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DAZN観戦 2023年J2リーグ第6節 清水エスパルスvsザスパクサツ群馬

2023-03-31 16:55:10 | サッカー視聴記(2023年J2)

※前回の清水の記事はこちら(3節・長崎戦、1-1)
※前回の群馬の記事はこちら(2節・町田戦、0-2)

<清水スタメン> ※()内は前節のスタメン

  • 日曜のルヴァン杯(2節・浦和戦)からは全員スタメン変更、完全ターンオーバーの格好に。
  • 逆にベンチメンバー7人は全員ルヴァン杯でスタメン。
  • 松岡が海外(ブラジルのクラブ)へレンタル移籍となったため登録抹消に。
  • 齊藤の故障が発表され、2月中に発生して全治6週間との事。

<群馬スタメン>

  • 川本は清水からのレンタル選手であるため出場不可。
  • 高橋勇が今季初のベンチ入り。
  • 攻撃時は岡本が高い位置を取っての3バックに……というのは最早説明不要か。

降格クラブである清水が、ルヴァン杯参加のためにミッドウィークにズレ込んだ一戦。
対戦相手の群馬にとってはイレギュラーな形となりましたが、その分強敵を打ち砕いてやろうというモチベーションは人一倍、といった所でしょうか。

そんな相手をホームで迎えた清水はというと、選手入場の際に何処となく緊張感の欠如が感じられたのは気のせいか。
入場する際の隊列が乱れがちで、各個別々にピッチへと入っていく、というように見え。
そんな不安を外野から勝手に推測してしまいがちな現在の清水の状況。

落ち着かない立ち上がりの中、前半7分の群馬は中塩の裏へのロングパスが武の足下にピタリと収まると、左サイドの位置から果敢にシュートを狙う武。(ゴール右へ外れ)
相手が試合に入るという作業に時間を要すると踏んだか、中々思い切りの良いファーストシュートを見せました。

しかしそんなシーンが目を覚ます切欠となったか、メンバーの戦力・ネームバリュー的に明らかな上回りを見せている清水がボールを握り、攻撃権を支配する流れへと移行し。
白崎が降りる事で最終ラインは3枚となってのビルドアップから、両サイドバックを高く配置して、そこを軸とする前進。
12分に左サイドで受けた山原が中央を選択、降りて受けたディサロのスルーパスでポケットを突くと、走り込んだサンタナがシュートを放ちますがサイドネット外に。
少しでも隙を見せれば、ポイントゲッターのサンタナが跳梁を見せるという事を思い知らされる群馬ディフェンス。
逆にそれを押し付けた清水は、群馬のリトリートを崩すべく、敵陣でサイドチェンジを多く敢行して揺さぶりを掛けるといった立ち回り。

清水の攻撃を凌ぐ時間が長くなる群馬。
そうした「弱者の戦い」を強いられる状況で、ファイティングポーズを保つにはやはり有効な攻撃シーンを一矢でも良いから作る事にあり。
22分にカウンターに持ち込むも減速、右サイドでパスワークの体勢に入ったのち、天笠が遠目からのシュート。(ブロック)
有効性は今一つも、これにより流れが来たようで、続く23分には左サイド深めの位置でスローイン。
入れ替わって受けようとした長倉が白崎に倒され反則、サイド奥からのフリーキックを得ます。

絶好のセットプレーでのチャンスで、キッカー佐藤のクロスがファーサイドに上がると、畑尾のヘディングシュートが炸裂。
GK権田が止めるもその場はゴールラインの内側で、防ぎきれずにゴールを割るという格好の先制点に。
しっかりとモノにし、大物食いの切欠となるリードを奪った群馬。

しかしすぐさま反撃体制を取る清水。
これを受けた群馬は、5バックシステムの色を見せる事に。
即ち佐藤が逆の左サイド・左シャドーへとポジションを移し、エドオジョンがウイングバックへと降りる3-4-2-1の布陣。
押し込まれながらも凌ぐという意識を徹底させようとしましたが、いくらなんでも早すぎの感があり。
これにより逆に弱者の戦いを自覚させてしまったのが拙かったでしょうか。

29分、清水の攻撃を凌いだ群馬はすかさず素早い前進で陣地を戻すも、岸本のパスカットから逆にトランジションの隙を突かれる格好に。
そしてサンタナが中央からエリア内左へスルーパスを送り、走り込んだ山原がシュート。
GK櫛引がセーブするも、こぼれ球をディサロが詰めてゴール。
群馬の意識変更を圧し潰すように、清水が早い時間帯に同点に追い付きます。

群馬は失点を受けてすかさず元の布陣へと戻し、佐藤はスタートの右サイドハーフに戻り。
意識を改め、ファイティングポーズを取り直します。

すると31分に最終ラインからの前進による攻撃で、左サイドをエドオジョンがドリブルののちレーンチェンジのパス、今度は長倉がハーフレーンでのドリブル。
これを清水ディフェンスは止めきれず(中を切ろうとした高橋祐が裏目に)、ポケットへの侵入を果たした長倉がマイナスのクロスを送ると、ファーサイドで佐藤が合わせシュート。
綺麗にゴールネットに突き刺し、今度は弱者としての振る舞いを微塵も感じさせない得点を挙げた群馬。
出来過ぎという感がありましたが、再度の意識改革が奏功してリードを奪います。

またも追う立場となった清水。
当然のように群馬陣内に圧を掛けていくも、今度は露骨な5バックには移らず4-4-2ブロックを保って迎え撃つ群馬。
押し込まれを受けてSHが下がるという事はあれど、その抗戦姿勢によりメンバーの士気も保たれるという格好だったでしょうか。

サイド奥を何度も突く事でコーナーキック数も膨らみ、猛攻を掛ける清水。
36分には山原がミドルシュートを放つもGK櫛引がセーブ。
38分にはスルーパスで左ポケットに走り込んだ北川がマイナスのクロスを入れるも繋がらず。(度重なるCKにより、その流れで北川と西澤がサイドを入れ替える)
同点に追い付かんとする意欲と、それを形にする姿勢は凄まじいものがありましたが、スコアに反映される事は無く。
これが未だ勝利が無い清水を覆う闇による影響、とは言い過ぎでしょうか。

長い守備の時間を強いられても、39分にはGK櫛引のフィード一本から、受けた長倉がチャンスエリアに進入しミドルシュート(GK権田セーブ)と押し返しを見せる群馬。
そのサッカーに迷いは無く、清水のような不穏な空気も感じられず。
結局1-2のまま前半を終了させ、リードしている状況で後半を迎える事に成功します。

それに則し、ハーフタイムで交代カードを切ってきた群馬サイド。
前半終了間際に、武が高橋祐のチャージで痛むシーンがあり、その影響か武に代えて平松を投入します。

ややもすると交代を強いられた格好となった群馬、その影響か後半立ち上がりから清水の猛攻が続く流れに。
後半2分に右から岸本のクロスが入り、合わずにニアサイドでバウンドして流れた所をサンタナがシュートにいき。
しかしジャストミートせずGK櫛引が抑え、冷や汗もののシーンとなります。

前半終盤に位置を入れ替えていたSHを元に戻した清水。(西澤が左・北川が右へ)
更なる微調整として、岸本が上がらずの最終ライン3枚という体勢を取り、その上で北川が右ワイドに張る攻撃の姿勢に。

一気に劣勢を強いられる群馬、自陣でのミスを繋がれて更なる攻撃を浴びるという絵図も目立っていき。
そして8分に中盤で山原がボール奪取して再び前へのベクトルを突かれる格好となり、スルーパスに走り込んだサンタナからマイナスのクロス。
これをニアサイドでディサロが合わせるも、畑尾のブロックでこのシュートを防いだ群馬、跳ね返りを繋いで逆に攻め上がります。
エドオジョンが前進から溜めを作ったのち中央→右へとサイドを移すパスワークで、佐藤のクロスがファーサイドへ上がり。
これをファーサイドでヘディングで仕留めたのは長倉で、岸本のブロックに当たるもゴールイン。(岸本の右腕に当たっていたので、枠を外れていればPKが濃厚であろうシーン)
激しい攻防となったこの8分に、更なる追加点を挙げた群馬。

一方攻め続けながら、同点どころか2点差とされてしまった清水。
続く9分にも先程と同じくポケットを突いてのマイナスのクロスという流れからシュートが放たれるも、酒井のブロックに阻まれ群馬の土俵際での粘りを目立たせる結果に終わり。

それでも守勢の影響か、先んじてカードを切っていく群馬。
11分にエドオジョン→山中へと交代しますが、依然として4-4-2ブロックを保つ基本姿勢は変えず。
失点の二の徹は踏まないという意欲を見せます。

清水も13分に最初のカードを切り、西澤・北川→カルリーニョス・中山へと2枚替え。
今風に言えば「味変」と表現されるSHの交代も、ブロックを強固にする群馬の前には有効打とはならず。
以降敵陣でGK以外全員が進入しながらも、ボールを握らされるという表現が良く似合う展開を強いられます。
(さらに20分にディサロ→コロリへと交代)

ブロックの外側でパスを繋ぐも、結局サイドからのクロスか、遠目からのミドルシュートで終えるという具合。
攻め込みながらも、逆に押し付けられているかのような時間ともいえ。
ホーム(IAIスタジアム日本平)の大声援は後押しというよりは、初勝利どころか初黒星が現実的となる状況での悲痛な声にも映りました。
(群馬は21分に風間→内田へと交代)

何とか試合を動かしたい清水ですが、その焦りからか群馬に押し込みを許したのち、反則も膨らんでセットプレー攻勢を許す有様。
その流れで今度はSBの位置が入れ替わっての攻めを強いられるなか、25分には左サイド奥を抉ったのちの戻しから、その右へと移っていた山原がミドルシュート。
これがGK櫛引にセーブされ、カルリーニョスが詰めにいくも及ばずという惜しいシーンを演出。
しかし代償は大きかったと言わんばかりに、27分に山原がその影響か足を痛めて続行不可能となってしまいます。
すかさず交代要員を準備した清水のゼ・リカルド監督でしたが、担架で運ばれる山原を尻目に即投入させる事は叶わず。
そしてその際に一揉めあったか(「ルールだから」という誰かの声が聴こえましたね)、警告を突き出されてしまったリカルド氏。

結局プレーが切れたのちに交代を果たした清水、30分に山原・高橋祐→吉田・宮本へと2枚替え。
これによりホナウドがセンターバックへと回り。
その刹那、白崎が内田へのアフターチャージで反則・警告となるなど、悪循環のように警告が付き纏う清水メンバー。(含監督)

その隙を突くように再び群馬が決定機を迎えたのが33分。
酒井のミドルパスを長倉が巧く収め、左へ展開ののち山中が推進してクロス。
ファーサイドで岡本がボレーシュートと、ワイド(の選手)からワイドへというフィニッシュを見せましたがGK権田のセーブに阻まれ。

その後も群馬の攻撃シーンが続き、何とかその流れを切る清水。
しかし既に機運は無く、再び群馬の守備ブロックの外で回し続ける展開となります。
群馬ベンチは止めを刺すように44分に最後の交代(天笠・長倉→高橋勇・城和)、それに伴い今度こそ3-4-2-1つまり盤石な5バックシステムへ。

そしてアディショナルタイムに突入。
ひたすら隙を探し続けるといった清水の攻撃、ようやく左サイドからカルリーニョスのクロスをコロリがヘディングシュート。
GK櫛引がセーブしてポストに当たると群馬ゴールを脅かすシーンを作ったものの、とにかく結果が欲しい状況でそれは慰めにしかならず。
続くCKでもクロスをファーでサンタナが合わせたものの、シュート性にはならずゴールラインを割って終わり。

尚も攻め続けましたが、得点を挙げる事が出来なかった清水。
1-3で群馬勝利という結果が確定し、その刹那スタンドから沸き上がるブーイングの嵐。
J2の舞台だけで無く、ホームの環境までもが針のムシロと化すかのようで、厳しい現実を叩きつけられたようでもあり。
1年での昇格を考える余裕は既に無く、「とにかく早く初勝利を」という状態でしょうが、結果が出るのは何時の日か。


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