Scientific Boxing

国内、海外のボクシング界の状況や試合の観戦記などを絶対的主観で書き綴るブログ

観戦記~スーパーミドル級~

2008年03月25日 | BOXING

ケリー・パブリック vs ジャーメイン・テーラー
試合結果 : パブリック判定勝ち

●分析~パブリックの場合~
常に右を打ち込む距離とスタンスをキメていて、相手に一呼吸も置かせないスタイルが
テーラーに右を打たせなかった。
クイックシルバーのような左ジャブは ” 往 ” は速いが ” 復 ” が遅い。
右を合わされそうだが右ストレートへの繋ぎが短く速く、そしてその右パンチは硬質で強い
ので相手にとっては相打ちで打ち負けそうな気がするのだ。
また、あまり目立たないが右のパリーが良く、最小限のグローブの動きと、戻しの反動から
透かさず右を打てる。
パリーとストレートがコンビネーションのように連動しているかのようだ。

●分析~テーラーの場合~
一般的ミドル級の右ストレートの威力測定値を180KGとしたならばジャブは90KG程度
となるだろうが、この日のテーラーのジャブは135KGくらいあったのではないか。
強く、速く、確実に、スタミナロスがなく、あらゆる ” 正 ” の要素を踏まえたファイトスタイル
を実証したが、故に単発打ちになりダブル、トリプル、また右に繋げるためのパンチには
ならなかった。
相手のスタイルと勝利の法則によるのものではあったと思うがラウンドで単発ジャブだけ
と言うのは極端すぎる。
右はもっと出すはずだったのだろうが相手のカバーリングの速さで打てなかったようだ。
これからどうする? L・ヘビーで戦う姿はイメージできないが。

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