goo blog サービス終了のお知らせ 

ありゃりゃサンポ

近現代の建築、町並みと橋が好き。
一日八千歩の散歩の忘備録。美味しいご飯と音楽と。
東京都全域をGPSで塗り潰し中。

島根と鳥取 秋の旅③二日目。三佛寺・鳥取砂丘・鳥取城址

2022年11月19日 | たびたび旅

三朝温泉から三徳川沿いの道を山に向かって10分ほど車を走らせると三徳山三佛寺。倉吉と三朝温泉と三徳山はセットで観光できるという位置関係です。

三佛寺といえばこの「日本一危険な国宝」奥の院投入堂が一番の見どころですが往復で90分以上かかるし山用の靴も必要なので今回は見送り。写真はとっとりなにたべサイトより引用。
絶壁の岩の窪みに投入れるように作られた懸造りの仏堂は、現在でもどうやって建てたのか判明していないそうです。

山寺の紅葉は見頃を迎えつつありました。時々小雨がぱらつく天気でしたが山寺には雨が似合います。

1300年前から修行僧が上り下りする石段はすり減って波打つように見えます。

本堂。投入堂はこの裏手にある受付の裏から登ります。スニーカーは不可で登山靴かわらじ必須。単独での登山も許されません。

三徳山から日本海側に下って国道9号から山陰道で鳥取市へ。これが鳥取砂丘です。テレビでは分からないスケール感。これが鳥取砂丘かあ(2回目)

海岸線に沿って幅1.8km、中央部分で内陸側へ1kmほどの範囲で砂丘が広がっています。観光で使われているのは東側1/6程度の部分だけです。

「馬の背」に向かって砂山を上るRさん。私たちが着くころには青空も見えていましたがその前に降った雨のおかげで砂が締まって思ったより歩きやすかった。

海側はかなりきつい傾斜になっていて近づく人もまばら。中には海岸まで降りる人もいましたが戻って来るのが大変そうです。

子どもたちは大喜びで裸足で馬の背の急斜面を登って行きます。

斜面を下る私。Rさんが撮影。前の人がつけた足跡を使えば下るのはそんなに苦労はありません。靴に砂が入ることもありませんでした。

砂丘の駐車場に8月にオープンした展望台のあるカフェ。これは隈研吾だねえと言っていたら本当に隈研吾でした。日本全国、隈研吾に会わずに帰ることはありません。

砂丘会館で鳥取のソウルフードらしい牛骨ラーメンを食べてから、世界で唯一のサンドアートを専門に展示する「砂の美術館」へ。

砂を水で締め固めて作った土台を彫刻して作品(砂像と言います)を作ります。

砂と水だけでこれだけ精緻な彫り物ができるとは驚きました。

砂像は世界各国のサンドアーティストが集まって数週間かけて作り上げます。
「砂で世界旅行」という趣旨で会期ごとにテーマを変えて製作して会期が終われば壊して砂に戻し次回の制作の材料となります。エスデージーズだね(笑)。
今回のテーマはエジプト。砂漠の国を砂で作るのですからある意味一番ベタな企画です。ここは入場料分の価値はあります。

鳥取砂丘から市内観光のために鳥取県庁舎へ。距離にして5kmちょっと。15分もかからずに砂丘から県庁。近すぎてびっくりしました。
あんな雄大な観光地から県庁と言ったら1時間くらいかかるものです。この距離感は東京で言えば飯田橋あたりに砂丘があって都庁からすぐいけるみたいな感じ?
1962年に建てられた県庁本庁舎は、2011年に免震レトロフィットで耐震性を強化。落下の危険があった外壁も断熱パネルと複層ガラスで覆い生まれ変わりました。

県庁駐車場に車を停めて急ぎ足で市内見物。鳥取城では明治初期に解体された建物を2006年から30年かけて江戸末期の姿に復元しようという計画が進行中です。
山の麓に見えている石垣もすごいですが、背後の久松山を200m登った山頂が本丸です。写真右手は県立鳥取西高校。お城の中にある高校。

既に擬宝珠橋や中ノ御門表門が完成。その奥で石垣を積む工事が行われていました。

鳥取県立博物館(日建設計大阪・1972)は月曜日で休館。

明治40年に池田家の別邸として片山東熊の設計で建てられた洋館、仁風閣は月曜日で休館。

登った先には天球丸跡の巻石垣など見どころも多かったのですが今回は下から見上げるのみでした。

わらべ館(山本浩三都市建築研究所・1995)。鳥取県立図書館の跡地に作られた童謡・唱歌とおもちゃがテーマのミュージアム。

一角には昭和5年に置塩章(宮崎県庁や旧茨城県庁三の丸庁舎)の設計で建てられた旧県立図書館の外観が復元されていました。
鳥取はここまで。山陰道は現在はほとんどの区間が無料でありがたい)で倉吉も通り越えて大山の麓、大山町まで戻ります。

こちらがair bnbで予約した二日目の宿のリビングルーム。すごい。この邸宅についてはまた明日じっくりと
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 島根と鳥取 秋の旅②三朝温泉... | トップ | 島根と鳥取 秋の旅④建築家の... »

コメントを投稿