久しぶりに読む 北村薫さんの作品。
とても優しい気持ちで本を読むことができました。
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一言でまとめてしまうと
女3人の友情を描いた本です。
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女の友情・・・
こう書くと、女の過剰な友情、
さっぱりしないものを連想しがちですが
この本は、とても優しく 思いやりのある
それでいて上辺だけの友情ではなく・・・。
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私にも こんな自慢出来る友情があるのだろうか
心の底から、友達!ってすごくいいな って思える本でした。
内容を簡潔にまとめると
アナウンサーの千波、作家の牧子、元編集者で写真家の妻となった美々。
この3人の友情の物語である。
千波と牧子は小学生から
そして、美々とは高校からの幼なじみ。
牧子と美々は離婚を経験、それぞれ一人娘を持つ身である。
一方、千波は朝のニュース番組のメインキャスターに抜擢された矢先、
不治の病を宣告されることになる。
そして、いちょうやさんの出現・・・。
それを契機に、三人それぞれの思いや願い、
そして、ささやかな記憶の断片が想い起こされてゆきます。
私がこの本の中で 一番心に残ったフレーズを
書き留めておくことにします。
それは・・・、
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人が生きていく時、力になるものは何かっていうと、
『自分が生きていることを、切実に願う誰かが居るかどうか』
って事だと思う。
人間は風船みたいで、誰かのそう言う願いが、
やっと自分を地上につなぎ止めてくれる。
心に響いた一文でした。
この小説も、心から友の事を思いやる気持ちが溢れていて
「いちょうやさん」が出てきてから後半は
特に、涙無しでは読めませんでした。
人が人を、心から本当に思いやる気持ちって
すごいものなんですよね。
心の傷を心で読み取ることが出来る!!
とても 素敵な小説でした。
最近は刑事物とか
何か心寂しくなるような事件の本とかしか読んでいなく
心に響く小説に久しぶりに出会えた気がしました。
女の友情にもこんなにすばらしいものがあったんだ!
って気付かさせてくれた と言うことで
私的には
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