
都営浅草線戸越駅近くの第一京浜と都道420号線との交差点。今日はここから未踏破部分の東に進みます。

500m進むと豊トンネルの入り口が口を開けています。今日のお目当ては2021年10月に開通したこの豊トンネルとその先のふたばトンネルを見ることです。

豊トンネルは都立大崎高校の校庭の下を通っています。正確に言うとトンネルを下に通すために校庭が地上5mの所に持ち上げられました。

元々それほど起伏のないこの辺り。通常であれば高校の手前から掘り下げて行けば済むことなのにどうして校庭を持ち上げなければならなかったのか。
おそらくは側道などを必要としないこの方法が道路用地を最小限に抑えるためかと想像します。近隣の立ち退き件数を最小限に抑えられます。
持ち上げられた校庭の幅は約90m。トンネルの幅は15m程度ですから残りの部分ってどうなっているのかな。念のため周囲を回って来ましたが分かりませんでした。

豊トンネルの中。車道と分離された状態で歩いて通ることができます。

人道部分の出口。右側の緑は戸越公園。左のコンクリートの壁の上が大崎高校の校庭。人はトンネルから出ましたが車はもうちょっと先までアンダーパスが続きます。

豊トンネルの出口付近。

都道420号として車が通る部分は完成していますが、その周辺の交差する道路や歩道部分はまだ工事が続いています。奥に大井町線が横切っているのが見えます。

豊トンネルを出たかと思ったらすぐに次のトンネルが待っています。こちらがふたばトンネル。今度はJRの湘南新宿線、横須賀線、東海道新幹線と交差するトンネルです。
残念ながら車道の脇には自転車と人の通る部分はありませんでした。

トンネルの手前から住宅街の中を線路に近づいて行きます。

この踏切は少なくとも2009年のストリートビューにはあります。現在は車両通行止めの標識がありますが以前は車もここを渡っていました。

車はすぐ横で新しいトンネルですーっと越えられるようになりました。人と自転車はこの大きな跨線橋を越えなければならないようです。
考え方がずいぶんと車優先で納得いかない気がします。スロープ部分が一辺25mあるので上に上がるまで行って戻って2往復で100m歩かされるわけです。

跨線橋の北側はまだ宙ぶらりんのままです。それにしてもこの場所って本当に線路が集まり過ぎ。なぜそんな場所に道路まで作ることにしたのか。。。

踏切を越えて、トンネルを大井町方向に見下ろしている所。

ふたばトンネル出口。トンネルと言ってもJR線の前後以外は道の上は開いています。
とりあえず30数年かけてここが2022年10月に開通したことで環状6.5号線としての都道420号線は大きく前進したことになります。

そのまま大井町方向に進むとすぐにすぐに品川区役所がありました。意外と地味なのねと思っていたらやはり建て替え計画があって新庁舎の完成は2027年の予定。

品川区役所から大井町駅までの間は大井町線の高架と都道420号線が並走します。
線路の北側ではまたまたJR東日本を中心とした超巨大な再開発が進行中。2010年くらいまで高架下に個人商店が軒を並べていたのですが、今は頭上の看板を残すのみです。

大井町駅前。5年後にはこの風景も様変わりしているはずです。

どんどん進んで都道420号線の起点まで見届けます。
またトンネルがありましたがこの場所は品川目黒世田谷がある台地の際で、もともと仙台坂という急坂の場所なのでやむを得ない感じです。

けっこうな坂道だということが分かります。150年もさかのぼれば、この坂を下った先が東京湾の海岸だった訳です。

鮫洲駅の北で京浜急行を越えて。都道316号海岸通りとの八潮橋交差点が都道420号鮫洲大山線の起点でした。片側だけ尖ってる標識を探したけど設置されてなかった。

ついでなので京浜運河を渡る橋にも上がってみました。

5年間のGPS軌跡で都道420号線の跡をなぞってみました。わがる人だけわがればい。
ざっくりでいえば残りは、まもなく開通する学芸大学駅から目黒通りまでの部分と、三宿=北沢区間、商店街を分断する大山ってところでしょうか。
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