Scientific Boxing

国内、海外のボクシング界の状況や試合の観戦記などを絶対的主観で書き綴るブログ

観戦記~WBA・IBFスーパーミドル級~

2013年05月26日 | BOXING

IBF王者:カール・フロッチ vs WBA王者:ミッケル・ケスラー
試合結果:フロッチ判定勝ち

●所見~フロッチの場合~
ファーストコンタクトから左ガードを下げ、如何にも右を食いそうだが中々どうして食わない。
リーチは極端に長く無いが距離とジャブは抜群に長い。
ヒットポイントが遠いのだろう。
日本選手などリーチ長くても肘の角度が小さい所で当てるのでヒットポイントが近くなり
有効利用出来て無い。
例えば玉熊氏はF級ではかなり長かったが何故かショート連打を得意とした。
( それはそれでメリットあるだろうが )
その長いジャブを打ち続ける事で常に自身の距離を守り、ペースを握った。
5R、低い左ガードにより右フックをまともに食い、
ジャブが当たると右ガードが下がる癖もあり、8R、左フックも食いダメージを受けていた。
それでもこの日はvsSR・レナードⅡのT・ハーンズばりの気迫で12R戦い抜いた。

管理人は日本選手以外はどの試合も中立で観戦するが
「 さすがにこの会場で負けたらツライわな 」 と、ちとフロッチよりになった。

●所見~ケスラーの場合~
スタンダードなフォームからのジャブ、右ストは隙が無く見えるが、序盤から意外にジャブを食い、
自身のパンチも打たない、届かない、当たらない。
ドMは額のラインだけにすべし。 ( それを言いたかったのか ... )
2Rのディフェンスを見て驚いた。
スリップ、ダック、スウェイの動きが必要以上に大きい。
一流選手程、試合のグレードが高い程、ディフェンスは最小限になる筈だが
まるで練習生のスパーの様な動きで打たれる事を恐れている様にも見えた。
目の怪我の影響か。
それでも序盤を何とか持ち堪え、5R、右フックを抜群のタイミング、角度で打ち込んだ。
これでペースを引き寄たかパンチも出て、当たる様になった。
終盤は消耗戦に突入。
打たれると体が泳ぐ事が多かったがジャッジの印象を悪くしたと思う。

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