私の気ままな部屋 - ♪asitahatennki♪

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『 悪の教典 』 貴志 祐介

2011-08-20 | 小説


『このミステリーがすごい』2011年 第一位に選ばれた作品。 

物語 

  生徒に絶大な人気を誇り、
  PTAや職員の間でも抜群に評判のいい教師が
  反社会性人格障害(サイコパス)だったとき、
  惨劇へのカウントダウンが始まった。

  英語科教諭・蓮実聖司、32歳。

  暴力生徒や問題父兄、淫行教師など、現代の学校が抱える病理に
  骨まで蝕まれた私立高校で、彼は何を行ったのか。

  高いIQをもつ殺人鬼は、“モリタート”の旋律とともに
  犯行を重ねていく。



自分の思い通りにならないもの 
自分という存在を完璧にするために妨害になるものは
すべて 抹殺してしまう。

上下 厚みのある2巻。

読み応えは充分。

先が気になり 読む手もとまらず読んでしまった。

しいて言えば 下巻に入り 生徒を殺害していく場面が
長すぎのような・・・

読みながら『 バトルロワイアル 』を思い出してしまった。

人を殺すことに 罪の意識も感じられず
残酷な殺し方で どんどん展開するところが
思い出さずには居られなかった・・・

最後、蓮見は捕らえられても
これだけの 殺人を犯したことに 悪びれる精神もなく
罪を軽く逃れる方にとIQが働く。

彼はきっと 世の中に 戻ってくる。

そして、自分の殺人計画の完成度を壊した 
夏越雄一郎と片桐怜花に、復讐するんだろうと 思わせる最後。

最後の最後まで この旋律は 消えませんでした。


 というところで 


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2 コメント

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Unknown (けん)
2011-08-21 10:03:13
TBさせていただきました。

なんとなく今のご時世を窺わせる作品でもあったような気がします。

またよろしくお願いします♪
けんさんへ (asitahatennki)
2011-09-11 08:25:24
TB コメント ありがとうございました。

コメントを残していただけるのは なんだか嬉し気分になります。

今後ともよろしくお願い致します。

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