私の気ままな部屋 - ♪asitahatennki♪

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『 あじさい日記 』 渡辺 淳一

2008-06-13 | 小説

 題名がなんだか素敵ですよね。

でも、内容は 夫の不倫、それに気を揉む妻
そして、妻もいつしか好きな人が・・・

なんだか 昼ドラになりそうな設定。
ここまで読んでも 興味がわく小説ではありませんよね。

でも、これを書いたのは 渡辺淳一。
面白くなくまとめるわけがありませんでした。

妻の日記を偶然にも夫が読んでしまう という設定。

夫は開業医でお金も地位もあり、
自分の病院の看護婦さんと不倫。

そして、妻は夫の浮気に気づいている。
「あなたがどんなに隠しても、わたしにはわかる。」
自分の浮気が、ここまで見抜かれていたとは…。
と 妻の日記を盗み読みして気付かされる。

人の日記を盗み読みするなんて! 
と、怒りの気持ちが沸いてくるのだけれども
日記という 秘密の物を見てしまいたくなる
人間の心理。

夫は いけないことと知りながらも
ついつい 妻の寝室のベッドに隠されている日記が
気になってしょうがない。

私も つい 日記の先が気になり
サクサクと一気に読んでしまった。

妻の 他の男の人への恋心が分かってしまうと
自分の浮気そっちのけで
気になってしょうがない・・・

男と女の気持ちの微妙なところが本音で書かれていると思った。

そして 妻が 日記に書いた暗号。

『FTTB SNSIN DKRT WTSNZNSNG MEAGR』

何故 自分の日記なのに暗号が出てくるのか・・・

それは この小説の最後 1行で解決・・・。

夫の、『男の不倫は許せるけれど女の不倫は絶対許せない!』 
と 言い切った彼

彼の横暴な考え方、行動には腹も立ったけれど
最後の1行で 一発逆転!

女性は やっぱり凄い! の一言でした。

2007年産経新聞に載った小説とのこと
毎日 少しずつしか読めなかったら
この小説の夫と同じように 気を揉むことになったかもしれません

サスペンスでもないのに 最後でビックリ!
っていうのも 変な物ですね。

そうそう、ちょっと難しめの暗号文があるんですよね。

『SNSIN DKRT BDNTORKM AIBOUKT WTSW SBTO YRSTSMU』

これ 読めるかなぁ。
純ちゃんなら分かる? 

ではでは・・・
人間の心理作戦小説とみたら 
 は3つ半というところで。



 



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