Scientific Boxing

国内、海外のボクシング界の状況や試合の観戦記などを絶対的主観で書き綴るブログ

観戦記~マービン・ソンソナ vs 下田昭文~

2014年02月23日 | BOXING

フェザー級12回戦
マービン・ソンソナ vs 下田昭文
試合結果:ソンソナ3RTKO勝ち

●所見~ソンソナの場合~
現代はどのスポーツでもハイソックスはイケてない部類に入るが似合う人は似合う。
この選手も本当に良く似合っている。

計量時は思わなかったがリングで相対し体の大きさとリーチの長さが目に付く。
その体型から大きくステップし、フリッカージャブを強めに打ち、左は 「 打つぞ打つぞ 」 と
言う様な動きからスイングを振る。
どれも世界タイトルを戦っていた頃と変わらず、寧ろ良くなっている。
2Rは早くも相手の単調な攻撃、動きを見切ったかの如くプレッシャーを強めた。
3Rの左アッパーは2Rでも空振りしていた様に狙ったパンチ。
打った後、やや自身の右側へシフトしながら右半身を戻している事から判る様に
打ち放しでなく左アッパー→右フックのコンビの中で打ったもの。
だから腰が入り、引きも利いているのでパワー&キレとなる。
まさに ” marveras ” なパンチだった。

●所見~下田の場合~
得意なジャブからの左ボディストを打ったが距離と相手の懐が深いので腰が届いて無く
上体を前に出す形となった。
得意なパンチが決まらなければリズムが掴めない。
積極的にジャブ、左ストを打ち、時にアグレシブにも出たが攻撃のパターンが少なく
パンチも効かせる感じではなかった。
身体能力もスキルも総合的にも相手が1枚も2枚も上回っていた印象。
最後に食った左アッパーは瞬間的に顎が首に食い込み、延髄まで突き抜ける衝撃だった筈。
( そんな事を感じないまま飛んでいただろうが )

しっかりとした再起ロードを踏み、この決定的敗北。
管理人は 「 負けたら引退 」 否定派だが
もう一度同じ事をして勝てるならば今回勝ってるよね、と思う。
夢の世界王者にもなったしね。

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