ぼくらのありのまま記

ぼくらは
こんな大人になりました。

かきとわかめと半造と。

2016-01-04 23:08:49 | 唐桑日記
水揚げの手伝い。
久しぶりに牡蠣の水揚げに行きました。



明日から牡蠣剥きがスタートします。
今年もお客さんに喜んでもらえるように。




水揚げのあとは、
わかめの成長具合を確認するということで
連れて行ってもらいました。

今日は曇りで午前中なのに
夕方みたいな天気。
それでもところどころ
天使の梯子が。


(雲の切れ間から光が射すのを
天使の梯子と言うそうです。
昔、旅人のカメラマンが教えてくれました。)

わかめを育てている場所は
半造という外洋で船で
20分くらいのところにありました。



ロープにそって船を走らせて、
船上からおがり具合(成長具合)を
確認していきます。
今年はあと、2ヶ月くらいだそうです。



このロープには重りが仕込んであって、
少し沈むようになっています。
沈みすぎると日光が当たらないし、
浮かびすぎると凍って死んでしまうので、
調度いい高さになるように配置しています。

予約のお客さんのためにフライングで
わかめをもらいました。
海の食材を獲った日に使えるのは
すんごいわくわくします。


調度この時だけ、
日差しがでてきてとても
気持ちよかったです。
さすがやっさん、色々持ってますなぁ。

つなかんでだしている
わかめしゃぶしゃぶは普段
牡蠣を水揚げしたときに
自生しているものを使います。
このわかめは大きく育てて
塩蔵わかめにして、漁協に出荷。


まだ、このくらいですが、
出荷する時には僕の身長と
同じくらいまで育ちます。
ちなみに「めかぶ」は
僕がつかんでいる先に
わかめの根っこがあって、
その部分が成長したものです。

「めかぶ」を出荷する人は
わかめを出荷するときより
更に育てて「めかぶ」だけを
使うそうです。


場所によって育ち方や、
強さも違うんだって。
例えば、ほたての種も、
外洋の潮の流れが
早いところで育てたものは
内湾の静かな所でも育ちます。
逆に内湾の静かな海で産まれた
帆立を外洋に持っていくと
死んでしまうそうです。
最初産まれた場所によって
貝の生命力も違うなんてびっくりです。


今日はくもりだけど、
風がなく、穏やかな海で
過ごしやすかったです。




「りょうすけー!」
写真を撮っていると
普段は無口なやっさんが
大声で叫んでいました。
(船の上はエンジン音で
さけばないと聞こえない)
なにごとかと思ったら

「あれが折石(おれいし)だぞー!」と
教えてくれました。

唐桑のゆるキャラ
元にもなってる折石。
普段、ほんとにしゃべらないので、
何か緊急事態かと思ったら
親切だったやっさんでした。




帰り道には知り合いの漁師
かず丸さんの船に遭遇。
船の上は結構孤独なので、
知り合いがいると嬉しくなります。

かず丸さんに抜かれないようにか
わかりませんが帰りは飛ばしていました。
やっさんもいちよさんも結構な
負けず嫌いです。