私の気ままな部屋 - ♪asitahatennki♪

読んだ本、映画、美味しいお店、新たな発見、興味あること等を少しでも書き残せたらと思っています。

★  ミスト  ★

2008-05-13 | 映画

観てきました。

うーーーーーん・・・。
感想を一言。
単なる恐怖映画ではありませんでした。
迫り来る 得体の知れない恐怖もあるのですが、
それだけではなく 心に迫る恐怖とても言うべきなんでしょうか?

映画館を出たとき、
怖かったね~ と半分笑顔で語ることのない重い映画でした。

一緒に行った友達は 観なければ良かったかも・・・ 
とのコメントでしたが
私は人間が 究極に立ったときの本当の怖さ、弱さを知ったような気がして
観たことに後悔はありませんでした。
私は原作を知らないのですが 結末が違うとか?
でも、私的には これこそが観た人達に
色々な事を考えてもらう事が出来る 良い結末だった思います。
私は 観て良かったと思いました

と、前置きが長い感想ですね。

ここから先は ネタばれになってしまうと思うので
ご覧になってない方は
観られてから 読まれてみてください。













この映画の原作の結末は
最後が 霧の中で 助かるかもしれない・・・
で終わる。 らしいですね。

でも映画の結末は とても辛い終わり方で、
なんで! と あのジープが出てきたときには
愕然としました・・・。

息子まで 自分の手にかけてしまった・・・!!
残された彼のことを考えただけでも
辛く 切なく 虚しく・・・。

あんなに みんなを助けようと 先頭に立って
頑張ってきた彼が 何故このようなことにと・・・。

この映画は 未知なる生物に襲われるという
ホラー映画のようであり・・・、
でも 本当のところは 人間の心の中を描いた
恐怖映画だと思いました。

人は あのような状況に追い込まれたとき
考えもしないような 行動を取るんですね。
困ったときの神頼み という ことわざの基本とでも言うのでしょうか

半狂人的と思われていた狂信的なキリスト教の信者の言葉を
恐怖のあまり信じてしまい 殺人までおかしてしまう。
神に生け贄を捧げ 自分の身を守ろうとする傲慢さ。

狭いスーパーという密室に閉じ込められ
周りを覆う霧の中にいる恐怖の生き物!
いつガラスを破って 進入してくるか分からない!の恐怖!!との戦い・・・

自分だったらどうするんだろう・・・ と、
そして デイビットのように最後の選択を迫られたら
自分であったら、最後の決断をどうしたのか・・・

深く重い映画でした。

最初に8歳の娘とその弟を家に留守番させているから
助けて欲しい との一人の母親の言葉に誰も耳をかさなかった
その 彼女の言った言葉 『 地獄に落ちるがいい・・・ 』

その彼女一家が助かったと分かったとき
人生の皮肉を感じました。

 は、4つというところで




『 ダイイング・アイ 』 東野 圭吾

2008-05-01 | 小説

 書籍紹介
記憶を一部喪失した雨村槇介は、自分が死亡事故を起こした過去を知らされる。
なぜ、そんな重要なことを忘れてしまったのだろう。
事故の状況を調べる慎介だが、以前の自分が何を考えて行動していたのか、
思い出せない。
しかも、関係者が徐々に怪しい動きを見せ始める…。


主人公が一部記憶が無いところから物語は、はじまる。
何故 自分はその一番大切な記憶をなくしてしまったのか
解明しながら、自分の周りに起きる不可解な謎を解いていく。

記憶を無くした上に
周りで起こる怪しい出来事。
なんで?
どうして?
あれは誰?
あの人はどこに行ってしまったの?
何故こうなるの?

?????に 引きずられ
先を知りたくて、 一気に読めてしまいます。
(お陰で寝不足・・・

そして、最後の意外な結末。
そして分かったことは 彼女がこの世に残した未練?

この物語のポイントは 怨念?
オカルト小説ではありません
でも、良く考えると この物語のポイント
『 目 』から始まる 生きたい! が
このようなことになったのでしょうか・・・?
ある意味 とても怖いです。

最初のプロローグ。
最後に もう一度読み直してみると
亡くなった 彼女の生きたい!から
すべてが始まったような気がします。

交通事故の被害者と加害者がテーマになっているということもあり、
真相が明らかになっても、やるせなさが残ります。
そして、彼女のこの世に残したものが あまりにも残酷ですよね。

読み終わって見たら 表紙の意味が分かりました。

なるほど・・・

 は、3つということで