Scientific Boxing

国内、海外のボクシング界の状況や試合の観戦記などを絶対的主観で書き綴るブログ

観戦記~WBOスーパーフェザー級~

2012年01月29日 | BOXING

エイドリアン・ブローナー vs ビセンテ・ロドリゲス
試合結果:ブローナー3RTKO勝ち

●所見~ブローナーの場合~
そのスタイルは確かにF・メイウェザーに似てますね。
意識してるのか、自然にそうなったのか。
本人は 「 メイウェザーは素晴らしい選手と思うが、このスタイルは俺のオリジナルだ 」
とか言うかな。

攻撃において、
ハンドスピードが図抜けている。
左フックは弧が大きい割に目で見えない程、振りが速い。
ストレート系は足をしっかり蹴るので速いながら威力もある。
右フックはでんでん太鼓の様な打ち方で重く無いが、相手としてはストレートか? と迷う内に
横面をスパーンと叩かれる感じ。
右アッパーはまさにメイのモノマネの様な打ち方で、左肩をグッと上げ、重心を後方に置き、
上体をやや反る態勢から引き付け、突き上げる軌道で打つ。
コーナー、ロープに詰めラッシュする時は連打、コンビと言うよりも相手をよく見て一発一発、
丁寧に打ち、それでいて速い。

ディフェンスにおいて、
常に打たれない、打たせない意識の下に戦っている様だ。
ロイ ( メイではないよ ) の様にルーズになる瞬間が一度もない。
中央で相対する時もラッシュする時もディフェンス出来る態勢を崩さず、その中でも攻撃力、
スピードは下がって無い。
額に皺が寄るのは ( 22歳ながら拭け顔に見える ) 普段から顎を引くからだが試合では
引かれて無い様に見える。
ロープに詰まった際、これもメイのモノマネか判らないが、体を立て、ロープに背中を押し込み、
上体を捻りながら相手の連打をディフェンスする。
しかし、全て交わし切れてない。

上述のどれもメイには遠いがこれから洗練されていくか?
今後、スーパースターになる選手はスピードがあり、ディフェンスが良い事は必須。
この選手が候補である事は間違いない。

●所見~ロドリゲスの場合~
ファイタータイプにとって相手に距離があり、スピードがあるとパンチを無理に長く打ってしまいがち
になるが、その打ち方は思いの他、威力は出ず、体も開き気味になるのでリスクが大きい。
ではと、自身のスタンスを崩さず打ってみるが結局距離があるので届かない。
どうしたらいいんだ?
誰か教えてやれよ。
セコンドはどんな指示を出しているのか。
「 アバホ! アバホ! 」 と叫ぶだけか。

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