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ありゃりゃサンポ

近現代の建築、町並みと橋が好き。
一日八千歩の散歩の忘備録。美味しいご飯と音楽と。
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カラオケボックスでオカリナの練習をする

2021年07月11日 | 音楽な話
オカリナという楽器。最初は素朴な音の土笛と思っていたのですが、ある程度息を吹き込めるようになってくるとかなり大きな音ので出る楽器だとわかって来ました。
家で吹くのは午前10時から午後7時くらいまでの間で、続けて吹いてもせいぜい1時間程度です。(それ以上の長い練習がきらいなので)
壁やスラブのしっかりしたマンションなのでその時間帯なら少しくらい吹いてもそれほど迷惑にはならないはず。と考えているのですが実際どうだか分かりません。
今までは平日昼間に上下左右の部屋ににいるのはご老人だけだったのですが、コロナ禍以降はテレワークでお勤めの人も家にいるかもしれません。
なので昨年春以降は、騒音で迷惑をかけていないか不安な気持ちが強くなりました。

で、カラオケボックスです。最近はカラオケボックスで楽器の練習をすることも多いということをニュースで知って、いつか行こうと思って早1年。
本日ようやく初体験して来ました。こういうのも雨で遠出できないおかげです。

1時間、音階練習から課題曲迄吹いて来ましたがなかなか良いです。思い切って音が出せるので普段よりブライトな音色になる感じでした。
狭い部屋で壁も固いので反射音でお風呂場風の軽いエコーに聞こえるのも良し。(マイクは使っていません)
ガラスの扉を通して外に音が漏れているはずですが、それは知ったこっちゃねえ。ここは音を出すところなので。
逆にこっちが静かな時は周りの部屋の下手な歌が聞こえてきますが、こちらが音を出し始めればそれも問題ではありません。

J-POPの楽譜をを吹く時はカラオケで選曲すれば伴奏付きで一人リサイタルができます。マイクを使わなくてもなかなか気持ちエエ~。
ただし使っている楽譜とカラオケのキーを合わせるのがちょっとめんどくさい。
カラオケなのでキーコントロール機能はあるんですが、いまだに上げるのも下げるのも+1、ー1のボタンで半音ずつ変えなければなりません。
私のレベルだとイントロを聞いた瞬間に「完全4度上、プラス5!」、、とはできなくてボタンを押しながら探ることになります。
これがえらく時間がかかる。私もとろいんですが、機械の反応も遅い。+1ボタンを押してから実際に伴奏が半音上がるまでにけっこうなタイムラグがあります。
そして+1を5回連打したら+5になるかというとそうはならなくて、あくまでも半音ずつでしか反応しません。
短いイントロなら半音3回変えているうちに歌が始まってしまいます。
ポーズボタンがあれば一度止めてその間にボタンを5回押してということもできるはずなのですが、あるのは「演奏を終了させるボタン」だけです。

次に来る時は鉛筆を持って行って楽譜にカラオケボックスでのキーのプラスマイナスを書き込んでおこうと思いました。
会計の時にスタッフにボタン一発で好きなキーに変える方法はあるかと尋ねましたが「ないです」というお答え。
選曲するタブレットに一画面増やして+6からー6まで12個のボタンを並べてくれれば簡単にできることなのになんとも残念です。
会員登録で自分の得意曲とかを記録できるシステムがあるんだからそれにキーコントロールも連動させてくれればいいのに!と強く思いました。
イントロを聞いて、即座に移調して吹けるように私が鍛錬を重ねればいいのか。いや無理無理。

帰ってから調べて知りました。若い人の間ではカラオケでキーを変えて歌うというのは邪道のようで、あまり好ましく思われていないらしいです。
辛くても原曲通り歌うことでそのうち音域も広がっていくという信仰みたいのが根強い。
だから隣のカラオケボックスからはあんな末期のガチョウみたいな声が聞こえて来たのか。
でも実際、最近の若者が高い声が出るのは子供の頃から無理して高い音を出し続けた結果なのかも知れません。

かつて丸谷才一は「裏声で歌へ君が代」という小説を書きました。君が代の「千代に八千代に」の「や」が高いのでそこだけ裏声になるという話です。
(その小説は読んでないのでたぶんそうだろうとタイトルだけで勝手に思って書いていますが)
で、その八千代の「や」なんですが音の高さで言うとレです。今の時代なら男性にとって全然高くない。でも昔の普段歌わない男性には高かったのです。
1970代の普通の男子高校生はがんばって「ミ」とか「ファ」までは地声で出しました。たいていのフォークはそれでなんとかなりました。
でもさだまさしや松山千春や小田がサビで「ソ」と「ラ」までは当たり前に使うようになってそれが高校生には厳しかった。
そして21世紀の今、巷の曲は「シ」や「ド」まで出てくるのは当たり前。Official髭男に至っては地声(と言ってもミックスボイスですが)でHi-Eまで使います。
音楽界における最高音インフレはいったいどこまで行くのか。
ということでカラオケのキーコンの使いにくさが40年前から変わっていないのは、曲が高音化した現代で若者がキーコンを使う機会が少ないから、という話でした。
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2 コメント

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Unknown (ポテト姫)
2021-07-13 05:31:25
 「カラオケボックス」で楽器の練習をする人は、けっこういるみたいですね。(^ ^) 私も、コロナ騒ぎが起こる前に、友人たちと行ったカラオケボックスにて、トイレを探していて、ふと、覗き窓?から、ある部屋の様子が見えて、そこの方がクラリネットを練習している姿を目撃しました。(^.^) 確かに、防音設備や、居心地を考えたら、楽器の練習には最適な場所ですよね。
 ところで、キーのプラス・マイナスですが、男性と女性では、基本の声域が違うから、私はずっと、「好きで歌いたい曲」でも、男性歌手の歌を、カラオケで歌うのは諦めてました。(・・;) でも、しばらくぶりで、カラオケ店に行った時に、曲の入れ方とか、あらゆる事が進化していることにビックリ!(°_°) (友人たちからは、呆れられましたが…。) キーのチェンジ機能まであって、更に驚きました。試してみると、この機能があれば、男性歌手の曲も楽々歌えるので、嬉しくなりました。(^-^)
 でも、所詮は「機械でのチェンジ機能」なので、キーの微妙な差があると思われ、オカリナみたいな繊細な音と合わせるには、カラオケは難しいんじゃないでしょうかネ。^_−☆
 そうそう、最近は「キングヌー」とか、男性がやたら高音で歌うのか流行ってるみたいですが、私の個人的好みでは、トップテナーの人の歌う高音は素敵だと思うけど、ファルセットにして「女みたいに?」歌う男性の声は、苦手です。(๑˃̵ᴗ˂̵)
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ポテト姫さん (B)
2021-07-13 17:56:49
この40年もの間キーコントローラーの操作性が改善されていないと憂う者もあれば、
カラオケでキーが変えられるということを知って驚いたり喜ぶ人もいる。
世界はなかなかに深淵です。
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