンの再来となったものの、今度は3本目を決めます。
詰めにいった北川は撃てずも、こぼれた所を追撃したのはまたもカルリーニョスで、ついにゴールネットを揺らしました。
3連撃の2セットのうち5本もシュートを放ったカルリーニョス、とうとう得点に辿り着いてリードを奪った清水。

この直後に2枚替え、殊勲のカルリーニョスを退かせて(西澤と交代・同時に宮本航→竹内へと交代)リードを守る意識を強める清水。
しかしその体勢は万全とはいかず、アクシデントが襲います。
39分最終ラインで高木がボールキープする所、大崎のチャージを受けてしまい反則。(大崎に警告)
この時に足を攣らせたか痛めたかして、起き上がれなくなってしまった高木。
既に交代枠は使いきっており、思わぬ形でピンチが到来します。

そしてプレー続行という選択をした高木ですが、ディフェンスに入る余力は無くホナウドがCB・西澤がボランチ・北川がSHに回る事で埋めに掛かり。
最前線のFWに移動した高木、42分に再び倒れ込み、続行不可能かと思われましたが自ら起き上がりピッチ外→復帰で尚も続け。
感動を呼び込むと同時に、「まだ正式契約もしてない段階でここまで使い潰すとは何事だ」という懸念も過るシーンでもありました。
にも拘らずの高木のポストプレイも交わり、サンタナが2連続でシュートを放ったのが44分。(いずれもブロック)

そんな光景に圧されたか、反撃の機運を生み出せない熊本。
ATに入り島村がミドルシュートを放つ(ブロック)も、同時に足を痛める事態となってしまった島村。
これで土信田と交代する事となり、攻撃の主役は平川のみとなってしまいさらにそれに拍車を掛け。
その島村のシュートで得たCKで、GK田代も上がって何とか同点への道筋を作らんとします。
しかし大崎のヘディングシュートがGK権田にキャッチされると、逆にGK不在のゴールに決められる危惧が生まれ。(ディフェンスが何とか防ぐ)

そして最後は岸本が自陣からドリブルを仕掛け、一気に左奥まで運び時間を消費した清水。
這う這うの体ながらも、ウノゼロで勝利を挙げました。
万全とは言い難いながら、接戦をモノにしての勝ち点3が、昇格へのエンジン搭載となる事を祈るばかりでしょう。

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DAZN観戦 2023年J2リーグ第20節 ファジアーノ岡山vs東京ヴェルディ

2023-06-14 18:26:38 | サッカー視聴記(2023年J2)

※前回の岡山の記事はこちら(17節・群馬戦、2-1)
※前回のヴェルディの記事はこちら(15節・町田戦、0-1)

<岡山スタメン> ※()内は前節のスタメン

  • 天皇杯2回戦(J3北九州戦、2-1)からのスタメン継続はバイスのみ、チアゴ・櫻川・高橋・田部井ら今節のベンチメンバーがスタメン。
  • 前節から3バック(3-3-2-2)へとフォーメーションを変更。前年後半のシステムである「攻撃時3-3-2-2・守備時4-4-2」という可変式。
  • U-20代表に参加していた佐野・坂本がチームに復帰、今節からメンバー入り。(なお天皇杯2回戦には2人とも途中出場)
  • 前節(徳島戦、2-0)出場停止のバイスがスタメンに復帰。
  • 故障者のリリースは特に無く、ベンチ外が続いている輪笠・木村あたりが推測される。

<ヴェルディスタメン>

  • 天皇杯2回戦(群馬戦、2-1)からのスタメン継続は千田のみ、谷口が途中出場。
  • 17節(山口戦、2-0)以降、フォーメーションを4-4-2へと変更。
  • 谷口が5試合ぶりにメンバー入りしスタメン、杉本が7試合ぶりにベンチ入り。
  • 千田が18節(いわき戦、0-0)から復帰して3試合連続メンバー入り、今節(復帰後)初のスタメンに。
  • 齋藤が前節(仙台戦、0-2)復帰して途中出場、今節もベンチ入り。
  • 稲見と綱島がA契約を締結。
  • 2025年加入が内定した新井(東洋大)が特別指定として今節から登録。

故障者が続々と復帰しているヴェルディと、今節から代表メンバー組が復帰した岡山との対戦。

その立ち上がりは非常に慎重で、ロングボールの蹴り合いという典型例であり。
リーグ2位の失点の少なさ(11)を誇るヴェルディと、リーグ断トツトップの引き分け(11)を数える岡山とがぶつかれば、いかにもこうなるという絵図に。
それでも開始早々の前半1分に、ルカオの落としを経て田中がミドルシュート(枠外)と、最初の矢を放ったのは岡山。

しかし不穏な空気を作ったのも岡山で、3分にバイロンが浮き球を操りながら前進していく所に、空中戦を仕掛けにいったバイスが反則チャージを犯し。
すると早くも警告が突き出され、その微妙な主審(高崎航地氏)の判断に岡山のホーム・シティライトスタジアムの雰囲気はにわかに騒然となります。
これにより7分にはGKマテウスのロングボールからのヴェルディの攻撃、一旦はクリアするもパスミスで繋がれてしまい、右ポケットを取るバイロン。
そして低いクロスを入れた所にニアサイドに入り込んできた加藤蓮が合わせる(枠外)惜しい場面となり。

冷静さを欠いてのプレーは避けたい所でしたが、その後も多発する反則を経て、問題のシーンが14分に発生します。
クリアボールを収めにいった河井が、後ろからジャンプした稲見に強烈にチャージされてしまい。
当然ながら反則の笛が鳴ったものの、カードの類は無かった事もあり岡山ベンチによる一斉の異議が招かれる事となります。
この雰囲気を引きずった岡山サイド、その後18分に反則でプレーが止まった際に、尚もムークがボールを持ってシュートを撃ちにいき。
いかにも遅延行為といった絵図でしたが、そのプレーに拍手を送っていた木山隆之監督の方に警告が突き付けられました。(映像で読み取れたのはこれぐらいで詳しい原因は不明、前述の異議との合わせ技か)
ディフェンスリーダーと指揮官の双方が、早期に警告付きとなる苦しい展開となった岡山。

被害が広がる岡山を尻目に、いち早くゲームを落ち着けにかかるヴェルディ。
ボール保持の姿勢を強め、最終ラインに森田が降りる場面を増やすなど確実に繋ぐ体勢を取ります。
バイロンの突破力のみに頼る事無く、逆の左サイドでパスワークによる前進を重視。
23分にはそのパスワークから、加藤蓮が前への蹴り出しを自ら拾っての前進を経てクロス。
クリアされた跳ね返りを山田剛がシュートするも、柳のブロックに防がれ。

一方の岡山は25分にコーナーキックを得ると、3本続くCK攻勢に。
これでセットプレーの流れを掴むと、30分には自陣で反則を受けると素早くリスタート、河井のロングパス一本でエリア内を突き。
左ポケット奥を取った佐野の戻しを経て仙波がミドルシュートを放つも、こちらも加藤蓮がブロックとDFに阻まれます。

どちらともいえない流れでしたが、セットプレーで優勢に立たんとする岡山が次第に押し始め。
37分の左CKでは、キッカー河野ファーにクロス→バイス折り返し→ルカオボレーシュートというほぼ完璧な流れでしたが、シュートはジャストミート出来ずGKマテウスがキャッチ。
39分の右サイド手前からのフリーキックからも、キッカー河野のクロスをファーサイドで柳が合わせボレーシュート(オフサイド)と、的確にフィニッシュに繋げていき。
その圧に押されたか、41分にはヴェルディ・山越が、反則後にボールを蹴り出してしまい遅延行為で警告を受ける事となります。

岡山の強靭なフィジカルの前に苦戦、といったヴェルディの絵図ですが、立ち上がりからインテンシティの激しい仕掛けを演じていた(それ故に反則が膨れ上がった)だけに因果応報のような感じだったでしょうか。
それでも岡山のセットプレーを凌ぐと、42分に加藤蓮がムークにアフターで倒され反則。
中盤近くからのFKでしたが、放り込みが跳ね返されたセカンドボールを繋いでいると、またも(森田がルカオに)反則を受け。
今度は中央から良い位置でのFKとなり、ここで直接狙う事を選択するヴェルディ。
森田のフェイクから、バイロンが撃つと見せかけてヒールで蹴り出し、そして後方から稲見がシュートという変化を付けましたがブロックされて実らず。
ヴェルディサイドも、最後に解決するのはセットプレーという結論に達したかのような流れが描かれた末に、前半を終える事となりました。

ハーフタイムでの交代は無く。
いかにも先に失点する事は避けたいという思惑がぶつかり合う試合であり、そんな状況で頼りにするのは手数の少ない攻撃だったでしょうか。

後半開始となり、後半2分に岡山は自陣右サイドでのスローインから、パス交換を経て河野が同サイドへロングパス。
これをルカオが入れ替わりからドリブルに入るという、前年の松本時代の光景を思い出させる迫力ある推進を見せ。
そしてカットインで右ポケット奥を突き、角度の無い所からシュートを放つも左へと逸れて惜しくもモノに出来ず。
しかし膠着状態を破るのはマンパワー、という攻撃は理に適っているようでありました。
5分にも敵陣で田中がボール奪取してすかさずスルーパスを送り、受けたルカオが左ポケットを突いてシュートにいく(千田のディフェンスで撃てず)という具合に、手数を掛けずにゴールを狙います。

一方のヴェルディはその後攻め込むも、エリア内での反則で途切れたのちまたも問題のシーンが発生。(8分)
岡山の自陣エリア内でのFKでしたが、止まっていたボールをGK堀田が足で触れると、再開したと判断した山田剛がすかさず詰めにいって奪い。
しかしその刹那主審の笛が鳴り、リスタートしていないとの判断で無効とされてしまいます。
納得出来ない態度を示す山田剛、幸いカードは出なかったものの、これで反則絡みで不利になる流れが出来てしまったでしょうか。
続く9分、GK堀田のロングフィードを受けた佐野のドリブル、これをスライディングで阻んだバイロンでしたがこぼれ球が腕に当たってハンドとなり。
するとすかさず岡山はリスタートし、左奥を取って鈴木がクロス(シュートにはいけず)と、前半同様セットプレーで揺さぶる姿勢へと突入。

その後ヴェルディの決定機(河村のミドルシュート、GK堀田がセーブののちゴールバーを直撃・11分)を挟んだのち、12分に岡山のスローインからの攻め。
ここも投げられたボールをムークがスルーと変化を付けると、ルカオを経由して右ハーフレーンで受けた河野。
カットインで中央へ流れたのちにシュート気味の縦パスを送ると、コース付近に居たルカオとムークを尻目に、エリア内の仙波に収まり。
ヴェルディディフェンスが意表を突かれ、自然と出来上がったGKと一対一で、すかさず放たれた仙波のシュートがゴールネットを揺らします。
どうしても欲しかった先制点に辿り着いた岡山。

なおゴールの前に交代を準備しており、ルカオ・ムーク→チアゴ・坂本へと2枚替え。
2トップをそっくり入れ替える、あくまで得点を狙うという意思が窺えましたが、これが裏目になった感があり。

今季これまで逆転勝利が皆無というヴェルディ、著しく不利といえる状況ながら、めけずに反撃体制に。
最終ラインから繋ぐ姿勢を強めると、ここで岡山はチアゴを投入した事でプレッシングが今一つとなり。
中央で構えるかボールホルダーを追い掛けるかの二択を強いられ、結局中央から動かない事が多かったチアゴ。
シングルタスクらしきその動きに、坂本はじめ周囲の選手がカバーせんと追い回すも、ヴェルディのパスワークを止められずに攻撃権を支配されます。

糸口を掴んだヴェルディ、ベンチも勝負を賭けるように17分に動き、加藤蓮・河村→北島・齋藤へと2枚替え。
齋藤をインサイドハーフとして、以前の4-3-3へのシフトを予想しましたが、結局布陣はそのままないしは齋藤トップ下の4-2-3-1or4-4-1-1となります。

最終ラインからの繋ぎには困らず、バイロンの仕掛けで重厚となるサイドアタック。
ここから左CKを得たのが20分で、ショートコーナーを選択し、ハーフレーンで受けた深澤による角度を付けたクロス。
これをファーサイド最奥でバイロンが足で折り返すと、GK堀田が弾いたボールを詰めたのは齋藤。
最後は前半終盤で手応えを得た、セットプレーにより同点に追い付いたヴェルディ。

振り出しに戻された岡山、以降自らもショートパスを重視したビルドアップを敢行し始め。
しかし有効打を放てず、逆にカウンターに持ち込まれかけた所、バイロンのドリブルを鈴木が反則で止めてしまい警告。(22分)

これを受けて再び意識を戻したか、26分に河野の裏へのロングパスにチアゴが走り込むという単純明快な流れを経て、カットインから放たれたチアゴのシュート。
GKマテウスがセーブして防がれるも、チアゴの能力が最大限生かされる、お誂え向きのスタイルで勝ち越し点を予感させます。(なお25分に河井→高橋へと交代、佐野・仙波のドイスボランチに)

ヴェルディサイドも29分に2度目の交代。(山田剛・谷口→阪野・奈良輪、山越がセンターバックへとシフト)
その後もバイロンを中心に右サイドで攻め上がるなか、それを防ぎつつチアゴの一発に賭けるという姿勢を強める岡山。

しかしその矢先に悲劇に繋がる、三度の問題のシーンが生まれ。
32分にロングボールを収めにいったチアゴ、山越との競り合いを制して確保したかに見えましたが、反則の笛が鳴り。
これに納得出来ず異議を唱えたチアゴでしたが、齎されたのは警告のみに終わります。

尚もチアゴへとフィニッシュを託さんとする岡山でしたが、その姿勢も裏目に出てしまい。
33分左サイドでボール奪取した高橋、前進したのち中央へスルーパスを送ると、抜け出して受けるチアゴ。
しかしトラップが大きくなってGKマテウスが抑えると、勢い余ってキャッチされたボールを蹴ってしまったチアゴ、見逃されずに反則の笛が鳴り。
すると再び警告が突き出され、2枚目となりレッドカードも受けてしまい退場処分。
痛すぎる以外の何物でも無く、岡山は凌ぎを考えなければならない状況を強いられます。

坂本を1トップにした4-4-1へと固定し、残り時間を戦った岡山。
しかしただでさえ阻めないヴェルディのビルドアップ、ここからさらに困難となり。
早速の35分に右サイドからのクロスを、ファーサイドで北島がボレーシュート。
GK堀田がセーブしたボールを尚も繋ぎ、中央の阪野へと送られた横パスをバイスが遮断し、何とか決定機を防ぎます。
この後カウンターに持ち込みますが、佐野がドリブルで中央突破を図るも、センターラインからのロングシュート(GKマテウスキャッチ)で終わるという具合に数的不利を剥がせるだけのパワーは無く。

コンパクトな陣形を保たんとする岡山ですが、その度にバイロンに裏を取られてロングパスを供給されるなど、徹底的に数的不利を突かれ。(39分に仙波・田中→田部井・本山に交代、佐野が右サイドハーフへシフト)
40分にその攻撃からバイロンのクロスが入り、跳ね返すも尚も繋がれてエリア内で乱戦に持ち込むヴェルディ。
そして阪野が至近距離からシュートし、鈴木がスライディングで何とかブロックと紙一重での凌ぎ。
このプレーで鈴木が足を攣らせてしまうも、既に交代枠は無く。

44分にも決定機を迎えたヴェルディ、CKからの二次攻撃でクロスを連発し、4本目の奈良輪の右からのクロスが千田折り返し→阪野ポストプレイと繋がり。
放たれる北島のシュート、ブロックされた跳ね返りを再度北島が追撃し、GK堀田がセーブとこれも岡山が防ぎきります。

そして突入したアディショナルタイム、その後はヴェルディも勢いを失いフィニッシュに辿り着けず。
何度か試みられる岡山の反撃もパスミスで有効とはならずでしたが、引き分けで逃げきりが見えて来た展開でもありました。

しかし最後の最後で、仕掛けられたヴェルディの左サイドアタック、北島のドリブルを最奥で佐野が倒してしまい反則の笛が鳴り。
納得出来ない態度を示す佐野を尻目に、FKの体勢に入るヴェルディ。
キッカー北島の下に深澤が寄り、決定した意思をニアサイドの山越に伝えると、放たれたクロスはその山越に綺麗に繋がります。
そしてフリック気味に放たれたヘディングシュートが右サイドネットへ突き刺さり、ヴェルディにとって歓喜の逆転弾となり。
やはり打開したのはセットプレー、という予感通りの得点となりました。

そして岡山キックオフからの攻撃が途切れると、試合終了の笛が鳴り。
審判の判定に納得いかない態度は終了後も展開されると、最後は主審との握手を乱雑に行った佐野に対して警告が突き出される始末。
岡山にとっては、「これ以上引き分けを重ねるのは恥だが、負けるのはもっと嫌」といった進境だったでしょうか。

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DAZN観戦 2023年J2リーグ第20節 FC町田ゼルビアvsV・ファーレン長崎

2023-06-13 16:05:07 | サッカー視聴記(2023年J2)

※前回の町田の記事はこちら(18節・徳島戦、1-2)
※前回の長崎の記事はこちら(17節・大分戦、1-1)

<町田スタメン> ※()内は前節のスタメン

  • 水曜の天皇杯2回戦(金沢戦、3-2)からは、安井のみが継続してスタメン。藤原・荒木が途中出場している。
  • 佐藤がJ3・YS横浜へ育成型レンタルとなり、前節付で登録抹消。
  • 平河・藤尾がU-22代表に選出され、親善試合に帯同のためチームを離脱。
  • 育成型レンタルで加入した松井が初のベンチ入り。(と言っても天皇杯2回戦でスタメン出場)
  • GKバーンズ・アントンの負傷が発表され、5/30に発生して全治5週間との事。

<長崎スタメン>

  • 天皇杯2回戦(甲府戦、0-1)からの継続スタメンは無し、カイオが途中出場している。
  • 加藤聖がU-22代表に選出され、(以下略)
  • 奥井が今季初のベンチ入り。
  • 来季加入が内定したモヨマルコム強志(法政大)が特別指定で18節から登録。

天皇杯2回戦が間に挟まり、マネージメントが問われる事となった今節。
町田・長崎ともにJ2同士の対戦と、精神的にガチになり易いカードを強いられたのならば尚更であり。
そこから町田は10人を入れ替え、長崎は全員入れ替えと、やはり本筋はリーグ戦ならびにこの上位対決。
長崎サイドはヴィヴィくんも町田GIONスタジアムに来訪したとの事で気合十分

気になるのは長崎サイドで、カイオが18節(磐田戦、2-1)で出場停止を強いられたのは周知の通りですが、前節(山口戦、1-1)もベンチ外に留まり。
天皇杯で途中出場したものの、この中心選手が2試合空いてのスタメンとなった事が、戦術面にズレを引き起こした感がありました。

町田の前線からの圧力に負けず、いかにビルドアップを成功させるかがこの日のカギとなる長崎。
しかしいきなりの前半1分、最終ラインからの縦パスが高江にカットされて危機を招き。(パスミスでシュートまではいけず)

プレッシングに屈する姿勢は見せたくない所でしたが、その後は繋ぎ役の鍬先に巧くボールを回してペースを握る長崎。
片側のサイドバックが残って3枚の最終ラインを形成し、鍬先がアンカー的な役どころを務めての「丁の字型」でボールを運ぶ体制。
この日は岡野が欠場したため増山が右SBに入り、その増山が主に上がる役となります。
それに対する町田サイドは、マンマークの意識を強めて対抗し、相手の3枚に対してサイドハーフも前に出て数を合わせにいき。
しかし立ち上がりは、左SHの荒木が最終ラインにまでいってしまう事で、増山へ付く役が居なくなるという場面が何度か見られます。

このプレッシングの調整に時間を費やす事が多い傾向にある、今季の町田の立ち上がり。
それを尻目に、鍬先が長いパスを配給して攻撃を組み立てる長崎ですが、町田は後方のディフェンスも堅いため中々フィニッシュに辿り着けず。
10分には左サイドでのスローインから、米田スルーでハーフレーンへ→加藤大ダイレクトでポケットへスルーパス→走り込んだ米田がポストプレイと変化を付けて好機が生まれかかりますが、あろう事か高橋峻がファウルスローを取られて無効となり。

一方町田の攻撃は、長崎にボール支配をされながらも平常運転。
デューク狙いのロングボールを続けて相手守備にダメージを与えながら、チャンスと見るや「変化」でゴールに迫る立ち回り。
15分に左からのスローインで、受けに入った高江がワントラップでポケットに入り込んでのシュート。
これがGK波多野にセーブされて右コーナーキックを得ると、高江はグラウンダーでエリア手前へのクロスを送り、さらに安井がダイレクトでロビングをエリア内へ入れた末に藤原が折り返しと二重三重にも変化を付け。(シュートには繋がらず)

そんな町田の姿勢に対し、長崎も対抗してしまったのが拙かった感があり。
17分に中盤からのFKで放り込みを選択すると、そこから繋がったスローインでは増山がロングスロー、それも左右双方から敢行する姿勢。
フアンマという絶対的なターゲット&ポストプレイヤーが控えている故に仕方ない傾倒といえましたが、おかげでビルドアップに熟考を凝らす姿勢が何処かに置いていかれたようでありました。
特にフアンマがポストワークの際の町田ディフェンスのチャージにナイーブになり、審判への異議を頻発させていただけに、最終ラインから繋ぐ姿勢を続けて彼の負担を減らすべきに思えました。

20分過ぎぐらいから、町田は今季お馴染みである「立ち上がりから巧くいかないプレッシングの対処策」が顔を出し。
鍬先へのパスコースを切る事を第一として、仮にサイドから回されてもプレスバックを掛け、容易にプレーさせないという単純明快なもの。
しかしボール保持かロングボールかどっちつかずという状態の長崎には、絶大な効果となりました。

イライラが募るフアンマに引き摺られる長崎、22分にはフアンマ・加藤大の2人でプレッシャーを掛けるも、後方が連動せず間延びした所を運ばれて奥山政のクロスにまで繋げられ。
危険な兆候はこの段階で既に出ていたようであり、その後再び町田のセットプレー攻勢。
28分には翁長のロングスローフェイントから、戻しを受けた翁長のクロスをニアサイドで藤原がフリック気味に合わせるヘディングシュート。(枠外)
セットプレーの際は、このニアサイドで合わせる形が圧倒的に多かった町田、これもデュークというターゲットの存在を逆手に取った一種の揺さぶりであり。

そして30分町田が最終ラインから繋ぐ流れとなり、エリキ縦パス→デュークポストプレイで右へと叩かれ、奥山政が奥を突く攻撃。
一旦奪われるもクリアをブロックして繋ぐ奥山政、拾ったエリキが素早くクロスを送ると、戻りながらのボレーで合わせたのはデューク。
ゴールネットに突き刺さり、長崎とは対照的に自分達の時間で得点を挙げました。

リードを奪われた長崎、焦りがフラストレーションに拍車を掛け。
キックオフからヴァウドを前線に上げてそこに放り込むも、そのヴァウドが藤原をチャージしてしまい反則・警告。
そして判定に納得いかずに感情を露わにしたフアンマも異議により警告を受けるという具合に、上位対決に不可欠な冷静さも消失しかねない流れとなります。
その状態を引きずるように、ビルドアップの際は最終ラインでミスを連発してしまい、相手にスローインを与えては翁長のロングスローで脅かされる悪循環に。

40分にロングスローを直接藤原がヘディングシュート(ゴール上へ外れる)というシーンに、決壊は間近な事を窺わせ。
そして43分再び翁長がロングスローを放り込み、藤原がフリックとここも繋がり、クリアが小さくなった所を荒木が右から折り返し。
ニアサイドに入り込んだエリキが足で合わせ、ゴールへのパスというようなシュートが左サイドネットに突き刺さり。
前半のうちに追加点を挙げた町田。

その後長崎はロングボール攻勢で押し込むも、反撃の狼煙は挙げられずに前半が終了。
巻き返しに向け手を打ちたい所でしたが、ハーフタイムでの交代は無し。

微調整で乗り切る選択をしたようですが、それを表す前に町田にペースを握られる後半戦。
GKポープの、デューク狙いのロングフィードからの攻撃に四苦八苦し、押し込まれ続ける事となり反撃どころでは無くなります。
そしてこちらのロングボールは悉くオフサイドを取られてしまい、攻撃機会は全く得れず。
地上から繋ごうとすれば、苦し紛れの縦パスをカットされてショートカウンターと、手詰まり状態を強いられた長崎。
相変わらず、鍬先へのコースが切られたままの状態に対処しようともしないビルドアップ。
もっと言えばこの鍬先アンカーシステムも、相方のボランチであるカイオがフリーダムに前へと上がる事により出来上がる現象であり、こうした状況でもカイオはじめ前目の選手が降りてきて受けに来るシーンは殆ど見られず。
そこに組織力があるかどうかは甚だ不明な状況であり、カイオ不在の試合が続いた弊害でもありました。

そして必然ともいえる3点目に辿り着いたのが13分。
長崎は都倉を含めた3枚替えの準備をしていましたが、投入前に決められて流れを変える事すら叶わず。
ここもGKポープロングフィード→デュークフリックという単純明快な起点で、擦らしたデュークはすかさずエリア内へと走り込み、エリキのグラウンダーのクロスに合わせ。
見事にゴールネットを揺らし、この日2点目を挙げました。

キックオフ前に交代敢行となった長崎。(加藤大・増山・高橋峻→都倉・奥井・笠柳)
2トップへと変え、米田が左SBに・クレイソンが左SHにとポジションチェンジも絡めましたが、町田ペースを変える事は出来ず。
フアンマを前へ張らせて都倉をロングボールに競らせるという状況が増えましたが、都倉のポストワークは数段劣るという印象であり。
「落とす」ポストプレイは出来てもフアンマと異なり「収める」事は出来ないので、両者逆の方が良かったでしょうか。
18分にはフアンマの収めから繋ぎ、都倉がミドルシュートを放つも枠を捉えられず。

そして反撃の手がかりを掴めないまま迎えた19分。
ここでもGKポープがゴールキックをロングフィード、クレイソンのクリアミスを拾った安井がエリア内を突く好機となると、ディフェンスに遭いこぼれた所をさらにヴァウドがクリア出来ず。
こうしてミスが重なった末に、エリキのエリア内でGKと一対一が完成してしまい、波多野を左へとかわして悠々とシュートをゴールに入れるエリキ。
デュークとともにこの日2得点と、大当たりの一日となった町田2トップ。

既に勝利の芽はほぼ無いながらも、何とかしたい長崎。
敵陣でボール保持の際は櫛引も上がってきてパスワークに絡むなど、その思いは痛い程伝わって来ます。
それでも状況は苦しく、24分にはGKポープのフィードによる町田のカウンターを受け、それを(高江に対しての)反則で阻止した鍬先が警告を貰い。

28分にクレイソン→安部へと交代したものの、この時点で町田の交代はゼロ。
ようやく町田ベンチが動いたのが30分で、荒木・安井→沼田・高橋大へと2枚替え。
前回観た際の反省からか、助っ人2トップを残す選択を採りました。(あの時は退場というアクシデントがあったが)

30分を過ぎ、ようやくカイオが最終ラインでの繋ぎに加わったうえで、前線に上がって好機に絡むという流れが生まれ出した長崎。
しかしその反動か反則チャージを受ける場面が増え、倒れ込む絵面が長かったカイオ。
何とか攻撃機会を得れるようになり、迎えた37分の左スローインから、都倉がダイレクトでヒールパスをエリア内へと送り。
これをフアンマが拾いにいった所、クリアにいった沼田の足がフアンマに入ってしまい、反則ならびにPKを告げる笛が鳴り響きます。
絶好の好機となった長崎でしたが、同時に限界と判断したのかカイオが交代となり。(秋野を投入)
ともかくキッカー・フアンマがゴール左へとシュートし、ネットを揺らして1点を返しました。

一方の町田も40分に奥山政・高江に代えてカルロス・グティエレスと松井を投入。(藤原が右SBへシフト)
当然相手を打ち止めにさせるべくのカードで、時間も押し迫った事でこの後2トップ目掛けたロングボール頼みとなる長崎の攻撃。
44分にはその際にフアンマがチャンミンギュのチャージを受けて倒れ込み、顔から出血しながらも激高する痛々しいシーンが生まれてしまい。(その後ピッチ外で治療→復帰)

アディショナルタイムに突入し、冷静さを欠く相手を尻目にボールキープに徹する町田。(ATの最中にデューク→中島へと交代)
ロングボールで最終ラインへと戻すなど、意表を突いたプレーも絡めてのボールの逃がしに、すっかり長崎サイドも意気消沈する事となったでしょうか。
ATでは一度も攻撃機会を得れず、試合終了の時を迎えました。

過去4点を奪っての勝利を連発した長崎でしたが、この日は自身が4点を奪われての敗戦となり。
内容的にも完敗で、建て直しに時間を要する気配も窺わせますが、そのリバウンドメンタリティーはどれ程でしょうか。

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DAZN観戦 2023年J2リーグ第19節 藤枝MYFCvs栃木SC

2023-06-06 16:00:20 | サッカー視聴記(2023年J2)

※前回の藤枝の記事はこちら(16節・磐田戦、0-1)
※前回の栃木の記事はこちら(14節・秋田戦、2-1)

<藤枝スタメン> ※()内は前節のスタメン

  • 離脱していた水野が5戦ぶりに復帰・ベンチ入り。
  • 大曽根の故障が発表され、5/26に発生して全治6~8週間との事。
  • 来季加入が内定した永田(中京大)が特別指定で今節から登録。

<栃木スタメン>

  • GK青嶋が今季初のベンチ入り。
  • ジュニーニョの故障が発表され、4月中に発生して5/11に手術、復帰まで4~5か月との事。

渡邉不在となった17節(徳島戦、3-0)で快勝し、渡邉が復帰した前節(群馬戦、0-0)は途端に無得点となってしまう、中々評価が難しい近況の藤枝。

一つ言える事は、その前に4連敗を喫したのもあり、相手の対策が進み始めているという危惧。
それにより渡邉が居ない時の方が却って良い試合となった、といえば渡邉に失礼でしょうか。
しかしフィニッシャー以外にも、前回観た際は磐田のプレッシングに難儀し、自慢のビルドアップの流れは非常に悪かった。
逆に前節の群馬はリトリートに徹する時間が長く、崩しに悩まされて得点を挙げられず終わり。
J2で本格的に戦い続け、文字通り一段上のレベルでの戦いを強いられるといった感じですが、シーズン終了までにレベルアップを果たせるかどうか。

この日の相手の栃木は、前日の大雨の影響で足止めを喰らってしまい、当日の到着になった事で試合時間は3時間遅れに。
そのためそのコンディションにも支障が疑われる中での試合となりました。

その通りに、持ち味のプレッシングは影を潜める栃木。
前節の群馬のように、前半はリトリートを重視して後半に勝負、といった思惑が表れていたでしょうか。
しかし前半4分、自陣深めからのスローインで最終ラインで繋がんとする所、GK藤田がプレッシャーを掛けられてエリア内でボールロスト。
右ポケット奥で奪った岩渕がすかさずマイナスのクロスを入れるも、何とか飛び付いて抑えた藤田。
このままではその有利不利さがそのまま直結してしまう所でしたが、10分には逆に敵陣でボール奪取しての決定機。
ミラーマッチらしい、藤枝の3バック+ドイスボランチ・栃木の前線5人というマッチアップの中で左サイドで佐藤が奪い、拾った山田雄の斜めの縦パスを受けた根本が抜け出してGKと一対一を迎えます。
しかしトラップが大きくGK上田に距離を詰められ、止む無く右足アウトで放ったシュートは上田が脚でブロック、ゴール方向へこぼれたボールはクリアされ実りませんでした。

このように数少ないながらも隙を突く栃木の攻撃の脅威に晒されながら、攻撃サッカーを貫いて得点に辿り着く事が求められたこの日の藤枝。
8分に横山が左からカットインし、エリア手前からクロス気味のシュートを放つもGK藤田がキャッチ。
これを切欠として、カットインシューターが充実しているチームらしくエリア外からフィニッシュを狙いにいきます。
12分に再び横山が左サイドを前進し、榎本が奥を突いたのち戻しを経て逆サイドへ渡していき、小笠原が右から縦パス気味にミドルシュート。
渡邉が中央で合わせにいくという二択も掛けましたが、手前でクリアされて実らず。
16分にも平尾が右からカットインして中央からミドルシュートを放つ(GK藤田キャッチ)という具合に、堅守に対し遠目からのフィニッシュで対抗する姿勢を見せました。

しかし自陣でブロックを築いて構える栃木に対し、「ボールは握っているものの……」というお決まりの流れを強いられるようになり。
先程のミドルシュートも、GK藤田がしっかりとコースに入って正面でキャッチするという場面が目立ち、ブロッカーのコース切りも盤石といった感じであり。
藤枝のストロングポイントへの対策は何重にも立てられているようで、これを上回れるかどうか今後にかかっている事でしょう。

33分それまでとは異なり、左サイドで上がって受けた山原がディフェンスにこぼされた所、福島のミスで榎本に渡るとドリブルで左ポケットを突き。
榎本は当然シュートにいったものの、岡﨑に内を切られて限定された末に、奥からのシュートとなった末にGK藤田がセーブ。
これにより左コーナーキックを得ると、ショートコーナーを経て横山がカットインからクロスかシュートか区別し辛いボールを蹴り、ファーサイドで川島が跳び込むも合わずにゴール右へ逸れて終わり。

栃木は守勢を強いられながらも、アタッキングサードの場面ではその堅守が光る流れに。
そして37分に前から奪いにいくと、縦関係となった藤枝ドイスボランチの間で佐藤がボールカット。
そのまま前進し、根本のポストプレイも挟まれた末にエリア内を突いてシュートまでいきましたが、GK上田が前に出てセーブ。
またもGKと一対一に近い状況を作られた藤枝。

一発には気を付けたい流れとなりましたが、その危惧の通りとなってしまい。
40分、中盤で前に出て奪いきれなかった川島が山田雄に対して反則、これで左サイド遠目でのフリーキックから攻める栃木。
キッカー福森が入れたロビングを右ポケットで根本が折り返すと、小堀が合わせにいった所にGK上田が抑えにいき。
しかしディフェンスの存在もあり混戦となった結果上田はボールをこぼしてしまい、すかさず詰めた福島のシュートがゴール左へと突き刺さります。
狙い通り、少ない攻撃の流れの中で先制に成功した栃木。

得点出来ないどころかリードまで奪われるという、前節から状況は悪化したというような藤枝。
何とか再び攻める流れを作りますが、リードした事で積極性も出て来た栃木により、前へのベクトルが真っ向からぶつかるという絵図に。
その通りに43分、ルーズボールに対して小笠原と福森が拾いにいって激突、両者倒れ込むなか主審もイーブンと判断して流し。
拾った平尾から素早く縦に運び好機を作る藤枝ですが、渡邉の縦パスは徳永に収まらずフィニッシュに繋げられません。

かくしてビハインドのまま前半を終える事となった藤枝。
それでも後半に向けて選手交代は行わず、あくまで攻撃権を支配する中でゴールに辿り着く事を目指します。

それでも、立ち上がりはワイドから素直なクロスを入れていく等、若干の変化が表れていたその攻撃。
裏狙いのパスの数も増え、後半8分には山原の裏へのロングパスを、渡邉が走り込んで左奥ライン際で何とか残し。
榎本が拾いにいき、クリアされるもブロックして(跳ね返りがDFに当たって)CKに持ち込むなど、泥臭さも交えて攻勢を保ちます。

そして迎えた12分、栃木の攻撃で押し込まれるも左サイドで戻った横山がカット、スペースが無い中で中央へ送ったミドルパスをこれまた戻っていた渡邉が収めて右へ叩き。
苦し紛れな繋ぎながらも久保のドリブルへと持ち込み、右サイドを一気に推進した久保がグラウンダーでクロス。
ファーサイドで岩渕が合わせる、綺麗な流れでエリア内でのフィニッシュが生まれたものの、シュートはふかしてしまいモノに出来ません。
直後にその岩渕が水野と交代となり。(同時に徳永→矢村へと交代)

復帰した水野により、横山が一列上がる本来の位置へと戻った藤枝。
14分には早速降りて受けた横山がそのままドリブルに入り好機を生み出し、左ポケットへのスルーパスに山原が走り込んでマイナスのクロス。
しかしクリアされて逆に栃木のカウンターとなり、スルーパスを右サイドで受けた根本がポストワークで溜めを作り、追い越した森へとパス。
そして奥を突いた森からクロスが上がり、流れた所を拾った福森が左角からシュートを放ちましたがゴール右へと外れ。

ポゼッションvsカウンターの流れが固まりつつある中、直後の同じく15分に、右サイドでスルーパスを受けた平尾が岡﨑に倒されて反則・警告。
これで次節出場停止となってしまった岡﨑ですが、これで得た藤枝のFKでの攻撃で更なる追い撃ちが。
キッカー横山のクロスをクリアにいった際、小笠原との交錯で肩を痛めてしまい続行不可能となってしまいます。
災いがその身に一気に降りかかったという感じで、治療を受けながらピッチを後にする事となった岡﨑。
大森と交代し、リベロの位置には大谷が回りました。(同時に佐藤→西谷へと交代)

それでも栃木が有利な状況は変わらず。
20分の藤枝、川島の縦パスを渡邉が浮かせるポストプレイ、これを横山がエリア内へ落とした所に走り込んでシュートに辿り着く渡邉。
しかしジャストミート出来ずと、徹底マークに遭うなか思うようにフィニッシュを放てないのは得点ランキングトップを保っている故の性でしょうか。
28分にもカウンターに持ち込んだなか中央をドリブルする渡邉、横山のポストプレイを挟んでエリア手前からシュートしますがGK藤田がキャッチ。

攻め続けるも、その流れは決して良くないという状況の藤枝。
29分に再びベンチが動き、小笠原・山原→山田将・工藤へと2枚替え。
左右のセンターバックを揃って代えるという思いきった策を採ってきた須藤大輔監督。
これには放送席(解説・西部洋平氏)もやや疑問符を付けていましたが、6試合ぶりのベンチ入りとなった山田将には、恐らくベンチ外の久富の代わりをやらせたかったのでしょう。
つまりはターゲットも兼ねての攻勢時の押し上げ。

この後栃木の攻撃機会はめっきり減り、ひたすら攻勢を掛ける流れとなった藤枝。
32分には横山が左からカットインしミドルシュートを放つものの、これもGK藤田が正面でキャッチと依然としてその対応に乱れは見られない栃木。
直後の33分にベンチも根本・小堀→宮崎・矢野へと2枚替えと、逃げ切りへ向けて立ち回ります。

打開したい藤枝は、35分にドイスボランチ(水野・平尾)が思いきり左右に開き、その間に横山が降りてパスを受けるという変化。
そこから左へ展開し榎本がドリブルし中央へ縦パス(合わず)と、何となく今後のカギになりそうなビルドアップが見られ。
そんな事を考えていると、直後の36分に矢村が浮き球を収めた所に矢野がチャージしてしまい(プロレスかと疑いたくなる、腕でのラリアート気味のチャージ)反則・警告。
さらに38分には栃木のゴールキックで、GK藤田が遅延行為により警告を受ける等、1点勝負故のプレッシャーに晒される事となり。

膨らむ栃木の反則により、43分に左からのFKのチャンスとなる藤枝。
キッカー横山はゴールへ向かうクロスを入れ、ファーサイドで渡邉が走り込むという二択をここでも掛けにいきましたが、GK藤田がパンチングで掻き出し。
攻めの形は悪くないものの、それを上回るGK藤田の冷静な立ち回りもありゴールに辿り着けません。
アディショナルタイムに工藤ロングパス→渡邉収める→矢村エリア内からシュートという攻撃も藤田にキャッチされ。
万策尽きたという感じで、山田将を前線に上げるパワープレイ体制へと移行します。
(栃木は44分に山田雄→高萩へと交代)

何としても同点を目指すという姿勢のなか、ロングパスをその山田将がフリックし、拾った水野のクロスがクリアされたのち敵陣でパスワークを展開する藤枝。
左サイドからの榎本のクロスもクリアされ、左CKを得たものの既に残り時間は少なく。
しかしキッカー横山が上げたファーサイドへのクロスを、山田将が頭一つ抜け出して合わせヘディングシュート。
これでゴールネットを揺らし、得点どころかGK藤田をセービングで飛ばせたのもこの日初めてというシュートで、ようやくその堅い壁を破って追い付きます。

その後渡邉が福森とヒートアップした末に警告を貰うというシーンが描かれたのち、そのまま1-1で試合終了を迎え。
藤枝にとっては勝ち点3は得られなかったものの、冒頭で記した「勝利か無得点か」という流れは最後の最後に脱する形となりました。
シーズン前に挙げた「自分達のサッカーが通用しなければそれで終わり」という危惧も、こうした泥臭さを前面に出した末に得た勝ち点で覆せれば……といった所でしょうか。

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DAZN観戦 2023年J2リーグ第19節 ジュビロ磐田vsブラウブリッツ秋田

2023-06-05 16:01:07 | サッカー視聴記(2023年J2)

※前回の磐田の記事はこちら(16節・藤枝戦、1-0)
※前回の秋田の記事はこちら(14節・栃木戦、2-1)

<磐田スタメン> ※()内は前節のスタメン

  • 鈴木海がU-22代表に選出。国際親善試合に参加のためこの試合の後チームを離脱。
  • 16節で負傷により交代したドゥドゥだが、以降もスタメン出場を続けており問題無さそう。
  • 逆に16節でHTで退いた山田大記は以降ベンチ外が続く。
  • 負傷により離脱していた後藤が復帰し、この日ベンチ入り。

<秋田スタメン>

  • 15節(いわき戦、1-0)で負傷交代した諸岡は以降ベンチ外が続く。
  • 沖野が長期離脱から復帰し17節からメンバー入り、途中出場を続ける。

2年ぶりとなったこのカード。
チームカラー(色)がほぼ同じながらもサッカースタイルは真逆という事で、お互い長所が噛み合い好試合となるのは予想の範疇、でしょうか。

2年前に雌雄を決した?際は、J2優勝を果たした最強クラブと、異彩を放つスタイルながらも初のJ2という両者の立場。
1勝1分で磐田の勝ち越しという成績ながら、前半戦(1-1で引き分け)は磐田がチーム固めに難儀していた時期もあり内容では秋田が圧倒しており。
果たして「ボールポゼッションのチームが、パワーサッカーに難儀」という絵図となりましたが、2戦目(2-1・磐田勝利)は既に磐田が優勝・昇格を決めたのちの最終節。
そのため磐田のチーム力は1戦目とは雲泥の差で、秋田はプレスを嵌めて善戦し食い下がったものの、悔しい敗戦となりました。
前年磐田のJ1昇格→降格を経て再び相まみえたこのカードは、そんな訳で個人的に非常に注目した対戦でした。

2年前は中心を担ってきた遠藤が不在であるこの日の磐田。
しかし最晩年の遠藤、今季はプレイ時間が短くなっているうえに休息は必須となっている状況であり、欠場は想定内といったメンバー。
むしろ今季は相手にとってボールの獲り所と化してしまっているような遠藤の印象もあり、その不在を活かすも殺すも代役のボランチ次第、といった所でしょうか。

入りの前半2分に秋田が決定機を迎えた(畑→奥からグラウンダーでクロス→ファーで水谷シュート・サイドネット外)のち、磐田は早々に最後方からパスを繋ぐスタイルへと切り替え、それに対して秋田がプレッシングを掛けるという図式に落ち着く試合絵図。
3分に鈴木海のフィードを梶谷が寄せてブロック(そのままゴールラインを割る)したかと思えば、4分にはゴールキックからの繋ぎでプレッシングを脱出し敵陣へ運ぶ磐田。
立ち上がりから秋田はかなり積極的で、2トップはGK三浦にまで詰めにいく場面を数多作り。
そして磐田のドイスボランチに対しても秋田はドイスボランチ同士でチェックするなど、一重に前掛かりというスタイル。
それを受けた磐田は、2列目の選手を降ろしてポストプレイをさせる姿勢で対抗し、対応的には当然という立ち回りとなります。

この磐田の2列目に対しては、秋田はドイスボランチがその場その場で対応するという意識。
すなわち藤山・田中が常に双方を見て、磐田2列目に縦パスが出れば、素早く戻って対応に掛かるといった場面が目立ち。
サイドバックが、上がってくる磐田SBを見なければいけない状況なので、ボランチの負担は多大ながらも納得できる姿勢であり。
しかし磐田にとってはそこが落とし所だったでしょうか。

10分左サイドで縦に素早く運ぶ磐田、松原のスルーパスで抜け出したジャーメインがトラップし、前に出て抑えようとしたGK圍をかわす絶好機に。
角度が足りずジャーメインはクロスを選択、ファーサイドで松本が合わせにいきましたがここは才藤の好カバーで撃てず終わります。
しかしこの場面で才藤が松本との交錯で頭部を痛めたようで、ピッチ外→復帰となるもこれがのちの災いの元となり。

24分の磐田、ドゥドゥが前線に張って高田をピン止め。
これでスペースを得た松原が持ち上がってクロスに辿り着く(ブロックされコーナーキックに)など、徐々に秋田の対応を逆手にとっての攻めを見せるようになります。
これで得たCKから、鈴木海がヘディングシュートを放ったもののGK圍のセーブに阻まれ。

しかし攻撃権を得た事で、ノリノリとなりつつある所に落とし穴に嵌るのは良くある事であり。
26分、鈴木雄が右足アウトサイドでのパスで繋がんとするも、水谷に対応され眼前でのボールカットで攻守交替となり。(その後左奥へスルーパスも藤山には繋がらず)
32分には縦パスをドゥドゥがフリックするもこれも眼前で河野にカットされ、そこから秋田は素早く縦に運び。
左奥から水谷がクロスを上げる(GK三浦キャッチ)という具合に、小洒落たプレーから相手に好機を渡す事が目立った磐田。
ボール支配率で圧倒する流れなだけに、こうした軽いプレーが仇となって……という展開は絶対に避けなければなりません。

中盤を過ぎた辺りから、磐田はボランチが降りる(主に藤原)事で3枚の最終ラインによるビルドアップの形に。
典型的な「丁の字型」を築く磐田に対し、秋田はボランチのうち1人が磐田の前にいるボランチ(主に上原)をチェックし、もう1人が磐田2列目の動きを(サイドハーフと協力し)チェックという分業制を採ります。
2トップも果敢にハイプレスを掛ける場面は減り。
前半の終盤には完全に構える形となった2トップ、時間経過とともに体力面も考慮した立ち回りが色濃く表れた格好に。

秋田の攻撃は当然ながら、磐田の攻撃が途切れた隙を突いての縦に速い運びがメイン。
18分からのCK攻勢で、3分の間に立て続けに畑が3本ミドルシュートを放つという流れが生まれましたが、3本とも枠を捉えられず。
39分にはロングスローからセットプレー攻勢に入る、秋田お馴染みの圧力の掛け方を展開するものの、得点には今一歩足りないという印象。

最もゴールに近づいたのは33分で、自陣からのフリーキックでGK圍のロングフィードから。
左サイドで水谷に収めさせてそこから推進を掛け、奥を突いて才藤がクロス、跳ね返りを河野がボレーシュートを放ち。
しかしグラッサのブロックに阻まれ先制ならず。
磐田はミスからの危機を頻発させていた後だけに、ゴール前での緊迫感を高めていたのが決め手となったでしょうか。
秋田のラフな攻勢にもよく対応を見せ。

終盤は完全にリトリートとなった秋田に対し、磐田は全員敵陣に入り込む流れを作ったもののゴールには辿り着けず。
結局スコアレスで折り返す事となりました。

そして始まった後半。
後半3分の秋田、右スローインで高田が長距離を投げ入れ、落下点に入ったと思われた青木の頭を越えて奥へ転がり。
拾った梶谷がキープ、高田が上がって受け直したものの収まらずにゴールラインを割って終わり。
変化を交える事で、磐田ディフェンスを揺さぶりにかかったでしょうか。
19分にも、スルーパスをオフサイドポジションに居た梶谷が関与せず、後方から水谷が走り込んで拾うという場面があり。(フィニッシュには辿り着けず)

一方の磐田は4分、グラッサのロングパスが追い風に乗って一気にエリア内を突き、ジャーメインが走り込む場面となり。(GK圍が抑える)
これでややアバウトな意識を強めたのが拙かったでしょうか。
秋田と同じ土俵に立つ事となった結果、以降秋田の攻勢が続く時間に突入します。

磐田が3枚でのビルドアップの姿勢を続けたため、秋田のプレッシングもそれに対応するものとなり。(ボランチ2人の前後分業スタイル)
5分には右サイドで高田がボール奪取、ダイレクトパスを交えて繋いでいき、畑がワイドの位置からクロス気味にシュートを狙うもGK三浦がセーブ。
そこから前半同様に、CK主体のセットプレーで押し込んでいきます。

ただしその流れの中で、ボールを奪われた畑が勢い余って藤原をチャージしてしまい反則・警告。(8分)
10分には才藤が前半痛めた影響で倒れ込んでしまい、脳震盪による交代で退く事に。(飯尾を投入)
警告付きとなった畑も17分に退かせ(三上と交代)、これらの要素が緩やかに失速を描かせる事となったでしょうか。
一方の磐田も、17分に秋田と同じタイミングで金子→後藤へと交代、ジャーメインがトップ下へとシフト。

中々攻撃機会を得れなかった磐田でしたが、21分基本に立ち返り、縦パスを2列目のドゥドゥが受ける事で起点となり。
ここからのパスワークを早めに寄せて潰さんとした秋田ですが、ドゥドゥのボールキープもあり奪えず前進を果たす磐田。
そして松原がエリア手前でカットインし、中央へ流れたのちに横パスで繋ぎ、鈴木雄が右ポケットへラストパス。
受けた松本のシュートこそブロックされましたが、跳ね返りに走り込んだ藤原がミドルシュート、これがグラウンダーでブロックを掻い潜った末に右隅へと突き刺さります。
最後は技術の高さで上回りを見せ、先制点に辿り着いた磐田。

リードを奪われてしまった秋田、その後のキックオフからの、河野のロングパスでの攻めで右奥を突き三上のクロスに辿り着き。
一層圧力を掛けて対抗せんとしたのは明白で、その通りに磐田のビルドアップに対し、最終ラインにSHがプレッシャーにいく体勢へと移行します。
25分には2枚替えを敢行し青木・田中→丹羽・沖野へと交代、沖野が右SHに入った事で三上が左SHに・水谷がボランチにシフト。

しかしそれにより相手への対応がお粗末となってしまったでしょうか。
迎えた29分の磐田の攻撃、ボランチの上原が上がりを見せたと同時に、左サイドでドゥドゥが例によってグラッサの縦パスをポストプレイ。
そしてジャーメインのスルーパスに松原が抜け出しと、上原の動きに振られた格好となって危機を招くと、松原のクロスの跳ね返りを最後はその上原が拾ってミドルシュートで仕上げ。
コントロール重視のシュートがゴール右上へと突き刺さり、両ボランチが揃って得点した格好となった磐田。(しかもともにミドルシュート)

いかにも前掛かりな意識が死を招くという展開となった秋田。
その後も諦めずに攻め上がるものの、好機に繋がるシーンはめっきり減ってしまい。
磐田に対して果敢に掛けるプレッシングも有効打に出来ずと、判り易く意気消沈の感が表れてしまいます。
おまけに高田が松原へのチャージを巡ってヒートアップし、主審に注意を受けたのちもさらにアフターチャージを敢行する等、冷静さも欠いたようなシーンも作られ。

磐田はその隙を突きさらに追加点を狙わんと、35分に再び藤原がミドルシュート。(枠外)
36分には鈴木雄のクロスにドゥドゥが合わせヘディングシュート(枠外)と、フィニッシュを重ねます。
それでも終着への立ち回りは欠かさない磐田ベンチ、36分に松本→小川へと交代し右SBに入った事で、松原が左SH・ドゥドゥが右SHへシフト。
44分には松原→伊藤に交代し3-4-2-1へシフトし、完全な逃げ切り体制へ。

一方の秋田は、脳震盪による交代もあったため40分に4度目の交代を敢行。
高田・梶谷→小柳・吉田伊吹へと2枚替え。
その後アディショナルタイムを目前にして、河野が前線に上がるパワープレイ体制を取ったため、小柳がCB・藤山が右SBへと回り穴を埋め。

後は悠々逃げ切るのみという磐田ですが、ATに突入して間も無く、自陣でのFKという状況でキッカーの位置に着いた鈴木海が遅延行為で警告。
これで4枚目で出場停止といかにも勿体無い処分になりましたが、折りしも代表参加のため今後離脱する鈴木海にとってその処分は実質無意味と、可笑しな事態となりました。

しかしこれにより磐田はペースを失ったか、最後の攻勢を掛けにいく秋田。
GK圍ロングフィード→三上落としからの繋ぎで左奥を取り、CKを獲得すると、圍までも前線に上がる総動員体制に。
その隙を突き、攻撃を切った磐田はドゥドゥがロングシュートを狙うという一幕もありましたが実らず。
尚もその後CKを獲得する秋田、エリア内へ残るGK圍の下へとこぼれ球が渡りシュートチャンスが訪れたものの、放たれたシュートはブロックに当たってこちらも実らず。
尚も続いたCK、こぼれた所をファーサイドで三上が拾いシュート(後藤がブロック)と、こぼれ球の運が巡ってくる流れとなりましたがモノに出来ませんでした。

最後はスリリングな攻防が描かれた末に試合終了の時を迎え、2-0で勝利に辿り着いた磐田。
秋田は善戦空しく、またも磐田の位置へは届かなかったといった試合となりました。

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