Scientific Boxing

国内、海外のボクシング界の状況や試合の観戦記などを絶対的主観で書き綴るブログ

観戦記~WBAバンタム級~

2009年10月29日 | BOXING

王者:ネオマール・セルメニョ vs 挑戦者:クリスチャン・ミハレス
試合結果:セルメニョ判定勝ち

●分析~セルメニョの場合~
1R、相手をコーナーまで後退させた右はD・サラゴサが辰吉にブチ込んだパンチによく似ていた。
それで一気にペースを握ってしまい、前半は相手の出鼻 ( 入って打つ直前 ) をパシッと軽い
パンチで動きを止め、フック連打をパンパンパン。
そして位置を変え、また相手が追ってきた入る出鼻をパシッと入れる。
後半は調子に乗り過ぎ、トリッキーになり、不要な動きも多かったがフットワークで脚が交差しなく
適度に開いていたのでバランスは崩れず前半以上に手数も出た。
そのスタイルは良い時のJJ・モリナの様で、彼もムリナ体勢からバンバンと手数を出した。

この暫定王者は存在は地味になるだろうが、相当のクセ者だ。
大場などが挑戦してもパンチが出ず、打ちまくられる事だろう。
サーシャでも勝てないかも。
しかし、正規王者はそれ以上のクセ者だ。

●分析~ミハレスの場合~
グイグイと前に出たのは相手が動くからなのか、自身のパンチが当たらないからなのか、
KO狙いだったのか判らないが、ファイター的スタイルに終始した。
SF時はミドルレンジからパパーンと速いストレートワンツーを打ったがこの日はヤケにフックアッパー
が多く、また、それらの空振りも多かった。
フックを多く空振るのはスピードに劣っているか、距離を誤っているかだが以前は立場が逆だった。

KO負けと転級により総合力が落ちた感が残るがそれはこの相手によるものか、実際落ちてるのか。
要因はメンタルな部分もあるだろう。
ならば自信を取り戻すべく、得意なタイプで、且つそれなりの相手と組んでみたら良いのでは。
例えばアルセとか。

●PS
管理人はストレートワンツーとよく言うが、これはストレートによるワンツーを意味するものである。
現状のワンツーは多様化し、フックフックによるものもあれば、フック⇔ストもある。
また、ワンツーストレートと言うと3連打の様に聞こえる。
文字のみで事実を表すには定義を明確にする必要がある。

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