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ありゃりゃサンポ

近現代の建築、町並みと橋が好き。
一日八千歩の散歩の忘備録。美味しいご飯と音楽と。
東京都全域をGPSで塗り潰し中。

清水坂地下横断歩道

2023年08月19日 | TOKIO散歩

赤羽と十条の間にある清水坂公園。時々行きます。板橋から埼京線で大宮方向に向かう時、石神井川を越えて15秒くらい後で左側に広い芝生が見えるあの公園です。

公園を谷津側で出て最初の写真の埼京線のガードをくぐって少し行くとすぐにまたJRの線路にぶつかります。
京浜東北線高崎線宇都宮線湘南新宿ライン東北本線などたくさんの路線が並走している所で、線路の橋から端まで60mほどあります。
この線路の向こう側に行きたかったとしたら、線路と平行の道を右(南)に300m進んで環七の陸橋で超えるか。
さもなければ左(北)に350m進んで赤羽駅手前で全部の線路が高架になった先で下をくぐるしかありません。
・・・・と今朝までは思っていたのですが。

なんと、この場所から線路を越えて反対側に出る歩行者用の地下通路があったんです。いや、まったくその存在に気づいていませんでした。

早速潜入して見ます。階段は一度線路に背を向けて清水坂公園方面に下がって、すぐに折り返します。

けっこう長い!深い!

途中で分岐で地上に上がる階段がありました。位置から考えると線路の手前にあった道(実は旧御成道)の反対側に出る階段でした。
本線はそこからさらにスロープで少し下る。

しばらく水平に進んで(この時に10本くらいの線路の下をくぐり抜けている)突き当りで左右に上がる階段がありました。ミラーに左右の階段が写っています。

この階段が妙に短いと思いました。入り口側では階段+長い階段+途中のスロープの分まで下ったのと比べると登り階段はあっという間です。

東十条側の地上出口。東十条と赤羽の中間の何もない住宅地に出ました。なんでわざわざこんな立派な地下道を作ったんでしょう。
考えられるとしたら、線路の反対側の人が広域避難場所である清水坂公園に行かれるってことでしょうか。
でもこんな地下道で大勢の人が避難するのはちょっと怖いな。

入った時と出た時でトンネルの深さが全然違う件、後で調べるために階段の段数を数えておくことにしました。
これは一段の高さがそれぞれの階段で大きく違わないか、日傘を使って確認しているところ。違わなかったです。

その結果。
清水公園側。折り返す最初の階段16段+36段。分岐の所のスロープは見た目から10段分とする。合計で16+36+10=62段。
東十条側。24段。

ということで清水坂公園側が2.5倍も深いことがわかりました。

地形図で見るとこんな感じ。日暮里崖線の際の地下道なので標高が違っているのでした。

地下道があるあたりの断面図に地下道と線路のイメージを加えてみました。
地下道と言うと通常は交差点の向こうとこっちを繋ぐものなので、こんなに高低差がある場所のトンネルは珍しいです。面白かった。

ちなみにこの地下通路ですが国土地理院、Googleマップ、マピオンなどどの地図にも一切記載されていません。
国土地理院のサイトには
『地下構造物に関しては、鉄道や道路等の特定の地物しか掲載されていません。地下街、上下水施設等の地下空間も表示していません。
 地図に記載がないからといってその下に地下構造物がないとは限りませんのでご注意ください。』
と明記してありました。

なのでスマホで地下道の向こうとこちらで経路を表示させると、先ほど書いた赤羽寄りの高架下まで行って戻って来るように指示されます。
まさに知る人ぞ知るけど知ってても特にうれしくない幻のトンネルのようです。
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