ありゃりゃサンポ

近現代の建築と一日八千歩の散歩の忘備録。美味しいご飯と音楽と。
東京都全域を徒歩で塗り潰す計画進行中。

西巣鴨橋撤去工事

2019年09月11日 | 建築&土木見物

写真中央、奥の方に見ている橋は池袋と大塚の間の山手線と湘南新宿ラインをまたぐ西巣鴨橋。
池袋と大塚の間にある橋になぜ巣鴨の名前がついているか?という疑問から始まって巣鴨VS大塚の仁義なき領土争いの話を書いたのは一年前。
昭和34年に架けられて、豊島区が管理している橋梁の中で最も古いこの橋がとうとうかけ替えられることになりました。

というかすでに古い橋の撤去の準備は着々と進んでいて、この上の写真の真っ平らになっている部分もちょっと前までは橋へのアプローチ部分だったところです。
橋に必要な高さのところまでは盛土をしてコンクリートで固めた長いスロープがありました。この写真はとりあえずその部分をすべて壊して運び去ったところ。

ストリートビューでの参考画像です。スロープ部分があった2018年夏の撮影。
橋だけ架け替えてこのスロープは残してそのまま使えばいいんじゃない?とも思いましたが、工事説明会の写真を見て納得しました。

歩行者は橋桁近くにある階段を使うようになっています。でもベビーカーや車いすの人だと階段は使えないので車の行きかうスロープ部を使うしかなかった。
この度の架け替えでは橋のバリアフリー化というのも大きな目的だったようです。

こちらが本体の橋桁。新しい橋を架ける前にまずこの橋を撤去しなければならないんですが、これがなかなかの大工事。
ざっくり言うと、橋を道路の進行方向と平行に8枚にスライスして、それを事前に周囲に組み立てておいた運搬装置を使って1枚づつ吊り上げて橋の袂に下す。
橋を切って持ち上げて下すを8回繰り返して撤去完了なのですが、その工事にかかる期間は丸3年!
それから新しい橋を架ける工事がさらに3年。渋谷周辺みたいに3年くらいで何もなかったところにぽんぽんビルを建てるのとは訳が違う感じです。
工事の詳しい説明はこちらに。特に31ページ目からの実際の撤去手順はおもしろい。土木ファンは必見です。
コメント
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