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DAZN観戦 2024年J3リーグ第2節 FC琉球vs松本山雅FC

2024-03-07 16:10:33 | サッカー視聴記(2024年その他)

<両軍スタメン>

「J3沼」から脱したいクラブ同士の戦い。
その目的を達するために様々な手を尽くさんとするも、力の入れ具合を間違ってしまったばかりに、果たせずに終わり残ったものは虚無感のみ。
過去にJ1まで上り詰めた松本の方は言わずもなが、琉球も前年のシーズンはそのサイクルへ一直線、というものだったでしょう。

何せ監督経験者が4人(倉貫一毅氏→喜名哲裕氏→白井裕之氏(代行)→金鍾成氏)を数えるという時点で、その迷走具合は凄まじく。
それでも、最後に金氏に落ち着く事が出来たのは幸運というべきでしょうか。
琉球の攻撃サッカーの礎を築き、かつ初のJ2昇格へと導いた人物である金氏。
その手腕と実績に乗っかる形となりましたが、同時に「これで駄目ならばお手上げ」という危惧の裏返しの策でもあり。
果たしてその選択は上手くいくかどうか。

GK六反・藤春のような例外的な補強はあれど、基本的には前年からリフレッシュさせた編成という印象である今季の琉球。
中盤の底に岡澤・ストライカーに白井という若手(但し両名とも移籍選手)を軸とし、ユース昇格1年目の幸喜の存在も目を惹くなど、その勢いをチームに還元させる目算でしょうか。

しかし松本のキックオフで始まった試合、いきなり馬渡ロングパス→安藤落としでエリア内を突き、走り込んだ浅川のダイレクトシュートが左ポストを直撃。
跳ね返りをGK六反が抑えて凌いだものの、危うく勢いが付く前に不利に追い込まれる所となりました。

何とか落ち着かせ、ボールポゼッションからの攻勢に入る琉球。
3バックの顔ぶれから、サイドバックとも取れる藤春(左センダーバック)の存在により、左サイドから押し込んでいくという戦前の予想通りの攻撃を見せ。
繰り広げられるパスワークに、未だ10代である幸喜(開幕節では早速初ゴールも挙げる)も良く絡み、ペースを掴まんとします。

それでも、得点源の白井にボールを集めるのが勝利への近道か。
9分、上原のスルーパスを受けた白井がそのまま右ポケットを突き、常田のディフェンスに遭うも右コーナーキックに。
ここから2本CKを続け、佐藤のミドルシュートもありましたがモノに出来ず。
しかし直後に松本のパスミスを白井が拾った事で決定機、そのままドリブルで先程と同様にエリア内へ持ち込む(今度は左ポケット)と、GKと一対一という願っても無いシーンが生まれます。
そしてシュートを放ちましたが、ゴール左へ外してしまい逃す結果となり。

これにより失速する琉球。
すると最終ラインからの繋ぎも巧く行かなくなり、18分には藤春・幸喜・佐藤の3人で三角形を作って回すも、同数で対応する松本により次第に左奥へと追い込まれ。
そして苦し紛れに出した縦パス→高木フリックを山本康にカットされると、安藤経由で受けた山口がミドルシュート。(岡澤がブロック)
ビルドアップが組織的に遮断されるという絵図を描いた結果、ここから辛抱の展開へと入ります。

その後も前線のプレッシングが冴え渡る松本、前半も半分を過ぎた辺りから、今度は自身がポゼッションによる攻めを繰り広げる立場へと逆転させます。
25分最後尾の高橋からパスによる前進の流れで、山本康→村越のパスの際、佐藤のコース切りを避けてそのパスを受けた村越。
巧みな動きで網を突破すると、そのままドリブルで持ち込み中央からミドルシュートを放ちましたがゴール左へと外れ。
しかしこれで攻防ともに場を支配した感のある松本は、続く26分には再びプレッシングから、GK六反のパスを浅川がペナルティアークの位置でカット。
そしてこぼれ球をまたも村越がダイレクトでシュートしましたが、前に出ていたままで六反がセーブと、辛うじて防ぎ。
尚も右CKで継続すると、キッカー馬渡のクロスから浅川がヘディングシュート。
これもGK六反にセーブされ、さらにこぼれ球を詰めシュートにいった浅川ですが六反がブロックで防ぎ、尚もチャンスボールとなるもディフェンスが何とか掻き出します。
直後にもプレッシングを嵌めて敵陣での樋口のカットから、安藤のスルーパスを経て浅川がエリア内でシュートと攻め立てる松本。
しかしこれもGK六反にセーブされるという具合に、最後の一押しが悉く阻まれる結果に。

ひたすら守勢で耐え凌ぐ琉球、それを嫌がるかのように、30分のゴールキックではたまらずロングフィードを選択。
ここから平松フリックでエリア内へ→白井走り込むという少ない手数で好機が生まれかかり、阻まれるも二次攻撃を経て藤春がミドルシュート(枠外)と形にします。
それでも直後からまた松本の攻勢と、一息ついただけの感は拭えず。

松本のビルドアップを阻みたい琉球ですが、松本がボランチ1枚が降りて最終ライン3人の形を採ると、成す術無くプレスを止めるという状態であり。
相手の攻撃は阻めず、自分の攻撃は阻まれるという八方塞がりな状況。
35分には前者から山口がミドルシュート(枠外)、37分には後者から馬渡が右ポケットからシュート(ブロック)と、フィニッシュも浴び続け。

そんな雰囲気を変えたのはやはりこの男であり、39分平松の敵陣でのボール奪取から久々の琉球の好機、中央からエリア内へ持ち込んだのは白井。
そしてシュートを放ちましたが、ゴール右へと外れ惜しくもモノに出来ません。
続く40分にも、岡澤の縦パスを受けて右ポケットへ切り込む白井でしたが、ここは常田に蓋をされて撃てず。

果敢に自らボックスへ切り込むその姿に、ファイティングポーズを取り直しに掛かる琉球。
45分にも敵陣でのパスカットから、藤春が左奥へ切り込んで低いクロス。
ブロックに当たりズレたものの、ニアサイドで合わせきる白井。(威力が足りずGK神田キャッチ)
しかし前半最後の決定機は松本で、右に開いた高橋から中央経由でパスを繋ぎ前進、たまらず安藤のドリブルを平松が倒してしまうも浅川が拾ってアドバンテージ。
そして山口からスルーパスが左ポケットへ送られ、樋口のクロスに跳び込んだ浅川がヘディングシュート。
完璧な流れでしたが、ゴール左へ外れと命拾い。

押されながらも何とかスコアレスで終えた琉球は、ハーフタイムで2枚替え。
山内・高木→増谷・岩渕へと2枚替えし、流れを変えんとします。

その目論見通り、キックオフから果敢に攻勢に入る事に成功。
後半3分には村越の(岩渕に対する)反則で、直接フリーキックの好機。
左ハーフレーンの位置から、直接シュートを放ったのは平松ですが、ミスか大きくふかしてしまい。

すると松本は直後のゴールキック、前半の琉球と同じように、流れを変えるべくロングフィード→安藤落としからの攻め。
敵陣右サイドで繋ぎながらアタッキングサードへ進入、安藤とのワンツーで突破した馬渡が佐藤に倒される場面があるも、安永が右ポケットに進入してアドバンテージ。
ディフェンスに阻まれるも平松のクリアミスもあり繋ぐ安永、その叩きを村越が後方から豪快なシュート。
ゴール右へと突き刺さり、先制を果たした松本。
優勢の流れの前半では決められず、劣勢の後半のなか最初の好機をモノにするという凸凹ぶりを発揮しました。

しかしこのゴールでも、琉球の流れが止まらなかったのが尚も試合を動かす事に。
白井へラストパスを託すという攻めは変わらず、8分にはその姿勢が奏功し、岩渕⇔佐藤の間でワンタッチで繋いだ末に白井の下に渡り。
高橋のディフェンスに阻まれるものの、こぼれ球の確保に成功した白井は躊躇わずシュートを放ち、今度こそゴールネットに突き刺します。
同点かという雰囲気をスタジアムに齎したものの、ディフェンスに遭った際に白井の手にボールが当たっていたため、ハンドの反則で残念ながら幻に。

前半とは打って変わって琉球はプレッシングを強めたため、一転してビルドアップがままならなくなる松本。
12分にゴールキックから短く繋ぎ、左サイドから前進するも山口のスルーパスが遮断されて好機には至らず。
当然流れは変えられず、尚も琉球の攻勢を浴びます。

そして14分、再びワンタッチパスの連続を経て、岡澤のスルーパスで白井が常田を追い越した末に受けてそのまま右ポケットを突く絶好機。
何とか追いすがる常田でしたが、腕を使いながら白井を倒してしまった結果、反則の笛が鳴り響きPK献上へ繋がる事となります。
クリアが先だったとして(推測)猛然と異議を唱える常田、しかし素のスピードで裏を取られた+腕を使ったという印象の悪さは変えられず。
これを当然ながら自ら蹴りにいった白井、放たれた左へのシュートは、GK神田に触れられながらもゴールに吸い込まれ。
フィニッシュの嵐を、とうとう得点に結び付けた白井により同点に追い付きます。

キックオフの前に、松本は山口→佐相へと交代。
これにより村越が左サイドハーフに回ると、以降その村越が自在に動き回りパスの出し入れをするという攻撃体勢に。

この攻めから、人数を掛け重厚となる右サイドアタックを軸に勝ち越しを狙う松本。
浅川にフィニッシャーに専念させるという狙いもあったでしょうが、肝心のその浅川が殆どボールに触れられずという状態も招いてしまうトレードオフ。

一方の琉球も、時間が進んだためか勢いが削がれ、一種の膠着状態に。
それでも26分松本のパスミスから敵陣へ運ぶ琉球、パスワークを経て白井が中央から前進する体勢となった所、常田に引っ掛けられて反則と相変わらずの脅威ぶり。
これで得た直接FKは、今度は岡澤が直接シュートし、枠を捉えるもそれだけという感じでGK神田が正面で抑えます。

松本もこの時間帯は、32分のCKから高橋のヘディングシュート(枠外)のみというフィニッシュ。
そんな硬直した展開を変えるべく、先に動いたのは琉球で幸喜→庵原へと交代。(32分)
これにより佐藤が左ウイングバックに回り、岩渕がシャドーに降りて庵原が最前線という立ち位置に。

白井の突破力に、庵原の裏抜けも加わる前線の圧力。
つまりはポゼッションというより、2トップによるカウンターへと意識をシフトさせた感があった以降の琉球。
そんなプレッシャーに晒された松本は、ボール保持を高めて攻撃権の支配に掛かります。(38分に安藤→住田に交代)

しかしその恐れていたカウンターを招いたのは40分で、松本の右スローイン・村越のロングスローからの攻め。
跳ね返りを繋いで尚も村越がクロスを入れるも、クリアされたボールが直接岩渕へ渡ると、溜めを経てスルーパスを中央へ送り。
当然ながらそこに居るのは白井で、完全に裏を取ってドリブルで持ち込み、GKと一対一というこれ以上無い決定機に。
しかしエリア内に切り込んでから放たれたシュートは、GKの股を狙ったものの神田がセーブし、すかさず抑えてこれを凌ぎます。

守護神のファインプレーにより安堵した松本でしたが、それが拙かったか。
続く41分、今度は右サイドからの琉球の攻めで、上原のスルーパスで抜け出す庵原に追い付けない松本ディフェンス。
そして右ポケットを突いたのちにクロスを入れる庵原、このグラウンダーのボールを高橋が何とか触れるも、ゴール方向にこぼれたボールを前に出て来たGK神田が抑えられず。
そして走り込みを止めなかった白井が拾い、無人のゴールへ蹴り込みます。
重ねられる裏狙いの連続に、松本ディフェンスもパワー切れの様相を示してしまったでしょうか。
終盤での勝ち越しゴールに、勝利への雰囲気を高める琉球サイド。

たまらず最後の交代カードで手を打つ松本・霜田正浩監督。
馬渡・村越→野々村・藤谷へと2枚替え、3バック(3-4-2-1)へと変更します。(野々村は右CB・藤谷は右WB)
とはいっても残り少ない時間で、長身DFを上げるパワープレイに出る場面が圧倒的に多かったですが。

一方の琉球、2ゴールの白井が45分にお役御免。
吉本を投入し、彼が左WBに入る事で佐藤・岩渕がそれぞれ一列上がり。

反撃体制に入りたい松本ですが、好機を作る事すらままならずアディショナルタイムに突入。
何とか最終ラインから繋がんとする所に、果敢に立ちはだかる琉球のプレッシャー。
そして敵陣左サイドで遮断に成功しボール確保、時計の針を進めに掛かります。
その傍らで隙を突き、裏を取った吉本がカットインでゴールに迫り、左ポケット奥からシュート。
GK神田のセーブで防いだものの、一向に同点への機運を高められず。

しかし先制点の時同様、流れが結果に直結するのは最後まで判りません。
松本の放り込みによるハイボールの争いで、上原が樋口との接触で頭部を痛めた事で試合が止まったのが運命のサイコロとなり。
これにより松本が、敵陣からのドロップボールで再開すると、もはやFK同然のようにCB(常田・野々村)をエリア内へと上げて放り込みの体制に。
そしてエリア内左へ住田がロングボールを上げると、常田の折り返しを経て放たれた野々村のヘディングシュート。
ゴール右へと突き刺さり、全く雰囲気の無かった状態での、まさに起死回生という同点弾が生まれる事となりました。

そして琉球のキックオフの直後に試合終了の笛が鳴り。
琉球・松本ともに勝利→引き分けという開幕2戦となりましたが、全く違う勝ち点1の重みが今後どう左右していくでしょうか。

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DAZN観戦 2024年J3リーグ第1節 FC岐阜vs福島ユナイテッドFC

2024-02-28 16:03:03 | サッカー視聴記(2024年その他)

<両軍スタメン>

全カテゴリが一斉開幕の今季。
J1とJ2でクラブ数の調整が為され、3つのリーグ全てが20クラブになった結果、ある意味当然の終着に。

今季から昇格プレーオフが取り入れられるという具合に、リーグの価値は発足当時(2014年)とは比べ物にならないぐらい上がっている感のあるJ3。
それでも降格クラブへの救済金制度が無くなるなど、一度落ちたら脱出できない「沼化」への恐怖は依然として高く。

さて、その沼から4年間抜け出せないでいる岐阜の開幕戦。
上位カテゴリの選手を搔き集めたにも関わらず、昇格争いにも加われずにいた一昔前とは打って変わった今季の編成。
柏木・田中順也の引退(→即フロント入り)に象徴されるように、既に峠を越した名選手というのはほぼ居なくなり。
30歳越えの選手はこの日スタメンの庄司・荒木のみに留まり、若返りによるフレッシュ効果が期待されてのシーズンインとなりました。

岐阜のキックオフで前半が始まったその刹那、いきなりハイボールの競り合いで山田が頭部から出血する事態が発生。
後方からのロングパスに合わせにいった山内に対し、抱え込み含みでのチェックにいった山田ですが、反対に山内の腕が顔に入ってしまうという因果応報的な負傷であり。
その場での治療を経てピッチ外に出たものの、前半5分に何とか復帰します。

早速のトラブルに見舞われた福島ですが、落ち着きを取り戻すと積極的なサッカーでペースを握ります。
今季は寺田周平氏が新監督になった事で、4-1-2-3へと布陣をシフト。
それも、現代のトレンドである「守備時に4-4-2へと可変」を行わず、3トップのままプレッシングを掛けるという体勢であり。

この福島の前線に対し、岐阜の最終ラインでのビルドアップの体勢は相性が悪く映り。
それは右サイドバックの石田がボランチのような位置取りをするという、所謂「偽SB」的な立ち回り。
4-3-3のまま、FWが最終ラインにプレッシャーを掛ける福島。
それだけにサイドに展開されると、インサイドハーフがサイドに寄ったり、SBが詰めにいかなければ止めにくいという懸念が常に付きまとう布陣でもあり。
よってシンプルなサイド攻撃が最も効果的と言え、可変システムを採るメリットは(あくまでこの試合では)見出せず。

一方の福島の攻撃は、MF3人が中心となるショートパス攻勢。
アンカー加藤を軸に、針谷・小関に加えて森がその輪の中に入りローテーションをしながら繋いでいき。
そうして敵味方ともに中央密集させたうえで、空いたサイドをSBが突くという至極判り易い攻撃。
特にIHの針谷・小関を中々掴まえられず、守備でも岐阜は後手に回りがちとなり。
好守ともに苦境感が表れた結果、山田復帰以降は福島が攻撃権を独占する展開となります。

そして13分、岐阜は石田がGKへのバックパスをミスした結果、ゴールラインを割り福島の左コーナーキックに。
キッカー針谷のクロスがニアサイドを突くと、駆け込んだ堂鼻がヘディングシュートをゴールに叩き込みます。
CKでのゾーン守備を崩すお手本のようなフィニッシュで、流れに従い先制点を挙げた福島。

早期に追う立場となった岐阜。
しかし16分シンプルに左サイドから前進し、北を経由し中央→右へと展開。
そして河波がカットインから綺麗に巻くミドルシュートを放つも、左ゴールポストを直撃し同点ならず。
福島の弱点攻略かと思った直後、ロングパスの跳ね返りを拾った森のドリブルから福島の攻撃。
彼からのパスを受けた塩浜が引き続きドリブルし、右ポケットからシュート。(GK茂木がセーブ)
19分にも左ワイドからの前進を経て、森がポケットを突いてシュート(GK茂木キャッチ)という具合に、その勢いは衰えません。

どちらがポケットを多く突くかという流れになって来ると、迎えた21分。
岐阜は再び左サイドから攻める姿勢で、荒木がアタッキングサードで横パスを送ると、藤岡がディフェンスに遭うも中央に寄っていた石田が拾い継続。
すかさず右ポケットへスルーパスを送った石田、そこに河波が走り込んでダイレクトでグラウンダーのクロスを入れると、藤岡が合わせシュート。
GK吉丸がセーブするも、跳ね返りを藤岡が自ら詰めてゴールネットを揺らします。
やはりポケットを突けば何かが起こる、という事を証明する同点弾となり。

このゴールで勢いを付けたい岐阜ですが、直後に激しくプレッシャーにいった藤岡が鈴をスライディングで削って反則・警告と、どうやら付け過ぎてしまったようで。
その後福島が右サイドから攻勢を掛けるも、やはりショートパスを主体にした前進。
その際も森が逆サイドから加わってくるなど、攻めの姿勢は一貫しており。

岐阜は右サイドのみならず、左サイドもSBの文が「偽SB」のような動きを取り始め。
ただし石田が自陣で中央に絞るのに対し、文はワイドに位置する後方から、斜めにオーバーラップしてくるのが特徴でありその動きは対称的。
それでも両名がボールに絡む事はあまり無く、まだ発展途上という感じに映りました。

30分台には、再び福島が攻撃権を支配する時間帯に。
先程の分厚い右サイド攻撃が効いたか、中央からの突破あり、サイドチェンジありと多彩な攻めで岐阜を翻弄しに掛かります。
34分には敵陣右サイドで柴田がボールカットし、素早く中央へ運んだ末に矢島がシュート。
ブロックされて左スローインになると、大関・森のボールキープを経てクロスが上がり、ニアで塩浜がヘディングシュート(ゴール上へ外れる)とあの手この手でゴールを襲い。

しかしその多彩さでゴールを奪えなかった影響か、終盤は一転して矢島狙いのロングボールを多用する姿勢へシフト。
また中盤でのパスワークも中央を素早く前進する事が多くなり、一言で言えば攻め急ぎの感が強まった印象。
そのため攻守交替する事が増え、岐阜にも何度かチャンスが訪れますがこちらも決め手に欠き。

そのままアディショナルタイムに突入し、最後の攻撃は福島で、加藤のロングパスをエリア内中央で塩浜が収める絶好機に。
切り返しを経て放ったシュートは文がブロックし、こぼれ球を柴田が追撃するもシュートはふかしてしまい決められず。
結局1-1のまま前半を終え、絵的に好循環の福島も、それを逃し続けた影響が懸念されるブレイクとなりました。

そして迎えた後半、キックオフの福島は後方から矢島へロングパスと、終盤の姿勢を変えなかったようであり。(その後矢島の収めから繋いで右の柴田へ展開、塩浜からクロスが入る)
それでも勢いは依然として得たままの福島、直後(後半1分)には大関の縦パスを受けた矢島、エリア内へ進入してさらに短いスルーパス。
これに塩浜が走り込むも、文の対応で蓋をされて撃てず。
4分には再び矢島のスルーパス(ダイレクト)で抜け出した塩浜、今度はエリア内からシュートを放ちましたがブロックに阻まれ。

直後に岐阜もやり返し、こちらは最後方の甲斐から左へとミドルパス、受けたのは北。
ここからパスを受けた荒木がワイドからカットイン、そしてハーフレーンからミドルシュートを放ち。
これを山田が頭でブロックして防ぎますが、これにより傷口を痛めたという仕草をするなど、前後半ともに立ち上がりに負傷交代の危機に襲われた山田。(結局無事に最後までプレー)

福島はやはり前半より一層攻め急ぎの思考が強まったようで、中央をパスワークで抜けようとする攻めが目立ち。
そのヒントは上記の岐阜の攻撃で、北の動きにあり。
前線の守備の際は、降りてパスを受けにいく針谷をチェックする体勢へとシフトした北。
それにより(針谷が右IHなため)常時やや左寄りという意識となった結果、先程ワイドでパスを受ける事にも繋がっていたようでした。
あくまで守備時で福島のパスワークを阻むのが目的とはいえ、攻守一体であるサッカー故の現象が窺えました。(とはいえ、前年の生地のイメージがあるので違和感はあまり無く)

この岐阜の対策により、素早く繋がなければならない状況に陥っていた福島。
徐々に流れは逆転し、岐阜の攻撃機会が膨らんでいく試合展開。
福島は11分に森が、12分には針谷がミドルシュートを放つも、いずれも崩しきれていないものでゴールは奪えません。(前者はGK茂木が正面でキャッチ、後者はブロック)

そして16分、岐阜は右サイドで石田が鈴に反則を受けたというタイミングで、ベンチが動き。
河波・山内→粟飯原・田口へ2枚替えを敢行すると、得たFKでは早速入った粟飯原がキッカーとなり。

ここからの攻めは実らずも、直後の17分でした。
敵陣で文がパスカットし、持ち運びからのスルーパスを荒木に通すと、ワイドからカットインでポケットを突き。
そして果敢にシュートを放つと、外から巻いてサイドネットに突き刺し鮮やかにゴールゲット。
前半同様ポケットを突いての得点で、逆転に成功した岐阜。

これで追う立場となった福島、その後も岐阜の厳しくなったチェックを掻い潜るのに一苦労するパスワーク。
22分に2枚替えを敢行(矢島・塩浜→樋口・清水)したものの、流れを変えるどころか岐阜の攻勢を受けてしまいます。

追加点を狙う岐阜は、右サイドハーフに入った粟飯原を起点とした攻め。
23分石田のドリブル→パスを受けた粟飯原、クロスでは無くサイドチェンジを選択し、左奥で受けた荒木。
戻しを経て文がエリア内へ縦パス、受けたのは上がっていた北で、ボールキープからシュート。
これはGK吉丸にキャッチされて終了も、その後26分でした。
最終ラインから受けた粟飯原が右サイドをドリブル、追い越す石田を囮としてカットインから左へパスしてサイドを移し。
そして荒木の戻しと先程と同じパターンを経て、入れられた北のクロスがファーでフリーとなっていた石田の下へ。
折り返しの末に田口がゴールネットを揺らし、待望の追加点を獲得します。

2点差とされた福島、キックオフの前に針谷→上畑へと交代。
目の色を変えて攻め上がるも、フィニッシュには辿り着けずと厳しい状況を変えられません。

大関が左ポケット奥でカットインする場面を作る(29分)も、庄司が蓋をして防ぎ冷静にいなす岐阜。
すると再びの33分、右サイドでボールを持った粟飯原が今度は素直に石田へスルーパス。
そしてダイレクトでクロスが上がると、藤岡のヘディングシュートが炸裂。
ゴールに突き刺さり、これで4点目とダメを押します。

これで大勢が付いた感のこの試合。
35分には両チーム交代を敢行し、岐阜は北・藤岡→西谷・新垣。
一方の福島は加藤・大関→宮崎・粟野に代えるとともに、配置も大幅に弄り。
清水が左サイド・粟野が右サイドとなったのに加え、上畑と宮崎がドイスボランチ気味に並び。
よって森・樋口の2トップ(4-4-2)or1トップ+森がトップ下(4-2-3-1)、という布陣にシフトします。

その後37分、今度は福島・堂鼻がバックパスをミスしてしまいCK献上と、完全に立場が入れ替わったという絵図を描き。
それでもカウンターの意識を強めた岐阜に対し、攻め込む福島という展開が出来上がるも、フィニッシュが遠い状況は変えられません。

43分に岐阜は最後の交代、文→遠藤へと代えて5バックシステム(3-4-2-1)へとシフト。
しかしここからまたも岐阜が攻勢に入り、その要因は西谷の推進力で、薄い福島ディフェンスを突きまくり。
何度も左ポケットに進入し、田口にラストパスを送ったり(45分・カットされる)自らシュートしたり(AT・堂鼻がブロック)と、突如として目立ちます。

結局5点目は奪えずも、最後はCKから遠藤がヘディングシュート(枠外)と、攻撃の流れを貫いて試合終了の時を迎えた岐阜。
過去4年の失敗を糧とし今度こそ……という入りとなり得たでしょうか。

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DAZN観戦 2023~24AFCチャンピオンズリーグ ラウンド16第2戦 ヴァンフォーレ甲府vs蔚山現代FC

2024-02-22 16:01:57 | サッカー視聴記(2024年その他)

<両軍スタメン>

・↓のピンク色の選手は、ACL用の背番号となっている選手。通常は今津=5・鳥海=10・ゴンザレス=11。
・甲府はウタカ、蔚山はイドンギョンがトップ下のようにも見える。つまりどちらも4-2-3-1の節がある布陣。

甲府ベンチメンバー=GK渋谷 孫大河 山本 荒木 井上 飯田 武富 林田 水野 三平 アダイウトン

前回のACLの記事 =ラウンド16第1戦・蔚山vs甲府(3-0)


アウェイでの第1戦を、0-3という結果で終えてしまった甲府。
勝ち抜けは現実的に言って厳しい状況となりましたが、泣き言を漏らす訳にはいかず。

「未来に繋げる」、そんな言葉の意味が2通り、というのはまさにこういう状態でしょうか。
奇跡的に逆転して勝ち抜けたのならば文句無し。
そうならなかった場合にも、内容で周囲を唸らせる事で、これから始まるリーグ戦に良い形で繋がる事にもなる。
「ゼロか1か」というデジタル思考に陥り易い人間の性ですが、こうした選択肢は常に持っておきたい所。
それでもホーム(といっても新国立競技場)に集まった5ケタの観衆(15,932人)を観て、「舞台は整った」と思ってしまうのはサッカーファンの性か。

一方余裕が出来た蔚山は、前試合から半数を入れ替えたスタメンで、キムジヒョン以外の4人はいずれもが途中出場した選手。
特に江坂をボランチで起用した辺り、開幕までまだ余裕がある状況(Kリーグは3/1に開幕との事)で試運転を兼ねたものだったでしょうか。

試合が始まると、早速蔚山は3点のリードを活かさんと、ボール保持を重視するサッカーを展開。
つまりは最後方からのビルドアップですが、ここで前試合のドイスボランチのコンビを崩した影響が表れたか、その内容は今一つ。
背水の陣の甲府のプレッシャーを受けて、ロングボールを蹴らされる場面が膨らみます。
試合前に注目の1人として名前が挙げられていた(解説=坪井慶介氏)コサンボムも、相方(イギュソン)の存在あってこその巧みなプレーといった感じで、江坂との息が合っていない風に映り。

そうした隙を突かんとする甲府。
立ち上がりから攻撃権を支配し、前半8分に敵陣でのカットからファーストシュート(宮崎がミドルシュート・枠外)に辿り着き。

アップセットを起こす雰囲気は十分でしたが、同時に知らず知らずのうちに前掛かりになってしまっていたでしょうか。
11分ソルヨンウのミドルパスがイドンギョンに合わずに流れるも、その奥でアーダームが落とすと、ひたすら喰い付くディフェンスが格好の餌食になるという絵図を描くのみとなり。
裏抜けを許し、イドンギョンのポケットへのスルーパスに走り込んだオムウォンサンのシュート。
これは左ポストを直撃するも、跳ね返りをしっかり詰めていたキムジヒョンがシュートしてゴールネットを揺らします。
早々に先制、もとい点差を広げられてしまった甲府。

しかし蔚山もビルドアップを阻まれる事が目立ち、先制したといっても苦し紛れの浮き球のパスのズレが繋がるという偶発性の高い組み立て。
さらに直後の12分、キャプテンのキムギヒに故障が発生してしまうアクシデント。
筋肉系トラブルらしく担架で運ばれる事態となり、すかさずファンソッコを投入します。

これで最終ラインにも不安定さが顔を覗かせる蔚山。
止む無くこの後は、コサンボムが最終ラインに降りて3枚で回す場面が目立つ事となります。
イドンギョンが降りる事で上手く3-2の状態を作りつつ、高く位置取るサイドバックから運ばんとする姿勢を取り。

流れ自体は依然として変わらず、さしたる好機を作れない蔚山ですが、ボール保持は安定性を増し。
甲府のボール奪取を受ける事は激減したため、既に4点差もある状態でこれで良いといったサッカー。

追う甲府にとっては焦りを増幅させかねない展開で、前試合同様サイドからアーリークロスを上げるのが関の山に。
特にこの日起用された小林のいる左サイドが深刻で、奥にまで切り込める突破力は無く、一列前の宮崎も常時カットインを狙うタイプの選手なため早々にその状態に陥っていました。

そんな流れを変えたのが35分で、中盤でのウタカのボール奪取から、ゴンザレスがロング気味のシュートを狙い。
これが枠を捉えGKチョヒョヌが辛うじてセーブというフィニッシュで、文字通りの号砲となり。
直後に鳥海のボールキープが(コサンボムの)反則を生み、中央やや右からのフリーキックで、キッカー佐藤はファーへ放り込みを選択。
今津の落としがウタカに繋がり、近距離でのシュートチャンスとなりましたが、放たれたウタカのシュートは右へ逸れてしまい決められません。

しかしここから決定機を重ねる甲府。
前試合の「少ない決定機をモノに出来ず」という状態の攻撃からは一変した辺り、流石はホームが齎す力と言うべきでしょうか。

38分、木村が中盤から左ハーフレーンを持ち上がると、一気にポケットまで進入してそのままシュート。
GKチョヒョヌが足でセーブとこの決定機も防がれましたが、尚も怒涛の攻撃は続き。
39分にはついに蔚山のビルドアップに対し、ファンソッコから左サイド深めでゴンザレスが奪う状況を作ります。
そしてエリア内中央へパスを送ると、ウタカがワントラップからシュートしたものの、戻ったイドンギョンがスライディングでブロック。
こぼれ球を尚も宮崎が拾いシュートしますがこれもキムヨングォンがブロックと、ゴールまで最接近しながらも後一押しが出来ません。

40分台に突入すると、蔚山が落ち着きを取り戻し敵陣でポゼッションを高める時間帯に。
そして45分、先制点のシーン宜しく、浮き球パスがターゲット(キムジヒョン)を越えてアーダームがポストプレイというパターンから決定機。
受けたキムジヒョンがドリブルからスルーパスを送ると、オムウォンサンがエリア内でGKと一対一という場面が出来上がります。
しかしGK河田は落ち着いて立ちはだかり、放たれたシュートを身体でセーブして絶体絶命の危機を凌ぎ。

これで再び流れを変えた甲府はアディショナルタイム。
左サイドから木村が中央へ縦パス、ゴンザレスのポストプレイがスペースへ出た所に、猛然と走り込んだ佐藤がミドルシュート。
江坂のブロックでコースが変わるも、GKチョヒョヌはこれもファインセーブ。
直後に関口のミドルシュートもセーブしたチョヒョヌ、隙を見せません。

結局0-1のまま前半が終わり。
ハーフタイムで両チーム動きを見せ、甲府は宮崎→アダイウトンに交代。
一方の蔚山はコサンボム→イギュソンへと交代、奇しくも前試合でのドイスボランチのコンビ同士で交代する事となりました。

最初の好機は後半2分で蔚山、これもカウンターによるもの(左ワイドをキムジヒョンがドリブルからクロス)と、甲府の前掛かりを突きに掛かるのは変わらず。
それでも直後の3分、前線でボールを収めにいった所でアーダームとオムウォンサンが激突してしまい、マンシャが拾って甲府が反転攻勢。
木村がアダイウトンとのワンツーで前進、中央のウタカへラストパスが通る好機となりましたが、放たれたシュートはキムヨングォンがブロック。

ここから再び甲府の攻勢が始まり。
しかし守護神の好守に応えたか、蔚山も中央を固め始め。
6分に鳥海がミドルシュート(GKチョヒョヌキャッチ)、7分に関口がミドルシュート(キムヨングォンがブロック)と、遠目からのフィニッシュに比重が置かれてアタッキングサードを攻略できず。

痛烈な甲府のプレッシングを受け、ビルドアップもままならない蔚山。
最終ラインの一列後ろ、つまりGKチョヒョヌから組み立てる事で安定感を得ようとします。
12分チョヒョヌ→ファンソッコから右サイドの持ち運びで、ソルヨンウがキープする所に、パスコースを切りながら立ちはだかる佐藤。
しかしその背中側でイドンギョンが前にズレ、ソルヨンウのパスを受けるという具合に、局面で巧さを発揮するのは流石という他無く。

この蔚山の立ち回りを経て、再びペースダウンを強いられる甲府。
16分に交代カードに手を付け、鳥海・ゴンザレス→武富・三平へと2枚替え。
ウタカ・三平のコンビとなった事で、ハッキリと4-2-3-1の形を取り始めます。

直後のコーナーキックから、小林とアダイウトンが立て続けにミドルシュートを狙いますが実らず。(前者はブロック・後者は枠外)
やはり守備に意識を置いた相手に対し、崩しのクオリティが今一つという甲府の攻撃。
その中で今後武器になりそうなのが、ボランチ起用されている木村の存在でしょうか。
前半の意表を突いた縦突破しかり、セオリーから外れた仕掛けは相手にとって脅威を一つ増やすものとなりそうです。

21分にその木村が、CKからクロスの跳ね返りをダイレクトでミドルシュート、これはゴール右へと惜しくも外れ。
直後の22分には、ヘディングの連続でウタカに渡ると、エリア内へ切り込みシュート。
しかしこれもGKチョヒョヌがセーブと防がれ。
ミドルシュートを繰り返しながら、相手の綻びを突いてウタカに渡すという流れは出来ていましたが、どうしてもモノに出来ません。

23分に木村→林田、29分に佐藤→飯田へ交代し、カードを使いきる篠田善之監督。
この最後の交代で、関口が最終ラインに入って3バックとなり、林田がアンカーの3-3-2-2(3-1-4-2)へとシフトしたでしょうか。(飯田は右ウイングバック)

必死に攻め続ける甲府ですが、その後惜しいシュートシーンは影を潜めるなど攻め疲れの様相が見え始め。
そして甲府の交代が止んだのち、蔚山もカードを使いきり31分にキムジヒョン・イドンギョン→ルドヴィクソン・キムミヌへと2枚替え。(既に19分にアーダーム→チョミンギュへと交代済み)
結果的に、1戦目のスタメンを順次投入という流れになります。

そして終盤も近くなり、1点も奪えていない甲府は焦りも現れます。
37分、GKチョヒョヌがロングフィードを送ると、クリアボールを江坂が拾うもボールはこぼれ。
しかしマンシャがこれをクリアミスして空振り、江坂が拾い直し右ポケットを突く事態となり。
そしてマイナスのクロスにキムミヌが走り込むという所で関口がクリアと、瀬戸際で何とか凌ぎます。
続く38分にはイミョンジェの前進からのミドルシュートを、ウタカがプレスバックして撃たせずと、ここに来て守備に奔走される形にもなり。

何とか蔚山の攻勢を凌いだ甲府、42分に左スローインからの組み立てを経てアダイウトンが左ポケットへスルーパス。
走り込んだ武富はさらに中央へ横パスを送り、待ち構えていたウタカは一旦ディフェンスに遭うも、こぼれ球を自らシュート。
ブロックに当たり左CKとこれも防がれましたが、同時に(イミョンジェの)ハンドか否かのVARチェックが挟まれます。
結果はノーファールも、これで一息ついたのが良かったでしょうか。
キッカー小林の中央へのクロスを、三平がヘディングで合わせてゴールネットを揺らします。
苦労を重ねてようやく奪った1点、既に勝ち抜けは極めて困難となっていましたが、重すぎる1点に違いなく。

それでも蔚山のやる事は変わらず、ボールキープ重視での攻撃を繰り広げながら、甲府が前掛かりとなってきた隙を突くスタイル。
ATに入っても不変であり、カウンターでオムウォンサンがドリブルでエリア内を突く好機を生み出します。
ここはエリア内で今津が反則気味に防いで事なきを得た甲府。
しかし再び薄い後方を突かれる場面が訪れ、クリアボールを拾ったルドヴィクソンがドリブルから右へ展開、キムミヌ→ソルヨンウ→オムウォンサンと繋いでポケットを素早く突き。
そしてダイレクトでグラウンダーのクロスが送られると、キムジヒョンが合わせて仕上げ、ゴールネットを揺らします。
勝ち越しに成功した蔚山、これでこの試合単体での勝利も濃厚となり。

諦めずに攻める甲府でしたが、最後に得たCKで、GK河田が前線に上がるという姿勢を最後まで見せるのみに留まり。
そして試合終了の笛が鳴り、1-2で決着。
同時に、2戦合計1-5という結果で、蔚山のベスト8進出並びに甲府の敗退が決定する事となりました。

一言で言えば、残念な結末に終わった甲府。
それでも内容的には、シュート数25本という圧巻の数字を残したこの試合。
1戦目での完敗の残像は払拭していたと言っても良く。
チームの成長を確かめつつ、開幕戦に繋げる流れは積み上げられたでしょうか。

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TV観戦 FUJIFILMスーパーカップ2024 ヴィッセル神戸vs川崎フロンターレ

2024-02-19 16:13:00 | サッカー視聴記(2024年その他)

<両軍スタメン>

・↓とは逆のコートで前半スタート。

栄光の証である、前年タイトルを手にしたクラブ同士の戦いであるスーパーカップという舞台。
しかしその内情は、様々な犠牲を振り払っての末に掴んだものと言った方が正しいでしょうか。

神戸は長年(といっても5年弱ほどの間)取り組んできた「バルサ化」のテーマをかなぐり捨てたスタイルの末に、初のリーグ優勝。
その開き直ったかのような方針転換は「大迫頼みの○○サッカー」と揶揄される事もありましたが、結果を出せば良いと言わんばかりに熱狂に沸いた前年末。
それでもイニエスタの退団のみならず、シーズン途中で獲得したファン・マタすらロクに起用する事無く終了と、編成レベルではやっている事のチグハグ感が拭えないままとなり。
この日は前年の戦いを象徴する、ベストメンバーを揃えて試合に臨みました。

一方の川崎は、神戸が「バルサ化」に取り組んでいる間、長らくJリーグのトップレベルに君臨していたクラブ。
しかしその反動か、主力選手の高齢化ならびに海外移籍による、世代交代の課題をクリアできず停滞したシーズンとなった一年。
幸いにして天皇杯を制し、並行して戦ってきたACLを勝ち抜き面目を保ったものの、それによりシーズン前から過密日程に苛まれる二重苦となり。
その影響を存分に感じさせる、ACLラウンド16第1戦(山東泰山戦、3-2)から、スタメン11人総とっかえする策を敢行するに至った鬼木達監督。

試合開始から、殆どの選手が場慣れしていない川崎を尻目に得意手で攻め上がる神戸。
アバウトな前進から、ダイレクトパスを中心に素早く運ぶスタイルで押し込んでいきます。
その中でやはり頼りになるのは大迫で、前半1分に早くもロングシュートでゴールを狙った(枠外)のを皮切りに、ターゲットとして奮戦。
7分の直接フリーキックでは、キッカー初瀬の(右ハーフレーンからの)クロスに合わせにいき、GK上福元がパンチングで辛うじてコーナーに逃れるという具合に川崎ディフェンスの苦戦の絵図を描き。
しかしそのCKでは、二次攻撃で井出が焦って(右から)ダイレクトのクロスを上げるも精度を欠くという、アバウトな攻めの弊害も見られましたが。

そんな神戸のスタイルに伴うように、川崎も最前線のゴミスのポストワークで前進を図るサッカーに。
11分に再び神戸が、右スローインからの攻めで山口がダイレクトクロスを送るも跳ね返されると、川崎のカウンターが発動。
ゴミス・山内によるポストプレイの連続で前進していき、山田がディフェンスに遭いこぼれるも拾った際から好機が生まれ。
彼のパスを受けたゴミスが右サイド奥で溜めを作って戻し、瀬古のダイレクトクロスを合わせヘディングシュートを放った際。
ループの軌道でゴール上部を襲ったこのシュートはGK前川にセーブされるも、この日彼をスターダムに導く切欠となったでしょうか。

次第に神戸のアバウトさによるボールロストが増え始めると、川崎は最終ラインからのビルドアップでゲームを作らんとし。
16分に神戸のプレッシングに遭いつつもGK上福元のパスで前進開始、ヒカルドの展開から再び際が起点に。
山内のスルーパスを受けた山田がポケットへ切り込みシュート気味にクロス(GK前川キャッチ)と、フレッシュな選手達による小気味良い攻撃。
直後の17分に再び山田がポケットへ切り込む好機が生まれ、ディフェンスに遭いこぼれた所をゴミスがシュート。(GK前川キャッチ)

神戸はその直後にアクシデントに苛まれ、井出が瀬古とのデュエルの際に足を痛めてしまい、続行不可能に。
スタッフの補助を受けて退場するなか、宮代が準備を初めた末に21分に交代となりました。
これにより、大迫・宮代を2トップとする4-4-2気味にシフトチェンジ。

22分に神戸が、パトリッキのグラウンダーのクロスに大迫が合わせシュート。(GK上福元セーブ)
続く23分に川崎が、ヴェロンのマイナスのクロスにゴミスが合わせシュート(ブロックに当たり左へ外れる)と、両チームのCFがほぼ同じ絵図でフィニッシュの応酬を演じ。
互角の好ゲームとなる予感を孕ませたものの、これ以降ペースを掴んだのは神戸。

ロングボール主体のサッカーは変わらずも、宮代が投入された影響か、大迫がサイドに流れてターゲットになる場面が膨らみ始め。
特に右に流れる事により右サイドのターゲットの佐々木大と、高めに位置取る酒井により生まれる密集で、ボールを収めたのちの狭い局面でパスワークが効き始めた感がありました。
川崎ディフェンスのパスカットを受けても、密集によりその後のゲーゲンプレスも効き易く、反撃の隙を与えません。
一時期の町田の「ワンサイドアタック」を彷彿とさせる手法で攻撃機会を増やしましたが、最後のパスの精度を欠いてフィニッシュは膨らまず。

川崎にとっては常に相手の攻撃に晒される、一時の緩みも許されない状態に。
タッチラインを割っても、神戸のスローインは素早く裏を突く意識を第一とするためスペースを開けるのはご法度であり。
33分には右スローインとなると、ボールを受け取って素早く裏へ投げ入れたのは大迫という具合に徹底しており、ひたすら相手にプレッシャーを与え続けます。

それでも得点は生まれずに時間が経過。
37分に右から山口が低いクロス、ニアサイドで大迫が脚で合わせましたがジャストミート出来ず。
アディショナルタイムには左から初瀬がクロス、中央で佐々木大が頭で合わせましたがGK上福元がキャッチ。
いずれもスローインからの繋ぎによるフィニッシュと狙い通りの攻めは果たせていたものの、川崎センターバック(高井・丸山)の強度の高さもあり、フィニッシャーは万全の態勢で撃てずに終わり。
結局スコアレスのまま前半終了の運びとなりました。

かなり押し込まれていた感があった川崎。
ハーフタイムでベンチが動き、あまりいい所を見せられなかった田邉に代えて三浦を投入します。
前年のスーパーカップでも甲府期待の新星と評される活躍をした三浦、1年での個人昇格を経て同様の期待を受けての出番となったでしょうか。

神戸は後半開始1分に早くも、右スローインを直接裏に投げ込むという前半同様の意識から好機。
受けた佐々木大が右奥からクロスを上げ、宮代がボレーシュートに繋げるも際のブロックに阻まれ先制ならず。

試合絵図はそう簡単に変わらないか、と思わされた所で、続く2分に川崎はパスを繋いで前線に運び。
すると右サイドで山内が初瀬に倒されて反則となり、ワイドからのFK。
これをキッカー瀬古が中央へクロスを送ると、丸山が走り込むその先でバウンドする形となり、意表を突かれたGK前川は辛うじてパンチング。
これを山口がクリアにいくもそれを阻んだのは際で、ブロックの形となって跳ね返ったボールが枠内に向かい。
トゥーレルのブロックも及ばずにゴールに吸い込まれ、待望の先制点を挙げたのは川崎。
名前の通り、球際を制して初ゴールを齎しました。(読みは「きわ」では無く「さい」なのですが)

先制されてもブレない神戸、直後のキックオフから初瀬の右へのロングパスで組み立て。
大迫が飛んだその頭上を越えて佐々木大が収めた事で再び右に密集が生まれ、パスワークの末に受けた大迫がミドルシュート(GK上福元キャッチ)と、ストロングポイントを変えずに応戦の姿勢。

しかし川崎は、GK上福元がロングフィードを送るスタイルへシフトと若干の微調整が図られ。
まずは神戸のプレッシングをいなす事を第一としてから、パスを繋ぐスタイルに入る体制へと変わったでしょうか。
それにより前線の守備が機能し辛くなった神戸。
13分には川崎が攻めに人数を掛けた隙を突いてのロングカウンターに入るも、左サイドをドリブルで持ち運んだパトリッキが、ヒカルドを剥がして奥に切り込むという所でタッチが大きくなりゴールラインを割ってしまい。
前線の選手は燃料のロスが大きくなり、肝心のアタッキングサードで力を発揮できずという状況に陥った感があり。

良い流れが途絶えた神戸は、次第に大迫が中央に張り気味となり、宮代がサイドに流れる事が多くなり。
前半から役割が交換するような格好でしたが、すると今度はサイドで収められずに、攻めの形自体が途絶えてしまう状態に。
それを尻目にペースを掴む川崎。
SBも高めの位置を取れるようになり、投入された三浦が前線でパスカットするなど冴え渡ります。
22分にはその三浦がロングパスを遮断し、拾ったマルシーニョ(ヴェロンと交代で出場、20分)がカットインで中央へ流れる所を扇原に引っ掛けられて反則。(扇原に警告)
これでエリアからすぐ手前の直接FKを得た川崎、キッカーの位置には瀬古と丸山。
ターゲットとなるべき丸山が蹴るという陽動を見せた末に、放たれた瀬古の直接シュートはゴール右上を襲いましたが、バーを叩いて惜しくもゴールはなりませんでした。

反撃機運が高まらない神戸は、25分にベンチが動き。
扇原・パトリッキ→広瀬・井手口へと2枚替えし、広瀬が右サイドハーフ(ウイング)に入った事により佐々木大が左へと回ります。

以降山口がアンカー気味に位置取り、井手口がやや高目の位置でパスを引き出す役回りとなった神戸の中盤の底。
川崎ディフェンスがその変更への対応を図る間に崩したい所で、28分に好機。
右サイドでアバウトな広瀬のスルーパスに宮代が走り込み、瀬古が蓋をして対応するも奪い返す宮代、そのまま奥からクロス。
ニアで大迫が合わせるも枠外と、ようやく主砲の大迫にフィニッシュが生まれ、何とか悪循環を断ち切らんとします。

すると今度は川崎が、神戸っぽいスタイルで押し返しを図り。
30分に左スローインから、ゴミスフリック→マルシーニョで奥を突くという流れで溜めを作り。(その後戻しからマルシーニョがクロスも繋がらず)
32分には瀬古が後方からラフに左スペースへロングパスを送り、マルシーニョが激走してて受けるという強引なやり口。
そして左奥へ切り込んでカットイン、ポケットの角度の無い所からシュートを狙いましたが、GK前川の足でのセーブに阻まれます。

35分に川崎は2枚替え、際・山内→瀬川・橘田へと2枚替え。
神戸も38分に初瀬・飯野へ交代。(飯野は右SHに入り、広瀬が左SBに回る)
40分に川崎も瀬古→山本に交代して両チームカードを使いきった事で、終盤戦に突入という事を実感させます。

川崎は前述の通り、アバウトな手法も使いながら前線で溜めを作り、あわよくば時間稼ぎも兼ねての立ち回り。
ゴミスもサイドでボールキープに徹する場面を増やし、それに貢献していきます。
焦る神戸ディフェンスの反則によるセットプレー攻勢も加わり、無情にも経過していく時間。

前半とは打って変わって、神戸の圧力に晒される時間は大きく減少した川崎。
しかし今度は逃げ切りというミッションの中でのプレッシャーか、最終盤に来てGK上福元のフィードが乱れがちに。
元々ビルドアップの技術に特化したGKなだけに、フィードを連発するという後半の立ち回りは「慣れない事をする」状態だったでしょうか。
ATではとうとうバックパスからのフィードをミスキックしてしまう上福元、右サイド深めに浮かんだボールを瀬川がコーナーに逃れるという結末も描いてしまい。

ここからセットプレー攻勢に賭けるという展開になった神戸。
このCKの後の右スローインから、クロスの跳ね返りを広瀬がミドルシュートにいくもジャストミートせず。(GK上福元キャッチ)
その後井手口が橘田に倒されて反則(橘田に警告)となり、左ワイドからのFKが最後の攻撃に。
上げられたクロスに佐々木大が合わせにいき、クリアが尚もエリア内に浮かぶも、ゴミスがクリア。
そのこぼれ球を佐々木大が拾い、左奥に切り込まんとした所をゴミスに倒されましたが、反則は取られずにそのまま試合終了の時を迎えました。

0-1という僅差で勝利した川崎。
内容はともかく、完全ターンオーバーを敷いた中での戴冠は、総合力をアピールした一日となったでしょうか。

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DAZN観戦 2023~24AFCチャンピオンズリーグ ラウンド16第1戦 蔚山現代FCvsヴァンフォーレ甲府

2024-02-16 16:58:08 | サッカー視聴記(2024年その他)

<両軍スタメン>

・↓のピンク色は、ACL用の背番号となっている選手。ACL以外では今津=5・鳥海=10・ゴンザレス=11。
・蔚山の選手名表記はyahooスポーツナビに準拠。

甲府ベンチメンバー=GK渋谷 孫大河 山本 小林 井上 飯田 武富 佐藤 飯島 宮崎 水野 ピーター・ウタカ

前回のACLの記事-グループH6節・ブリーラムvs甲府


J2所属ながらACL出場を果たした甲府。
それだけに止まらず、初のグループリーグ突破という快挙は誰が見ても素晴らしいものでありましたが、迎えたラウンド16。
オフの編成で大幅な選手の入れ替わりを余儀なくされ、リーグ戦の前に挟まれたこの試合で、勝ち上がりに向けての一体感を出し示す事が出来るかどうか。
相手の蔚山にはファンソッコ・イミョンジェ・キムミヌと、Jリーグでお馴染みの名前が数多スタメンに名を連ねており、控えには日本人選手の江坂。(と長らくJリーグでプレイしていたキムヨングォン)
Jクラブへの対策といった面でも万全な顔ぶれと思われますが、果たして勝負の行方は。(監督も、Jリーグでお馴染みのホンミョンボ氏)

立ち上がりのアバウトな時間帯、甲府は前線のゴンザレス・アダイウトンのパワーを活かして押し込みに掛かり。
前半4分、荒木のラフなミドルパスをアダイウトンが収め、ゴンザレスを経由して溜めを作る事に成功。
そして戻しを経て後方から林田がミドルシュート(ブロック)という、前線のマンパワーを存分に発揮してファーストシュートに持ち込みました。

しかしいくら高い能力を備えていても、始動して間もないチーム故に組織力という面では未成熟さが目立ち。
試合が落ち着き蔚山が最終ラインでパスを回す体勢に入ると、それに対して甲府はハイプレスは控えめに。
前年の姿とは雲泥の差で、ゴンザレスが相手ボランチを切った上で様子を見るという立ち回りを取り。
新たな助っ人を、持ち味のハイプレスに組み込むにはやはりもっと時間が必要といった思惑が感じられました。

それでも序盤は、良い所に木村が顔を出してボールカットに成功するなど、敵陣でサッカーを展開していた甲府。
12分にはこぼれ球を拾った木村が前進し、三平とのパス交換を経て左ポケットへスルーパス。
そこにゴンザレスが走り込みシュートを放ちましたが、GKチョヒョヌのセーブに阻まれ決定機を掴めず。

強豪に対し善戦を見せていた甲府ですが、16分にGK河田のパスミス(縦パスがズレる)を拾われてから蔚山の攻撃。
左へ展開ののちキムミヌがアーリークロスを送ると、1トップのチョミンギュがファーから合わせにいき。
これがクリアに入った神谷と頭部同士激突する事態を招き(チョミンギュの反則)、神谷もチョミンギュも無事だったものの脳震盪を案じて結局両名ピッチ外→復帰という流れを経る事に。

この場面を境に甲府の勢いが削がれ、以降押し込まれ続けたというのが客観的な流れ。
しかしグラウンドレベルでは、蔚山のシステムチェンジがそれを後押ししており。
その後蔚山が攻勢に入る中で、25分辺りで指示を送るホンミョンボ監督。
指で4を作っており、この時にハッキリと4バックへと布陣変更させたのでしょう。

試合開始時から、攻撃時にはシャドーのルドウィグソンが左ワイドに張り、空いたスペースにキムミヌが絞るという可変を見せていた蔚山。
それ故に、切り替えの際キムミヌが大きく動かざるを得ない状態となっていましたが、それを取りやめた事で安定感を齎した感がありました。
キムミヌは2トップの一角に回り、ルドウィグソンが左サイドハーフ・イミョンジェが左サイドバックへとそれぞれ役割が代わり。

そんなシステム変更に対応できずにいたのか、押し込まれる甲府。
26分の蔚山の左コーナーキック、キッカー・イギュソンのクロスは跳ね返されるも、エリア内に浮かんだ所をキムミヌが落とし。
この際クリアにいった林田の腕にボールが当たるも、試合は継続し二次攻撃を仕掛けにかかる蔚山。
右サイドからコサンボム・オムウォンサンのパスワークで前進し、オムウォンサンのクロスが跳ね返されてタッチを割ったという所で、先程の場面のVARチェックが入り。
するとOFRにまで発展する事となり、甲府にとっては緊張の一幕。
レビューでは、「林田が競り合いの際腕でキムミヌを抑えにいき、そのためキムミヌが落としたボールに対し引っ込めるのが間に合わずに当たる」という、何とも判別の付き辛い映像が流され。
そして判定の結果、ハンドは無しという結果となり命拾いします。

それも束の間、ポゼッションを高める蔚山に対し、プレスの機能しない甲府は押し込まれる一方という試合絵図が続き。
蔚山の戻しに対してハイプレスを見せるも、蔚山のドイスボランチが動き・能力ともに絶妙で、ボールキープを許してしまい突破されるという事を繰り返し。

その蔚山のボランチ2人、イギュソンとコサンボムのボールキープ力は圧巻であり。
彼らを活用し、十分にディフェンスを引き付けてからの展開が非常に効いており、剥がしたのちのサイドアタックに翻弄される甲府。
流石はしっかりとした土台(ホンミョンボ監督は今季で4年目)で磨かれた強豪チームといった感じで、時間経過により力の差が露骨に表れるといった展開となりました。
そういった面からか、逆に今季から加わったファンソッコが今一つに映り、41分にはイギュソンが自陣中央で甲府ディフェンスに囲まれながもパスで脱出。
十分に引き付けたため、スペースがある状態でボールを持ったファンソッコでしたが、あろう事か中途半端に前線に長いパスを送ってカットされてしまい。
この辺が(長らく日本でプレーしていたファンソッコだけに)、「Jリーグは敵を引き付けてスペースを作るという意識が薄い」と揶揄される一幕が垣間見える事象だったでしょうか。

試合の方は、19分に裏への低いロングパスに走り込んだオムウォンサンがダイレクトでボレーシュート、これがゴールバーを直撃。(ルドウィグソンが詰めにいくもミート出来ず)
こうした際どいフィニッシュもあり、蔚山へ試合の流れが傾いたのは明白となる試合絵図。

そして36分、甲府の無理目の縦パスをファンソッコがカットすると、このボールが一気に最終ライン裏へ出て蔚山の攻撃に。
キムミヌの収めから左サイドでボールキープし、上げられたクロスはクリアされるも引き続きスローインに。
再び左でのパスワークから中央→右へと展開し、ハーフレーンを持ち上がるソルヨンウに対し、甲府は神谷が迎撃に前に出るもこれが裏目となり。
ポケットへのパスで剥がし、走り込んだオムウォンサンが速いクロスを送ると、GK河田がパンチングで弾いた所をチョミンギュがヘッドで詰め。
ゴール左へ突き刺さり、とうとう崩しきっての先制点が生み出されました。

その後も劣勢を跳ね返せない甲府。
43分にGKから組み立てる蔚山に対しハイプレスに向かいましたが剥がされ、右サイドでのパスワークを経て左へ展開し敵陣に進入する蔚山。
そしてワイドからイミョンジェが斜めの縦パス、これをチョミンギュがダイレクトでポケットへ叩き、そこにキムミヌが走り込むという理想的な崩し。
甲府はたまらず、キムミヌを潰しにいった神谷がその足を引っ掛けてしまう事となり、反則の笛が鳴ってPKに。
これをチョミンギュがゴール左へ蹴り込み、確実にGK河田の逆を突いてゴールゲット。
実力通りと言ってはそれまでですが、2点差となって前半を終える事となりました。

甲府はビルドアップの面でも冴えず、劣勢となってからは、ゴンザレス狙いのロングボールの割合が増える事となり。
しかしこの日はその落下点での競り合いに対し、オフェンス側が反則を取られる傾向の判定にあり(これは蔚山のチョミンギュに対しても同様)、好機に繋がらないのも劣勢に拍車を掛けていた感がありました。

そしてハーフタイムを経て、動いて来たのは蔚山の方。
江坂投入に踏みきりルドウィグソンと交代し、キムミヌが左サイドハーフに回り。
入った江坂はトップ下で、4-2-3-1の布陣となったでしょうか。

迎えた後半も、蔚山ペースは変えられない甲府。
ビハインドを取り戻さんと前掛かりになるも、その度にスペースを突かれてカウンター気味に危機を招くの繰り返しで、一向に反撃の気運が高まりません。

江坂が降りてビルドアップの出口役となる事で、甲府はそれを阻むのはますます困難となり、好機を作り続ける蔚山。
10分に右ポケットへ江坂が縦パスを送り、上がって受けたコサンボムがシュート。
これがゴール左へ外れたというタイミングで、甲府はベンチが動き。
ゴンザレス・三平→ウタカ・飯島へと2枚替えし、前年の布陣で打開を図ります。

先制されてからは、ゴンザレスがGKまで詰めにいくほどのハイプレスを見せていた甲府。
しかし大ベテランのウタカ投入でそれは控えめとなり、ウタカがボランチを切り、飯島が最前線を務めるという守備隊形へと切り替えます。
当然ながら前線で奪うというシーンは稀となり。
地上でのビルドアップも巧くいかない甲府は、何とかオープンな展開に持ち込んで紛れを起こすしか無く。
14分に今津がウタカ狙いのロングパス、跳ね返りを拾った鳥海から右サイド~中央を細かく繋いで前進。
ワイド奥を突いてウタカがクロス(ブロック)という好機に繋がりましたが、やはり厳しい流れは変えられず。

そしてそれはオープン故の反動を浴びる事となり、16分に蔚山はコサンボムのカットで甲府の攻撃を切り、粘り強くスライディングで繋いだ事で矢印を反転。
即時奪回を図った甲府ですが、チョミンギュのポストプレイを受けたキムミヌが林田に倒され、こぼれ球を江坂が拾いアドヴァンテージになると出来たスペースを存分に運ばれる事態を招き。
そしてソルヨンウがドリブルで運んでポケットへパス、走り込んだオムウォンサンのマイナスのクロスを受け直し、神谷の股を抜いてのシュートを放ったソルヨンウ。
ゴール左へと突き刺さり、駄目押しの3点目を決めます。

これで甲府は、何とか第2戦に繋げるゴールが欲しいという立場に追い込まれ。
20分に再度2枚替え、林田・アダイウトン→佐藤・宮崎へと交代します。

センターバック・今津から地上で組み立てて何とか反撃を図るも、やはりビルドアップを強いられる状況では甲府のチームカラーは活きて来ず。
サイドからの運びを選択せざるを得ず、何度か右サイドからアーリークロスを入れるのが関の山という流れに。
そして26分、再び蔚山の最終ラインからの繋ぎに対し、プレスにいくも阻めなかった甲府は危機を招き。
右サイドへ追い込むも、ドイスボランチ双方が絡んでくる蔚山のパスワークを遮断出来ずに展開されるという流れを経て、イギュソンのスルーパスに走り込んだイミョンジェが左ポケットからシュート。(今津がブロック)
存分な組み立てを経て、フィニッシュに絡むのはサイドバックという具合に、やられ放題となってきた甲府ディフェンス。

そんな強者の振る舞いを見せる蔚山も、31分にベンチが動き。
チョンミンギュとキムギヒに代え、マルティン・アーダームとキムヨングォンを投入します。
キムヨングォンは言わずと知れた足下に優れたDFで、彼が左に開いての組み立てでポゼッションをさらに安定化させる蔚山。

何とかその流れを崩したい甲府、35分に最後の交代。(荒木→小林)
その直後に好機が訪れ(36分)、右サイドからのパスワークに、ウタカが降りて関わり前進。
そして鳥海の中央への縦パスからダイレクトで繋ぐ流れとなり、右ポケットを突いたウタカがシュート。
しかしGKチョヒョヌのセーブを経てポストに当たり、モノに出来ず終わります。

37分に足を攣らせたキムミヌに代え、イドンギョンを投入した蔚山。(イドンギョンはトップ下に入り、江坂が左サイドに)
直後の39分に甲府も木村が足を攣らせましたが、既に交代枠は使いきっており代えられずと、いかにも苦しい状況が露わになり。

41分、今津の裏へのロングパスにウタカが抜け出し、オフサイドと思われましたが取られず右奥を突き。
これで(クロスがブロックされて)CKを得た甲府。(この際に蔚山はコサンボム→マテウス・サレスに交代)
二次攻撃での佐藤のクロスから、ウタカがヘディングシュートを放ちゴールネットを揺らします。
しかし今度はオフサイドを取られてしまい、判定に納得出来ないウタカがボールを叩きつけた事で警告を受けるという具合に、折角の決定機も実らなかったこの日の甲府。

結局最後まで蔚山ペースを崩せず。
突入したアディショナルタイムの最中、蔚山のビルドアップに対し、縦パスを佐藤が前に出てカットしたのが唯一の見せ場。
ウタカに繋げるも、エリア内に切り込んだウタカはイギュソンのプレスバックに遭いシュートは撃てず。
蔚山は最後に甲府エリア内に切り込んだソルヨンウが小林に倒され、着地の際に腕を痛めるという事態に見舞われました、失点する事無く試合を終えました。

3-0となり、これで勝ち上がりは困難となってしまった甲府。
やはり新チーム故の苦しさが露わとなった格好で、このまま2戦目も完敗となってしまえば、リーグ戦にも影響を及ぼしかねない流れに。
何とか勝利とまではいかずも善戦して意地を見せるか、ないしは長期的ビジョンに切り替え、チーム固めの一環へと比重を掛けるか。
開幕前に早くも岐路に立たされたという格好ですが、新国立競技場での一戦となる1週間後の姿や如何に。

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