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ぶらりドリブルの旅

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DAZN観戦 2023年J2リーグ第22節 ザスパクサツ群馬vs清水エスパルス

2023-06-27 16:02:04 | サッカー視聴記(2023年J2)

※前回の群馬の記事はこちら(17節・岡山戦、1-2)
※前回の清水の記事はこちら(20節・熊本戦、1-0)
※前回対戦時の記事はこちら(6節、清水 1-3 群馬)

<群馬スタメン> ※()内は前試合のスタメン

  • 川本は清水からのレンタル選手なため出場不可。
  • 新たな故障者のリリースは無し。長らくベンチ外が続いているベテラン細貝も、天皇杯2回戦(ヴェルディ戦、1-2)で出場しているため可能性は低め。
  • 18節(藤枝戦、0-0)で負傷交代した高木彰も、1試合欠場を経て復帰。(この日はベンチ外)

<清水スタメン>

  • 新たな故障者のリリースは無しも、吉田がベンチ外。
  • ルヴァン杯6節(浦和戦、1-1)からのスタメン継続者は北爪・井林・鈴木・宮本・中山・乾・北川航の7名。カルリーニョス・白崎が途中出場。

折り返して最初の試合、と言いたい所ですが、ルヴァン杯を挟んだ清水と磐田は例外であり。
21節が次の水曜にシフトし、5連戦が組まれる過密日程となった両クラブ。(とその対戦相手の甲府・秋田)

そんな訳で厳密には後半戦とは言い難い清水ですが、相手は前半戦転落の切欠となった群馬。
節目の試合で、「あの時の俺達とは違うぜ」とアピールするには格好の相手となりました。

その清水はキックオフからの攻撃で、西澤のロングパスからの落としを繋げて早速好機に持ち込み。
右から北爪のクロスが上がり、GK櫛引が掻き出した所を、先程ロングパスを送った西澤がミドルシュート(ゴール上へ外れる)と、いきなりフィニッシュに繋げます。
ここからペースを握り、コーナーキックを連続で獲得する(キッカーは全て西澤)など良い感じの入りとなり。

しかしその西澤をサイドバック(左)に置くという具合に、アンバランスぶりが拭えない布陣の清水。
群馬はそれを読んでか、サイドハーフは予想に反して山中が右・佐藤が左という並びを取り。
こうなると、岡本が前に行く従来の布陣とは異なり、山中がワイドで最前線に張ったうえで岡本がハーフレーンでプレーするという変則形となる今季の群馬。
攻撃的な西澤の背後を突く狙いが傍らからでも見て取れました。
前半7分の清水の攻撃、敵陣でポゼッションするものの西澤へのパスがミスとなり、拾った山中がすかさずドリブルを始め。
一気に右奥まで攻め入り、戻った西澤がスライディングで何とかコーナーに逃げるという具合に、その通りの攻撃を続ける群馬。

そして迎えた10分、山中の細かいタッチでのドリブルからのサイドチェンジ。
これがクリアされて左スローインとなると、佐藤はスロワーを務めるフリをして中塩が奥へ投げ入れる事で、裏を取った佐藤が2人に付かれながらもキープを経てクロス。
グラウンダーでニアを突いた所に、北川柊が走り込んでフリック気味に合わせ、ループの軌道で綺麗にGK権田を抜いてゴール。
弱点を突く事で、巧く相手からペースを剥がした末の先制点となりました。

リードを奪われた清水、その後もボールを支配して攻め上がりますが、こうなると嫌でも前回対戦時の再現が頭を過る状況に。
あの時も先制を許し、一旦追い付くもすかさず勝ち越され、ほぼ全時間ビハインドの状況のなかポゼッションを高めるのみといった攻撃に終始。
それを振り払うべく右サイドからのクロス攻勢に入り、12分に北川航のヘディングシュート(枠外)、13分にカルリーニョスのジャンピングボレーシュート(GK櫛引キャッチ)とフィニッシュを重ねます。
一方受ける体勢となった群馬も、14分に佐藤が左サイド遠目からクロスと見せかけて果敢にシュートを狙いGK権田がセーブと、追加点のプレッシャーを与えるのに余念が無く。

北爪を主としたクロス一辺倒から、サイドチェンジを多用する事で徐々に硬直性を解いていく清水の攻撃。
乾は様々な場所に降りて繋ぎ役に徹する、4-4-1-1におけるトップ下のイメージとそう変わらないものの、群馬サイドがその乾を捕まえきれないのもあり効果的となり。
22分、左サイドで受けた乾がハーフレーンへ斜めの縦パスを送り、受けたカルリーニョスが中央へ向かいドリブル。
そしてエリア内を窺い、中山のポストプレイを挟んでシュートを放ちますが、GK櫛引のセーブに阻まれ。

良好な流れのうちに追い付きたい清水。
26分、ここでもパスワークで前進していくうちに、右へと場所を移した乾が奥を突き。
戻しを経てのカルリーニョスのラストパスはカットされるも、ゲーゲンプレスで天笠をコーナーへ追い込んでパスミスを誘いチャンス継続。
中央で拾った北川航、フェイントで岡本を剥がした末の強烈なシュートが、GK櫛引をも反応させずにゴール左へと突き刺さります。

これで同点に追い付いた清水。
ここまでは前回と同様の流れですが、ここからしっかりとチーム力を発揮。
群馬はプレッシングを強めにいくも、鈴木が武を引き寄せたうえで剥がすプレーを見せる(33分)など、それをいなして文字通り流れを維持。
逆に自分達のプレッシングでは、受けた群馬最終ラインが止む無くタッチへ逃がすしか無くなる(34分)など、あの時とは違い個で上回る状態をようやくチームに還元させられるようになったでしょうか。

こうなると群馬は前回のような再勝ち越しどころでは無く、尚も押し込み続ける清水。
37分に右スローインから、北川航のクロスをカルリーニョスが合わせヘディングシュート。(ゴール左へ外れる)
40分には中央右寄り遠目からのフリーキックで、西澤のロビングを鈴木が合わせヘディングシュート(ゴール左へ外れる)と、ヘッドでその守備を崩さんとします。

しかしその勢いが裏目に出たか、42分に西澤が山中に反則を犯すと、尚もプレーを続けた結果西澤の蹴ったボールが山中の腹部に当り。
これで群馬選手・ベンチが一斉にヒートアップし、畑尾が激しく西澤に詰め寄るなど一触即発の事態を迎えます。
幸いカードは出ないまま何とか収拾。
サッカー的にも、以降押され続けていた群馬がポゼッションの時間を増やし、試合を落ち着けに掛かる格好となりました。

結局1-1のまま前半が終わり、ハーフタイムでの交代も無く折り返し。
始まった後半戦、早速の後半1分に群馬はロングボールが右サイドで合わせにいった山中を越え、武が裏を取るという偶発的な好機。
しかしクロスはブロックされ、武に当たった末にラインを割ってCKすら得れずとなった群馬。
流れを得る事が出来ず、結局ロングボールの蹴り合いに終始した入り。

こうなると清水が再び攻勢に入るのは自明の理、といった所。
何度も右サイド奥を抉ってクロスを入れる等、ストロングポイントを活かして押し込みますが、フィニッシュには繋がらず。

流れを変えたい群馬ですが、それを齎したのはまたも反則というファクター。
10分にビルドアップを成功させ敵陣へ運び、中塩が上がってパス出した所をアフターで北川航に倒され。
反則の笛が鳴るやいなや、群馬ベンチが一斉に飛び出してヒートアップするなど、前半の伏線が色濃く残ったかのように振る舞います。
それを受けて主審(大坪博和氏)も素早く北川航に警告を突き出し、組長のガラに合わず冷静に努めていた大槻毅監督が宥める事で何とか収束。
ここからのフリーキックで、クロスの跳ね返りを天笠がミドルシュート、ブロックされてさらに右CKへ移行。
キッカー風間のクロスを中塩がヘディングシュート(GK権田キャッチ)と、ひとしきり矢を放ってファイティングポーズを保ち。

後半になり、乾が降りて受ける際には天笠がマンマーク気味に付く対策を施したようであった群馬。
それでも後方からのパスを通されたりで、乾に自由にさせないという目的は果たせず。
17分には乾の右へのミドルパスを受けた北爪からグラウンダーのクロスが入り、ニアで北川航が合わせるも畑尾がブロック。
ここからCKを連続させ、北爪の左ポケットからのシュート(GK櫛引セーブ)などゴールを脅かす清水。

21~22分にベンチが動き。
清水は温存していたサンタナを投入し、中山と代えた事で北川航がSHに回り。(左に入り、カルリーニョスが右SHへ回る)
それを見るや群馬ベンチも動き、天笠・佐藤→高橋勇・エドオジョンへと2枚替え。

交代要員をふんだんに利用しての攻撃を試みる群馬。
26分山中のミドルパスを北川柊が倒されながらも繋ぎ、高橋勇が中央を前進して左へパスを出すと、今度はエドオジョンが前進。
そしてリターンを受けた高橋勇、左ポケットへ切り込んでシュート(ブロック)と脅かし、CKを獲得。
今季これが2試合目と、データ不足故の得体の知れない恐怖と化す高橋勇でしたが、そのCKではその攻めっ気が裏目となり。
エリア内での中塩?のシュートをキャッチしたGK権田に対し、詰めにいってチャージした結果、反則・警告を受けてしまう高橋勇。

なお、CKの前に北川航・カルリーニョス→ディサロ・高橋祐へと2枚替えを敢行した清水。
センターバックを1枚増やし、3バックへと変更(3-4-1-2)して残り時間を戦います。

ディサロのポストワークで、群馬のプレッシングに対する出口を増やす清水。
30分にGK権田が右サイドへフィードし、それをディサロが前へ落とす事で脱出して敵陣へ進入。
パスワークを経て右から乾のクロスが上がり、跳ね返りを拾った西澤が左ポケットへ切り込んで再度クロス、ニアサイドで白崎が頭で合わせましたがGK櫛引に阻まれ。

一方の群馬も31分に交代(北川柊・風間→白石・内田)とともに3バックへとシフト。(3-4-2-1)
ここまで4-4-2ブロックのまま清水の攻撃に対し粘って来ましたが、明白な5バックシステムの体勢へと移行します。

その群馬の姿勢の通り、清水サイドが(GK以外)全員敵陣に入り込む局面も膨らみ。
33分には縦パスを受けたディサロが内田に倒されて反則、中央で良い位置での直接FK。
これを西澤が直接シュートするも壁を直撃、すかさずエリア内へとディサロがボールを送るも、混戦の中シュートは放てず終わります。

終盤に入る直前で、両チームとも最後の交代を使い。
清水は35分に宮本・乾→ホナウド・オセフン。
群馬は37分に山中→平松へと交代しました。

交代により攻め手が限られる群馬、白石が軸となって左サイドを突く攻撃。
そこからCKを得たのが39分でしたが、これが清水のカウンターを招いてしまい北爪が左サイドを猛然とドリブル。
上げられたクロスを、ファーに走り込むディサロの手前で高橋勇が何とかクリアして逆に清水のCKと、チャンスとピンチは紙一重といった状況に。
結局43分のCKを最後に、群馬の攻撃機会は終焉を迎えます。

自然と押し込む状況になった事で、ボランチもガンガン最前線に顔を出すようになるなど、後は清水が勝ち越せるかどうかという展開の終盤戦。
しかしそれはGK櫛引の牙城を崩せるか、とほぼ同意義でもあり。
45分にクリアボールをオセフンのポストプレイで繋ぎ、西澤の左からの低いクロスをニアで白崎が合わせ。
これがフリックのようになってゴール方面にこぼれた所を、詰めたサンタナがシュートを放ちましたが、これも至近距離でGK櫛引が防ぎます。

アディショナルタイムに突入し、再び(酒井の)反則により中央良い位置での直接FKを得る清水。
今度はディサロが直接シュートするも、ゴール上を越えてしまいモノに出来ません。
しかし攻めるのを止めない清水。
時間が押し迫った所で、右からのクロスをサンタナが合わせにいった際、競り合った岡本が痛んでそのままエリア内へ倒れ込み。
尚も西澤が拾ってチャンス継続、といった所で主審の笛が鳴って試合が止まり、賛否が分かれる場面となったもののあのままボックス内で倒れていては更なる事故になりかねなかったため(頭部のチャージでは無いものの)妥当な判断でしょう。

そしてドロップボールで再開するやすかさず西澤がクロスを入れ、クリアボールを繋いでまたも西澤がクロスと、千本ノックのような絵図の攻め。
これをファーサイドで高橋祐がヘディングシュート、GK櫛引がセーブしたこぼれ球をさらにオセフンがシュート。
しかしこれも櫛引が身体で止め、どうしても破る事が出来ず。
その後放たれたホナウドのミドルシュートが枠外で終わった所でタイムアップとなり、1-1で試合終了。
オセフンの強烈なシュートをまともに受ける形となった櫛引が激しく痛む中、スコア的にも痛み分けに終わる事となりました。

前回対戦とは違う姿は見せ付けたものの、勝利という結果は得られなかった清水。
しかし休む間も無く連戦がスタート、中2日で21節を消化する厳しい日程なのは変わらずであり。
昇格戦線に加わるための、最初の山場となるでしょうか。

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DAZN観戦 2023年J2リーグ第22節 ブラウブリッツ秋田vs藤枝MYFC

2023-06-26 16:04:56 | サッカー視聴記(2023年J2)

※前回の秋田の記事はこちら(19節・磐田戦、0-2)
※前回の藤枝の記事はこちら(19節・栃木戦、1-1)

<秋田スタメン> ※()内は前試合のスタメン

  • ルヴァン杯の影響で21節・清水戦がズレ込んだため、2週間空きとなる。
  • 負傷離脱していた齋藤と中村が復帰してメンバー入り、中村はベンチだが齊藤はいきなりスタメンに。
  • 沖野が復帰後初のスタメン。

<藤枝スタメン>

  • 特別指定の永田が初のメンバー入り。
  • 金浦の負傷が発表され、天皇杯2回戦(仙台戦、0-1)で発生して全治2か月との事。
  • 山田将之の負傷が発表され、同じく天皇杯2回戦で発生して全治2~3週間との事。

丁度一巡して折り返しとなる今節。(秋田は21節がズレ込んだため例外)
藤枝にとっては、「ポゼッションvs堅守速攻」の試金石になりそうな秋田との一戦になりました。

しかし秋田のホーム(ソユースタジアム)でかつ、夏の入り口にも拘らず14時キックオフというデーゲーム。
さらに風も強めと、「自分達のサッカー」を貫くにはアゲンストの状況が多くあり。
闇雲にポゼッションスタイルを維持するのは愚の骨頂、といった判断があったでしょうか。

秋田サイドは平常運転のロングボールを蹴り込むスタイルで攻め上がり。
そこから得たコーナーキック攻勢、2本目でキッカー沖野のクロスを中央で青木が合わせヘディングシュート(ゴール左へ外れる)と、はやフィニッシュに持ち込み。(前半3分)
ここまでは順風かと思われた秋田でしたが、上記の藤枝の思惑を想像するには至っていなかったようで、そこに落とし穴が待ち受けていました。

前半は風上に立った藤枝も直後にロングボール攻勢を仕掛け、左スローインで山原が遠距離を投げ込み。
これが阿部のクリアミスも挟まって渡邉に渡り、奥からカットインで一気にエリア内中央を窺う渡邉、そのままシュートを放ち。
戻った阿部がブロックするも、跳ね返りを詰めた水野のシュートがブロックの合間を縫ってゴールに突き刺さります。
環境に順応するかのように、割り切った攻めを仕掛けた藤枝に早速幸運が齎されたといった先制点になりました。

出鼻を挫かれた秋田は、前回観た際にサッカーとは無関係な所で悪目立ちしていた高田が、この日も苛立ちを隠せない切欠となり。
6分に左サイド奥でボールキープする横山(ここもスローインを直接受けてのキープ)に対応した高田ですが、ボールはラインを割り無事ゴールキックとなったものの、激しいデュエルの末にヒートアップを起こしてしまい横山と小競り合い。
しこりを残したまま攻める秋田、反則により右サイド遠目からのフリーキックを得たものの、ここでキッカーを務めた高田が一度フェイクを入れた事で中央で揉み合いが生まれ。
渡邉が倒れた事で笛が吹かれてやり直しと、折角の好機もリズムの悪さの方が目立つ事に。(結局入れられたクロスはGK上田がキャッチ)

このままズルズルいくかと思われた秋田ですが、11分に浮き球を巧く運び、ポストプレイ→ダイレクトパスの定番の連携で齋藤が裏を取って好機が生まれ。
奥でキープする沖野の戻しを経て高田がクロスを上げると、先程の冷静さを欠くような光景が嘘のような、素晴らしい精度で高い弧を描いた末に青木がヘディングシュート。
川島のブロックも及ばずゴールに突き刺さり、目の覚めるような同点弾となりました。

これを切欠に、沖野が右サイドで深さを取る攻めに活路を見出す秋田。
向かい風も巧く利用し、早めの段階で裏を突くロングボールを送り、戻りを利用して受けさせるという場面を増やします。
追い風だろうと向かい風だろうと、ホームである以上環境を巧く利用出来るのは自分達である、という証明を果たしにいったかのようであり。

しかし藤枝も19分にクリアボールを渡邉が落とし、拾った岩渕が左ハーフレーンをドリブルで突き進み。
そしてボールを巧く置いた末にミドルシュートを放つもGK圍がセーブと、手数の少ない素早い運びはこの日徹底されている風でありました。

奇しくもお互い似通ったサッカーのぶつかり合いとなり。
20分台は秋田が押しまくり、例によってセットプレーから攻め立て。
自陣からの放り込みやロングスロー、CKと三種の神器を織り交ぜて好機を作っていきます。
しかし29分の右CKでは、キッカー沖野のクロスがファーにポッカリ空いたスペースを突き、ボレーで合わせにいった飯尾でしたがミートせずに終わり。

これがアジャストして決まっていれば……と、ifの世界を想像しても仕方なく。
一方藤枝はこれを境に、最後方から繋ぐという普段通りのサッカーを開始します。
30分には中央を縦パスで繋いだ末に左へ展開、榎本がカットインからクロス。
クリアされるも水野が拾って継続、前進からエリア内へパスを送るとともに自身も切れ込み、新井からのリターンを経てシュート。
ブロックされ、尚もエリア内で拾って継続するも秋田の守備対応もあって追撃は出来ず。

一つ藤枝らしい攻めを見せたかと思えば、続く31分に水野がロングパスで一気に最前線に送るという具合に、あくまでロングボールを送る姿勢は崩さないという双方混ぜ合わせる攻撃。
ここから前線で渡邉が飯尾に倒されて反則(飯尾に警告)となった事で、右サイド奥からのFKという好機が生まれ。
これをキッカー横山はグラウンダーでのクロスと意表を突き、クリアされるも跳ね返りを久保がミドルシュート。(エリア内でブロック)

速攻と遅攻のハイブリッドといった藤枝のスタイルに、秋田の対応も一層難しいものとなり。
そして34分秋田の空中での運びを跳ね返し、横山フリック→渡邉ポストプレイを経て横山が確保すると、陣形の乱れを突いて中央へとスルーパス。
受けた渡邉が綺麗に抜け出し、GKと一対一を完成された末にエリア内からループシュートで仕上げます。
ボールは右ポスト内側を叩いたものの無事にゴールに吸い込まれ、勝ち越しを果たした藤枝。
秋田はベクトルの切り替えを突かれた格好で、「自分達のサッカー」を相手が行った際への対応の拙さが浮き彫りとなってしまったでしょうか。

再び追い掛ける立場となり、圧力を掛けにいく秋田。
しかし36分にカウンターでまたもその前掛かりな姿勢を突く藤枝、久保がドリブルで右サイドを持ち運ぶも、グラウンダーでのクロスは合わずにクリアされ。
堅守速攻スタイルとなっていたのは藤枝の方に。

気を取り直して攻める秋田、その後は例によってセットプレーを交えて好機を膨らませたものの、ゴールに至るには難しく。
終盤の藤枝は、ボールキープで相手に攻撃機会を与えない意識を強めていたのも影響したでしょうか。
その中で44分に右サイドでショートパス攻勢で前進した末に、中央へのパスを新井がダイレクトでミドルシュート(枠外)と、隙を見て追加点を狙う意識も植え付け。
結局1-2のまま終了を迎えた前半戦。

そして始まった後半戦。
秋田は攻勢の流れを作りたい所でしたが、その欲望が焦りを生んでしまったでしょうか。
後半2分の藤枝、ゴールキックで渡邉狙いのロングフィードから、こぼれ球を拾って右サイドでボール保持のパスワーク。
秋田ディフェンスの寄せを際どくかわした末にサイドチェンジが決まり、受けた久保がカットインシュートをチラつかせながらグラウンダーのクロスを入れた事で、ノーマークが出来上がった末に横山が合わせシュート。(ニアに居た渡邉もノーマーク)
ゴール右へと突き刺さり、後半開始早々の追加点を奪いました。

いきなり点差を広げられてしまった秋田、その後も攻勢どころか更なる失点の危機が膨らむ光景しか作れず。
8分には渡邉の中央突破から久保へと渡り、右ポケット角でのボールキープからシュート。(GK圍キャッチ)
続く9分には最終ラインからのビルドアップでプレッシングを引き寄せるという本来の姿勢から、縦パスを2つ挟んで左の榎本に渡す実に藤枝らしい前進。
そして岩渕のスルーパスで崩し、左ポケットに走り込んだ榎本がシュートを放ち、GK圍が足でセーブしても尚渡邉が拾って再度シュート(GK圍セーブ)という連撃。

藤枝の怒涛の攻撃を受け、流れを変えるべくという形で秋田は最初に交代カードに手を付け。(13分)
飯尾・沖野・齋藤→水谷・中村・丹羽と一挙に3枚替えを敢行し、才藤が左サイドバックへシフトします。

大きく動いてきた秋田を警戒したか、その後スローインでの再開の際に遅延行為を取られる藤枝(再開を促された後にスロワーを変える)、榎本が警告を受け。
前半から双方ともに随分と判定にナイーブになっていた(特に秋田サイド、普段通りのようなデュエルでも結構反則を取られていた)感がありましたが、この判定を境にその傾向が強まった感がありました。
16分の藤枝、自陣で横山がボールキープする所を田中に倒され、奪われるも岩渕がスライディングで水谷からボール奪取して継続。
反則とも思えた岩渕のプレーでしたが主審(野堀桂佑氏)は流し、そのまま久保のアーリークロスでゴールを狙いにいった藤枝。(GK圍がキャッチ)
双方倒された事で、笛を吹くのが難しくなったというような光景であり。

試合が荒れ始める中で、流れを掴みたい秋田は17分に右サイドから高田のロングスロー。
ニアで河野がフリックにいくもこぼれ球となり、エリア内で拾った青木がシュートと決定機に。
新井がブロックしたこぼれ球をさらに中村が追撃しますが、これも久富のブロックに阻まれ。
偶発的ながらも、こうしたシュートチャンスはモノにしたい所でしたが……。
その後秋田の攻撃はスローインの漸進戦術ぐらいのもので、やはり焦りが先立ち。

藤枝は24分にベンチが動き岩渕→矢村へと交代、矢村の1トップとなり渡邉がシャドーへと回り。
直後に空中戦からボールを確保し、秋田ディフェンスを寄せたうえで渡邉が左→右へサイドチェンジと、3点目と類似した攻撃。
そして久保が右ポケットを突き、カットインで中央からシュート(ブロック)と、尚も追加点を狙う姿勢を見せ。

一方の秋田も27分に田中→小柳へと交代。
29分にはまたも遅延行為を取られてしまう藤枝、今度はゴールキックの際にGK上田が警告を受ける事に。
こうした降り積もりが、試合終了時の爆発を生んでしまったでしょうか。

戻ってきた中村の居る右サイドで押し込みを掛ける秋田。
やはりその存在感は大きいといった所ですが、2点ビハインドからでは遅いというのも事実であり、トップコンディションに戻ってスタメン復帰が待たれる所です。
それでも、フィニッシュは31分再び高田のスローインからで、ロングスローフェイントを交えて水谷のクロス。
ファーサイドで阿部の折り返しを経て河野がヘディングシュート(GK上田キャッチ)と、スローインの流れでしか生まれない好機。(35分に藤山→畑へと交代、水谷がボランチへ回る)

果敢に4点目を狙いにいくという、「超攻撃エンターテイメントサッカー」の本領を発揮せんとする藤枝。
しかし36分、相手のクリアボールを新井が跳ね返し、さらに渡邉が落とした所チャージを受けて倒れ込み。
そしてボールの先に目を移しても、走り込んだ矢村が才藤に倒されますが、矢村がオフサイドを取られたため反則すら無しとなり。
このシーンと相成って、その後青木が反則を取られた際に、須藤大輔監督の大声での異議が響く事態となります。

いよいよもって不満を隠せない状態となり。(42分に藤枝は横山・榎本→小関・永田へと交代)
45分に秋田のFKの際に、才藤に原因不明の警告が出される(恐らくは異議か?)など、審判側もナイーブな状態に陥っていたでしょうか。

何とか得点を返したい秋田はCKを獲得すると、GK圍が前線に加わる総動員体制に。
その結果齎されたのは藤枝のカウンターで、クリアボールに渡邉が走り込み、その後ろで圍が必死に戻るという失点必須のレアな絵図が生まれます。
前には並走する秋田ディフェンスが1人という場面で、スルーパスを選択した渡邉の後方から久保が走り込み、そして放たれたシュートが無人のゴールへ向かい。
しかし突き刺さる前に主審の笛が鳴り、何故かオフサイドの判定でノーゴールとなります。
ボールの前に相手が1人しかいない状況故に「オフサイドラインはボールを持った選手(つまりパスを出した渡邉の位置)」で、つまり確実にオンサイドのような気がしましたが、試合終了間際という事であっさり片づけられ。(先日のJ3・讃岐vs奈良の終盤っぽい)

その後目安の時間(4分)が経過という所で、さらに藤枝がカウンターに持ち込み。
しかし敵陣に切り込み、4対2が出来たという所で試合終了を告げる笛が鳴り。
余りのタイミングの悪さに、矢村ならびに須藤監督が不満を爆発させる事態となりました。

結局両者に警告が突き出され、勝ったにも拘らず後味の悪さを残す事となった藤枝。
しかし内容自体は秋田対策ともいうべく割り切ったスタイルでリードを奪い、追加点も得たその後も好機を作り続けるという完勝に近い形であり。
終盤は山を越えたかのように4点目に肉薄するも、不運な形で阻まれる格好となり、エンターテイメントを魅せるのも大変といった所でしょうか。

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DAZN観戦 2023年J2リーグ第21節 いわきFCvsジェフユナイテッド千葉

2023-06-21 16:34:57 | サッカー視聴記(2023年J2)

※前回のいわきの記事はこちら(12節・長崎戦、0-1)
※前回の千葉の記事はこちら(16節・清水戦、1-0)

<いわきスタメン> ※()内は前節のスタメン

  • 監督を交代。前節(山形戦、0-3)終了後に村主博正氏が退任し、GMだった田村雄三氏(2017~2021年の監督)が就任。
  • 監督交代に伴いフォーメーションを変更し、アンカーシステムを採用。(yahooスポーツナビでは4-1-2-3)
  • 13節(甲府戦、0-1)で負傷した杉山の詳細が発表され、5/10に手術を実施して全治4か月との事。
  • 前節負傷交代した山口の詳細が発表され、全治2か月との事。
  • 天皇杯2回戦(徳島戦、1-2)で負傷した宮崎の詳細が発表され、全治2か月との事。

<千葉スタメン>

  • 田口が負傷離脱から復帰し、10試合ぶりにメンバー入りかつスタメン出場。
  • メンデスが19節(町田戦、0-2)から選手登録。
  • 小森がプロA契約を締結。

いくら攻め込んでも得点が奪えず、逆に守備では大量失点が目立ってきたという悪循環に入り込んでしまったいわき。
そのタイミングで監督交代を断行するに至り、田村氏のJ2初陣となったこの試合。

初陣といっても、Jリーグ参入を果たすまでの5年間、県リーグ・地域リーグ・JFLでの戦いで監督を務めていた田村氏。
JリーグではS級ライセンスが無いと指揮が執れない規定があるので、一旦GMへ退避?し、ここに来てライセンス獲得を果たした事で監督業へと返り咲くという流れを描きました。
悪く言えば、村主前監督は体のいい「繋ぎ役」だったとも取れ、交代に則しての大倉智代表のコメントも「成績面での交代では無い」事を強調しており。
クラブと密接な関係にある田村氏の就任で、気心を取り戻し常勝集団への歩みを取り始めるといった所でしょうが、思惑通りにいくかどうか。

ここ最近の低迷で、一本槍のサッカーだけでは戦えないと判断したでしょうか。
フォーメーションはアンカーシステムを採用し、4-1-2-3とも4-1-4-1ともいえる布陣へと変更。
鉄板のドイスボランチだった宮本・山下(といっても最近右サイドバック起用が多かった宮本)を、一列上げてインテリオールで起用と変化を付けて来ました。
古巣対決となった千葉の日高に対し、ボールを持つのみでブーイングが上がるという洗礼を浴びせる環境となったホーム・いわきグリーンフィールドでの一戦。

しかしその新布陣が馴染むまで我慢を強いられた立ち上がりに。
距離感の長いパスによる千葉のビルドアップに翻弄され、何度もクロスに繋がる攻撃で押し込まれる事となり。
前半6分には田中和のグラウンダーでのクロスを、ニアサイドで小森が合わせたもののジャストミート出来ずGK鹿野がキャッチ。
序盤はこの小森をニアに入り込ませた所にクロスを送るという狙いで、先制点を狙いにいった千葉でしたが、そのクロスがブロックに引っ掛かる事も多く思惑通りにはいきません。

すると8分に宮本が小林にアフターチャージを受けて反則、これによるフリーキックから、セットプレー攻勢を掛けるいわき。
こうなると千葉サイドは、秋田戦がそうであるようにパワーサッカーに対する耐性の乏しさが露呈しかねない流れとなります。
2本目のコーナーキックではクロスの跳ね返りを嵯峨が繋ぎ、右サイドで谷村が入れ替わりを見せると、サンドしにいった日高と高橋がかわされてお互い交錯する状況となり。(その後谷村がカットインでポケットを突くも奪われる)

相手のフィジカルに混乱する事無く、落ち着いて主体的な攻撃を貫くのが勝利へのカギといえたこの日の千葉。
その後も最終ラインから地上で繋ぐビルドアップを軸に、攻撃権を支配していきます。
選手の距離感の長さにいわきサイドもプレッシングの的を絞れず、サイドハーフ・SBの2人+見木というサイドからの推進も中々止められず。
何とか攻撃を断ち切っても、前線へアバウトなボールを送るだけとなってしまい、1トップの近藤が機能する場面はほどんと作れません。
32分に左スローインからの繋ぎで、近藤がクロスを送ると、ブロックに当たった事もありファーサイドへ高く上がり。
そして加瀬のボレーシュートに繋がりましたが、日高のブロックに阻まれゴールならず。
これがこの日初のフィニッシュと、これまで「いくらシュートを撃っても決められない」試合を量産していたいわきとはにわかに信じられない展開でした。

それもそのはずで、流れの悪さを受けたいわきはアバウトな前進を諦め、地上でショートパスを繋ぐ攻撃の割合を増やしていき。
アンカーシステムの採用もこのためと言わんばかりに、「従来のスタイルでは通用しない」事を十分に悟っての、ボールポゼッションへの傾倒を幾ばくか見せていきます。
それでも今まで疎かにしていた事を、急にやれと言われても良い結果を出すのは難しく。
後方の選手の持ち運びに依存する事となり、嵯峨をはじめ遠藤や下田もドリブルで相手を剥がすシーンが目立ち。

40分には中央で拾った嵯峨がドリブルから右へ展開、受けた加瀬もドリブルで奥を突いたところ、日高に倒されて反則・警告。
カード一番乗りが、古巣対決の日高という皮肉な結果を生み出します。(当然客席からはブーイング)
これを境に45分には嵯峨が、アディショナルタイムには田口が警告と、黄色いカードが飛び交う流れが出来てしまい。

その嵯峨の(椿のカットインを後ろから倒しての)反則で、左ハーフレーン・エリアからすぐ手前という絶好の位置で直接FKを得た千葉。
いわきの壁の枚数が少ない(2枚)中で、日高が恩返し弾を狙うという雰囲気を見せたうえで、田口が直接狙ったもののシュートはゴール左へ惜しくも外れ。
結局前半はスコアレスで終了となりました。

共にハーフタイムでの交代は無く。
始まった後半、いわきはロングボール攻勢の一つが繋がり、近藤狙いのボールがこぼれた所を加瀬が拾い右サイドを推進してクロス。
これをニアサイドで宮本が走り込んで合わせるもミート出来ずと、前半序盤の小森とカブる印象を残すのみに終わり。

入りに得た決定機を逃すと、千葉に流れが傾くのは自然の定理のようでもあり。
後半3分に左サイドを踏襲した千葉、パスワークを経ての田口のダイレクトクロスが、放物線を描いてゴールに向かうボールとなって右ポストを直撃。
跳ね返りを小森がボレーシュートで追撃するも枠外と、心の隙を突かれる形となった危機を描きます。
すると5分に遠藤が高橋のドリブルを後ろから倒してしまい反則・警告、これで再び好位置での千葉の直接FKに。
今度は右ハーフレーンから、日高が直接狙ったものの壁を掠めてゴールへ向かったボールはGK鹿野がしっかりキャッチ。

その後9分にいわきが、下田のコントロールミスで田中和に奪われ、たまらず倒してしまい反則。(ここからのFKはフィニッシュに繋がらず)
11分には千葉が不要なフリックをカットされていわきの攻撃(嵯峨がすかさずスルーパスも加瀬には通らず)と、お互いミスからピンチを招くシーンが生まれ。
ややダレ始めて来た雰囲気を受けてか、14分にいわきベンチが先に動き加瀬→永井へと交代します。(永井は左SHに入り、谷村が右に回る)

プレッシングの際は山下が前に出る形のいわきですが、攻撃の流れでは宮本が前線へ飛び出す役割を務める両インテリオール。
この形に千葉サイドも手を焼く場面は少なくなく、18分にはこぼれ球を拾いにいった宮本が、防がんとした佐々木と激しく交錯して両者倒れ込み。(双方無事に起き上がり続行)
21分には最終ラインから右サイドで素早く運び、スルーパスに走り込んだ宮本がクロスに辿り着く(ブロックされCKに)という具合に、脅威を与えにいきます。

押し込まれ気味になってきた千葉は、23分に交代カードに手を付け。
一気に3枚替えという選択を採り、田中和・椿・小森→米倉・高木・呉屋へと交代しました。(3人とも同ポジション)

そして25分、左サイドを高木のドリブルで奥を突いてクロス、呉屋がヘディングで合わせたボールが上空へ舞い上がり。
落ちて来た先はゴールバーと、いわきにとって肝を冷やす結果となりましたが跳ね返りを何とか掻き出して凌ぎ。
ホッとしたのも束の間、続く26分に再び高木がドリブルからクロスを送り、今度はファーサイドで米倉がヘディングシュート。
これも右ポストを直撃と、枠に救われるシーンが続きます。
交代選手の奮起で押し込む千葉ですが、肝心のゴールは後一歩。

28分にいわきベンチは再び動き、河村・谷村→石田・吉澤へと2枚替え。
32分にこちらも投入された吉澤の奮起で右サイド奥を取り、カットインを経てのクロスはクリアされるも、こぼれ球を山下がエリア内からシュート。
しかしゴール前で米倉がブロックで防ぎ。
その後足を痛めた嵯峨が退く事となり(といってもその前から交代準備はされていた)、芳賀を投入して以前のように宮本を右SBへと流用します。

交代カードを使いきったものの、ここから失速気味を隠せなくなったいわき。
今までとは異なるサッカーを取り入れれば、それだけ消耗具合も激しくなるといった試合だったでしょうか。
再び攻撃権を得た千葉は、前述の流れの通り高木を中心に左サイドを推進し、ファーサイドへのクロスで仕留めにいく攻撃を目立たせ。
決定機は39分で左CKから、クロスの跳ね返りを拾ったのち逆サイドで高橋が遠目からのクロス、これをファーサイドで呉屋がボレーで合わせ。
距離の長いクロスボールにいわきが完全に逆を突かれた格好となりましたが、放たれたシュートはゴールバーを直撃、跳ね返りを米倉が追撃するもゴール前で山下がブロックして防ぎます。

またも寸での所での凌ぎとなったいわき。
既に攻勢に出られる余裕も無く、最終ラインからの繋ぎも自陣でカットされて千葉の攻撃を許すという具合に一方的な状況となり。

ゼロで抑えたいいわきと、何とか1点もぎ取りたい千葉の思惑がぶつかり合う試合終盤。(43分に千葉は田口→風間へと交代、見木がボランチへシフト)
運動量が落ちた影響もあり、サイドでの推進に対し反則を膨らませてしまういわきでしたが、そこでのFKからのクロス攻撃も実らない千葉。

この流れはATまで続いたものの、その中で千葉の右CK、キッカー高木ファーにクロス→鈴木大折り返しで上がったチャンスボールに対し米倉がバイシクルにいき。
しかし永井を蹴ってしまう形となり、ゴールどころか反則で途切れどうしてもモノに出来ません。

永井は無事だったものの、治療を受けた事で一旦ピッチ外へ。
その永井が復帰した刹那に芳賀のパスを受けて意表を突く事に成功すると、ドリブルを経て受け直した芳賀が左ポケットを突き。
乾坤一擲の好機かと思われましたが、クロスは上げられずそのままゴールラインを割ってしまった芳賀。

結局ゴールは生まれる事無く、0-0のまま試合終了。
引き分けで勝ち点1を得る形となって、田村氏の初陣は可もなく不可もなくな結果に終わりました。
そのいわきのシュート数は僅か2本と、これまでの内容とは完全に相反したものに。
それでも一方的という印象はそこまで強くなく、ここからどう推移していくでしょうか。

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DAZN観戦 2023年J2リーグ第21節 レノファ山口FCvsベガルタ仙台

2023-06-20 16:00:42 | サッカー視聴記(2023年J2)

※前回の山口の記事はこちら(18節・水戸戦、1-0)
※前回の仙台の記事はこちら(15節・山形戦、2-1)

<山口スタメン> ※()内は前節のスタメン

  • 新監督にフアン・エスナイデル氏が就任。就労ビザ獲得のためチーム合流は決定からズレ込み、前節(甲府戦、0-4)から指揮を執る。
  • 高橋が前節退場となったため出場停止。
  • 前の負傷が発表され、17節(ヴェルディ戦、0-2)終了後に(恐らく)発生して全治3週間との事で、その通りに今節復帰して即スタメンに。
  • 生駒の負傷が発表され、17節(HTで交代したため試合中か終了後かは不明)に発生して全治5週間との事。
  • 上本が今季初のメンバー入り。
  • 18節に脳震盪の疑いで交代した松橋は以降ベンチ外が続く。

<仙台スタメン>

  • 6/8に庄子春男氏がGMに就任。(長年J1・川崎でフロントを歴任していた人材で、今季3月に退任)
  • 遠藤が負傷離脱から復帰し、18節(千葉戦、2-1)以降毎試合途中出場を続けている。
  • GK林が先週の練習中に小破した(放送席の談)ためベンチ外、小畑が今季初スタメンとなり、松澤が移籍後初のベンチ入り。
  • 19節(ヴェルディ戦、2-0)で負傷交代した真瀬の詳細が発表され、全治8週間との事。

Jリーグファンの大部分に驚きと笑いの要素を提供したと思われる、エスナイデル氏の山口監督就任。
千葉の監督を2019年春に解任されて以降、指導者のキャリアは全く無いという経歴で、そこから4年が経過。
ハイライン・ハイプレスという特異なサッカーも今やそれほど珍しいものでは無く(もちろん、それに全振りなのが彼の特徴ではありますが)、価値観のアップデートの不安要素をどれだけ払拭できるか。
チームに合流してから時間が無いという猶予期間はあるものの、その入りは意外と重要であると個人的には思っています。

ここで触れた(千葉の試合、この時点ではまさか再び就任するとは思ってもいなかった)とおり、結果が出ないとそのスタイルにブレを起こしてしまう千葉時代のエスナイデル氏。
もちろん勝ち点を得るのは大事ですが、リトリートに徹する等その場凌ぎというサッカーをしてしまうのはチームの未来上宜しくない。
自身の理想をいち早く落とし込み、下地を作る事が出来なければ迷走の始まり……といった所でしょうか。

そうして迎えた前節の初戦、序盤からハイプレスは見せたものの結果は0-4の敗戦。
千葉2年目(2018年)の開幕節のように退場者を出してしまい、数的不利となりそこから転落の一途という試合になりました。
そのため出場停止となった高橋に代わり、前を入れ替えたのみで今度こそ……というこの試合。

早速仙台のボール保持に対し、ボランチの矢島が最前線まで上がるなどハイプレスの姿勢に偽り無い光景を見せる山口。
噂に違わずという絵図でしたが、実際に相対した仙台のメンバーの面食らいは想像以上のようで。
前半6分にはビルドアップの中、サイドに出されたボールを小出が空振りして繋げられずと、半端無いプレッシャーに晒されているようでした。

奪った際はそのままショートカウンター、というのが理想ですが、そうならなかった場合はボール保持の出番。
2センターバック+アンカー(神垣)の姿勢から、右サイドバックの前が中央に絞るという最終ラインの形を取り。
その中での繋ぎから、裏へロングボールを送る事を主な狙いとしていたこの日の山口。
単純な攻撃に他ならなかったものの、仙台サイドが見の意識が強くなっていたのか、その効果は絶大となりましたがそれは後述。

ゲームの支配に成功した山口が押し込む展開となった前半。
10分にこの日初のコーナーキック(右)を得ると、キッカー吉岡はグラウンダーでポケットへと送り、沼田のポストプレイを挟んで前がミドルシュート(ゴール上へ外れる)とサインプレーで脅かし。
それに対し序盤は仙台も抵抗し、要所で松下のパスカットが冴え渡り。
その流れで得た左サイドからのフリーキック(14分)で、キッカー中島はクロスを匂わせて直接シュートを放ち、GK関が片手でセーブとこちらも変節によりゴールを襲います。

しかし16分に山口がプレッシングを受けながら地上での前進に成功し、左→中央→右へとサイドを変えてCKに辿り着く攻撃。
これを境に仙台は攻撃機会を得れなくなり、クリアボールを拾われてからの素早い運びや、(大槻の)反則気味でのボール奪取から危機を招くなど劣勢ぶりが一目で解る絵図を招いてしまい。

そして23分の山口の自陣右からのスローイン、大槻の収めから吉岡に繋がれて逆サイドへ展開。
そして左サイドを沼田が前進したのちエリア内へアーリークロスを送り、ファーサイドでフリーで収めた矢島がシュート。
これが右足アウトサイドで放たれてゴール左に突き刺す技ありものでしたが、素早いサイドの移しに仙台の対応の遅れが顕著といった得点となりました。

直後の24分にも、同じく自陣でのスローインから大槻の左→右へのサイドチェンジで好機を生み出す山口。
そして右CKを得て、キッカー矢島のニアへのクロスを松本がヘディングシュート(GK小畑セーブ)と、果敢に追加点を狙いにいき。

仙台は反撃に出るものの、山口の新スタイルの牙に晒された影響か今一つな流れに。
26分には山口と同じくスローインから逆サイドに展開という流れとなったものの、左ハーフレーンで受けた内田は前方にスペースがあったにも拘らずすぐさま氣田へとパス。
持ち運ばないという積極性が欠けているような姿勢を見せてしまい。(徳島時代の内田ならば確実にドリブルを選んでいただろう)

そんな内田を余所に、27分に中島がエリア内で反転シュート(ヘナンがブロック)、30分にはCKからクロスの跳ね返りを松下がミドルシュート(ブロック)と攻め立てる仙台。
34分に山口のプレッシングをビルドアップで剥がし、縦パスを中山が倒されながらポストプレイで繋いだのが決め手となり前進に成功。
氣田が左からカットインを経てミドルシュート(前がブロック)とフィニッシュを放っていきましたが、山口のプレッシャーに打ち勝たんとする姿勢はここまでとなります。

その後はリードを最大限利用し、最終ラインでボールを落ち着ける山口。
仙台はプレッシングを掛けるもののそれがどうにも緩く、裏へのロングパスが繋がるシーンが頻発。
連動性を意識していたっぽいですが、タイミングを計る分プレスが遅れ(山口のバックパスのタイミングで第1プレス、横パスで第2プレスという感じ)、蹴り出す余裕を与えてしまっていました。
エスナイデル氏という未知の脅威の影響か、ここでも積極性の欠如が露わになる仙台。

そんな流れで、山口優勢の流れを断ち切れないまま推移。
アディショナルタイムに、再び中山のポストプレイが松本に倒されて反則、そこから素早くリスタートさせて好機を作る仙台。
氣田のクロスはクリアされるもエヴェルトンが拾って継続するも、戻しを経ての内田の縦パスが通らずに終了となり。
結局山口リードのまま前半を終えます。

ハーフタイムで、状況を変えるべく中山→ホヨンジュンへと交代した仙台。
そんなベンチワークを経て後半開始の賽が振られましたが、ロングボールの蹴り合いを経てゴールへの道筋を掴んだのはまたも山口。
押し込んで左CKを得たのが後半4分で、クロスの跳ね返りをエリア内で拾った前がミドルシュート。
松下がブロックするも尚も右CKと、流れはまだ掴んだままという状況で、再び前半のと全く同じサインプレーを選択しますが沼田のポストプレイが阻まれて実らず。

積極性を見せたい仙台は、5分にホヨンジュンがGKまで素早く詰めにいく、ロングボールを「蹴らせる」プレッシングをようやく敢行。
これで対抗姿勢を取る事に成功したか、以降山口の攻撃の際でのパスミスを素早く繋ぐ事で、その前向きなベクトルの逆を突きに掛かります。
8分にはその通りにパスの乱れを菅田がダイレクトでの縦パスで素早く前線へ。
中島が収めた事で敵陣でパスワークを展開し、松下の縦パスに入れ替わった中島がシュートしましたが惜しくもゴール左へと外れ。

その後山口も11分に神垣がミドルシュート(エリア内で若狭がブロック)と応戦。
どちらともいえない流れの中、12分に松本がホヨンジュンとの接触で頭部を痛めてしまうという事態が発生します。
倒れ込んだ時間は約2分と長くなり、脳震盪チェックののちピッチ外→復帰と、何とか大事にならず。
その松本は20分、山口の攻撃が途切れた所を前方に出てのパスカットで継続すると、地上にこぼれたボールを倒れながらのヘディングで繋がんとする(ホヨンジュンに倒されたため反則)というレアなシーンも作り。

勝負を分けたのは交代カードだったでしょうか。
19分に山口は2枚替えし、吉岡・大槻→野寄・五十嵐。(五十嵐がトップ下に入り、河野がFWへシフト)
すると20分に仙台も中島→遠藤に交代。
仙台の方は(遠藤の存在感もあり)勝負手の色が強いカードでしたが、山口は前線の運動量の確保という要素が強く。

そんなベンチの思惑の通り、早めに追い付きたい仙台。
22分に山口のロングボールを跳ね返し、「山口のベクトルの逆を突く」攻撃の下地を作り上げて氣田がスルーパスをホヨンジュンに通し。
左ポケットに進入したホヨンジュン、切り返しでヘナンのブロックを剥がし、満を持してのシュートを放ちましたがゴール右へと外れ。
この状況での決定機逸は、結果的に非常に痛かった。

23分に矢島→池上へ交代と、再度動いた山口ベンチ。
すると24分、ここも自陣でのスローインからの攻撃で、大槻の収めからサイドを移して前進という先制点と同様の流れを作り。
右サイドを前進していき、前のパスを奥で受けた池上がラストパスを送ると、走り込んで受けた野寄が右ポケット奥からシュート。
正対するGK小畑の股を抜いてネットを揺らし、歓喜のJリーグ初ゴールに辿り着いた野寄。
ベンチが何処まで意図したかは不明なものの、投入された選手が結果を出しての追加点となりました。

勝負を賭けたものの、苦しい状況に追い込まれる事となった仙台。
直後にビルドアップの形を変え、それまで採ってきた内田が上がらずの3枚という最終ラインを改め。
両SBを前線に押し上げる形を取ると、26分にその内田が、右サイドで上がったホヨンジュンのクロスからヘディングシュートを放ち。
惜しくもゴール上へ外れと、これまで皆無だった積極性を見せた内田。

しかしこの形で反撃に入るかと思われましたが、すぐさま内田は元通り上がらずの体勢に。
そして31分に再度交代カードが切られ、松下・氣田→フォギーニョ・山田へと2枚替え。
するとフォギーニョはボランチには入らず左サイドに回り、山田がFWに入ってダイヤモンド型4-4-2という布陣変更が採られます。(トップ下は遠藤)

これが効果的になったかどうかは不透明であり、フォギーニョがサイドを推進するシーンが目立ったものの、逆に内田の攻撃参加の姿勢は影も形も無くなり。
文字通り攻撃の中心となった遠藤も、その後はパスのズレが目立ち有効打に繋げられません。(41分に若狭→蜂須賀へと交代、小出がCBに回る)

そんなやや迷走気味の相手を尻目に、エスナイデル氏らしくもなく危なげない逃げ切り体制に入る山口。
43分に河野・田中→梅木・上本へと2枚替えし、前が右CB・上本が右ウイングバックへと入る3-4-2-1つまり5バックのシステムへ。

突入したATでは、ボール確保して右コーナーでキープを続けるという、2点リードもあり至福の時間に。
今季はウノゼロ以外での勝利が皆無と、こうしてゆとりのある終盤戦に入れたのは何時以来の事か。
そして試合終了の時を迎え、ホームでは開幕節以来の勝利と、この要素でも久しぶりとなった山口。
エスナイデル氏の初勝利が、文字通り今後の上昇機運を生み出す切欠となり得るでしょうか。

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DAZN観戦 2023年J2リーグ第21節 徳島ヴォルティスvsモンテディオ山形

2023-06-19 16:00:58 | サッカー視聴記(2023年J2)

※前回の徳島の記事はこちら(18節・町田戦、2-1)
※前回の山形の記事はこちら(18節・熊本戦、3-0)

<徳島スタメン> ※()内は前節のスタメン

  • ベンチ外が続いていた高田が前節(栃木戦、1-0)初のメンバー入りを果たし、今節も引き続きベンチ入り。
  • 天皇杯2回戦(いわき戦、2-1)で負傷した石井の詳細が発表され、全治6週間との事。

<山形スタメン>

  • 負傷離脱していた小西が6試合ぶりのベンチ入り。
  • ユース所属の千葉虎士・木下・水戸部が2種登録選手に。

前年の最終節のカードが、今季は前半戦最後に実現。
あの時はプレーオフ争いの雌雄を決する一戦となったものの、その間双方とも汚泥に塗れる経緯となってしまい。
その影響もあり、結果的に当時からお互い監督が代わっての再会となりました。

6位の座を勝ち取りプレーオフでも奮闘した山形。
開幕2連勝の後にまさかの8連敗を喫する事となり、立て直しに奔走を強いられる状況に。
しかしピーター・クラモフスキー氏の後を継いだ渡邉晋監督は、前任者が敷いていたレールに基づいて何とか軌道修正を果たし。
調子を上げた結果5連勝と盛り返し、この一戦を迎えました。

一方の徳島は新監督のベニャート・ラバイン氏の下、新戦術でシーズンに臨んだもののどうにも嵌らず。
全く結果を出せず10戦未勝利という段階で、フォーメーション変更(ダイヤモンド型4-4-2→3-3-2-2)の手を打って何とか持ち直し。
この時点では、「理想の追求が止まず、このままズルズル沈んでいくのではないか」という懸念が最高潮であったものの、この選択が奏功して2試合に1度のペースで勝利をモノに出来るようになりました。
若年でかつ初の監督業となったラバイン氏も、一定の柔軟性を見せた事でこの荒波を乗り越えた感じでしょうか。(それでも14節・大宮戦の試合前インタビューでは、理想を貫きたかった風に映りましたが)
成績上昇に手応えを得て、メンバー変更も出場停止以外は不変で突き進んできた過去8試合、この日も不動のスタメンであり。

立ち上がりはアバウトな運びの中、前半2分に山形は西村のクリアから南ポストプレイ→藤田ダイレクトで縦パスというダイレクトプレイから好機、加藤の左ポケットへのスルーパスからチアゴがシュートを放つもオフサイド。
続く3分に今度は徳島が、左スローインから柿谷ポストプレイ→杉本スルーパスというダイレクトプレイで裏を突く攻撃。(その後西谷がアーリークロスも繋がらず)
お互いダイレクトでの運びとなりましたが、こうなると素早い運びが持ち味である山形に一日の長があり。
4分に左サイドで運んでいき、アタッキングサードで減速するも國分が股抜きのボールでエリア内を突き、またもチアゴがシュートにいきましたがオフサイド。

そんな入りを受け、相手と同じ土俵に立つべきでは無いと思った徳島はすかさず自身の持ち味である、最終ラインから細かく繋いで崩しを図るスタイルを採ります。
徳島の3バック+アンカーという形に対し、山形サイドも3トップ+トップ下の4人で同数で阻みにいく体制に。
しかしGKスアレスも絡めながらのパスワークで嵌めるのは難しくなり、ワイドに出されると数的不利となってしまう事が続き。

こうして徳島は有利な状況を作り上げると、脅威となるのは柿谷の技術と視野。
中盤でのボールタッチで絶妙なキープを見せた他、15分には右サイドからの前進に顔を出し、パスを受けるやすかさず逆サイド裏へロングパス。
誰も居ない所へ送られたこのボールを、全力疾走した西谷が奥で受けるという具合に、やはり他選手とは視野が一段も二段も違うと思わされました。
それだけに24分に迎えた好機、玄のドリブルからの横パスに対するダイレクトシュートはダフッてしまい(枠外)、枠には飛ばして欲しかった所。

山形のプレッシングも苦にしないかのようにいなし続け、押し込んでいく徳島。
しかし28分にはコーナーキックから山形のカウンターを招き、チアゴがドリブルで一気に左ポケットまで推進していき、逆に山形が左CKへと持ち込み。
その二次攻撃で、國分のクロスからチアゴがヘディングシュートを放つもゴール上へ外れ。
その後33分にもCKを獲得し、西村がヘディングシュート(安部がブロック)と、劣勢からの一糸を決めんとします。

その希望の糸を断ち切らんと、その後はゲーゲンプレスの姿勢も強めに行く徳島。
奪われても即時奪回で、文字通り山形に攻撃機会を与えずさらに押し込んでいきます。
繰り広げられるパスワークから、エリア内へのスルーパスをポイントゲッターの森海に託さんとする攻撃を中心とし。
その傍らで玄がミドルシュートを放つ(39分・GK後藤雅キャッチ)など、最大の槍を見せながら他選手もゴールを脅かします。
決定機は41分で、ここも山形の自陣での前進を西谷が中に絞ってのカットで阻み、柿谷の落としを受けた森海が中央からエリア内を突き。
そして左へ送った横パスに待ち受けていたのは白井でしたが、ワントラップを挟んだ結果西村にクリアされてシュートは撃てず。
森海・柿谷の2トップに得点力を依存している状態故に、この流れで他選手が決められれば今後のシーズンの大きな助けになりそうでしたが……。

山形サイドは依然として前から徳島のビルドアップを阻みにいき、44分にはイサカが前に出た所を南が埋めるなど、サイドのケアも敢行しましたがそれでも前進を止められず。
前半の後半はかなりいいようにやられていたという印象でしたが、徳島もこの流れでゴールは奪えずに終わります。

前半をスコアレスで折り返し、共に交代無く迎えた後半。

修正したい山形でしたが、徳島の主体的な姿勢の方が上回り。
最終ラインでボールを持つ時も西谷を前線に張らせ、山形の右サイドを押し下げる状態を作りボールを運びます。
局面を操られるかのような錯覚に陥ったのか、山形は自身のビルドアップのターンになっても、パスミスでみすみす失ってしまうシーンが頻発してしまい。

相手の窮地を見て、そろそろスコアを動かしたい状況を迎えた徳島。
後半10分にプレスに来ない山形ディフェンスを見るや、すかさず石尾が中央をドリブルしたのちに左へ展開し、西谷がカットインの姿勢から左ポケットへスルーパス。
奥で受けた杉本がシュート(枠外)と、能動的な崩しに掛かります。
すると直後にゴールキックでのGK後藤雅のフィードが伸びずに西谷がカットし、拾った柿谷の横パスを受けた森海がペナルティアークからシュート。(野田がブロック)
その後も継続される徳島の攻撃に、何とかボールを確保した山形ですが、さらに前に出た森昂に奪われるという具合に断ち切る事すら困難となり。

そして迎えた12分の左スローイン、自身の裏に投げられたボールを川井がクリアできず、柿谷に渡り。
そのままカットインで左ポケットに進入した柿谷をたまらず川井が倒してしまうと、反則の笛が鳴りPKが徳島に与えられます。
後方から足にチャージされた柿谷が中々起き上がれず、絶好機が訪れたものの不安を覗かせる徳島サイド。
何とか起き上がった柿谷を受け、キッカーを務めた森海がゴール左隅へシュート。
GK後藤雅が跳び付いて触れるも止めきれず、ゴールネットが揺らされて先制ゴール。
優勢な展開を、ようやく結果に繋げた徳島。

キックオフの前にベンチが動き、藤田・加藤→小西・河合へと2枚替えを敢行した山形。(チアゴがセンターフォワードに回る)
古巣対戦となった小西の動きを軸として、パスワークを流動化させに掛かります。

一方リードを奪ったものの、それ故に守備に回るかそのままの体勢を保つかの判断が難しくなった徳島。
19分にGK後藤雅のロングフィードからの攻撃で、跳ね返りを拾わんとするも収まらずチアゴに拾われ、一気にドリブルで運んだチアゴでしたがイサカへのスルーパスはオフサイドとなり。
ここでロングボールを通されて好機を作られた事で、ややバタつく下地が出来てしまったでしょうか。

21分には左サイドから縦パス攻勢を掛ける山形、それに対し小西のポストプレイに後ろからチャージする等あくまで阻みにいった徳島でしたが、前進に成功する山形。
左ポケットから河合がグラウンダーでクロスを送り、チアゴが足から跳び込むも僅かに合わずと、山形サイドも能動的な崩しを展開し始めます。
尚も勢いを付けんと、25分には國分・イサカ→田中渉・横山へと2枚替え。

その後27分に、徳島が森海が左ポケットからシュートを放つも枠外に。
すると直後にミドルパスをカットした西谷に対し、ハンドのアピールを受けて足を止めてしまう徳島ディフェンス、その隙を突いてチアゴが拾いミドルシュート。
GKスアレスがキャッチして防ぐも、一瞬の気の緩みが危惧される展開に。
そして29分に徳島ベンチも動き、森海→棚橋へと交代します。

ポイントゲッターの森海が退いた事で、守りきりを念頭に置いたような徳島。
それでもミス絡みで好機を作られる流れは止められませんでした。
33分、山形が最終ラインからボールを運び、それを遮断してこぼれ球となった所を西野がダイレクトで戻しを選択。
しかしこれが丁度良いチアゴへのスルーパスのようになってしまい、抜け出してGKと一対一になるという致命的なパスミスに。
そしてチアゴのエリア内から放たれたシュートが、GKスアレスが弾くもゴールバー内側を叩いてゴールインと、強いキックを選択した事が奏功しての同点弾となりました。
思わぬ形でしたが、これで6戦連続ゴールを挙げたチアゴ。

勢い付いた山形、直後の34分にもGKから地上での繋ぎで前進、小西の右からのクロスにチアゴが合わせヘディングシュート。(枠外)
一気に劣勢、という展開を覚悟せざるを得ない徳島。
流れを変えるべき存在はやはり柿谷で、35分に最終ラインからパスワークでサイドを変えつつ前進し、アタッキングサードで杉本の斜めの縦パスを中央で受けにいった柿谷。
ポストプレイからの受け直しを経て、細かい繋ぎののちにダイレクトで裏を突くパスをエリア内へ送ると、杉本が跳び込んでスライディングでシュート。
再び柿谷の急所を突く視野が発揮されたものの、ゴール左へと外れて勝ち越しはなりません。

すると37分にとうとうビルドアップが乱れる徳島、安部のパスミスがよりによってエリア内で河合に拾われる事態となり、叩きを経て田中渉がミドルシュート。
GKスアレスがセーブしたこぼれ球を、さらに横山が追撃しますがこのシュートもスアレスがセーブ。
急転直下のように、非常に際どい凌ぎを強いられます。

38分に再度動く徳島ベンチ、西野・玄→高田・中野へと2枚替え。
ここから再び流れを取り戻し、前線でボール奪取を頻発させ。
しかし山形の応戦も受け、43分には攻撃権の入れ替わりの連続を経て小西がミドルシュートを放つもゴール右へと外れ。

気を取り直す徳島は、自身の持ち味である最終ラインからの繋ぎの姿勢へと立ち帰り。
それに対する山形も前から阻みにいきますが、45分には最終ラインにチアゴ・田中渉が詰めにいくも、白井へのパスコースを切れずにそこから前進を果たす徳島。
左からの柿谷のカットインから右へと移し、今度は高田が逆からカットインして右ポケットからシュート。(ブロック)
このビルドアップvsプレッシングの優劣ぶりで、以降アディショナルタイムは徳島のターンとなり文字通り決着といった感じに。

それでも時間は残り少なく、膨れ上がるCKから何とか一本、という徳島の攻撃。
高田の突破力が反則を生み出しフリーキックも得ましたが、結局セットプレーからは仕留められず。
最後は山形のカウンターを防いでの逆カウンターのような攻めを見せましたが、ここでもシュートは放てずに終わり。
結局1-1のまま引き分けで幕を閉じる事となりました。

最低限という勝ち点1の結果となった試合。
順位的には山形より下に居る徳島の方が痛いといった格好ですが、この試合ぐらいの支配力を毎試合見せられれば、後半戦に繋がるといえる内容でもあり。
町田が首位を快走するため、「ポゼッションか堅守速攻か」という議論は後者に傾いているような状態ですが、それに活を入れられる展開を演じられるでしょうか。

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