Scientific Boxing

国内、海外のボクシング界の状況や試合の観戦記などを絶対的主観で書き綴るブログ

観戦記~IBFライトヘビー級~

2012年03月31日 | BOXING

王者:タボリス・クラウド vs 挑戦者:ガブリエル・カンピーヨ
試合結果:クラウド判定勝ち

●所見~クラウドの場合~
1Rに取った2度のダウンが後の展開を悪くした様だ。
パンチは空振り、ガードの隙間を打たれ、ディフェンスは逆を突かれ、目は腫れ切れる。
全て悪循環。
嘗て、井岡氏がvsナパⅠで、1Rダウンを奪いながらも、その後大苦戦した。
それは初防衛戦で最強の挑戦者を大激戦の末、KOに破り、自信を持った状態で2度目の防衛戦に
挑み、その1R、あっけなくダウンを奪うと 「 やっぱり俺、強いんだ 」 と過信したからだ。
そうなると意識もペースも過剰になり、普段しない攻撃、ディフェンスを行い、逆にそれがマイナスとなり
ズルズルとペースが悪くなる。
一旦、ペースを失うと、立て直しは思いの他難しい。
こんな失態はキャリアが浅く、若く、新王者にありがち。
そんなホールに落ちたのだろう。

しかし、ポテンシャル、地力はあるのでこの試合がターニングポイントとなり、結構防衛するのでは
ないかな。
もしも、負けていた場合、一気に落ちたとも思うが。

●所見~カンピーヨの場合~
ホームタウンデシジョンなどよくある事でボクシングのひとつと考える。 ( 善し悪しは別 )
しかし、これは相当なものだ。
1R、12R以外は全て挑戦者で6p差も有りと思われる。
WBC挑戦でも似た様な判定を落としていた。

ジャッジを味方に出来ない理由がどこかにあるのだろう。
それを探してみる。
ひとつに相手に背を向ける癖がある。
相手の攻撃をあしらう時、リズムを変えようとする時、時に意味なく、サイドに移動しながら半身以上の
態勢を取る事が多い。
攻撃態勢を維持したままならば違和感はないが、この選手の場合、視線を外し、逃げる様にホイサホイサ
と駆け足で明後日の方向に行く。
この様な戦い方は悪印象に捉えられがちだ。
ジャッジはプロだが全てが機械的な人では無く、感情移入が強い人もある。
そんなジャッジに印象を悪くる事をあえて行うのでは判定は取れない。

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