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ありゃりゃサンポ

近現代の建築、町並みと橋が好き。
一日八千歩の散歩の忘備録。美味しいご飯と音楽と。
東京都全域をGPSで塗り潰し中。

南イタリア旅行(4)タオルミーナ~アグリジェント~パレルモ

2019年06月21日 | たびたび旅
【日記アプリのメモ】6月14日(金曜日)
タオルミーナの海辺のホテルで快適な目覚め。朝食は品数も増えて美味しい。ブラッディオレンジジュース。出発までビーチリゾートを見物。いつかこんなところに何日か滞在したい。バスでタオルミーナの丘を登り途中で小型バスに乗り換え。商店が並ぶ古い町並みの先にタオルミーナの海を見下ろす4月9日広場。ギリシャ劇場はヘレニズム期に古代ギリシャ人の作った円型の石の劇場を2世紀ごろの古代ローマ人がレンガの建造物で闘技場に作り変えたもの。背景にエトナ山と海が見渡せてとても綺麗。
3時間ほどシチリア島内陸部を西へ走ってアグリジェント着。リストランテでライスコロッケ二種と鰯のパスタ。楽しみにしていた鰯のパスタは魚粉でした。(後で調べたら魚粉ではなくローストしたパン粉であったことが判明)、アグリジェントの古代ギリシア遺跡へ。日本人女性陽子さんのガイドの説明を聞きながら茶色い凝灰岩で作られたヘラ、コンコルディア、ヘラクレスの3つの神殿を見物。アグリジェントからバスで3時間かけてパレルモへ。
アストリアパレスホテル。湾に面した大きな古いホテル。夕食はトマトソースのペンネと鱈とたくさんの野菜。品川のご夫妻、築地のカントク(姐さん)、京都コンビなど顔馴染もさらに増えて楽しい食事。



ホテルのテラスで見る夜明け。ずーっと快晴が続いていてありがたいことです。でも今日は屋外活動なのであまり暑くなりませんように。

時刻は6時7分。海側にも山側にもリゾートホテルが並びます。

バスに乗る前にホテル周辺を散歩。そういえばフェリーでシチリアに渡るときに鉄道の列車ごとフェリーに乗せてシチリアに渡す船があるって言ってました。
どういう仕組みなんだろうと思っていましたが、ローマ在住の方のブログに実際に乗られた様子が書かれていました。イタリアってすげえです。

海岸は5つ星ホテルのビーチです。(お金払えば泊まっていない人も使えます)

小型バス2台に分乗して丘の上の4月9日広場へ。サン・ジュゼッペ教会と背後にタウロ山。空が青い!

沖合にはクルーズ船も停泊しています。地中海クルーズだとこういうところに来るんでしょう。

商店街の少し裏には古代ローマの遺跡がごろごろと。こちらの小さな劇場は修復中。2,000年前も今もアーチの作り方は基本同じです。

ギリシャ劇場。夏の音楽祭の設営で遺跡の床面が隠されていて添乗員さんが残念がっていましたが、私にはこれはこれで面白い。

ギリシャ劇場の背後にエトナ火山。標高3,329m。ヨーロッパ最大の活火山です。BBCの取材班が遭遇した2年前の噴火の様子。こわいです~。

時代の変遷を感じさせる煉瓦積み。

最後に正面から。

バスの車窓から。イタリア内陸部はとにかく植物が薄い。唐突な岩山とその周辺のうねうねした丘は何も生えてないか、あってもせいぜい牧草です。
日本でこれだけ移動したらいやというほど続く山と深い森を見続けます。イタリアには木が少ない。だから何もかも石で作るしかなかったのです。

タオルミーナから220km走ってアグリジェントに向かいます。アグリジェントの観光が終わればまた160km走ってパレルモへ行きます。
これを日本でいうと午前中に都内を観光して昼に浜松を観光して夜に京都に着いて泊まる、くらいの感じです。
旅行としてはもちろんゆとりはありませんし、観光にしても短い時間で表層しか見ることはできません。でも今回はそれでいいんです。
少しの休暇を使って南イタリアの主要な世界遺産6か所も見ることができました。自分が気に入った場所、街、そうでもないところ。実際に目で見て分かりました。
年に一回何週間もの時間と大金を使って旅ができる身分ではありませんので、一度はあちこちを見て自分の中での優劣をつけておく。今回はそういう旅でした。
次に南イタリアに行くことがあれば、マテーラで2泊、アルベロベッロで2泊、あとは海辺で3泊くらい、とか、そんな気分です。

てなことをぐだぐだ行っているうちにバスはアグリジェントに到着。時刻は午後2時。まずはこのレストランで昼食です。

アランチーニというライスコロッケと鰯のパスタでした。パスタにかかっている粉についてはアプリのメモ参照してください。ローストしたパン粉です。

アグリジェント神殿の谷を観光。ヘレの神殿。ギリシャの白い大理石の神殿と異なりこちらでは砂岩性凝灰岩の茶色がむき出しです。
建設された頃は上から白漆喰で塗られてさらに赤黄青の色で華やかに飾られていた、という説明でしたがどんな塗装だったのかは分かりません。

コンコルディア神殿の前に横たわる翼の取れたイカロス。

日本人ガイドさんが世界で最も美しい神殿と力説していたコンコルディア神殿。ちょっと前に建設当時の姿が分らないと書きましたが想像CGがありました
動画の2分30秒からアグリジェント、4分12秒から現代の姿に重ねて当時の姿が絵が画れます。かっこい~!

アグリジェントを見終わってシチリア島内陸部を北へ。パレルモを目指します。相変わらずの人の生活が感じられない風景です。バスから見ている分には楽しい。

パレルモに到着して20時過ぎに乾杯できました。パスタはトマト味のペンネ。

メインは鱈。

デザートはカンノーロというシチリアの代表的なお菓子。街中のバールでも空港でもこればかり売っていました。お土産屋さんではこれがマグネットになっています。
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4 コメント

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カンノーロ (takako)
2019-06-21 22:41:36
挑戦しようと思いつつ、やってないです。
大きな神殿、風景、ごはん
旅の切り取り。
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最近の若い人は ()
2019-06-22 08:31:19
知らないかもしれないですが、青函連絡船も同じようなシステムでした。

乗ったことないけど。

レンガの写真良いですねぇ。
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takakoさん (B)
2019-06-22 13:31:57
朝食バイキングのパンのコーナーは8割が甘い奴。
カンノーロも甘い!
だからスタイル抜群だったイタリア娘も歳を取るとあんなことに。
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だみあん (B)
2019-06-22 13:39:02
え?
日本でも車両ごと船に乗せて運んでたの?
それは知らなかった。
波で揺れる船によく乗せられたなあ。

とにかくひとつひとつ見る者の歴史が長すぎて呆れます。
建てられたのは「紀元前2世紀ですが、今見ている部分は後世の修復で」っていうんで、
なんだ、そーなんだーと思って見ていると、その「後世」が9世紀だったりします。
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