横山秀夫の小説を映画化したこの映画 『出口のない海』
戦争とは一体何なんでしょう
国と国との戦い!
相手をはっきりと見た事もない
悲しい戦い・・・。
太平洋戦争のさなか、日本の敗戦が日に日に濃厚になっていくなか
海軍は”回天”を開発する。
脱出装置のない定員1名の回天に乗って敵艦に激突する
前進はあっても後退はしないという
この人間魚雷とも言うべき兵器。
乗り込んで戦死した人は約106人、
そのほとんどが20歳前後の若者だったらしい。
甲子園で優勝投手として活躍していた、主人公の並木浩二。
大学進学後に肩を痛めて自慢の速球が投げられなくなり
「魔球」と名付けた新しい変化球の完成に復活をかける。
しかし、そんな素朴な夢をかなえるチャンスもなく
太平洋戦争は、日ごとに激しさを増していく。
愛する家族、そして恋人との別れ・・・
そして海軍に志願する並木。
そこには彼と同じく、
大切な人たちを守るために戦うことを決意した若者たちがいる。
たくさんの爆薬を積み敵の船に自らの命とともに突き進んでいく
神風特攻隊の海洋版を感じさせられた。
回天は一人座るだけの広さしかなく
乗ったら最後戻れない。
どんなに勇気がいる行為だったんだろうと
胸に押し迫るものがあり、涙が止まらなかった。
あの時代に育った人たちには
今の時代を想像できなかったことだろう。
あの海に散った純粋な気持ちに応えられるだけの日本は
今あるのだろうか・・・。
この尊い若者の勇気があってこそ
今の私たちは 成り立っているんだと思う。
今の平和を大切にしなくてはいけない。
心からそう思った。
ハンカチ王子の活躍で盛り上がった夏の甲子園。
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61年前、同じように野球を愛した少年が死んでいった
憎むべき戦争を、二度と繰り返してはならないと・・・。
バックに流れた 竹内まりあの『返信』
これで映画のよさも倍増だったと思った。
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