浅井久仁臣 『今日の中東』

1971年のパレスチナ初取材から、30有余年中近東を見続けてきたジャーナリストが独自の視点をお届けします。

シリアがレバノンにこだわる訳

2005年03月06日 | Weblog
 アサド大統領は5日、議会で演説をし、レバノンに駐留するシリア軍14,000人をベッカー高原まで引き揚げさせると確約しました。  アサド氏は演説の中で、この決定はタイフ合意及び国連安保理決議1559号に沿ったものだと得意げに語りました。しかし、ベッカー高原といってもそれはレバノンの領土であり、その気になればベイルートへの進駐は容易です。この約束はまやかしそのもので、レバノン国民や野党が納得するもの . . . 本文を読む