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DAZN観戦 2024年J3リーグ第10節 いわてグルージャ盛岡vsFC大阪

2024-04-20 16:09:36 | サッカー視聴記(2024年その他)

<両軍スタメン>

1年で終わったJ2生活を経て、岩手のJ3での歩みはどうなったか。
監督としてその場に持ち上げ、そして戦い抜いた秋田豊氏が社長へ転身したという人事政策からも、継続性を保つべくの思惑が感じ取れます。

その選手編成を見てみると、前年途中での西・深津の加入を皮切りに、有名選手の獲得に舵を振ってきたという印象。
今季も都倉・GK大久保・高橋とその路線そのままに、戦力に加える事で何とかチーム力に還元しようという立ち回り。
しかし未だその成果は表れず、成績面はおろか興行の面(集客)でも伸び悩み。
前節ようやく2勝目を挙げる(奈良戦、2-1)という具合に、昇格争いに加わる事は難しい滑り出しとなりましたが、巻き返す術はあるでしょうか。

この日は反面、出だし好調のFC大阪との一戦。
キックオフからラフなボールの応酬に突入すると、前半2分にオタボー狙いのロングパスのセカンドボールを拾って岩手の好機に。
右サイド奥を突いた加々美の横パスを受けたオタボー、ポケット奥からマイナスのクロスを送ったものの、中央に走り込んだ新里は合わせられず。

まず一つ形を作った岩手。
異様なまでの堅守が特徴のFC大阪相手だけに、こうして乱戦の様相を生み出す事により崩しを図りたい意図があったのでしょう。
しかしオタボー狙いのロングボールに傾倒する攻撃姿勢に、以降その反動を嫌という程浴びる事となります。

つまりはトランジションの連続により、相手のみならず自身も陣形が乱れがちとなり、その隙をFC大阪に突かれる事が多発。
FC大阪もロングボール中心の振る舞いは変わらずですが、それを送るのはGK永井からという局面が圧倒的に多く。
岩手がストーミング気味にプレスを掛けて来るので、戻しから素早く永井が裏を突く事で、簡単にひっくり返して好機に持ち込む事が出来。
憚らずも、「早く攻めようとすれば、それだけ早くボールが自陣に帰って来る」という事を証明するに至ってしまいました。

ロングボールで敵陣を急襲し、岩手のセーフティなクリアによりさらにロングスローに繋がるという具合に、短期間で数多攻撃機会を得るFC大阪。
地上での組み立ては10分に斉藤が縦パスを木匠に通し、左サイド奥を窺った末にポケットへスルーパスと、こちらもやはり縦に速い攻め。
走り込んだ舘野のマイナスのクロスをニアで合わせたのは、逆サイドから走り込んできた久保。
ここは左サイドネット外側に終わるものの、確固たる道筋があれば、ポジションチェンジでの攻撃もやり易いといった印象を残す久保のフィニッシュでした。

一方その間に、ロクに攻撃を組み立てられずにいた岩手。
ようやくやりたい事が見えて来たのが20分台で、それまでも何度か西が右ワイドに位置取りパスを引き出しに掛かるシーンがあり。
そして20分には左で前進する姿勢から佐古が中央へロングパス、裏に西が走り込むも跳ね返され、回収したのちは右サイドから攻め。
高橋のスルーパスにまたも西が走り込みポケットへ横パスと、2分の好機と似た局面を作りましたが、受けた高橋はディフェンスにあってクロスは上げられず。
薄いサイドを西に突かせるその姿に明確な狙いを感じながらも、同時に百戦錬磨の西のアイデアに頼る他無いという暗い影も見え隠れしているようであり。

結局岩手の流れは一過性で終わり、再び押し込むFC大阪。
主に得意手のスローインから好機を作り、26分にはロングスローフェイントから繋いだ末に、右ポケットを突いた下澤のクロス。
ファーでの落としを経て秋山がボレーシュート(枠外)と、センターバックがチーム得点王(2点、斉藤と同数)という状況を反映する攻撃。
28分にも今度は左から素直に(舘野が)ロングスローを投げ入れると、誰にも合わずバウンドした所を古川がシュートにいきましたが、その足が西に入ってしまった事で反則を取られ。

好調を維持するFC大阪でしたが、その後アクシデントに襲われてしまい。
30分にライン際にてスライディングで守備をした秋山が、そのまま筋肉系トラブルで起き上がれなくなってしまいます。
すかさず交代の措置が採られ、結局立ち上がれず担架で運ばれる事態となった秋山を尻目に、江川が投入されました。

そんな相手の乱れを突きたい岩手。
オタボーを中心にパワーを押し出す姿勢を高めましたが、FC大阪もそれに応戦した結果、激しいデュエルにより荒れ模様となる試合。
33分に木匠と高橋によりハイボールの競り合いで、木匠の腕が高橋の頭部付近に入ってしまった事により反則・警告となり。
その後も空中戦で反則を取られる場面が増幅したのは、よほどラフな姿勢が高まったか、ないしは審判が簡単に笛を吹く傾向に陥っていたかですが今回は前者のように見え。
その流れで岩手がフリーキックを得たのが37分で、右サイドからという位置でキッカー加々美がクロスを入れると、中央でこぼれ球となった所にオタボーが詰めにいくもクリアされて撃てず。
その後美馬が持ち上がりFC大阪のカウンターか、という局面で、戻ったオタボーがショルダーで美馬を倒しそれを止めて反則。
これにも警告が出るという具合に、やはり本来反則になり辛いショルダーチャージにもこうした判定が出る以上、前者の傾向が高まっていたのでしょう。

終盤に突入し、反則も増えて来た事で展開もラフなものとなり。
こうした展開ではやはりFC大阪の方に一日の長があり、その通りに再度押し込み。
アクシデントもあり長めのアディショナルタイム(目安4分)な中、守勢の岩手は集中を切らさない事が問われます。
そして浮き球が右往左往する空中戦となると、小暮の足でのクリアがあろう事か岩手ゴール方向に流れてしまう恐れていた事態が。
これに反応した武井がダイレクトでボレーシュートを放ちましたが、枠外に終わり決められずと、冷や汗を掻いた岩手。

結局スコアレスのまま前半が終了。
既に交代カードを使っていたFC大阪、ハーフタイムでも動き木匠→島田へと交代します。
やはりパワーサッカーのスタイルでは前線の消耗も早い、という事が伺え。

後半も大きくは変わらない立ち回りの下、優勢に立つFC大阪。
岩手は早々の後半1分に、久保のドリブルを反則で止めた小暮が警告を貰う等苦しみを変えられず。
何とかディフェンスリーダーの深津を中心に凌ぐなか、気を付けたいのはミスとともに相手の変化を付けた攻撃。
5分に左スローインからのFC大阪の攻撃、ロングスローは行わずに舘野は島田に返されたボールをさらに戻し、武井が遠目からエリア内へロビングを送り。
手前からのクロスに見えたそのボールは一気にゴールを襲い、僅かに上に外れてまたも冷や汗を掻く岩手。

岩手は攻撃も、西を右ワイドに張り出させて人数を掛ける姿勢に活路を見出すのは変わらず。
9分にそこからパスワークに持ち込み、奥を突いた西がポケットへ横パスと変わらない流れから、受けた加々美がマイナスのクロス。
オタボーがニアに走り込んだものの、ディフェンスに入った江川を倒してしまい反則で終わり撃てず。

折角狙いを持った攻めもフィニッシュに繋げられずとあっては、劣勢に陥るのもある意味当然であり。
しかし11分、FC大阪の地上からの攻撃で、江川の縦パスからダイレクトに繋いでいく縦に速い前進。
しかし久保へのパスを小暮がカットした事で逆にカウンターに持ち込む岩手、西のスルーパスを左サイドで受けたオタボー、そのままカットインして左ハーフレーンからミドルシュート。
ゴール左へ外れたものの、逆にFC大阪に「素早く前に運ばんとした反動」を植え付けるに至ります。
直後にFC大阪はまたもベンチが動き、田中→利根へと交代。

FC大阪は原点に立ち返るように、再度GK永井のフィードによる攻めで押し込み。
そこから繋がるロングスロー・コーナーキックからフィニッシュを浴びせ、有利な展開に戻さんとします。

対する岩手は18分、小暮のボール奪取からショートカウンターに持ち込み、小松→西と経由して新里がミドルシュート。
GK永井のセーブで、この日初のCKを得るという具合に、徐々にFC大阪の守備が薄い状況を突ける流れに持ち込み。
しかしこのCKからFC大阪がカウンター、美馬のラフなロングパスに久保が走り込むと、岩手のクリアミスもありこれが繋がり。
そして左奥を突いたのちの戻しから下澤がミドルシュート、ブロックされるもこぼれ球を確保し、舘野がさらにシュート体勢に入った所を西に倒されて反則。
シュートを妨害した形でしたがカードは出ずと、西のマリーシアぶりを改めて実感した場面でしたが、引き続き直接FKでFC大阪の好機は継続。
キッカーの位置で、下澤のスルーを経て蹴ると見せかけた舘野は中央への横パスを選択し、ダイレクトでの古川のミドルシュートがゴールを襲い。
これをGK大久保がセーブ、さらに齊藤が詰めにいきましたがオフサイドと、間一髪で凌いだ岩手。

優勢に立った中で、あの手この手でゴールを狙うFC大阪ですが、ここまでスコアレス。
鉄壁の守備力は健在なものの、4試合連続スコアレスドローも記録した今季のこれまでの戦績が、再度頭を過る展開ともなります。

一方岩手は巻き返しを図りベンチが動き、22分に高橋・小松→桐・松原へと2枚替え。(桐は左ウイングバックに入り、小暮が右WBに回る)
左サイドをテコ入れしたその采配どおりに、以降左からの前進を増やし変化を付ける岩手の攻撃。
26分には桐が松原とワンツーで左奥へ切り込んでカットインと、交代選手の力で好機を作り。
そのままポケットへ進入した桐でしたが、追走した美馬のディフェンスで倒れ、反則の笛も鳴らずに終えてしまいます。

何とか好循環をモノにせんと、直後に小松→都倉と再度交代カードを切る岩手。(オタボーがシャドーにシフト)
しかし勝負に出たのが裏目に出てしまったか。
あくまでペースを維持するFC大阪、29分にまたもGK永井のロングフィードからの攻めで、久保がこれをフリックで敵陣へ送り。
そして中央で持った利根が溜めたのち右スペースへ展開し、走り込んだ久保のマイナスのクロスで受け直す利根。
そこは既に右ポケットと絶好の位置でありながら、防ぎに来た岩手ディフェンス2人(新里と佐古)をフェイントで剥がすという具合に、焦りを全く見せずのプレーの末にシュート。
これがゴール左隅を突き、ポスト内側を叩いてネットに突き刺さった事で、とうとう先制点に辿り着きました。

失点場面でも必死に食い下がったものの、及ばずという流れに陥った岩手。
何とか、ターゲットをオタボーから都倉に代えてのロングボールを送って反撃体制を取るものの、依然としてペースを掴めず。

逆に、35分にFC大阪のセットプレー(FK)の好機から、クロスを収められなかった齊藤のこぼれ球を拾った松原のドリブルでカウンター。
スルーパスを受けたオタボーが右ポケットに切り込む(その後パスに切り替えもシュートには辿り着けず)好機となるも、やはりFC大阪の堅守の前に能動的な崩しは厳しく、こうしたトランジションを突くしかない事を示すかのようでもあり。
直後に深津がスタミナ切れか交代となり、深川を投入します。(同時に新里→安達へと交代)

前半にも訪れた、反則量産の流れは後半も健在で、38分には桐がパスを受けた所を久保が倒してしまい反則。
すると勢い余った久保がボールを蹴り出してしまい遅延行為で警告と、リードしている側のFC大阪もその精神状態は決して楽では無く。
直後にFC大阪が最後の交代を敢行、下澤・古川→禹相皓(ウサンホ)・武へと2枚替え。
その後ハイボールの競り合いでの都倉に対する江川の反則で岩手のFK(左サイドから)となるもモノに出来ず。
その流れで、禹が自陣で浮き球をクリアした際に深川に倒されて反則・警告と、エアバトルでの反則が異常に目立っていたこの日。

この反則の流れはまだ続き、今度は42分にチャンスエリアで久保が安達に倒された事で、直接FKの絶好機を得たFC大阪。
中央やや左寄りという位置から直接狙ったのは禹で、ゴール左下を襲ったこのシュートをGK大久保がセーブ。
その後のCK、時間稼ぎも含めたショートコーナーからのパスワークを敢行するも、遮断した岩手が矢印を反転させ。
そして左サイド奥まで運んだ末にCKまで持っていき、CK攻勢に突入してその3本目の右CK。
キッカー安達のクロスをニアで西がフリック、浮かせた所に中央で都倉が跳ぶという流れるような攻撃も、GK永井も跳んでキャッチした事で両者交錯し反則で終了となります。

既に時間はATで、FC大阪は前掛かりな岩手の裏を突くロングパスでこちらもCKに持ち込むと、今度はキープの体勢で完全に逃げ切り体制に。
それをスローインも絡めて何度も続け、時計の針を進めたものの、最後はまたも反則絡み。
何とか敵陣に運び返した岩手は、左スローインからオタボーがドリブルで切り込む体勢に入った所、後ろから禹が腕でチャージして反則。
これによりエリアからすぐ手前という位置(左ハーフレーン)での直接FKとなるも、時間も押し迫り事実上最後のチャンスに。
これを蹴ったのはセンターバックの深川でしたが、シュートはゴール左上へと外れて、同点にする事は出来ませんでした。

そのまま試合終了の時を迎え、0-1で逃げきったFC大阪。
10試合で失点4と、その堅守は伊達では無い事を証明する試合となりました。

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DAZN観戦 2024年J3リーグ第6節 ツエーゲン金沢vsSC相模原

2024-03-29 18:28:09 | サッカー視聴記(2024年その他)

<両軍スタメン>

  • yahooスポーツナビでは、金沢のフォーメーションは大山アンカーの3-3-2-2(3-1-4-2)。

ふと、J3に落ちてしまった金沢の戦いぶりが……と大宮の試合と同じ動機で視聴。

新スタジアム・金沢ゴーゴーカレースタジアムの開業と、その船出があまりに厳しいものとなってしまった事で、一気に悲壮感の方が強まる事となった今シーズン。
ここから立て直す術はあるのかという所で、4バックを諦め3バックに切り替えた基本フォーメーション。
開幕3戦で12失点という守備陣の強化から入ったのは当然ながら当然で、スコアそのものはその後落ち着きを見せ。
後は新たなホームで、胸躍らせる戦いぶりが見せられるかといった所ですが、まず欲しいのはホームでの初勝利。

お互いロングボールが交錯する入りを経て、前半3分にストーミング風味(ロングボール→相手が拾った所をプレッシング)にボールを確保した金沢が最初の好機。
梶浦がエリア内へ送った浮き球パスも、カットされたのちのプレッシャーで大谷が奪い返しと、前線のディフェンスを交えて左サイド奥を突き。
そして大谷がクロス、クリアされたボールを櫻井が拾い逆サイドからクロスと押し込み続けた末に、GK三浦がボールを抑えた所を土信田が勢い余ってチャージしてしまい反則で終了。
終わり方も含めて決して綺麗な攻めでは無かったものの、今度こそホームで勝利を、という思いの下の圧力は伝わる立ち上がりとなり。

その後もロングパス中心に好機を作り、敵陣では櫻井がロングスローを投げるなど、パワーを押し出す立ち回りを続ける金沢。
一方の相模原は、いち早くその思考から脱し、最終ラインからパスを繋ぐスタイルへと移行したもののこれが実にならず。
金沢は梶浦が前線に出て、5-3-2のような形で激しいプレッシングを敢行したのが開始10分間。
そのため前へ運ぶ事すらままならない状態で時間は進み。

金沢は、今季初スタメンの櫻井を中心に右サイドで跳梁。
10分、ドリブルを経てグラウンダーでアーリークロスを送った櫻井、跳ね返されるもこぼれ球を再度クロスと徹底してエリア内へ送り続け。
またもクリアされるも、奏功するかのように今度は逆サイドから大谷がポケット奥を突いてマイナスのクロスと繋がり、土信田のポストプレイがディフェンスに遭ったのを経て櫻井の下へ戻ってくるボール。
これを果敢にシュートを放ち、GK三浦にキャッチされるもファーストシュートという功績に辿り着いた櫻井。

ハイペース気味の金沢でしたが、その後は落ち着かせるように、5-4-1の守備陣形で中盤で構える体制へ移行。
それに伴い相模原もボールポゼッションを高める、相手の出方により自身の出来・振る舞いも変わる様を観察する……という序盤戦だったでしょうか。

相模原のビルドアップは、田中が一列前へと上がる事で2センターバック化する最終ラインから敢行という、あまり見慣れない基本形。
それでも金沢・伊藤彰監督が、甲府時代に3CBの中央の選手を前へ上げる形を取っていたため、相手からすれば斬新という程でも無く。
何とか地上から繋がんとしたものの、櫻井によって自身左サイドが脅かされた状態ではその流れは築く事が出来ず。
結局サントス狙いの長いパス(ターゲット・裏抜け両方を使う)が無ければ厳しいという状態でした。

そして再びゴールに襲い掛かる金沢。
今度は左からの攻めも目立ち、こちらはワイドに張る大谷を中心として相手の目線を揺さぶりに掛かり。
28分最終ラインからの繋ぎを経て石原が左ワイドから斜めの縦パス、ハーフレーンで受けた土信田を起点としてそのまま同レーンを前進し、石原がポケット奥からマイナスのクロス。
クリアされたボールをワイドで拾った大谷が再度クロスと、シュートには繋がらずも相手にとってはかなり厄介な攻撃に映り。
その証拠に、相模原は右の加藤大育がほぼ攻撃に絡む事が出来ない状況に陥っていました。

迎えた30分、ここは櫻井の裏抜けへのロングパス一本で得た右コーナーキック。
キッカー大山のニアへのクロスを土信田がフリック気味に合わせ、奥へ浮いたボールを梶浦がヘッドで合わせ左サイドネットを揺らし。
ニアでフリックというパターンをストライカーが務めた事で、綺麗に決まったでしょうか。
揺さぶった末に最後はセットプレーで仕留めるという先制点となりました。

相模原はこれで精神的にも厳しくなったか、直後の32分にはパスを受けた加藤大育が、トラップが大きくなった所を大谷に拾われる形で金沢のショートカウンター。
そのまま左ポケットに入り込んで放たれた大谷のシュートでしたが、ゴール右へと外れて追加点はならず。
その後も金沢が押し込み続ける、スコアの動きがそのまま流れに直結する展開に。

事を重く見た(と思われる)戸田和幸監督は、前半で加藤大育の交代を決断。
37分に橋本を投入し、その橋本が左に入ったため右ウイングバックには綿引が回るという、手当てを施してきました。

その後もパスミスを拾った西谷がミドルシュート(39分、枠外)と、自陣でのミスにより危機を招くという流れを経て、終盤自身の流れを作る相模原。
時間も少なくなった事で再度強まる金沢のプレッシャーを受けつつも、何とか地上から繋がんとする主体的な攻めを貫き。
45分、長谷川がプレスを受けつつもボールキープ、最後は倒れながらもサントスへ繋ぐという形で前進に成功。
そして右サイドでサントスのスルーパスに走り込んだ徳永がクロスに辿り着きましたが、この低いボールは誰にも合わず終わり。
しかもその後の金沢の反撃で、石原のドリブルを反則で止めた長谷川が警告と、折角の好機も痛みを伴う結果となってしまいます。

結局1-0のまま折り返し。
既に相模原ベンチが動きを見せた影響か、ハーフタイムでの交代は無く後半に臨む両チーム。

前半は攻撃機会そのものが少なかったため、性根入れて反撃に取り掛からなければならない相模原。
その基本は前半の、ボール保持からの前進の色を強める姿勢であり。
開始1分での中盤での反則で、フリーキックで放り込みを選択する等らしからぬ立ち回りが顔を出しましたが、基本はアンカー長谷川を軸としたパスワーク。
彼の横には、前に出る田中がほぼ固定化するなど、ボックス型からの繋ぎが定型となります。

しかし長谷川は徳島時代も、ビルドアップの際はアンカーの位置から最終ラインに降りたがる選手。
そのため長谷川が最終ラインに加わり、その前に田中が居るという現象が幾度も発生します。
金沢サイドも後半はそれほどハイプレスを仕掛けて来ないため、所謂「後ろに重い状態」となるのは避けられず。

8分最終ラインでの繋ぎからその長谷川がロングパスを供給、左サイド裏で受けた橋本からのパスワークを経て、戻しを受けた長谷川が今度は右へロングパス。
得意のフィードも有効に使っていくものの、ここは右奥で受けた綿引が奪われてしまい実らず。
その後もボール保持に努めるも有効打を放てずに時間が進み。
逆に13分、金沢の最終ラインに対しGKにまでプレッシャーを掛けるも、井上のロングパスでベクトルの逆を突かれる結果となり。
そして土信田が収めたのち右へと展開して好機を作り、櫻井のクロスから大谷がヘディングシュート(枠外)と、フィニッシュは相手の方が多いという「ポゼッションスタイルあるある」状態に陥ります。
それでも相手が守備を固める以上、繋ぎによる崩しに活路を見出す他は無く。
20分、金沢のクリアボールを拾った田中から右サイドで攻め、徳永が溜めを作ったのちエリア内へスルーパス。
走り込んだ吉武がシュートを放つも枠を捉えられず。

その後は金沢がボールポゼッションを高める時間帯へと移り。
このまま逃げきりで良いと言えど、流石に専守の状態となる訳にはいかずという振る舞いですが、23分にミスが発生。
ビルドアップに加わったGK上田ですが、サントスのプレッシャーを見てパスを迷ったのか、トラップミスのようになってしまい掻っ攫われ。
そしてすかさずシュートを放ったサントスでしたが、ボールはゴール左へ外れてしまい折角貰った形での決定機を掴めず終了に。

冷や汗を掻いた金沢、24分に庄司のロングパスによる攻めで、土信田の落としを拾った梶浦がジャスティンに倒されて反則・警告。
このタイミングで双方ベンチが動き、金沢が大山→杉浦へ交代(梶浦がボランチにシフト)したのに対し、相模原は一挙3枚替え。
吉武・徳永・サントス→藤沼・福井・瀬沼へ交代と、前線の駒を一気に代える采配。

これを盾として反撃に出たい相模原ですが、再開は金沢のFKから。
ここからさらに左CKへと移り、キッカー西谷のショートコーナーからの戻しを経てのクロスがゴール中央へ。
GK三浦がパンチングしたボールを右から井上が折り返し、再度中央に送られたボールを土信田が脚で合わせましたが、ジャストミートせず三浦が抑え。
何とか追加点は与えず、反撃体制に。
その後は田中と逆の左CBの山下が前に出る場面も目立つなど、総動員体制のように攻め上がります。

金沢は29分に大谷が足を攣らせてしまい、その影響で33分に再度交代を敢行。
石原・大谷→長峰・小島へと2枚替え。
小島が右シャドー・杉浦が左シャドーと、2列目も微妙に位置変更。

36分に金沢のショートカウンターを受け、梶浦のシュートが左ポストを叩く際どい場面も作られながら、何とか同点を目指す相模原。
前に出る山下に伴い、左サイドで人数を増やしてのパスワークで崩しを図る体勢に。
そして37分、藤沼と橋本のワンツーで左奥を取らんとした所、リターン役の橋本が(庄司の)アフターチャージで倒され反則。
これで左からのFK→左CKとセットプレーの連続で攻める相模原。
CKから紛れが生まれ、混戦のなか綿引がシュートを狙うもブロック、その後の攻めも結局はクリアされて執念は実らずとなり。

しかしそれどころか、ここから悪夢のシーンも生み出す事となり。
パスカットした小島がドリブルを仕掛けると、かわされた長谷川がカウンターを阻止せんと腕で小島を倒してしまい。
当然反則・警告の運びとなり、結果2枚目により退場処分となってしまった長谷川。
追い掛ける展開での数的不利と、一層厳しい状況と化したしまいます。

これでポジション的にもやや不透明な時間帯を過ごし、前に出てくる金沢の圧力を受け。
40分に相模原陣内での奪い合いを経て、小島の反則気味のアタックで笛は鳴らず、逆にその後持ち運ぶ小島に対する西山のアタックが反則を取られ。
判定面での不利益に、ヘイトも溜める結果となってしまう相模原。

何とか立て直すべく、44分に最後のカードを使う戸田監督。
ジャスティン→ファブリシオ・バイアーノへと交代し、綿引・橋本をサイドバックとした4バックへ。
そして福井・西山をセンターハーフ(ボランチ)とした4-4-1へと落ち着きましたが、サイドハーフが上がり気味で4-2-3にも見える布陣(ファブリシオは右SH)で最終局面に入りました。

直後に橋本ミドルパス→瀬沼足下でフリックを経て、投入されたファブリシオのクロスが右から入るもフィニッシュには繋がらず。
そのフィジカルを生かして好機を作らんとするファブリシオでしたが、空中戦で長峰を倒してしまい反則となるなど、必死の姿勢も結果を齎す事無く時間は進んでいき。

逆にカウンターに持ち込んだのちコーナー付近でキープに入るなど、逃げきりの姿勢を徹底させるアディショナルタイムの金沢。
最後は敵陣でセットプレーに持ち込む、余裕綽々(そうでもないだろうが)といった状況で試合終了の笛を聴き。
同時に新ホームでの初勝利が決定と、ようやく歓喜に沸く事が出来ました。
県内での被災もあり、中々厳しい状況にある金沢ですが、この試合をバネとして昇格争いに加わる事が出来るでしょうか。

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DAZN観戦 2024年J3リーグ第6節 大宮アルディージャvsテゲバジャーロ宮崎

2024-03-26 16:40:07 | サッカー視聴記(2024年その他)

<両軍スタメン>

  • 大宮は、市原がU-19代表に参加のため離脱中。

ふと、J3へ落ちてしまった大宮の戦いぶりが気になったので視聴。

DAZN中継では上位カテゴリのそれと比べ、明確に区別されてしまっているJ3放映。(解説者不在・試合前の監督インタビュー無し・スタッツの簡略化etc……)
しかしこと大宮のホーム・NACK5スタジアムは、観客席との距離感が殆ど無い事が幸いしてか、現場の熱気はそれなりに伝わるものとなっていたでしょうか。
それでもJ2時代に比べ客席の空き具合は隠せませんが……(この日の観客動員数は4,445人との事)

その大宮の成績はここまで3勝1分と、数多の降格クラブが必然的に掲げる「1年での昇格」の目標に向けてはほぼ最高の滑り出しとなり。
メンバーを見ても新人選手が多数起用され、リフレッシュ感が強く……と一瞬思ったものの、村上・清水祐・種田は今季初スタメンの事。
つまりは連戦によるターンオーバーを敷いての起用が交わっており、何とも言えない(とはいってもレギュラーの市原が代表不在という要素はあり)ですが、少なくともこの日はフレッシュぶりが存分に発揮された試合となりました。

宮崎のキックオフで始まった試合。
ボール権の通り開始から積極的に入る宮崎、一旦失うものの前線の守備も鋭く、阿野のパスカットから攻め上がりコーナーキックを獲得。
そこから2度目のクロスの跳ね返りを黒木がシュート(枠外)と、ファーストシュートにも辿り着く上々の入りとなります。
大宮とは対照的にこれまで未勝利という成績を描いてしまっている宮崎、それを払拭せんとする試合運び。

しかし前半4分。
大宮は最終ラインから運んで敵陣右サイドでの崩しに持ち込み、茂木戻し→清水祐ワンタッチでの縦パスで裏を取り。
そして右奥で受けた杉本が、カットインの姿勢からポケットへスルーパスを送ると、パス&ゴーをしていた茂木が走り込んで奥から果敢にシュート。
ニアサイドを豪快に破るゴールが生まれ、早々に先制点に辿り着きました。
流れの中でサイドバックが最前線まで上がって得点するという、前年までの硬直感が嘘のようなシーンを演じた大宮。(とはいえ前年もチーム初ゴールはこの茂木だったとの事)

文字通り出鼻を挫かれる事となった宮崎。
結果的にこの失点で齎された動揺は凄まじかったようで、ビハインド故に自ら最終ラインから繋ぐのが必須な立場になると脆さが露呈。
大武・黒木の2センターバックからのビルドアップは硬さが目立ち、少しプレッシャーを受けるとパスが乱れるという場面が多々あり。
そのため橋本をターゲットとするロングボールが道筋となるという具合に、「これが参入1年目に、あれだけ繋ぐサッカーで旋風を起こしていたあの宮崎なのか……」とカルチャーショックを受けてしまう内容でした。
12分には、中盤からのフリーキックで早くも放り込みを選択する等、ポゼッションスタイルは本当に何処かに置いてきてしまったかのような振る舞いも見られ。

何とか反撃体制を作りたい宮崎は、辻岡のフィード・阿野の仕掛けなど個人能力を盾とするで打開を図ります。
左へ送ったのち辻岡のサイドチェンジを炸裂させ、高い位置を取る青山へと通し。
阿野のドリブルは主にアタッキングサードでの崩しで利用し、23分には右奥を突いてエリア内へ横パス、これを橋本がスルーで中央へ通さんとする好機。
ディフェンスに遭い田中純には渡らずも、上のが繋いだボールを受けた阿野がミドルシュート(枠外)と、劣勢を跳ね返さんと敵陣で孤軍奮闘という感じでした。

しかしそれらを吹き飛ばしたのが杉本。
これまでも降りてのポストワークや、チャンスエリアでの叩きを中心に好機に絡んで来た杉本(13分には藤井のヒールパスを経てシュートも枠外)ですが、25分の大宮。
左サイドでの前進の姿勢から、戻しを経て逆の右サイドから攻め、スルーパスに走り込んだ中野克からクロス。
そして黒木の前に入り込みヘディングシュートを放った杉本、ボールは綺麗に対角の軌道を描き、左ポスト内側を叩いた末にゴールイン。
移籍後初ゴールにより、シュート以外は有能という評価を払拭ストライカーとして幾ばくか復権できたでしょうか。

その大宮の攻撃体制は、所謂「偽SB」システム。
左SBの植田が中寄りの位置を取り、サイドハーフの種田がワイドに張りっぱなしという、近年お馴染みとなったものであり。
序盤は先制点のシーン然り、逆の右サイドで茂木が跳梁しての攻めが中心となりましたが、2点目以降はこの体制通りに左からの攻撃を増やす事となります。
29分、最終ラインからの運びの流れで、種田が後方からのパスをダイレクトで裏へミドルパス。
この時藤井は降りると見せかけたボディフェイントからの抜け出しで黒木を釣った末にそのパスを受けるなど、宮崎ディフェンスを翻弄しての好機。
その後藤井のパスはカットされるも、エリア内へこぼれた所を拾った中野克が切り返しからシュート(辻岡がブロック)と有効打を放ち。

一定の拘りが見られた大宮の攻撃ですが、その後は大宮のビルドアップにもミスが目立つようになり。
そのパスミスを拾って好機を生み出し(33分)、流れを変えに掛かる宮崎。
34分に橋本がミドルシュート(GK笠原キャッチ)、36分には阿野のクロスから魚里がヘディングシュート(GK笠原キャッチ)と、「1点取れば流れが変わる」の精神の下攻め立てます。

しかしその1点は、無情にも大宮サイドに入る事となり。
37分ここも最終ラインから組み立てる姿勢で、小島がタイミングを計り一気に裏へロングパス。
走り込む藤井に対し大武が蓋をするのに失敗、スピードで上回られて藤井が触る結果となり、たまらず前に出たGK青木がかわされた所で藤井と交錯。
そして主審の笛が鳴り響き、反則・PKの判定となってしまいました。
キッカーは杉本が務め(ゲットした藤井が蹴りたそうな雰囲気が画面に映し出される)、ゴール右へと蹴り込んでGKの逆を突き3点目。
宮崎はCBコンビがともに裏を取られるという、問題はビルドアップ能力だけでは無かった事が露呈される結果となり。

その後の宮崎は見るも無残という感じで、41分の大宮のパスミスを拾ってショートカウンターになりかけた場面しか好機は無く。
一方的に大宮の攻めを受け続け、今季初出場の種田(一応、ルヴァン杯1回戦ではスタメン出場)に左からの前進を任せ続けるという、一種の練習のような恰好の絵図となり。
ここで結果を出したかった種田、何度も左サイド奥を抉るものの得点どころかチーム自体にもフィニッシュを齎す事無く、前半終了の時を迎え。
そしてハーフタイムで退く(泉と交代、同時に清水祐→石川へと交代)など、長澤徹監督自身も、ある意味テスト的な起用と割り切っていたでしょうか。
一方この後激しく追い掛けなければならない宮崎も2枚替え、辻岡・酒井→吉田・江口へと交代します。

ベンチワークで流れを齎したかった宮崎・大熊裕司監督でしたが、それは果たされる事は無く。
大宮が前半同様、投入された泉が左ワイドに張りっぱなしというシステムから攻め込むシーンが続きます。

当然決定機も多く、後半5分には左CKから、キッカー泉はショートコーナーを経てグラウンダーでマイナスのクロスと変化。
これを中野克が合わせシュートしますが、惜しくもゴール上へと外れ。
7分にも再三攻め込む大宮、泉のボレーシュート(GK青木キャッチ)など好機を作った直後、宮崎のトラップミスを茂木がダイレクトでスルーパスを送った事で息もつかせぬ攻撃。
受けた中野克が右奥からカットインし、ボックス内で更にマイナス方向へ切り込んだ末にシュート。
良い角度から放たれ、決まったと思われたシュートは左ポストを直撃と、更なる追加点は挙げられず。

劣勢を絵に描いたような宮崎の状況ですが、FW橋本がこの直後から奮闘する事に。
8分に上野のパスがブロックされ、右奥へこぼれたボールを拾いそのまま強引にカットインシュートを放った橋本。(GK笠原キャッチ)
続く9分にも右からの前進を経て、橋本がマークに遭いながらもフィジカルで強引にカットイン、そしてポケット奥からのクロスでCKに繋げ。
主力の移籍が相次ぎ、前線の選手では宮崎の全盛期(2021年)を知る唯一の存在となりつつあるだけに、この苦境で思う所があったでしょうか。
何とかあの時の宮崎を取り戻さんという、プレーぶりでチームを引っ張らんとします。

大宮は多彩なフィニッシュを見せる前線とは裏腹に、後方ではパスミスが目立つなど盤石という訳では無く。(浦上・村上ともに今季初スタメンなので仕方ない側面もあるが)
14分には宮崎の右奥からのスローイン、エリア内へ直接投げ込まれたボールを、クリアしにいった村上がまさかの転倒。
これを橋本が浦上を背負う形で受けたもののシュートは撃てずと、一歩間違えれば危ない絵図も作ってしまい。

18分に、HT同様に双方選手交代。
宮崎が阿野・上野→楠・吉澤へと2枚替えを敢行、大宮は植田→下口。

阿野から楠と、ヴェルディ勢同士(レンタル中)の交代となった宮崎の右サイド。
直後の19分にはその楠がクロスを送り、ニアに走り込む橋本に惜しくも合わずと、前者に劣らない働きを保たんとします。(ちなみにCKのキッカーも阿野→楠へと引き継ぎ)

しかし大宮は、万能なレギュラーの下口(クロスのみならずターゲットにもなれる)が入った事で攻撃の圧力を強め。
20分にはその下口が左からクロスを入れ、合わせにいった藤井からこぼれたボールを小島がシュートするもGK青木がセーブ。
その後もCKやミドルシュートなど散々に宮崎ゴールを脅かし、GK青木の負担も増大という展開に。
26分には右奥に進入した藤井から低く速いクロスが入ると、青木はこれを咄嗟に足を出すという形でクリアして防ぎ。
GKがエリア内で手を使えずという守り方に、追い詰められている感がありありでしたが、そうした奮闘はその後報われる事になります。

20分から約10分間も、大宮の攻撃一辺倒という流れは続き。(30分に大宮は藤井→中野誠也へと交代)
何とか凌いだ宮崎は、それが途切れた直後の31分自陣での左スローインからの攻め、受けた吉澤が倒れながらもスルーパスを供給。
これをライン際で魚里が受けそのまま奥へと切り込んでクロス、茂木のブロックを掠めてニアサイド低目へ落ちる所に橋本が走り込んでシュート。
GKのニアの狭い所を破ってゴールインと、ここしか無いという狭い所を通したうえでモノにし、1点を返します。

しかし全体的には流れは不変であり。
点差を縮められた大宮、その後もセットプレーから下口や村上がヘディングシュートを放つ(前者はGK青木キャッチ、後者はゴール左へ外れ)など、得点の匂いは依然として高く。

そんな大宮にあやかろうとしたのか、37分に最後の交代を敢行する宮崎。
投入された駒は元大宮の吉永でした。(青山と交代)
それでも右サイドは楠の突破力が目立つため、吉永はさして好機に絡む事が出来ず。

そのまま突入した終盤。
45分に宮崎はFKからの二次攻撃、左から入れられたマイナスのクロスを吉澤が合わせシュート。
しかしゴール上へ外してしまいます。
直後に大宮も、敵陣で長らくパスを繋いだ末に左から泉が切り込みポケットへ、そして小島のクロスが上がり。
跳ね返りを泉がヘディングシュート、GK青木がこれを前に出たうえで跳んでセーブ、さらに藤井がそのこぼれ球を追撃。
しかし枠を捉えられずと、ともに決定機が交錯するも決まる事は無く。

突入したアディショナルタイム、しかしお互い決定機逸の直後とあり、流石に緊張感をずっと保つのは難しくなってきたか。
江口が石川に対するアフターチャージで反則、同時にこの日初となる警告がこの時間帯で生まれ。
その後スローインを直接収めにいった橋本が石川にチャージされて反則と、最後は反則塗れといった流れに突入した感がありました。

結局3-1のまま試合終了。
大宮は無敗・宮崎は未勝利が継続という、対照的な形は不変に終わりました。

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DAZN観戦 2024年J3リーグ第3節 FC今治vsアスルクラロ沼津

2024-03-15 18:13:18 | サッカー視聴記(2024年その他)

<両軍スタメン>

  • 今治のホームだが、↓とは逆のコートで前半スタート。

同県のクラブである愛媛がJ2復帰を果たしたため、再びそこから一歩下での戦いを余儀なくされる今季の今治。
自身が元はといえば、愛媛の下部組織的なクラブ(愛媛FCしまなみ)から独立したという歴史を持つため、そのライバル心が伺い知れるもののまずは追い付くのみ。

ライセンスも2022年の時点でJ2のそれを安定させ、再度昇格を目指す戦いへと臨む今季。
この日の相手は沼津で、こちらも前年で念願のJ2ライセンスを所得と、盤石の体制を築いたのがつい最近。
そして今季はともに開幕連勝スタートと、何かと共通点の多い両クラブの対戦となりました。

入りのボール争いを制し、コーナーキックを獲得するなど押し込む今治。
しかし有効打とはならずに、沼津がボールポゼッションを確保する展開に持ち込みます。
こうなると、開幕2戦で爆発した沼津の攻撃力が牙を向くという試合予想がチラつき。

前年からの特徴である、両サイドバックが可変する「偽SB」システムをふんだんに活かさんとする沼津。
両ウイングがワイドに張った上で、左の濱が最終ラインに残り、右の安在が中央寄りでボランチ~最前線の間を行き来する独特の動きをするSB。
相手にとって面食らうのは必至と思われますが、そこは監督・中山雅史氏も2年目であり、研究も進んでいたでしょうか。
相対した今治は、沼津の可変にも釣られる事無く、4-4-2ブロックを基本とする守備隊形を保つ事で対応を見せます。

前半8分の沼津の攻撃、最終ラインから濱が鈴木とのワンツーで持ち上がったのち、中央に居る安在へとパス。
その後サイドチェンジで右から攻め、森がポケットへスルーパスと、両翼をふんだんに使って攻めたもののこのパスを今治は遮断し防ぎます。
ゾーンディフェンスの色を強める事で、簡単には崩されないという意思表示がギンギンに現れていたピッチ上。
すると直後の9分、今治はゴールキックからロングフィード→阪野ポストプレイを経てボールを確保。
そしてヴィニシウスのボールキープを経て右サイドでクロス攻勢に持ち込みCKを獲得と、前線のパワーを活かした攻めという沼津と対極的な姿勢で渡り合い。

13分再び沼津は最終ラインからパスワークで前進、今度は今治もサイドハーフも最前線に加わる、ハイプレスで阻みにいき。
それをかわして敵陣に持ち込む沼津、左サイドで鈴木・濱・持井がトライアングルを作り、パス交換の末にポケットへとスルーパス。
走り込んだ鈴木が受けるも、これもディフェンスに阻まれフィニッシュは放てません。
すると再び直後の14分、沼津のビルドアップで自軍エリア内での攻防、プレッシングをかわしたもののその後のパスミスで今治が右サイドでボール奪取。
すかさず市原のスルーパスを奥で受けたヴィニシウス、カットインからクロスを入れる(誰にも合わず)速攻で脅かし。
ボール保持の姿勢は貫くものの、ミスも目立ってくるなど相手の対応を受けた事で勢いが削がれる沼津。

一方今治も、場を落ち着かせるべく最終ラインでは一定の繋ぐ姿勢を取り。
こちらはボランチの片割れが最終ラインに降りる3枚という、ほぼ典型の形からのパスワーク。
特段見るべきものはないものの、阪野狙いのロングボールを混ぜる事で奪われない事を重視していたでしょうか。

お互いボール保持の色を強めた事もあり攻撃機会が膨らまずに時間が進む中、スコアを動かしたのはやはり沼津対策が万全の今治の方でした。
22分、最終ラインに降りたモスキオンからの組み立てで、右サイドで前進の姿勢から市原が阪野を走らせる中央へのミドルパス。
これをしっかりと足下で収めエリア内を突く阪野、中村のチャージで倒されながらも時間を作り、走り込んだ山田の繋ぎを近藤がダイレクトでシュート。
沼津のブロック間を際どく抜いてゴールネットを揺らし、先制点に辿り着きます。

リードされた沼津、ここまでフィニッシュはゼロなので一層苦しくなった感があり。
裏へのロングパスを交えながら打開を図りますが、今治の守備体制は簡単には崩せません。
今治は先制して以降、山田とヴィニシウスの位置が逆になり、阪野・ヴィニシウスの2トップで前線の守備を行っていたものの30分台には両者元の位置へと戻り。

こうして、ポゼッションスタイルのドツボ(ボールは握るもシュートが遠い)に綺麗に嵌り込んでしまった感のある沼津。
基本形から時折変化を付け、濱が左ワイドでパスを受けたり、安在が後ろに残って濱が上がったりする場面もありましたが流れは変えられず。
31分には再び最後方、自陣エリア内から繋ぐ姿勢を取ったものの今治のプレッシングに嵌められ、中央エリア目前という位置で阪野にカットされる大ピンチ。
阪野はそのままエリア内へ入り、左へ流れてシュートしましたが菅井のブロックで何とか防ぎ。

しかしその後もCKやスローインで押し込む今治。
34分に左スローインから近藤がダイレクトでクロス、ヴィニシウスのヘディングシュートが放たれるも枠外に。
40分には加藤がロングパスをカットして矢印を反転させ、中央でパスを受けた山田がミドルシュート、地を這う軌道でゴール左を襲うもGK渡辺のセーブに阻まれ。

基本はゾーンディフェンスながら、沼津が最終ラインに戻した際にはプレッシングを躊躇わないという具合に守備のメリハリは抜群という感じでした。
そしてそこから逆襲と、リードしているという立場も味方にしてゲームを支配。

結局1-0のまま前半が終了。
沼津はシュート1本(29分、森のクロスを持井が足で合わせたもの・枠外)と、追い掛ける立場にしては非常に苦しい展開を強いられ。

そして迎えた後半。
試合内容は大きく変わる事無く、最初の好機も今治で後半3分。
右スローインから阪野足でフリック→山田ラフにサイドチェンジと、沼津のボール保持を嘲笑うかのようなアバウトな繋ぎから、近藤が収めてポケットへ進入したのちは細かなパスワーク。
時間を使った末に逆の右サイドから、ヴィニシウスがカットインの姿勢からクロスを上げると、モスキオンがゴールに背を向けた状態でヘディングシュート。(枠外)
反撃に転じたい沼津にとって、嫌らしい攻めの内容の末にゴールを脅かし。

その後も今治の守備体制に苛まれるものの、ゾーンディフェンスの弊害か反則が膨らみ始め。
J1で守備力が目立つ福岡・柏辺りと同じ傾向で、間でパスを受けた相手に対し、寄せが甘くなるとつい足を出してしまうため起こる現象でしょうか。

リズムが乱れがちとなる展開ながら、とにかく得られる好機は活かしたい沼津。
9分に左サイド奥で持井がモスキオンに倒されて反則、これにより敵陣深めでのフリーキックを獲得。
しかしキッカーの位置に2人(森・徳永)が立ち、フェイントを交えた末に徳永がマイナスのクロスと変化を付けた末に、それがあっさりカットされてしまうという目も当てられないシーンしか描けず。

一方、自身の反則もあり沼津の攻撃シーンばかりが目立つなか、11分にようやく後半2度目の攻撃機会となった今治。
ここも右スローインをヴィニシウスが収め、阪野の中央へのパスと手数少なくチャンスエリアを突き、受けた近藤がペナルティアークからシュート。(ゴール左へ外れる)
2度ともフィニッシュ(それも際どい)に結び付ける、非常に効率の良い攻めを披露します。

何とか今治の守備を破りたい沼津、14分に今治のスローインをカットしてトランジションの最中での攻撃に入り。
そして鈴木のロングパスで素早く裏を突いたものの、抜け出た持井の前でGKセランテスが飛び出してクリア。
続く15分には菅井が最終ラインに降り、濱が上がるという変化を付けたビルドアップから、その菅井→濱への縦パスが通って左サイドから攻め。
濱はドリブルで左奥を突きに掛かったものの、戻ったヴィニシウスのスライディングに阻まれシュートには辿り着けません。

20分には自陣でのディフェンスからカウンターに持ち込んだものの、先程と同様に左サイドを持ち運んだ濱は結局減速の末にディフェンスに遭い。
遅攻を強いられている状態故に、折角の速攻の体制も活かせない悪循環に嵌っていた感があり。
直後に和田・鈴木→川又・津久井へと2枚替え、何とか打開を図ります。(津久井が右WGに入り、森が左WGに回る)
22分には右サイドからの攻めで、津久井が低いクロスを送り、ニアで川又が合わせにいくという交代選手による好機。
こぼれ球をさらに川又が追撃にいき、ポケット奥でシュート気味に折り返すもGKセランテスに抑えられ実らず。

一方沼津に殆どフィニッシュを許していない状況ながら、ボールは握られっぱなしという状態が続く今治。
絵的によろしくないと感じたのか、服部年宏監督は26分に早くも動き。
山田→松本へ交代した事で3-4-2-1へシフトと、5バックシステムによる守備強化を図ります。(松本は右ウイングバックで、市原が右センターバックに回る)

そしてリズムを乱された沼津の方が反則を量産する流れとなり。(29分に安在に警告)
31分、ヴィニシウスのドリブルが濱に倒されて反則、FKというタイミングでさらに新井→楠美へと交代した今治。
中盤右サイドからという距離のあるFKながら、放り込みを選択とリスクを回避する立ち回りを図り。
一旦攻撃が途切れるもモスキオンがボール奪取し二次攻撃、スルーパスに走り込んでクロスを入れたのは前残りしていた福森(合わず)という具合に、焦る相手から時間と攻撃機会を奪う勤めを果たしていきます。

何とか追い付きたい沼津、気を取り直して33分に敵陣で崩しを図る展開を作りますが、安在の縦パスが主審に当たった事で切られてしまい。
流れが悪い時は運も味方しない、という状況で、34分にさらに2枚替え。(持井・菅井→齋藤・沼田)
川又・齋藤と、元日本代表のベテラン勢に賭ける事となります。

以降左サイドは齋藤がワイドに張りっぱなしで、ハーフレーンに森という攻めの体制に。
それを活かしながら攻め込むも、キーとなるべき齋藤もかつてのキレは既に無く、結局今治のブロック外でパスを回す時間が多くなり。
38分には逆に今治のカウンターを招いてしまい、ドリブルで単騎突破を図るヴィニシウス。
そしてペナルティアークまで切り込みシュート(枠外)と、ボール支配率だけが膨らみ肝心のフィニッシュは……という状況に何ら変わり無く。

39分に今治は最後の交代と、先に3度の交代を終える事に。
近藤・阪野→弓場・アンジェロッティへと2枚替え、前線の運動量を補填して最終局面に臨みます。

41分に左サイドでのFKから、ようやくの好機を迎える沼津。
ここも徳永・森の2人によるパス交換と変化で入り、上がった徳永のクロスから附木がヘディングシュートを放ちます。
しかしゴール右下を襲ったこのシュートは、GKセランテスのファインセーブに防がれ同点ならず。

乾坤一擲の攻めも防がれ、後が無い沼津は44分に徳永→佐藤尚輝へと交代してカードを使いきり。
以降も諦めずに攻め込みますが、今治のカウンターにも脅かされる(44分、市原のミドルシュート・枠外)など、フィニッシュは相変わらず今治の方が目立ち。

そしてアディショナルタイムに突入、という所で左サイドを齋藤が攻略に掛かり。
カットインでポケットの森に渡り、中央への浮き球パスを選択するも楠美のブロックに阻まれ。
この際に楠美のハンドをアピールしたものの実らず終わると、いよいよ退潮は避けられない流れに。

またも矢印を反転されて今治が敵陣へと運び、スルーパスに走り込んだモスキオンが濱に倒されて反則。
これにより右サイド最奥・殆どCKという位置でのFKを得ると、ヴィニシウスのキープで時間稼ぎ。
そして何とか掻き出されたボールをアンジェロッティが拾い、カットインからの戻しを経て楠美がミドルシュート(枠外)とフィニッシュで終え。
その後もカウンターで運び、アンジェロッティのスルーパスに弓場が抜け出すもオフサイドそして弓場がボールをピッチに出す遅延行為で警告という具合に、ゴールを脅かしながら時間を使うという両得の姿勢を貫きます。

最後の攻撃に入った沼津ですが、森のドリブルが止められ、直後の齋藤のパスがカットされた所で試合終了となり。
1-0のままスコアは動かず仕舞いで、今治が開幕3連勝。
脅威の攻撃力相手に、守備で上回ったその内容は見事の一言、そんな戦評が似合う一戦だったでしょうか。

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DAZN観戦 2024年J3リーグ第3節 カターレ富山vs奈良クラブ

2024-03-13 16:18:40 | サッカー視聴記(2024年その他)

<両軍スタメン>

一般的には春のイメージが強い3月ながら、まだまだ寒風吹き荒ぶ時期。
それを象徴するかのように、奈良・フリアン監督の帽子姿が似合う雪が荒れ狂う中での試合開催となりました。

降雪の厄介な所は、視界・識別の問題。
うっすらと積もった白銀のピッチによる、カラーボールの使用は開幕直後・閉幕寸前で良く見られるものであり。
この日は積雪こそ無かったものの、競技場のトラックには部分的に雪が残されており、開催するに当たっての裏方の苦労がしのばれますがそれプラス秋春制の是非は置いておく事にします。

そして降雪というのは、断続的に強弱が変化するというもの。
雨ならばまだしも、宙に舞う無数の白い物体が可視される事で、プレイヤーに多大なストレスを与えるのは想像に難くなく。
この日も例に漏れず、試合中に吹雪に近い状態となったり全く降らなくなったりと不安定なもので、突然の変化にも対応せねばならない。
加えてこの日は風の方も、方向が変わるランダム性が強い状態だったため、まさにダブルパンチ。

そんな環境でのプレーとなりましたが、試合開始時は降雪の無い状態。
富山がアバウトな攻めで押し込むものの、直ぐに奈良がボール保持の体制を採るという立ち上がりとなり。
前半6分に最後尾で持ったセンターバック・鈴木が、右ワイドの生駒へパスを送る体勢から、彼へのパスコースを切る吉平の動きを見てパス方向を切り替え。
右ハーフレーンに降りてきた西田への縦パスで、一瞬逆を突かれた吉平の脇を通すテクニックを見せるという具合に、パスサッカーのスキルの高さが窺えました。
ここから西田がミドルパスを裏へ送り、走り込んだ國武が合わせシュート(枠外)とフィニッシュにも繋げ。

しかしこの辺りから雪が降り始める富山のホーム・富山県総合運動公園陸上競技場。
奈良のパスサッカーを阻害するかのようであり、実際8分に高橋が敵陣でボール奪取。
そして中央でパスを受けた碓井がボールキープを経てミドルシュート(ブロック)と、ショートカウンターを浴びかける事に。

気を取り直して自身のサッカーに入る奈良。
先日取り上げた福島と同じ4-1-2-3のフォーメーションながら、守備時にインサイドハーフの國武が前に、中島が後ろに動く事で4-4-2へ可変するという最近のトレンドをなぞるチーム。
これにより富山とミラーマッチの状況となり、ハイプレスも良く嵌る事となります。

雪が止んだ10分台はほぼ奈良の独壇場という時間帯で、前線の守備により富山に攻撃をさせず。
攻撃では、得点源となり得る岡田優と下川のコンビネーションが冴える左サイドから押し込みを見せ。
特に前年まで松本に居た下川は、戦術が明確なクラブに移った影響か、サイド奥深くまで切り込むシーンを多々作るなどその印象を一変させられる事に。(以前はアーリークロスが多かったイメージ)

しかしその奈良のペースも20分台には途切れ。
立ち上がりは裏狙いが多かった富山も、最終ラインから組み立てる攻撃姿勢を取り始めます。
それと合わせるように再び雪が降ると、今度は遠目のカメラからでも肉眼で判る程の激しいものに。

奈良は次第にビルドアップが冴えなくなり、27分には生駒と対峙する吉平が、GKヴィトからのパスのトラップ際を読みきってボール奪取。
そしてショートカウンターに繋げ、高橋を経由しパスを受けた安光が右ポケットを突いてシュートし、戻った中島が何とかブロックと際どい一幕となります。

天候のように試合展開も混沌としてきた中、何とか得意手で落ち着けに掛かる奈良。
最後方から繋ぐ姿勢は、富山選手間を通すパスを積極的に送るそ事から判るようにブレは無く。
ポゼッションスタイルの宿命か、フィニッシュ数は中々膨らまないものの、相手の攻撃機会を減らすという裏の目的は達成されつつあり。
この日の両チームの前半の攻撃機会は28度。(自分の集計です)
今季取り上げた試合では開幕節・岐阜vs福島で40度、2節・琉球vs松本で42度なので、その少なさは際立っており。
試合をコントロールさせる力は、リーグ内でもかなり上位に居るであろう事が伺えます。

しかし前述の吉平の生駒からのボール奪取というシーンはその後も目立ち(前半だけで計3度)、一度間違えば個人能力の差に屈しかねない危険性も抱え。
システム的には、奈良が最終ラインでサイドを振りながら繋ぐなか、富山のサイドハーフが奈良のCBにプレッシャーにいくシーンが何度か生まれ。
そしてサイドに叩かれると、奈良のサイドバックに富山のSBが詰めにいかなければならない状況を強いられるので、この辺りが戦術面で相手を上回るカギとなっていたでしょうか。

試合の方は、35分に富山・末木が敵陣左サイドでのボール争いの最中、後ろから西田のチャージを受けて激しく痛む事態に。
ここで長らく倒れ込みながらも暫くプレーが続けられるという具合に、J3における審判団の試合運営能力の面が表れる絵図も生まれ。(もっと言えば、末木が自身で転倒の際に痛んだと勘違いした実況・牧内直哉氏も)

これにより富山は色を失ったか再度奈良ペースへと移り変わり、39分には右サイドでボールを確保したのち堀内がスルーパス。
これで裏を取った西田が大迫に倒されて反則(大迫に警告)となり、エリアから近めの右サイドからのフリーキックを得た奈良。
キッカー中島のクロスが流れた所を左奥で岡田優が拾うと、カットインの姿勢から再度クロスを送り、ニアサイドで生駒がヘディングシュート。
これが川上のブロックに阻まれるも、こぼれ球を強引に百田が右足を上げて合わせ、ゴール右隅に飛んだボールに跳び付くGK田川。
キャッチが間に合ったかに見えたものの、田川は掴みきれずにゴールへと転がるボール。
絵的にはスッキリしないながら、流れが生み出したかのような先制点が齎されました。

その後もボールを握りながら、あくまで攻め急ぐ事無くペースを保ちに掛かる奈良。
しかし45分、自陣での左スローインから素早く縦に運んだ末に、岡田優のクロスが上がり。
これをGK田川が抑えると、素早く左へとスローしてカウンターに入った富山、大迫ドリブルからスルーパス→碓井カットインで左ポケットを素早く突き。
そして戻しから坪川がミドルシュート(エリア内で鈴木ブロック)と、やはり攻め上がる際はシュートで終わりたいというシーンとなり。

結局0-1のまま前半が終了。
思うように攻撃出来ずに終わった感のある富山、ハーフタイムでベンチが動き。
佐々木→松本へと代え、ターゲットを明確としたうえで後半に臨みました。

迎えた後半、開始当初は雪は止んでいたものの、途中からまたも降り始め。
今度は画面ではかなり近くならないと識別できない程の細かな粒と、前半とは違った雪質でありました。

1点を追い掛けるべく反撃体制に入る富山。
松本狙いのロングボールや、左からの大迫のロングスローなど、パワープレイ紛いの攻撃で奈良にプレッシャーを与え。
その気象環境も加わる事で、与えるダメージは相当なものとなったでしょうか。

押し込まれる奈良。
後半8分の富山の攻撃は、右サイド(富山から見て)での攻防を経て拾った川上がドリブルで持ち上がったのが始まりとなり。
これはディフェンスに阻まれるも尚も繋ぐ富山、坪川のサイドチェンジを経て今度は左から前進。
上がってきてボールを持った大迫が奥を窺う姿勢を取ると、ここで奈良ディフェンスは彼に2人(生駒と西田)が付く事を強いられ、すかさず大迫の戻しを受けた吉平がフリーでクロス。
これはこぼれてCKに落ち着いたものの、ダメージの影響か対応でエラーを見せた事が失点の伏線となり。

富山ベンチはさらに勝負手を打ち、13分に坪川→松岡へ交代。
松岡が右SHに入る事で、高橋が空いたボランチに回りました。

そして15分の富山の攻め、一旦アタッキングサードを突くも最終ラインへと戻され、CBから右へと展開。
ワイドに出されたボールを最初にSHの松岡が受けにいった事で、マンマーク的には彼に付くべき奈良のSB・下川は、既に追い越していた安光の方に付くのか迷いを見せてしまった隙にワンタッチでのスルーパスを出される事に。
そしてフリーで走り込んだ安光が低いクロスを入れ、ニアに居た碓井の逆を突くボールとなるも、そのままファーに流れた所を吉平が拾ってシュート。
ゴールネットが揺れ、待望の「富山のキャプテン翼」のゴールで同点に追い付きます。

一見目立ち辛いものながら、ディフェンスのエラーによりリードを失った奈良。
その後追い風を生かすようなロングボール、主に下川の対角線を描くロングパスで押し込みに掛かり。
18分にそこから得たCKで、キッカー中島のニアへのクロスに生駒が合わせましたが、このヘディングシュートはゴール上へと外れ。
そのうえで本来の持ち味である地上でのビルドアップを敢行しに掛かりますが、崩しきる事は出来ず、フィニッシュは遠目からのシュートが中心に。

27分に双方選手交代し、富山は碓井→マテウス・レイリア。
奈良は中島・西田→神垣・嫁阪へと2枚替え。
その後再び左から、(主に岡田優が)アーリークロスともいえるロングパスを送る奈良の攻撃。
やはりこの環境下では、繋ぐスタイルを徹底させるのは至難の業といえたでしょうか。
29分にこれにより得たCKから再度フィニッシュ、クロスの跳ね返りを堀内がワンタッチでエリア内へ送り、嫁阪が左ポケットからシュートするもGK田川がキャッチ。

富山も31分にCKからの二次攻撃で決定機を迎え、左サイドをパスワークで進んだ末に末木が奥からマイナスのクロス。
ニアに走り込んだ安光はスルーを選択し、エリア外へ流れたボールを松岡がミドルシュート。
強烈にゴールを襲ったものの左ポストを直撃と、完璧な流れで放たれたこのフィニッシュも得点には至りません。

しかし時間が進んだ事で、奈良の耐久力自体も落ちて来たか。
32分には大迫のロングスローによる攻めに対応できず、ファーに流れたボールを松岡が拾ってシュート。(下川がブロック)
ビルドアップの面でもパスミスが目立つようになるなど、攻守ともに苦境に陥る事となります。
すかさず35分に百田→パトリック・グスタフソンに交代と、ベンチワークを交えて乗り切りを図り。

前線を交代させた事でプレッシャーも強まりを見せ、38分には敵陣で奪われたのちすかさずゲーゲンプレス、囲んだ末に奪い返した國武。
そして細かい繋ぎを経てグスタフソンが左ポケット奥へ切り込み、上げられた柔らかいクロスに嫁阪が跳び込んだものの、惜しくも合わず。
その後富山もマンパワーを活かして攻め上がり、攻撃機会が膨らむという、奈良にとっては最早ゲームコントロールどころでは無い展開となります。(同点なのである意味当然だが)
43分にまたも双方同時に選手交代、富山は高橋・吉平→河井・布施谷へと2枚替え。
奈良は岡田優→桑島へ交代し最終局面に。

オープンな展開になると地が出やすく、やはり富山の方が有利な展開に。
44分にロングパス→松本フリックという定番の流れから好機、布施谷が左奥を突いてからの戻しを経て大迫がクロス。
これを松本が収め、シュートは撃てずもレイリアが繋いだ末に末木がミドルシュート(枠外)と、力技を交えながらゴールに迫ります。
奈良も45分の攻めでCKを得て、堀内のミドルシュート(枠外)に辿り着いたもののこれが最後のフィニッシュとなり。

アディショナルタイム突入後も猛攻を仕掛けた富山ですが、これまで勝ちきれない試合が続いている自身の戦績に従うかのように、勝ち越し点は奪えず。
最後の攻撃でCKを得た奈良も、展開をひっくり返す劇的弾を生み出す事が出来ず。
結局1-1のまま、試合終了の笛が鳴り響きました。

環境的に難しい試合ながら、共に良い時間帯を作った末の引き分け。
お互い未勝利だけに勝ち点3が欲しかったと思われますが、これも天候とともに与えられた天からの試練と納得するべきでしょうか。

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