
たくさん写真があるので擂亭のこともう少し。
擂亭がある一帯は昭和初期に開発された別荘地でした。お店の本館もこの山門もその頃に別の場所から移築したものです。
擂亭もそば屋になる前は、は明治から昭和にかけて鉄道技師から土木会社を興して成功した菅原恒覧の別荘だったという記述がありました。

山門から本館への小径。

斜面に建つ本館の玄関は小路の先の2階部分に接続されています。2階の座敷席を予約した人はここから入るようです。

1階で食事をする人は玄関わきの階段から斜面を下ります。下界に続く濃い緑は、私たちが苦労しながら登って来た広町緑地。

擂亭本館はここから北西に1kmほどの場所にある青蓮寺の庫裏を移築したものです。

5万㎡の庭は一番下まで行くと20mも下るそうです。広町緑地から直接入れるルートがあったらどれほど楽だったかと地図を見ながらしみじみ思いました。

店内。使われているテーブルと椅子は松喰虫で枯らされた庭に生えていた松の木を使っているそうです。

Rさんは1時間の山登りで汗びっちょりでした。ビールもさぞ美味しかろうて。

ここからお料理写真。メニューは単品の蕎麦類の他に4,500円から1万円まで5種類の会席があって一番安い4,500円のものをお願いしています。
もずく。塩辛。お豆腐のように見えるのは里芋の練り切り。飾り付けがきれい。

おすまし。

お造り。

金目鯛と野菜の煮つけ。

天ぷら。海老、鱚、ししとうを揚げたものをさらにまとめて羽衣のような衣でくるんでいます。食べるときはばらす。

シメのお蕎麦。普段食べるお蕎麦よりかなり弾力のあるもの。美味しくいただきましたがその筋の人がどう評価するかは分かりません。

水菓子。
コンパクトなコースですが小食なRさんには充分以上の料。お刺身のマグロとかちゃんと美味しいのを使っています。お勧めできます。
一休.comで予約して行ったのですが、会計で自動的に千円ほどキャッシュバックがありました。これが例のGo to eatってやつ?

予約をしていないとここで待つことになるんですが、広い庭を楽しめば待つこともそんなにつらくないかも。

本館と玄関。店内の柱や梁にバラバラの方向に使っていない多数のほぞ穴がありました。「移築」というより「寺の古材を使って立て直した」みたいな感じです。

食後に少しだけ庭を散策。1年を通じていろんな花が咲いているようです。是非また行きたいお店です。
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