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DAZN観戦 2023年J2リーグ第22節 ザスパクサツ群馬vs清水エスパルス

2023-06-27 16:02:04 | サッカー視聴記(2023年J2)

※前回の群馬の記事はこちら(17節・岡山戦、1-2)
※前回の清水の記事はこちら(20節・熊本戦、1-0)
※前回対戦時の記事はこちら(6節、清水 1-3 群馬)

<群馬スタメン> ※()内は前試合のスタメン

  • 川本は清水からのレンタル選手なため出場不可。
  • 新たな故障者のリリースは無し。長らくベンチ外が続いているベテラン細貝も、天皇杯2回戦(ヴェルディ戦、1-2)で出場しているため可能性は低め。
  • 18節(藤枝戦、0-0)で負傷交代した高木彰も、1試合欠場を経て復帰。(この日はベンチ外)

<清水スタメン>

  • 新たな故障者のリリースは無しも、吉田がベンチ外。
  • ルヴァン杯6節(浦和戦、1-1)からのスタメン継続者は北爪・井林・鈴木・宮本・中山・乾・北川航の7名。カルリーニョス・白崎が途中出場。

折り返して最初の試合、と言いたい所ですが、ルヴァン杯を挟んだ清水と磐田は例外であり。
21節が次の水曜にシフトし、5連戦が組まれる過密日程となった両クラブ。(とその対戦相手の甲府・秋田)

そんな訳で厳密には後半戦とは言い難い清水ですが、相手は前半戦転落の切欠となった群馬。
節目の試合で、「あの時の俺達とは違うぜ」とアピールするには格好の相手となりました。

その清水はキックオフからの攻撃で、西澤のロングパスからの落としを繋げて早速好機に持ち込み。
右から北爪のクロスが上がり、GK櫛引が掻き出した所を、先程ロングパスを送った西澤がミドルシュート(ゴール上へ外れる)と、いきなりフィニッシュに繋げます。
ここからペースを握り、コーナーキックを連続で獲得する(キッカーは全て西澤)など良い感じの入りとなり。

しかしその西澤をサイドバック(左)に置くという具合に、アンバランスぶりが拭えない布陣の清水。
群馬はそれを読んでか、サイドハーフは予想に反して山中が右・佐藤が左という並びを取り。
こうなると、岡本が前に行く従来の布陣とは異なり、山中がワイドで最前線に張ったうえで岡本がハーフレーンでプレーするという変則形となる今季の群馬。
攻撃的な西澤の背後を突く狙いが傍らからでも見て取れました。
前半7分の清水の攻撃、敵陣でポゼッションするものの西澤へのパスがミスとなり、拾った山中がすかさずドリブルを始め。
一気に右奥まで攻め入り、戻った西澤がスライディングで何とかコーナーに逃げるという具合に、その通りの攻撃を続ける群馬。

そして迎えた10分、山中の細かいタッチでのドリブルからのサイドチェンジ。
これがクリアされて左スローインとなると、佐藤はスロワーを務めるフリをして中塩が奥へ投げ入れる事で、裏を取った佐藤が2人に付かれながらもキープを経てクロス。
グラウンダーでニアを突いた所に、北川柊が走り込んでフリック気味に合わせ、ループの軌道で綺麗にGK権田を抜いてゴール。
弱点を突く事で、巧く相手からペースを剥がした末の先制点となりました。

リードを奪われた清水、その後もボールを支配して攻め上がりますが、こうなると嫌でも前回対戦時の再現が頭を過る状況に。
あの時も先制を許し、一旦追い付くもすかさず勝ち越され、ほぼ全時間ビハインドの状況のなかポゼッションを高めるのみといった攻撃に終始。
それを振り払うべく右サイドからのクロス攻勢に入り、12分に北川航のヘディングシュート(枠外)、13分にカルリーニョスのジャンピングボレーシュート(GK櫛引キャッチ)とフィニッシュを重ねます。
一方受ける体勢となった群馬も、14分に佐藤が左サイド遠目からクロスと見せかけて果敢にシュートを狙いGK権田がセーブと、追加点のプレッシャーを与えるのに余念が無く。

北爪を主としたクロス一辺倒から、サイドチェンジを多用する事で徐々に硬直性を解いていく清水の攻撃。
乾は様々な場所に降りて繋ぎ役に徹する、4-4-1-1におけるトップ下のイメージとそう変わらないものの、群馬サイドがその乾を捕まえきれないのもあり効果的となり。
22分、左サイドで受けた乾がハーフレーンへ斜めの縦パスを送り、受けたカルリーニョスが中央へ向かいドリブル。
そしてエリア内を窺い、中山のポストプレイを挟んでシュートを放ちますが、GK櫛引のセーブに阻まれ。

良好な流れのうちに追い付きたい清水。
26分、ここでもパスワークで前進していくうちに、右へと場所を移した乾が奥を突き。
戻しを経てのカルリーニョスのラストパスはカットされるも、ゲーゲンプレスで天笠をコーナーへ追い込んでパスミスを誘いチャンス継続。
中央で拾った北川航、フェイントで岡本を剥がした末の強烈なシュートが、GK櫛引をも反応させずにゴール左へと突き刺さります。

これで同点に追い付いた清水。
ここまでは前回と同様の流れですが、ここからしっかりとチーム力を発揮。
群馬はプレッシングを強めにいくも、鈴木が武を引き寄せたうえで剥がすプレーを見せる(33分)など、それをいなして文字通り流れを維持。
逆に自分達のプレッシングでは、受けた群馬最終ラインが止む無くタッチへ逃がすしか無くなる(34分)など、あの時とは違い個で上回る状態をようやくチームに還元させられるようになったでしょうか。

こうなると群馬は前回のような再勝ち越しどころでは無く、尚も押し込み続ける清水。
37分に右スローインから、北川航のクロスをカルリーニョスが合わせヘディングシュート。(ゴール左へ外れる)
40分には中央右寄り遠目からのフリーキックで、西澤のロビングを鈴木が合わせヘディングシュート(ゴール左へ外れる)と、ヘッドでその守備を崩さんとします。

しかしその勢いが裏目に出たか、42分に西澤が山中に反則を犯すと、尚もプレーを続けた結果西澤の蹴ったボールが山中の腹部に当り。
これで群馬選手・ベンチが一斉にヒートアップし、畑尾が激しく西澤に詰め寄るなど一触即発の事態を迎えます。
幸いカードは出ないまま何とか収拾。
サッカー的にも、以降押され続けていた群馬がポゼッションの時間を増やし、試合を落ち着けに掛かる格好となりました。

結局1-1のまま前半が終わり、ハーフタイムでの交代も無く折り返し。
始まった後半戦、早速の後半1分に群馬はロングボールが右サイドで合わせにいった山中を越え、武が裏を取るという偶発的な好機。
しかしクロスはブロックされ、武に当たった末にラインを割ってCKすら得れずとなった群馬。
流れを得る事が出来ず、結局ロングボールの蹴り合いに終始した入り。

こうなると清水が再び攻勢に入るのは自明の理、といった所。
何度も右サイド奥を抉ってクロスを入れる等、ストロングポイントを活かして押し込みますが、フィニッシュには繋がらず。

流れを変えたい群馬ですが、それを齎したのはまたも反則というファクター。
10分にビルドアップを成功させ敵陣へ運び、中塩が上がってパス出した所をアフターで北川航に倒され。
反則の笛が鳴るやいなや、群馬ベンチが一斉に飛び出してヒートアップするなど、前半の伏線が色濃く残ったかのように振る舞います。
それを受けて主審(大坪博和氏)も素早く北川航に警告を突き出し、組長のガラに合わず冷静に努めていた大槻毅監督が宥める事で何とか収束。
ここからのフリーキックで、クロスの跳ね返りを天笠がミドルシュート、ブロックされてさらに右CKへ移行。
キッカー風間のクロスを中塩がヘディングシュート(GK権田キャッチ)と、ひとしきり矢を放ってファイティングポーズを保ち。

後半になり、乾が降りて受ける際には天笠がマンマーク気味に付く対策を施したようであった群馬。
それでも後方からのパスを通されたりで、乾に自由にさせないという目的は果たせず。
17分には乾の右へのミドルパスを受けた北爪からグラウンダーのクロスが入り、ニアで北川航が合わせるも畑尾がブロック。
ここからCKを連続させ、北爪の左ポケットからのシュート(GK櫛引セーブ)などゴールを脅かす清水。

21~22分にベンチが動き。
清水は温存していたサンタナを投入し、中山と代えた事で北川航がSHに回り。(左に入り、カルリーニョスが右SHへ回る)
それを見るや群馬ベンチも動き、天笠・佐藤→高橋勇・エドオジョンへと2枚替え。

交代要員をふんだんに利用しての攻撃を試みる群馬。
26分山中のミドルパスを北川柊が倒されながらも繋ぎ、高橋勇が中央を前進して左へパスを出すと、今度はエドオジョンが前進。
そしてリターンを受けた高橋勇、左ポケットへ切り込んでシュート(ブロック)と脅かし、CKを獲得。
今季これが2試合目と、データ不足故の得体の知れない恐怖と化す高橋勇でしたが、そのCKではその攻めっ気が裏目となり。
エリア内での中塩?のシュートをキャッチしたGK権田に対し、詰めにいってチャージした結果、反則・警告を受けてしまう高橋勇。

なお、CKの前に北川航・カルリーニョス→ディサロ・高橋祐へと2枚替えを敢行した清水。
センターバックを1枚増やし、3バックへと変更(3-4-1-2)して残り時間を戦います。

ディサロのポストワークで、群馬のプレッシングに対する出口を増やす清水。
30分にGK権田が右サイドへフィードし、それをディサロが前へ落とす事で脱出して敵陣へ進入。
パスワークを経て右から乾のクロスが上がり、跳ね返りを拾った西澤が左ポケットへ切り込んで再度クロス、ニアサイドで白崎が頭で合わせましたがGK櫛引に阻まれ。

一方の群馬も31分に交代(北川柊・風間→白石・内田)とともに3バックへとシフト。(3-4-2-1)
ここまで4-4-2ブロックのまま清水の攻撃に対し粘って来ましたが、明白な5バックシステムの体勢へと移行します。

その群馬の姿勢の通り、清水サイドが(GK以外)全員敵陣に入り込む局面も膨らみ。
33分には縦パスを受けたディサロが内田に倒されて反則、中央で良い位置での直接FK。
これを西澤が直接シュートするも壁を直撃、すかさずエリア内へとディサロがボールを送るも、混戦の中シュートは放てず終わります。

終盤に入る直前で、両チームとも最後の交代を使い。
清水は35分に宮本・乾→ホナウド・オセフン。
群馬は37分に山中→平松へと交代しました。

交代により攻め手が限られる群馬、白石が軸となって左サイドを突く攻撃。
そこからCKを得たのが39分でしたが、これが清水のカウンターを招いてしまい北爪が左サイドを猛然とドリブル。
上げられたクロスを、ファーに走り込むディサロの手前で高橋勇が何とかクリアして逆に清水のCKと、チャンスとピンチは紙一重といった状況に。
結局43分のCKを最後に、群馬の攻撃機会は終焉を迎えます。

自然と押し込む状況になった事で、ボランチもガンガン最前線に顔を出すようになるなど、後は清水が勝ち越せるかどうかという展開の終盤戦。
しかしそれはGK櫛引の牙城を崩せるか、とほぼ同意義でもあり。
45分にクリアボールをオセフンのポストプレイで繋ぎ、西澤の左からの低いクロスをニアで白崎が合わせ。
これがフリックのようになってゴール方面にこぼれた所を、詰めたサンタナがシュートを放ちましたが、これも至近距離でGK櫛引が防ぎます。

アディショナルタイムに突入し、再び(酒井の)反則により中央良い位置での直接FKを得る清水。
今度はディサロが直接シュートするも、ゴール上を越えてしまいモノに出来ません。
しかし攻めるのを止めない清水。
時間が押し迫った所で、右からのクロスをサンタナが合わせにいった際、競り合った岡本が痛んでそのままエリア内へ倒れ込み。
尚も西澤が拾ってチャンス継続、といった所で主審の笛が鳴って試合が止まり、賛否が分かれる場面となったもののあのままボックス内で倒れていては更なる事故になりかねなかったため(頭部のチャージでは無いものの)妥当な判断でしょう。

そしてドロップボールで再開するやすかさず西澤がクロスを入れ、クリアボールを繋いでまたも西澤がクロスと、千本ノックのような絵図の攻め。
これをファーサイドで高橋祐がヘディングシュート、GK櫛引がセーブしたこぼれ球をさらにオセフンがシュート。
しかしこれも櫛引が身体で止め、どうしても破る事が出来ず。
その後放たれたホナウドのミドルシュートが枠外で終わった所でタイムアップとなり、1-1で試合終了。
オセフンの強烈なシュートをまともに受ける形となった櫛引が激しく痛む中、スコア的にも痛み分けに終わる事となりました。

前回対戦とは違う姿は見せ付けたものの、勝利という結果は得られなかった清水。
しかし休む間も無く連戦がスタート、中2日で21節を消化する厳しい日程なのは変わらずであり。
昇格戦線に加わるための、最初の山場となるでしょうか。

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