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Scientific Boxing

国内、海外のボクシング界の状況や試合の観戦記などを絶対的主観で書き綴るブログ

観スパーリング記~佐々木尽 と ガブリエル・マエストロ~

2023年09月03日 | BOXING
■分析~佐々木の場合~
若くてハンサムで髪型かっこよく、イケメンでイキリ感あって、パンチあって逆転KOの貴公子だったり(言葉古っ)、
セルフプロデュース上手で普段意外と誠実で、そしてウェルター級。
スター性漂っている。
八王子中屋は25年前の雄二ゴメスといい、ユニークなボクサーを輩出する。

フェイント、フリーズして誘う、両手下げて打つ、左ボディ左フックの打ち方など
井上をマネと言うか参考にして自身の動きにとり入れているのがよく判る。
80年代、多くのボクサーはシュガー・レイ・レナードの動き、マイク・タイソンのコンビネーション、
まさかのフリッカージャブなど取り入れていて、
90年代は、なんと世界戦でナジーム・ハメドを気取っていたボクサーもいたが
所詮はマネごと。
才能もフィジカルも違うのだから。
90年代リカルド・ロペスが活躍し、多くの識者が 「 マネするならこのボクサー 」 と言った。
基本的でディフェンスがよいボクサーをマネするのが得策である。
井上のマネは推奨できる。

試合でもスパーでも短所が浮き彫りになる。
足が揃うのだ。
殆どのダウンは足が揃ったところ。
左右フックは体ごと持って行く打ち方なので着地のスタンスで揃いやすい。
長所を伸ばすべく、それも踏まえているかもしれないが一線級と戦う場合、致命的になるか。
このスパーの残り30sあたりから食っていたが
相手の左フックのベクトルに対し、自然に足が揃うので体が後方に傾き踏んばれないので尻もちをつく、そのパターン。
相対的にリーチも短い。
絶対的と言えるか。
前後左右の動きを相手の2倍しなければならない。
スタミナ削るし、攻撃もマイナスになる。
思い切った打ち方なのでスタミナ落ちた後半、あるいはダメージ受けた時、打ち終わりに体が大きく流れそう。
このスタイルを貫くならばスタミナ強化に尽きる。(名前も尽だし)

日本人初の世界ウェルター級王者。
ぜひなってほしい。
けれども本当になるならば王者に挑戦するよりも返上された王座をメキシカンあたりと決定戦てのがベターではとか思う。
夢があるのかないのか判らないようなこと言って悪いけれど…

■分析~マエストロの場合~
たった1Rでも実力差ありあり。
脚と腕長っ。
マラソン選手のような体型だ。
似たIDのクリサント・エスパニャは元マラソン選手で2時間20分きったとか。
フリッカー気味のジャブが重い。
骨格は強そうでないので芯を効かせるものでないが腕の重量感でビシッと打つ。
左ボディ左フックは手打ちぽいが体のしなりが利いているので効果的だ。
容易に相手のガードの隙に打ち込むがテクニックよりも相手がイージーだからか。
( ゴング前スペイン語で「イージー」て言った? )
日本人は日本人的な体型を踏まえてスタイルを構築するが ( せざるを得ないが )
中南米人もその体型を踏まえて構築する。
前者はビハインド、後者はアドバンテージ。
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