Scientific Boxing

国内、海外のボクシング界の状況や試合の観戦記などを絶対的主観で書き綴るブログ

観戦記~佐々木尽 vs カミル・バラ~

2024年09月05日 | BOXING
某ウェルター級タイトルマッチ 
王者:佐々木尽 vs 挑戦者:カミル・バラ
結果:佐々木7RTKO勝ち

■分析~佐々木の場合~
一流選手のスタイルを取り入れるのは悪くはない。
それを実践できるのはセンスである。
80年代はそんな日本人ボクサーが多くいた。
タイソンのボディからアッパー
レナードが右手を上げてから踏み込んでの右フック
フレージャーのボビング
まさかのハーンズのフリッカー
サンチェスのアフロ
など、その時代は如何にもモノマネだったが現代はリアルコピー。
この選手は誰をイメージしているのか。
打たせるのはこのままでいくのだろう。
て言うか、本人は打たせてる打たれてる感はないのだろうが。
前記事でも言ったが王者への挑戦よりも決定戦に持ち込めば史上初が見えてくる。

■分析~バラの場合~
筋骨隆々の体形がボクシングに必ずしもアドバンテージにならないのは40年前にも知れたこと。
フランク・ブルーノの対戦者が後に 「 あの体を見て戦意が半分削がれたね 」
そのブルーノの挑戦を受けた時のヘビー級王者ティム・ウィザスプーンは
「 ボクサーとしてどんなもんなんだい? そんなに筋肉つけたきゃ顎につけたがいい 」 と皮肉った。
両者スペックは同等だったが各要素の利は全て王者にあった。

この選手は生計の主はインストラクターであるらしい。
如何にもフィジカルトレーナーぽい。
体つきを見るに十種競技の選手のようだ。
戦前はその筋肉と余裕な言動から強者感あったがボクサーとしては評価通りだった。
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