観戦記～デビン・ヘイニー vs ライアン・ガルシア～

WBCスーパーライト級タイトルマッチ
王者：デビン・ヘイニー vs ライアン・ガルシア
結果：ガルシア判定勝ち

■分析～ヘイニーの場合～
何故 「 ウエイトオーバーならば試合はしない 」 としなかった？
さすがに事前に50万＄/ポンドのペナルティ設けていたならば文句言えないだろう。
法律ではないのだから。

判定防衛が続く。
パンチ強く打たないのか、パンチないのか。
前者よりに見える。
打たれない、倒す、よりも全勝を守る、の意識が強いように感じられる。
顔の雰囲気も手伝いウィリアム・ジョッピーのようだ。
ディフェンシブな反射神経は良さそうに見えるが、相手のまともな左フックを、まともに2度も食っている。
危険が交錯する瞬間は恐怖で竦んでしまうメンタルなのか。
全勝のブランドが無くなったのは商品価値として大き過ぎるビハインドだ。

■分析～ガルシアの場合～
ビールではないだろう。
あんな真上に上げたら泡ぶっ放すし。
床に置いた瓶をしっかり撮っていたので某ブランドがスポンサーで入ったと推測する。
後に中身はアップルサイダーとか。　（ アメリカではビールの代役はそれなのだわな ）
まあ何でもいいが、体調管理に良い飲料であったことは間違いない。
試合前のボクサー （ 愚行なボクサー含め ） は飲食には非常に神経質なのだ。
過去にどこかの長男は計量前の記者会見でチキンやバーガーを食ったり、グラスに入れたドリンクを飲んだりしたが
チキンはフライドではなく皮を除去したローストで、バーガーの中身は恐らく豆腐などに替えてあっただろう。（どちらも完食してない）
ドリンクは氷を多く入れて量を抑え、冷えないようボトルからグラスに入れて直ぐに飲み干した。
ボクサーは飲食に神経質なのだ。

奇行愚行があろうがボクシングの試合に関しては真摯な意識が感じられた。
12R通して左テンプル、右顎のガードは崩さなかった。
時にL字ガードも使用し、背中を向ける半身の態勢もとったが
それらはトレーニングでトレーナーの指示、助言を受け入れ、忠実に守り
相手を打ちのめす、打ち倒す意識を持って歯を食いしばって反復練習をした結果。
テイクダウンは右ではなく、左フックであった事からも感情的、喧嘩的でなく、ボクシングを実践した意図が感じられる。
賛否両論はあるだろうが ” 勝ち組 ” になる要素を存分に持っている。