ありゃりゃサンポ

近現代の建築と一日八千歩の散歩の忘備録。美味しいご飯と音楽と。
東京都全域を徒歩で塗り潰す計画進行中。

島根と鳥取 秋の旅②三朝温泉旅館大橋とその周辺

2022年11月18日 | たびたび旅

三朝温泉(みささおんせん)
関東の人がどれだけ三朝温泉を知っているでしょうか。私は今回の旅行のきっかけとなった旅番組を見て初めて知りました。
日本旅行の温泉ランキングでは第41位。そもそも何の順位なのか不明ですが日本で41位ならけっこうすごい。修善寺温泉より下だけど四万温泉よりは上というランク。
国宝である三徳山投入堂がある三徳山が源流である三徳川の両岸500mほどに旅館ホテルが並んでいます。

今回泊ったのは昭和7年創業の旅館大橋。三徳川の川原に温泉が湧きだしている土地を創業者が買い取り、そこを中心に日本中の銘木を集めて旅館を作りました。
河原の温泉は現在でもその場所で岩窟風呂として存在していて野趣溢れる岩造りの湯舟では足元からラジウム温泉が湧きだしています。

ロビーから見る三徳川。

宿のほぼ全体が登録有形文化財に指定されており同じ造りの部屋がありません。私たちは準特別室「南天の間」でした。(旅番組がその部屋だったので)
今では手に入らない数と太さの南天の木を使った傘天井が独特の雰囲気です。

宿の公式サイトでは「眺望抜群」と書かれていますが、この部屋はちょっと奥に引っ込んでいて、窓の右側にも温泉休憩室の壁があり視界が開けていません。
数寄屋建築が主目的でなければ、できれば川に向かって開けた眺めの「一般客室」の方が良いかと思いました。値段も少し安いし。

温泉は先に紹介した「岩窟風呂」とこちらの「せせらぎの湯」の2か所。三朝温泉はラジウム温泉ですが旅館大橋だけはトリウム泉も出ています。
旅館にチェックインした直後に激しい暴風雨になりました。この時もかなり降っていましたが、あえて露天風呂で雨に当たったりして楽しみました。

夕食は食事処で。コロナの間に従業員が減っていて部屋に食事を運ぶ対応ができない旅館が多いとニュースで言っていました。ここも同じかもしれません。

一番シンプルな料理の出るプランでしたが味は良いし盛り付けはきれい。量も適量でした。しゃぶしゃぶのやわらかな鳥取牛がずいぶんたっぷりありました。

松葉ガニも少しでしたがしっかりと濃いズワイの味で美味しかったです。

朝食前の散歩で川向こうから見る旅館大橋。もっとたくさんの部屋の電燈がついていればきれいなんでしょうが、朝7時なのでこんな眺め。

左端の南天の間からこちらを見ているRさん。部屋が奥に引っ込んでいるのが分かります。

三朝橋から見る風情のある温泉街。河原には開放感あふれる露天風呂もあります。

射的にストリップ小屋。昭和の温泉街が残っています。

旅館の玄関ガラスに貼られていた「三朝バイオリン美術館」のポスターを見て少し高台まで見に行きました。
地方の製作家が自宅で自作のバイオリンでも展示してるのかと思ったら、意外にも立派な施設で驚きました。1階がミュージアムで2階がコンサートホールです。
「鳥取ヴァイオリン製作学校」が併設されていて(むしろ学校が主体?)3年間で楽器製作の基礎を学べるようです。意外な場所に意外なものがあるものです。

朝風呂に入って、美味しい朝食を食べて9時に出立です。宿の前で記念写真をパチリ(昭和的表現)。
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2 コメント

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Unknown (TAKAKO)
2022-11-19 11:14:44
三朝温泉調べました。
機会があったら行ってみたいです。
ボンボヤージュ
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takakoさん (B)
2022-11-19 21:20:08
ブログで書いた温泉ランキング。上位50のうち行ったことがあったのはわずか19でした。
まだまだ新しい温泉を楽しめるってことですね。
返信する

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