ありゃりゃサンポ

近現代の建築と一日八千歩の散歩の忘備録。美味しいご飯と音楽と。
東京都全域を徒歩で塗り潰す計画進行中。

カリンバ

2022年06月21日 | 音楽な話

先月、カリンバを購入して練習を始めています。カリンバという楽器のことは子供のころから知ってはいましたが、まともの触るのはこれが初めてです。
Facebookなどで勝手に目に入って来る演奏動画の中にカリンバの人が混じってくることがあり、聞いて見ると意外と楽器としてのポテンシャルがあることが分かりました。
優れている点は、小さい、軽い、電気を使わない、音色がきれい、一人でメロディと和音を同時に演奏できる、そして何よりも安い。
上の写真のカリンバはAmazonで一番よく買われている中国製の普及版のものですが、送料込みで2,000円もしません。

一番一般的な17音出る楽器。金属片の先端を両手の親指ではじいて振動させて、その振動が木製の箱の中で共鳴して大きな響きになります。
金属片は「キー」と言います。先端に数字とアルファベッドが刻まれています。
中央が一番低いC=ドでそこから左右に行くにつれて高い音が出ます。音階が1列に並んでいるのではなくてレが左、ファが右、ソが左、ラが右と左右交互にならんでいます。
♪ドレミファソラシド~と弾くには中央からスタートして左右左右左右左~となります。これが楽器としてものすごく特異。ドレミが1列に並んでいない楽器は初めてです。

「こぎつねこんこん(ドレミファソ・ソ・)」弾くにはこういう順番です。めんどくさいったらありゃしない。
この左右交互の並びのせいでいつまでたってもどの音がどこにあるかが頭に記憶されません。同じD=レの音もオクターブによって右にあったり左に合ったり。

でもこの並びのせいで素晴らしいメリットが生まれます。音階は左右に分かれますが3度5度を重ねたトライアドの和音が図のように並んでいるのです。
なのでメロディを引くのは難しいのにコードを引くのは親指を滑らせて3つをチェリーンと鳴らせば簡単にきれいな和音が出てしまいます。
ギターやピアノでコードを弾くのに、指をヘンテコな形にして抑えることと比べればいかにもシンプル。
隣り合う3つで出るコートは図に書いたようにC Dm Em F G Amの主要6和音。これだけあれば世界中の曲の7割は弾けてしまうのではないでしょうか。

トライアドによる主要6和音。(7つ目のシレファについてはここでは語らない)
そしてさらに美味しいことがあります。並んでいる3枚だけ正確に弾くのは難しいのですが、実は勢い余って4枚目まで弾いてもほとんどの場合まったく問題ありません。
4枚目の音は7thになるのですが、この音が混じってくると混じらないよりおしゃれに聞こえてしまうという大変うれしい仕組みです。
ということで最初は謎にしか思えなかった左右交互の音階配列が、しばらく触っているうちに実はなかなか良くできていると思えるようになります。

意外とめんどくさいのがチューニングです。こんなおもちゃみたいな楽器のチューニングを自分でやらされるとは思わなかった。
その音が低い時は楽器についてくる小さなハンマーでキーを下から上に叩き、

その音が高い時には逆に上の方を叩きます。そんなにしょっちゅう狂うものではありませんが、気が向いたときには確認して修正しなければなりません。

5月にテレビのない古民家に宿泊することがあって、その時に何か遊ぶものがないと夜の時間を持て余すと考えて直前に購入しました。
チューニングだけで小一時間はつぶれたので持って行って良かった。自分をこんな角度から見ることはありません。こうして見ると完全にじじいですね。
音が小さいしかわいい音なのでオカリナやリコーダーが吹きづらい場所でも大丈夫。早く弾けるようになりたいです。
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