私の気ままな部屋 - ♪asitahatennki♪

読んだ本、映画、美味しいお店、新たな発見、興味あること等を少しでも書き残せたらと思っています。

『重力ピエロ』  伊坂幸太郎

2006-04-29 | 小説

この本は2004年「このミステリーが凄い!」の
第3位に選ばれた本です。

私は初めて 伊坂幸太郎さんの本を読みました。

今まで遺伝子とかで親子関係を考えたことがなかった私ですが
この本を読んで 新たに考えることができました。

連続放火事件の現場に残された謎のグラフィティアート。
無意味な言葉の羅列に見えるその落書きと放火・・・。
このことが中心になって物語が進められています。

少々 ネタばれになってしまっているかも・・・ (^_^;)

自分(泉水)と、弟(春)は本当の兄弟ではなかった。
春は昔、母がレイプされてそのときに出来てしまった子。
親子は、そんなことがなかったように幸せに暮らしていくが
春は、性に関すること、女性にまで一切興味を持たなくなる。

親子であれば同じDNA。
親がレイプ犯である事実から、その血が自分に流れていることを
恐れ、嫌う・・・。

春のとった行動は、決して世間では許されないこと。
でも、春をよく理解する父と兄は 春を正しいと信じ、
法律で裁かれようとする春を静止した。

それでいい。
それでいい!と、私も凄く同感しました。
人情で春に同情したのではなく、
本当にこれでいいのだ! と思えたのです。
春をかばう気持ちもなく、春のとった行動を認める気持ちになれました。

遺伝子の力より、兄弟を信じる愛の力が勝ったことが嬉しかったです。


春 泉水 ガンジー DNA 遺伝子 放火 夏子さん ピカソ






『 容疑者Xの献身 』  東野圭吾

2006-04-09 | 小説

ズーっと読みたかった本でした。
図書館の順番待ちも300人から・・・
それでも4ヶ月待ちましたが、まだ130番目・・・(~_~;)
とうとう 待ちきれず購入・・・

東野圭吾は 私の好きな作家の一人です。
『白夜行』『秘密』『さまよう刃』『天空の蜂』etc・・・ と感動の作品も多々です。

今回の作品『容疑者Xの献身』は、サスペンスでもあり、純愛でもあり・・・
とても切ないストーリーでした。

あまり書くと読んでない方がこの日記を目にされると良くないので書けませんが、
人は人を ここまで愛することができるものなんだ・・ということに感動でした。
無償の愛、何の見返りも持たない愛・・・
これこそが究極の愛なのではないでしょうか・・・    
数学の天才とも言われる彼の
隣人の母娘を救う為に取った考えと行動は、
凡人の私には想像もつかないこと、
そして、自分の人生をかけた『愛』そのものだったと感じました。

石神・湯川・靖子・美里・草薙
高校の教師・べんてい亭・数学者・帝都大学・物理学教授





★ エミリー・ローズ ★

2006-04-01 | 映画

話題の映画、エミリー・ローズを観ました。
実話に基づいた話とのこと。
最初はホラー映画化と思い、敬遠していたのですが、
映画館の前に立ち『ホラー映画ではありません』の看板を信じて入館しました。

実話がもとになった悪魔祓いの映画です。
神父様が悪魔祓いをして彼女を死なせてしまったという裁判なのですが、
法廷でのシーンと悪魔に犯されていくシーンが交互に入り、
観ているものをくぎ付けにします。

感動は最後の法廷のシーンです。
問いかけながらの真実は何かを 訴えていく・・・。
愛あふれる訴えに、涙が止まりませんでした。

あなたは 悪魔の存在を信じますか?

私は夜中の3時に目が覚めないことだけを願っています。 
とても深い映画でした。